2010年5月25日 (火)

チェイス・第6話最終回「カリブの黒い薔薇」※「あらすじ」編

※レビューが長くなりましたので、「あらすじ」編と「感想」編の2本に分けてUPしました。

下の「感想」編での私の苦悩(笑)も読んで見てくださいね。

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1年後。

多摩税務署で穏やかな毎日を過ごしている春馬(江口洋介)。

娘(水野絵梨奈)の作ってくれたお弁当を食べてほっこりしています。

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けれど、春馬は待っていました。

村雲(ARATA)が母親(りりィ)の事を聞きに、自分にコンタクトをとってくる日を。

その時が決着の時だと。

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一方、ヴァージン諸島では、村雲と歌織(麻生久美子)が豪邸で暮らしています。

村雲はなぜかひかるを抱こうとはせず、お酒に溺れる毎日。

怪しげな人間とのつきあいもあり、歌織はひかるの身を案じてピリピリしています。

正道が死んで村雲の復讐は終わったはずなのに・・・。

歌織には荒れている村雲の気持ちがわかりません。

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ある日、ついに春馬に村雲から電話が入ります。

「知りたいだろ?母親の居場所を。なあ、取引するか?

一度始まった復讐は一生続くんだ。

死んだはずの母親のが生きていた理由を」

「その必要はない。俺は知ってるんだ。知ってるんだよ・・・」

村雲は春馬にそう言いつつ、昔のことを思い出します。

赤い手ぬぐいで体を拭く母、文子の姿。その背後に立って母の長い髪を梳かす村雲少年。

赤い手ぬぐい・・・村雲の腕を切り落とした犯人はその赤い手ぬぐいを首に巻いていた・・・。

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歌織は村雲が外出した隙に、地下の彼の部屋に初めて入っていきます。

様子がおかしい村雲を少しでも理解したいと思ったせいでした。

でもそこで目にしたものは、金や紙幣。拳銃。。。

幼い頃の村雲少年と母の写真。。。

歌織はビデオテープをみつけます。

再生してみると、それは白浜の温泉神社のお祭りを伝えるニュースで。

そこには写真と同じ、村雲の母が映っていました。

歌織は部屋にやってきた村雲に言います。

「私、わかったの!

復讐が終わったのにあなたの気持ちが晴れない理由。

あなたのしてきたことは復讐じゃなかった!

正道や檜山に罪はなかった!

あなたを誘拐したのも、腕をそんな風にしたのも見知らぬ誘拐犯じゃなかった!」

「黙れ!」

歌織の言葉をさえぎるように、彼女の頬を叩き、出て行ってしまう村雲。

その背中に歌織はあきらめず叫びます。

「あなたは間違ってるっ!」

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歌織は檜山貴一(斎藤工)のところに電話をかけ、ひかるの口座のお金をすべて元に戻したと伝えます。

そして、歌織はひかるを連れて空港へ。

追いかけてきた村雲に歌織は言います。

「お金は貴一に返したわ」

「・・・あいつは俺を詐欺罪で告発するかもしれない」

「それでいいの。

でないとあなたは止まらない。

ほんとに憎みたい人を憎めないあなたは、世界中を憎み続けるしかないのよ。

・・・ねえ、希望はすぐ目の前にあったのよ」

歌織はひかるの手を村雲に握らせます。

「この手がもう少し、大きくなったら素敵なお父さんだったと伝えておくわ・・・」

歌織は村雲を残して、ひかると二人、日本へと帰っていきます。

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春馬は突然、品田(奥田瑛ニ)に呼び出されます。

「ヴァージン諸島の口座から檜山貴一の口座に5千億全部の送金が確認された。

なんの偽装工作もしないで送金されてる」

緻密な工作をする村雲らしくないため、春馬は何かあったのでは?と勘ぐりますが。

品田は「2日後、ライトキャストの内偵に着手する。

責任者は春馬。おまえがやれ!」と命じます。

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国税局が檜山の会社に乗り込みます。

檜山貴一の自宅には春馬や窪田(田中圭)が内偵に入ります。

春馬は口座のパスワードを渡すためにそこを訪れていた歌織から事情を聞くことに。。。

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歌織は春馬に昔の村雲を語りはじめます。

「私と知り合ったときは、彼はもうトップのディーラーでした。

同僚からも一目置かれる存在で。

でも、私が見た感じの印象は違いました。

とても良い子に見えました・・・。

先生の期待に応える優等生。おもしろみのない人・・・。遊び慣れたところがなくて、退屈な人とも思えました。

ただ、とてもキレイにご飯を食べる人でした。

きっとご両親のしつけがよかったのねと言ったら、とても照れたように笑ってて・・・。

あのころはごく普通の男性でした。

彼は・・・多分、復讐なんて感覚を一度も持ったことがないんじゃないかしら。

ある日、彼が私の部屋に来ていた時、テレビを見て、突然彼が震え出したんです。

そして、『今、幽霊を見た』と。

それから1ヵ月後、彼は姿を消しました。

・・・私、思い出したんです。

ご飯を残さず、きれいにたべる姿。

彼は怒りや憎しみであんなことをしていたんじゃなかった。

ただ、誉められたかったんだと」

「誰に?」

「それは本人に聞いてください。

春馬さん、修次(村雲)を助けてください」

春馬は困惑したように言います。

「・・・申し訳ないが、彼を助ける気はありません。

良いも悪いもない。

私も自分が正しい事をしようとしてるとは思ってない・・・」

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春馬は、歌織から教えられたヴァージン諸島の豪邸へと出向くことにします。

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国税局では・・・。

「大変です!檜山の口座に入金された5千億がすべて消えました!!」

担当者の驚きの報告に、品田や窪田が途方に暮れていました。

「スイスの口座に移されたらもうみつけられない!」

「村雲の口座は、コントロールできるように二重名義にしてあったらしい!」

村雲はあらゆる事態に対応できるように策を講じていたのでした。

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ヴァージン諸島の村雲の豪邸にやってくる春馬。

春馬は豪邸の地下で、歌織が見たのと同じ映像を見ます。

そして村雲が母の生存を知っていたことに気づきます。

そんな春馬の後頭部に、銃口をあてる村雲。

春馬は驚きもしないで背後の彼に話しかけます。

「お前を誘拐させたのは母親自身か?」

「ええ」

「檜山正道から金を奪いとるための自作自演か?

