スーパードラマTVで、放送されているカナダのドラマ。
基本的には。。。
本格医療ドラマ。
舞台はカナダのトロントで一番大きな病院。
そこの救命救急で、休みなく運び込まれてくる患者を懸命に治療し続ける医師たちの話。
このドラマの主人公はシリア難民でカナダにやってきた男性医師、バッシュことバシル・ハメット。
母国では内戦が続き、戦場で医療活動する仲間がスマホでバッシュにアドバイスを求めてきたりする。
母国への思いを胸に、幼い妹を守りつつ、慣れない異国で救命医として働く姿が描かれる。
人を救いたいという気持ちはどこに行っても同じようで、バッシュが誠実に患者に接する姿に感動する。
ただ、内戦で心の傷を負っていて、それが度々フラッシュバック。
次第に悩まされるようになる。
このドラマ、とても印象的なシーンからはじまる。。。
青白い灯りに照らされた大衆食堂。
その厨房で大きな包丁をふるって肉を切りきざむ大柄な男性。
薬物でもやっているのか目つきはキョロキョロ、気もそぞろ。
ぼさぼさの髪に無精ひげ。
誰かに追われているのか…食堂内の客を覗いたり、厨房に戻ったり。
とにかくこの男性、挙動不審で怪しいの。
しかも、それを煽るように映像全体が青白く暗い。。。。
地下か?
これから何が起きるんだろう?
この男性は何者なんだろう?とドキドキする。
警察に追われているカンジにしか見えないんだもん。
そんな中、いきなりダンプカーが店に突っ込んでくる。
店が壊れる爆音と、お客の悲鳴。
その悲鳴が一瞬にしてうめき声に変化する。
停電で店内は真っ暗。
どうやら店は地下ではなく地上にあり、夜だった模様。
男性もその事故に巻き込まれ負傷するも、即座に立ち上がると、うめき声のもとへと駆けつける。
そして、見事な手さばきで、次々と負傷した人たちの応急処置をしていく……。
これがものすごくカッコいい。
怪しい人だったのに、一瞬にして印象が覆る。
とにかく有能で、手近にある工具などを使ってテキパキと処置をする。
それは戦場で怪我をした人のもとへ駆けつける医師の姿そのもの。
この応急処置、眼球の端をカットしたり、頭蓋骨にドリルで穴を開けたり。
なかなかハード。
でも、男性は見違えるほど頼れる医師へと変貌するの。
男性はカナダでは医師として働くことができず、食堂で働いていたみたい。
この出来事で、外科医としての腕を認められ、大病院の救命救急で働くことになる。
この男性がバッシュ。
バッシュはすぐに同僚医師からも信頼されるようになる。
「あなたは普段、そういう風なことは言わないのに、どうかした?」
バッシュの表情や言葉を気にかけ、案じてくれる同僚医師がいて、気持ちがほんわかする。
チームワークが大切な職場だから、特にそうなるのかな。。。
冒頭の青白い映像が大げさなカンジはするんだけれど。(笑)
印象が大逆転して、もうそこからグイグイ、ドラマに引きこまれていくのね。
一話を見終わるころには、難民としてやってきたこのバッシュと幼い妹が、カナダでいい人にばかりと出会いますように。
楽しさや喜びのある生活を送れますようにと願うようになる。
けれどまあ、それは杞憂に終わるんだけどね。
バッシュはとても優秀で頼りがいのある外科医。
診断も正確だし、小さな異変を見逃さない。さらに大胆さもある。
気は優しくて力持ちってカンジの温和な男性。
微笑むと周囲は柔らかな空気に包まれる。
このドラマの一番の魅力はバッシュのやさしい雰囲気なんだと思う。
これからどんなドラマが展開するのか、ワクワクする。
医療ドラマは苦手なのに、次回がたのしみで仕方ない。
機会があったら、ぜひ見てほしいな。
超おすすめ。
それとね。
このドラマ、スポンサーがトヨタのみ。
かつての東芝日曜劇場みたいに、一社提供。
ドラマを見るたび、トヨタさん、良いドラマをありがとうって思っちゃうの。(笑)
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