華麗なる一族・最終回
やっと、「華麗なる一族」を見ました。
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やりきれない結末でしたが・・・、あんまり見たいと思えるドラマの結末ではなかったですが・・・、でもそれでも、いいドラマでした。
全編を通してじっくりと見られる重厚なドラマでした。
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鉄平という人が、自殺を選ぶのはやはり納得はできなかったです。
雪山や山小屋で過ごしている時間がわりとあって、その間ずっと、気分を変えて思いとどまるのじゃないかと、かすかな希望を抱いていました・・・。
その時間は彼の辛さがひしひしとつたわってきました。
最期のシーンも壮絶で真に迫っていました・・・。
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鉄平が自殺するキャラではないと思いながら、またそれとは別に、「鉄平の死」で見えてくるもの、あきらかになるものがありました。。。
純粋な志を持った彼の死で、浄化されていくものが。
多分、それを見せたかったんだろうと思いました、このドラマ。。。
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阪神特殊製鋼が、帝国製鉄の傘下になり、裁判を終結させられてしまうシーンは、あまりに悔しくて、鉄平(木村拓哉さん)がかわいそうでならなかったです。。。
私はここで泣きそうになりました。
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それと、鉄平は金融再編のことを全く知らなかったんですね。なぜか私は企業家としてうっすら気づいているかと思いこんでました。
銀平(山本耕史さん)が自棄になってやって来ていた本当の理由も鉄平はやっと知ったんですね。。。
銀行を守るために阪神特殊製鋼をつぶされたと知った鉄平の絶望は大変なものだったと思います。
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そして、父親からの生まれてこなければ良かったという決定的な言葉・・・。
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遺書でなにより自分を信じて関わってくれた多くの人達に迷惑をかけたことを詫びていたのが印象的でした。多くの人に迷惑をかけ、父親に卑劣な形で裏切られ、自分自身の存在まで頑なに否定された。
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でも、そんなことが重なっても、夢とあふれるような情熱をもった鉄平なら起き上がってくるはずと思えたのに。
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霊安室での鉄平の遺体と、やす子(原田美枝子さん)、大介(北大路欣也さん)が対面するシーンはやはり号泣しました。
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大介も、かわいそうでした。 「憎い」という感情に溺れてしまった。
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敬介の子でないとわかった時のやす子の驚きと悲痛な様子を見ていて、彼女自身も積極的には鉄平を愛してなかったんだなとわかりました。
それでは鉄平にとって母の存在はなんの救いにもならなかったはずです。
それで一層、大介と鉄平が哀れに思えて。泣けました。。。
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高須相子(鈴木京香さん)の大介との別れ方、良かったです。
「私があなたをうしなうのではなく、あなたが私をうしなうのよ」
そう言い切って、部屋を出たあと、泣き崩れる相子。
どこまでもプライドの高い女性でした。。。
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それから、妻の早苗(長谷川京子さん)。
大川家の庭で、夫の遺書を読んで顔をゆがめて大泣きする様子は、とても心に残りました。
けれど、クリスマスから夫の所在がわからなくなり、一番に芙佐子のもとへ訪ねていったのには、「女」だな~とチラっと思ってしまいました。
もし夫の親友、三雲を訪ねていたら・・・どうだっただろう。。。
彼女については、そんなことをふと思ってしまいました。
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結局、大介が、多くの人を犠牲にして守ろうとした銀行は、今回は大同銀行を吸収することができたけれど、将来はもっと大きな銀行に吸収される?ようですね。。。。
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一方、鉄平の高炉建設の夢は、会社は帝国製鉄の傘下になってしまったものの、志を継ぐ仲間たちの手でしっかりと叶えられた。
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対照的な結末をむかえたことになるんですね。
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