腕を切り落とさせたのもそうなんだな?」

「ええ」

「偶然、見た映像で母親が生きていることを知り、何もかもわかった上で、檜山家を陥れた。

なぜ、そんなことをした?母親に誉められたかったのか?」

「ここに現金で5億ドルある。俺を逃がしてくれたらあんたにやるよ」

村雲の申し出を春馬は断ります。

「お前が絶望してるのは母親にだ」

「違いますよ。僕は絶望なんかしていない。

生きるために手足を切り落とされた子供なんて世界中に大勢いる。

僕は絶望していないし、誰も怨んでいない。

ただ、もうひとつの人生を想像してしまうんですよ・・・。

あっちとこっちにどんな違いがあるんだろうって?

抱き締められる子供と、腕を切り落とされた子供にどんな違いが?

いくら想像しても自分が・・・。わからないんだよ。

だから希望を持ってしまう。

有り得たかもしれない人生に希望を持ってしまう。

ねえ、春馬さん、そう思いませんか。

人を狂わすのはいつも、そういう希望なんだ。

目を細めてみつめる・・・希望のともし火なんだ」

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村雲は春馬を地下の部屋から追い出して、火を放ちます。

自殺するのかと焦る春馬でしたが、外でトラックのエンジン音が聞こえ・・・。

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村雲はトラックで逃走をはかりますが、横転し車の下敷きに。

春馬はそんな村雲を発見し、助け出すのでした。

「母は元気でしたか?」

「日本に帰ったら、母親に会いに行こう。お前とは長いつきあいになる。

一日くらい寄り道してもいいだろう」

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春馬は村雲を連れて白浜へやってきます。

春馬は車に村雲を乗せて、白浜の谷山の別荘へと向かいます。

手前で車を止めると、村雲は母に会うのを渋りはじめます。

「会うのが怖いんだ。かわりに行ってきて欲しい」

どこか子供のように駄々をこねる村雲に、春馬は仕方なく別荘へと行くことを承諾します。

「これを渡して欲しい。もしいらないって言ったら、あんたにあげるよ」

そう言って手渡されたのは、木彫りの黒い薔薇でした。

ずっと・・・村雲が持ち歩いていたもの。

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春馬は母の文子と会います。

村雲が近くまできていることを告げても、文子は冷たく・・・。

「人違いでしょ。これはお返しします」

渡された黒い薔薇も興味がないようにつき返してしまいます。

落胆しながらも、村雲のために春馬は食い下がりました。

「事情があるのは理解しています。

しかし私は過去の事をあれこれ詮索しにきたのではありません。

ただ、息子さんの気持ちをあたなに・・・」

「私に息子はおりません」

こみあげてくるのを怒りを抑えながら春馬は言います。

「そんなことを言ったら、あいつはいつ救われるんですか?

何をすれば救われるんですか?」

悲痛な春馬の言葉も文子の心には届かないようで、表情はピクリとも動きません。

そんな時、豪邸から母親を呼ぶ娘の声が聞こえてきます。

文子は春馬に挨拶もせずに、そのまま家へと戻っていってしまいました。

文子には新しい家族ができている・・・。

残された春馬は村雲の事を思って、悔しさで涙があふれてくるのでした。

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春馬が車に戻るとそこには村雲はおらず、近くの公園のベンチに座っています。

明るく装いながら近づいていくと、村雲は腹から血を流し息絶えていました。

村雲を刺したのは檜山貴一でした。

空港のトイレで春馬と離れたほんの少しの間の出来事。

ナイフを持ったままの貴一に村雲は言います。

「そんな顔をするな。

おまえは当然の権利を行使したまでだ。ごめんな・・・貴一」

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その後、貴一は空港で座り込んでいるところを警察に確保されるのでした。

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小雨に濡れた村雲の遺体を見ながら呆然と立ち尽くす春馬。

力を振り絞るようにポケットから出したのは、文子に受け取ってもらえなかった黒い薔薇。

その黒い薔薇には背面にフタがあり・・・開けてみるとそこには紙片が・・・。

その紙片を広げてみると・・・。

そこには歌織が檜山貴一の口座に戻し、のちに消え去った5千億弱の行方が書かれてあるのでした。

春馬はその文字を見た途端、査察魂が蘇ってきて色めき立ちます。

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春馬はタイミングよくかかってきた品田の電話に叫びます。

「控えてください。スイスルガノンバンク・・・・・・。

名義、澤村文子!

