宮部みゆき著「楽園・上下巻」
「楽園」(上・下)を読みました。
この作品が刊行されたのは、たしか去年の夏。
その頃、図書館では40人待ちでした。
ふと思い出してそろそろ借りれるかな~と思って問い合わせしてみると、いつでも貸し出せますよとのこと。
それじゃあってことで借りてきて読みました。
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ライターをしている前畑滋子のところにある女性がやってくる。
12歳で亡くなった息子の絵について調べてほしいというのだ。
その絵は16年前に起こった殺人事件のもので、彼はその事件が発覚する前にそれを書いていたのだという・・・。
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「楽園」は、「模倣犯」の続編にあたる作品です。
といってもかなり雰囲気の違う別件の物語。
主人公の前畑滋子だけがつながっているだけ。
でも、やはり「模倣犯」から読んだ方がいいと思います。
「模倣犯」の方が人気はあると思いますが、私としてはこちらの方が好きでした。
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「模倣犯」も、ある人物の葛藤しながらの成長に感動しましたが、こちらもそう。
そして、こちらは人のつながりをより温かく感じることができます。
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長編の小説なので、前畑滋子と共に真相を探るという長い旅をすることができました。
いい作品でした。
もう一度、「模倣犯」も借りてきて読み直そうと思ってます。
宮部みゆきさん、やみつきになりそうです。
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楽園、上下巻。 模倣犯の方は文庫本でも出ています。
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