嫌疑者死亡!!」

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「あらすじ」終わり。

下には「感想」を書いています。

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チェイス・第6話最終回「カリブの黒い薔薇」※「感想」編

※チェイスはレビューが長くなりましたので、「あらすじ」と「感想」を分けてUPしています。

「あらすじ」は上にありますので、読んでみてくださいね。

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感想です。

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最後まで村雲は母親を憎めなかったんですね。

子供の手足を切る親なんて世界中にいっぱいいると言いながら、その現実を受け止められなかった。

見ている私も受け止められなかった。。。

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テレビを見ていても、親の虐待で死んでしまう子供たちのニュースが毎日のようにあるし、そんな親もいると認識せざるを得ないけれど・・・。

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2度目に見て、ようやく村雲の哀れさを感じることが出来て、白浜での春馬の悔し泣きに一緒に泣きました。

ほんとに憎い母を憎めない・・・愛されたいから・・・。

かわいそうでした・・・村雲が。

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春馬は妻の事故で復讐に溺れそうになったけれど、生活のあちこちに漂う妻の面影と娘の存在が現実に引き戻してくれたんでしょうね。

白浜で村雲のために悔し泣きしてあげられる春馬に感動しました。

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私も悔しかったです。あんな母親。

まだ愛されたいと願っている村雲が哀れで。

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歌織は・・・この母と似たタイプの女性ですね。

お金や男の野望のために子供を産んだり・・・。

でも最終的は子供の安全が一番。お金には転ばなかった。

村雲の本来の理想を彼女が見せてあげられたのかも。

自分の息子は幸せになると確信して、安心して死ぬことができた・・・かな。

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しかし、あの木彫りの薔薇。

文子が受け取っていたら、スイスに送金されたお金はすべて文子のものになってたんですね・・・。

正道の財産はすべて文子のものに。

元々ひかる名義でも、文子との二重名義にしてあったということだし・・・。

歌織とひかると一緒に暮らしていても、根本的に母に愛されたいという思いの方が強かったんですね。

母親は村雲の思いを受け取らず、黒い薔薇は春馬のもとへ。

正道の遺産はほとんど国税局が把握できたと・・・。

この最後の黒い薔薇のやりとり、村雲が託した希望・・・が伝わってきました。

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ところで、あの誘拐事件。

文子の自作自演だったことはわかりましたが。

盛りだくさんな内容だったので放送直後は理解するので精一杯。

でも、もやもやしててはっきりした感想がなくて・・・。

翌日に2度目を見て頭を整理したら。

●正道が身代金3億を払ったのかどうか。

●母、文子が3億手に入れたのかどうか。

●署長の谷山が犯人らが射殺された時にはすでに母と関係があったのかどうか。

この点ははっきりした描写がなかったですよね。

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でも、歌織がはっきりと「正道と貴一には罪はなかった」と言い切ってますし、

文子は「息子などおりません」と完全拒否してるから、

誘拐は文子が首謀者だったってことなんでしょう。

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文子の周辺は、5話の春馬に話した谷山の話と再現映像を事実とするか作り話が混じってると受け取るかで解釈が変わってきますよね。

谷山の折々の事件の感想がウソとは思えなくて、これが一番、混乱させてくれます・・・。

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でも、3日間考えて出た結論は、

文子は自分が絶対に疑われないために息子の腕を切断させたってこと、でした。

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文子の体を拭いていた赤い手ぬぐいを、誘拐犯人が首からぶらさげていたことから、二人は性的関係にあったと見て取れます。

二人はグルで、文子のアイデアですべて動いていたんでしょう。

もし犯人が警察に捕まり、自分との関係を自供したとき、「そんなはずはない。私は息子を傷つけられた被害者なのだ」と言いはるために。

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3億を正道が出したとして、犯人に渡す前に紙くずと入れ替えたのなら、なぜ村雲を傷つけさせる必要があったのかと疑問だったんですが・・・。

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自分が疑われないため。それが必要だったんですよ。

その時点で、村雲は決定的に母に裏切られているから、それ以上の描写はなかったのかも。

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でも、私なりの解釈を書いてみると・・・。

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文子は3億を手にしたんでしょう。

そして、グルである誘拐犯人の一人とはこれは打ち合わせ済み。

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文子は先に3億を取り、紙くずと入れ替えた。

共犯者は仲間たちの手前3億払われなかったと逆上してみせて村雲を傷つけた。

それで仲間を騙すつもりだったけれど、警察に乗り込まれて全員、射殺されてしまった。

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犯人たちが逮捕されるように居場所を警察に密告したのは文子かもしれないですね。

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共犯者を含む犯人たちが射殺されたことは文子にとって誤算で幸運だったのでは。

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この時は、まだ谷山とは関係なく、事件後、真相に気付いた谷山が文子に近づき、恋仲になったんじゃないかな。

餓死したと村雲と正道に手紙を書き、死んだと思わせ、ひそかに白浜に隠れ住まわせた。

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5話の回想映像では谷山が犯人を射殺したわけではなくて、警官たちの後の方で中に入ってるんですよね。

たくさんの目撃者もいそうなのでほんとに谷山が射殺したわけではなさそうだし。

谷山は陰でこっそり賄賂をもらうタイプ。誘拐の共犯になるような過激なタイプではないですよね。

ただ、見た目の雰囲気だけですが。

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文子は本妻に子供ができて、正道の足が遠のいたことから、自作自演の誘拐を思いついたと。

村雲を犠牲にして、人生をやり直した。

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愛人にあんな貧乏な生活を強いていた正道が、3億奪われても黙っていたのは穏便に済ませたいという気持ちと、手切れ金がわりだと思ったのでは。

3億がどこに消えたのかはわからなくても、村雲は無事だったわけだし。

それ以降、文子とは会っていないし。

正道が亡くなる前、手を合わせて謝っていたのは文子や村雲らに対してでしょう。

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私は文子は3億を手にしてると思います。

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谷山が正道と村雲に「死んだ」ではなく、あえて「餓死した」という手紙を書いたのは、文子が3億を手にしていないことを強調しておきたかったからかもしれないですよね。

文子と自分の生活や地位を守るために。

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でないと、身代金要求が失敗してたなら、あのまま文子は黙ってなかったと思いますわ。

再び、村雲を使って正道に何かを仕掛けていたと思います。

だってこんなことまでした文子なんですもの。

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それもあって、村雲は身代金は払われてないと思ってますね。

少年の頃に檜山の家に侵入したり、大人になって正道の遺産を狙ってるわけですから。

母が生存してると認識したとき、彼は檜山に近づいてますから。

歌織の話では、母が死んだと思っているときは真面目な普通の人だったらしいし。

村雲が文子の生存を知らずにいられたら、きっと幸せに過ごせていたんでしょうね。

母親への「希望」を抱くことはなかったんですから。

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いつか、ノベライズが出たらすべての真相がわかるかもしれないですね。

でも、私はこの自分の考えた真相で納得したので、これでヨシとします。一応。(笑)

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チェイスは春馬と村雲の本筋はきちっと終わったんですが、村雲の過去のパートは「籔の中」状態。

文子、谷山、正道。

この中でも、鍵を握るのは文子。でも決して話さないでしょうね。

過去のパートは、考えれば考えるほど新たな発見があります・・・。

ラストで、文子の回想を映像で見せてしまうのは野暮ってもんなんでしょうね。

過去のパートはどれを見せて、どれを見せないかを、ほんとに考えて作られてますね。

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私は多分終わりにすることができず、まだまだ悶々と考え続けそうです。(笑)

だってほらまだ、なぜ子供の村雲に正道は山の数え方を教えたのか?わかってませんよね。一座、ニ座って。

これも何か意味がありそうだと思いませんか?(笑)

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チェイスは謎の多い良いドラマでした。

考えるのが楽しかったです。

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2010年5月18日 (火)

チェイス・第5話「史上最大のスキーム」

とうとう6000億の相続税を回避するためのスキームがはじまります。

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ボリビアで爆発事故が起き、株価が暴落。

そこで檜山(斎藤工)は正道(中村嘉葎雄)の人工呼吸器を止め、相続税を払い・・・。

村雲(ARATA)が再び株価を復活させました。

スキームは計画どおりに進みましたが、ただひとつ・・・。

現地で画策していたウォン(大浜直樹)がマフィアに狙われ追われる身に。

村雲はウォンの電話に、「警察に捕まってもいい。あとは俺がなんとかしてやるから!」と必死に説得しますが、彼はすべてを引き受け命を絶ってしまいます。

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意外にもウォンと村雲には強い友情があったんですね。クールな村雲が声を荒げるなんて。

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一方、春馬(江口洋介)は三流記者にあれこれと調査を依頼していることがバレて、地方の税務署に異動になります。

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閑職に追いやられてしまったということですね。

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また、海外での株取引をしていた娘の鈴子(水野絵梨奈)は今回の株価暴落で母親の保険金のすべてを失ってしまいます。

大金を失って泣く娘に春馬は気にするなと慰めます。

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あの娘の突然の派手な暮らしを見ていたら、保険金より娘が元に戻ってくれて良かったと思いますよね。

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春馬は鈴子を連れて奈良旅行へ。

ようやくゆっくりと鈴子と話すことができて、親子は絆を取り戻します。

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親子の会話、良かったです。

一度、心の整理をつけるためにもきっちり泣かないといけない時ってありますよね。。。

お母さんなら「鈴子が一緒に乗ってなくてよかったと思ってるよ」とか、「お父さんが一緒に乗ってなくてよかったと思ってるよ」と言うシーンにホッとしました。

お母さんもきっとホッとしてますよね。。。

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また、春馬は奈良で村雲の過去を調べ始めます。

村雲が澤村吉弥だった頃のことを聞きに警察署に訪ねる春馬。

署長の谷山(平田満)は事件の現場などに春馬を連れて行き、事件の詳細を話し始めます。

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吉弥が誘拐されて、身代金の入ったバッグは犯人たちに渡されたのですが、そのバッグには3億のお金が入ってなかったと・・・。

激怒した犯人たちは腹いせに吉弥の腕を切断したという。

その直後、警察が現場に踏み込み、抵抗する犯人たちを射殺。

現場にいた谷山は、吉弥の腕をみつけ拾い上げたそう。

その切断された手に握られてたのは木彫りのバラの花。

村雲も今も持ち歩いてるものですね。

谷山はそのとき、身代金を出さなかった正道を憎く思ったという。

「どうして身代金を出さなかったのですか?」と問う春馬に、谷山は「ちょうどそのころ、本妻に子供ができたからでしょう」と答えるのでした。

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数年後、吉弥は大阪にある檜山の家に忍び込み、それで捕まり東京の児童保護施設に送られます。

吉弥がいなくなって、しばらくして文子は餓死したとか。

谷山はそのことを吉弥と正道に手紙で知らせたが、どちらからも返事はなかったと言います。

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けれど・・・。

春馬は宿屋の女将から署長が袖の下をもらっていること、白浜に豪華な別荘を持っていることなどを聞かされます。

春馬は白浜の別荘を見にいくと、そこには澤村文子らしき女性(りりィ)がいて・・・。

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ここ、奈良から白浜まで鈴子を同行させてましたね。

鈴子が、ここに来ても仕事なの?とブチ切れないかと、ヒヤヒヤ。(笑)

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株の売却金をネットで確認しようとする檜山。

村雲の言うとおりなら、正道の6000億弱のお金があるはず。

なのに、自分の口座を見ることができない。。。

銀行に問い合わせると、名義が変更されており、あらたな名義は・・・。

「ヒカル ムラクモ」

檜山はそこで初めて、村雲と歌織に裏切られたことを知るのでした。

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歌織(麻生久美子)は子供を連れて、空港へ。

そこで、村雲と落ち合い海外に飛び立つはずでしたが・・・。

空港のアナウンスに足をとめる村雲。。。

「澤村吉弥さま、澤村文子さまがお待ちです」

村雲が一人で言われた場所に行くと、そこには春馬の姿が。

「村雲、お前の母さんは生きてるぞ」

村雲は動揺しながらも、海外と飛び立ちます。。。

6話へ。。。

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これはどういうこと??

正道が身代金3億を出さなかったことと、自分が吉弥の父親であることを新聞に伏せさせるために、署長にいくらかのお金を渡したってこと?

そのお金で署長は白浜に別荘を建て、数年後、息子が行方不明になった文子と恋仲になり別荘に住まわせたってこと??

文子が餓死したと手紙を出したのは、文子をあきらめさせるためですよね。

でも、餓死っていうのがすごい。文子を放りっぱなしにしている二人に対して、署長の恨みがこもってる気がする・・・。

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別の場合も考えられるけれど、かなり無理があるし・・・。

それに村雲の復讐がまったく的外れになるのは、村雲がかわいそうで・・・。

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さて、騙された檜山は黙ってないですよね。

海外に逃げても無駄だろうし。

どうなるのか。。。

最終回が待ち遠しいです。。。

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2010年5月11日 (火)

チェイス・第4話「復讐」

おもしろ~~い。

ドラマのテイストに慣れてきたということもあるんでしょうが、ハマってしまいそうな予感がビシバシ!

今回は私的には本筋以外にも2ヶ所、ビックリするシーンがありました。

そのシーン、どこだと思います?(笑)

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春馬(江口洋介)の妻が命を落とした飛行機墜落事故。

墜落した飛行機はライトキャストが節税のタメにリースしたものでした。

そのため、ライトキャストは事故で多額の利益を得ており、春馬は調べ始めます。

そして、ライトキャストが軽課税国にペーバーカンパニーをおいてグループ企業の利益をそちらにつけかえるというコーポレートインバージョンをやっていると突き止めます。

春馬は新谷(益岡徹)に、檜山(斎藤工)らに指南している人物を突き止めたいと訴えます。

新谷はそれを受け入れ、調査を続行するように指示します。

ライトキャストの脱税が濃厚となり、新谷は上司に正式な内偵の許可を得ると言いますが。

その動きはすでに村雲(ARATA)らの知るところとなっており・・・。

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檜山宅から帰る途中、村雲は春馬とバッタリ会います。

村雲はこの先にクライアントのマンションがあるとごまかします。

春馬は娘の好きなケーキを買いにいく途中だと言います。

春馬に誘われてケーキ屋へいく村雲。

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私はてっきりケーキを買うのにつきあうだけなのかと思ったんですけど。

次のシーンでケーキ屋さんで男ふたりでケーキを食べていてビックリ。

私の偏見かしら・・・。

男の人がケーキを食べるのがビックリなんじゃなくて、大人の男の人ふたりしてケーキセットを食べてるのがちょっと違和感があって・・・。

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春馬は村雲に、

「ずっと俺は探し続けていた気がするんだ。敵を・・・」と告白します。

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村雲は国税局の動きを阻止するために「深爪」という闇社会の男の手を借りることにします。

「深爪」は春馬の弱みをみつけられず、かわりに他の情報を提供します。

それは新谷のスキャンダルでした。

発売された週刊誌には大きく新谷の記事が出ます。

5年前、新宿の風俗店の内偵中に新谷が違法な売春行為を見逃したというもの。

お金を受け取っていたという疑惑も。

品田(奥田瑛ニ)は記者会見で釈明に追われる事に・・・。

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「査察が警察に通報なんてできるわけがない。

たとえ売春であろうと、麻薬の取引であろうと、利益があれば税金を取らなければならない。

通報なんかしたら税金を取れなくなる。

真面目に職務を全うしただけ。

税法上、査察の正義は税金を取るためにだけの正義だ」

村雲は、これでライトキャストへの内偵どころじゃなくなったとほくそえむのでした。

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春馬は査察官として当たり前のことしただけなのに、批判されることに悔しさをにじませます。

「仕方ない。我々は社会の嫌われ者ということだ」と品田。

春馬は新谷に会いに行きます。

新谷はお金を受け取っていたことを告白します。

「俺の仕事は徴税だ。警察じゃない。金を受け取って何が悪い」という悪びれる新谷に、「でも、受け取るべきじゃなかった」という春馬。

春馬は落胆して立ち去ります。

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その後、檜山の家の前にやってきた春馬は、そこで以前、村雲と偶然会ったことを思い出します。

そして、彼の靴にくっついていた何かの欠片がその玄関にもあることに気付きます。

家に帰って飛行機事故での死亡者を調べると廣川という名前はなく・・・。

春馬が廣川が偽者であること、檜山と関わりがあることに気付きます。

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檜山と歌織(麻生久美子)は出産のためにカナダへと旅立ちます。

その間、正道(中村嘉葎雄)に付き添う村雲。

奈良の吉野に愛人がいたという正道に、吉野行きを提案します。

懐かしい土地にやってきて、吉野でご来光を拝む正道。

「・・・許してください。僕を」

村雲はそこで、自分の正体を明かしはじめます。

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村雲は、正道と愛人、澤村文子の間に生まれた子供、吉弥だそうです。

吉弥は誘拐され、身代金3億円を要求された。

多額の身代金は吉弥が正道の子だったからのようですが。

でも、親子は羽振りのいい暮らしをしていたわけではなく、どちらかといえば質素。正道の愛人なのに変ですよね。

そして、吉弥はその誘拐事件で左手を切断されたみたい。。。

正道は文子が餓死したと言ってましたが、その理由もまだわかりません。

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村雲は左手の義手をとって見せます。

それでようやく吉弥だと気付く正道。

「ボン、か?」

「そや、僕や。ボンや。お父ちゃん。

あなたの財産は僕が全部いただく」

あまりのことに倒れこむ正道に、村雲は耳元でささやきます。

「あほこいたな。頓死や。

お母ちゃん、見てみ・・・」

村雲の復讐は母の復讐でもあったみたいです。。。

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歌織がカナダで男の子を出産したという連絡が入ります。

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2つ目のビックリシーンは。

村雲の入浴シーン。これが・・・妙に中世的で艶かしくてドキドキ。

見てはいけないものを見たようで・・・目のやり場に困ってしまいましたわ。(笑)

しかし、正道は一緒にお風呂に入っていても、村雲の義手に気付かなかったんですね。

言葉は丁寧でも、世話をしてくれるまわり人に対して、まったく興味がないってことなのかな。

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春馬のところに新谷が自殺したという連絡が入ります。

自分が批判したせいだと責任を感じる春馬。

一層、ライトキャストを調べようとしますが、「今度は誰が殺されるんだ?」と品田はこれ以上関わるなと釘を刺します。

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カナダから帰国した檜山を待っていたのは、意識はなく、心臓が動いているだけの正道でした。

檜山はそんな父親の状態に混乱しますが。

村雲は淡々と正道の資産6000億を消すスキームを説明し出します。

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まず、6000億のうち不動産資産をのぞく5800億を使って株を購入。

相続税納付のタイミングで株の価値を暴落させる。

資産価値が下がったところで、正道に死んでもらう。

そうすれば、29億の税金だけを払い、残りすべてを手に入れることができるとか。

株を意図的に暴落させることなどできるのかという檜山に、村雲は言います。

ボリビアの湖はリチウムの世界最大級の採掘所。そこの株を買い、その後、事故を起こす予定だと・・・。

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品田に捜査を反対されても春馬は聞こうとはしません。

手がかりを求めて、檜山宅を張り込みます。

そこへやってきた窪田(田中圭)から檜山正道が病気だという報告を受けます。

それで直感する春馬。。。

「見えた!見えてきたよ!相続だよ。相続だったんだよ!」

檜山宅から車で出てきた歌織のあとを尾行すると・・・。

歌織の到着した場所には廣川と称していた村雲がいるのでした。

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村雲はなんと正道の愛人の子。

それを知っていた人が吉弥を誘拐したんですよね。

どうなって腕がなくなるにいたったのかとか、

母親が餓死してしまったのかとか、まだまだわからないことが多いです。

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村雲が自分の息子だってわかった時の正道の「気にしとったんやで」みたいな言葉。

軽くて、心がこもってない上辺の言葉だってこと伝わってきましたわ~。

冷徹な人だったんでしょうね。若い時から。

村雲に同情してしまいそう・・・。

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しかし、今度は採掘場の爆破?

6000億を消すには大掛かりなことをしないといけないですね~。

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最近、ARATAさんの出演映画を見たりしています。

甘い優しい感じのARATAさんに、ドキドキ。

村雲役くらいクールな方が平常心で見られていいかな。(笑)

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春馬は檜山正道の相続のまでたどりつきました。

村雲のこともわかったし、全面対決が迫ってきました。

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おもしろくて、はまりそうです~。。。

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2010年5月 4日 (火)

チェイス・第3話「パーマネント・トラベラー」

雨の日に起こった村雲(ARATA)と鈴子(水野絵梨奈)の接触事故。

どうやら鈴子が飛び出したようです。

村雲は軽い脳震盪。

連絡を受けた春馬(江口洋介)と病院で対面し、保険の手続きのため連絡先を交換します。

村雲は自分を「投資コンサルタント、廣川」と偽り名刺を渡します。

さっさと立ち去ろうとした村雲でしたが、「慰霊祭にいたでしょ」と鈴子に言われ、とっさに春馬にあの事故で弟を亡くしたとウソをつくのでした。

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一方、山から3億円のお金が発見され、マスコミでも大騒ぎとなります。

国税局の春馬らも動き出します。

山は経済産業大臣、紺野大志が所有しており、彼の裏金ではないかと疑われたため・・・。

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紺野はちょっとした因縁の相手でした。

かつて、春馬の尊敬する伝説の査察官、井坂敏(石橋蓮司)が紺野の裏金を暴こうとしたけれど、直前で上からストップがかかったとか。

「査察が叩く悪に聖域を作ってはダメだ。巨悪に屈したらその使命を失う」

井坂の口癖だったという・・・。

でも・・・その伝説の人は、今・・・、紺野の税務コンサルタントをしているのでした。

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紺野の周辺を調べてみると・・・。

紺野と関係の深い大内運送に税務調査が入った際、5億の絵画取引があり、それが最近、転売され1億にも満たない価値のものであることが判明したという。

そのため、紺野のもとには裏金が3~4億あるはずだと春馬は上司に報告します。

上司の品田(奥田瑛ニ)は二の足を踏みます。

なんといっても現役大臣の巨額脱税事件になると、ヘタをすれば首が飛んでしまうから。

その5億の絵画を扱った画商の名前は海江田といいます。

海江田には申告した形跡がまるでなく、住民票を海外に移し、各地を転々としているため納税する必要はないそう・・・。

これをPTパーマネント・トラベラー(永遠の旅行者)と呼ぶそうです・・・。

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檜山正道(中村嘉葎雄)邸では。

檜山(斎藤工)は父親の正道を村雲に紹介する。

「村雲さん、あんさん、お金が好きですか?」

ほな、お金はキレイなものですが?汚いものですか?」

「触ると手が汚れるものだと思います」

「お金が入って汚れはる人もいるし、

手を汚してお金入れる人もいてはる」

「息子さんの手は汚しません。私が汚します」

「おもしろいことを言いはる。それは蛇の道や。人にあらずの蛇が通る道や。

何を好んでそのような道を」

「はじめからこの道しかありませんでしたから」

「ほう~、怖い人やな」

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元々エリートで頭が良すぎてダークサイドに行ったのかと思ったら、違うんですね。

村雲はずっとこんな風に生きてきたと。

前回、ゴミ箱のご飯を食べていた人だってガンダレに言われてましたけど・・・。村雲の正体がまだまだ見えないですね。

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村雲は廣川として国税査察官の春馬に近づいていきます。

有益な情報が引き出せるかもという下心から。

「疑いをもてない人間ほど一度崩れたら脆い」などと言いながら。

同じ遺族という立場の村雲にどんどん気を許していく春馬。

「どうしてなんでしょうね。悪いやつほどよく眠る。

まじめにコツコツ生きてる人間ほど悲しい目に遭う」とグチってみせる村雲。

公務員だと言っている春馬は、つい詳しく自分の仕事の話をしそうになって、辛うじて口をつぐむのでした。

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どうして村雲は春馬に近づくんでしょう・・・。

春馬をなめてるのか。

それとも、これからすることを春馬に止めてほしいのか・・・。

むごいことをしますね。村雲の正体を知ったら憎悪が何倍もになって返ってきそうです。

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村雲との会話では、春馬に大人の孤独をすごく感じました。

泣き言を言うわけにはいかない春馬。

大人になると、誰かがなぐさめてくれるわけでなく、常に誰かが気にしてくれているわけでもない。

辛くても、哀しくても、自分でそんな気持ちに折り合いをつけるしかないんですよね。

だから同じ立場の人と会うと、雪崩をうったように簡単に気持ちがあふれ出す。。。

心の隙をつけこまれるというか・・・。

春馬も今にも心が折れそうなんですね。

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鈴子のは、父親に当り散らしてるだけ。当たれる相手がいるだけ子供の孤独。

でも、それはそれなりに真剣な思いなんですけどね。。。

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引き続き、海江田を調べている春馬らは、無申告だからお金の動きがわからないと頭を抱えます。

紺野の裏金は海江田を通して作られていることは明らかなのに。

海江田の方から崩すのは無理。紺野代議士を直接内偵させてほしいと春馬は品田に頼みますが。

及び腰だと思われていた品田も紺野を捕まえたい気持ちは同じのようで、定時に帰宅すると見せかけて、井坂が残した資料に目を通す毎日。

品田は、春馬が井坂を以前と同様に尊敬していることに気付き、釘を刺します。

「井坂の息子が就職したのはあの大内運送だ。

甘っちょろいことを言うな」と。

そして、自分は紺野を調べるから、お前は海江田のスキームを壊せと指示します。

「査察には聖域はない、たとえ大臣であろうがOBであろうが」

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春馬は井坂が船舶免許を持ってることに着目します。

海江田を出国させ、台湾で船を使って日本に密入国させたのではと。

春馬は窪田と共に海江田宅を張り込むと・・・。

やがて中に海江田自身が潜んでいることがわかります。

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3年前、海江田の画廊は経営難に陥り、そこに目をつけた井坂が一切外出しないことを条件にパーマネントトラベラーにしたてあげたのでした。

海江田の所得税法違反で、彼の自宅と井坂の事務所が調べられます。

海江田から紺野へと芋づる式につながることを狙っていた春馬ら国税局でしたが。

そこへ飛び込んできたのが、東京地検特捜部が収賄容疑で紺野を逮捕したというニュース。

春馬は愕然とします。

新谷によると、品田が検察に紺野を譲った・・・らしいです。

新谷は「査察は検察の下請けなんですか?」と品田に不満をぶつけますが、品田は答えようとはしません・・・。

井坂は春馬に言います。

「紺野の疑惑は俺が命をかけて追ってた案件だ。

それをお前らは逃した。それが答えだ。

俺がこうなった答えだ。こんなもんだ。脱税するくらいがちょうど人間なんだよ・・・」

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春馬は尊敬している査察官達が仕事に挫折し、保身に傾くのを見て失望していきます。

娘の鈴子は高校を退学し、どこにいるのか姿を見ることもない・・・。

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春馬は村雲に電話してしまいます。

「信じてた人に裏切られて・・・。

最近の世の中なんかおかしくないかな。

どんどん悪い方へいってるっていうか。

人の心って言うものが壊れていってる気がするんだ」

「春馬さん、この世界はもうあなたのしってる世界じゃないんだ。

あなたは真面目に働いてきた。

正義感を持って社会のためになればと自分を律して生きてきた。

でも、それを認める人は社会からいなくなった。

世間は官をたたき、役人を諸悪の根源のようにののしる。

ぼくは人の悪意は重力のようだものだと思います。

報われなかった善意や正義感の裏に、同じだけの悪意が根を張るんだ。

奥さんを亡くして、娘さんを見失って、ほんとはあなた、

こんな世界滅びてしまえばいいと思ってるんじゃないですか?

もう我慢するのはやめましょう。

あなたには、この世界を憎む権利がある」

村雲の言葉に春馬は激しく動揺します。

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それは、理性でフタをしていた憎しみや復讐心を呼び起こしたのかもしれません。。。

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村雲のところに鈴子が母の通帳を持って訪ねてきます。。

母の保険金を自分で運用しようと思っているようで・・・。

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春馬は密かに記者だという男に会います。

財津の査察の時にみつけた写真を調べるために。。。

記者はすぐにそこに写った飛行機のことを調べ上げてきます。

東アジア空港の旅客機はここ数年急成長をしている日本の人材派遣会社ライトキャストがリースしていたもので、今回の事故で、会社は違約金を受け取ってるというもの。

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財津のところでみつかったのなら、国税局で調べればいいものを、わざわざダーティ風な記者に頼むなんて・・・。

さて、、、ライトキャストは檜山の会社ですよね。。。

これで檜山までつながりましたね。

春馬には正攻法で檜山や村雲にぶつかっていってほしいもんです。。。

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檜山正道にガンが発見され、余命1年と診断されます。

檜山はショックを隠せない様子・・・。

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やがて、歌織(麻生久美子)が妊娠します。

大喜びで父、正道に報告しにいく檜山。

歌織は檜山が姿を消した途端、

「私、脱税のタメに子供を産もうとしてる・・・。

私が歩こうとしてる道も蛇の道。この道の先には何があるの?」

と村雲にたずねます・・・。

どうやら村雲の子供のようですね・・・。

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ところで、あの村雲が時折スーツのポケットから出して見ている置物は何なんでしょう。

世俗に疎い方なので、名前のあるものなのかもわからないんですけど。

または・・・、墨で作ったバラの消臭剤みたい・・・。(笑)

あれをスーツから出すのを見る度、重くないのかな~とか、どうしてもこんなのを持ち歩いてるんだろうとか、、、みょう~に気になるのは私だけ・・・。

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今回の話は春馬の査察官としての仕事がメインになっていて、地に足がついていて見やすかったです~。

脱税の村雲サイドももちろんおもしろいんですけど、春馬サイドに視点をおいた上での攻防戦が安定感があります。。。(笑)

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3話でまたおもしろさが増しました。

来週が待ち遠しいです。。。

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2010年4月26日 (月)

チェイス・第2話「イミテーション・ゴールド」

「またあの緊張感の中に戻れる。そう思うとそんな自分に吐き気がするほど興奮してくるの・・・」by歌織

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川島(長谷川朝晴)の死により闇に埋もれたZaiccレンタカーの社長、財津(佐藤一朗)の株利益20億。

2億は村雲(ARATA)サイドの報酬として引かれ、残り18億はジョニー(大浜直樹)によって香港に持ち込まれていました。

村雲らはその18億を無税で日本に持ち込もうと画策中。

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中国人のガンダレという男は村雲に空港から持ち込めばいいと教えます。

村雲はその考えを採用し、日本の空港税関で「外国製品持出届」という申告書を提出します。

それは申告して国外に持ち出したものは、厳密な審査なく入国の際に持ち込めるというシステムを利用したもの。

申告書には18億相当に見えるイミテーションを大量に書き出します。

村雲、歌織(麻生久美子)、ガンダレ、ジョニー、そして財津の5人はイミテーションを身につけ香港へと旅立ちます。

その後、香港にある財津の18億で本物のネックスレを購入。本物を身につけ日本へ持ち込もうとします。

出国時に提出してある「外国製品持出届」があるので、入国時には確認は手薄なはずでしたが・・・。

香港の税関でガンダレが偽パスポートで捕まってしまいます。

村雲はあっさりとガンダレを見捨てます。

そして、日本に連絡がいってるかもしれないと貴金属は隠して持ち込むことにします。

でも、財津だけは村雲を信頼せず、そのまま申告書を提出。日本の税関でみつかり別室へ連れて行かれます。

それで、18億中8億分がみつかってしまうことに・・・。

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妻の飛行機事故から、春馬(江口洋介)は娘、鈴子(水野絵梨奈)のために定時に帰宅する毎日。

鈴子と会話してなんとか絆を取り戻そうと務めていましたが。。。

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そんな折、別件の脱税を調査していた査察官、内倉(町田マリー)から春馬に連絡が入ります。

顧客名簿に財津の名前があると。

財津は大量のイミテーションを購入しており、それがすべて本物なら20億近い額になると内倉は言います。

財津が香港にいると聞いていた春馬は、「外国製品持出届」を利用した脱税の手口だとすぐに見破ります。

そして、日本の税関で財津を捕まえるために、娘の学校での面談をすっぽかして、成田へとすっとんで行きます。

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やがて、法人税違反で財津の会社に査察に入る春馬たち。

財津以外、脱税を誰も知らないようで・・・。

だが、春馬は財津ひとりにできる仕業ではないとして、その向こうに誰か指南役がいることを察知します。

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一方、村雲も春馬の存在に気付いていました。

財津のことで成田空港へ駆けつけた春馬を村雲が目撃していたのでした。。

また、墜落事故の合同慰霊祭に歌織と共に参列したとき、妻を亡くした春馬とその娘に会っていたことも。

お互いが宿敵の気配を感じる回でもありました。

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村雲サイドでは新しい動きが。

東アジア航空で儲けることができた檜山(斎藤正)は、本格的に父親の6000億の資産を消してほしいと依頼します。

村雲はいくつかを提案しますが、そのひとつの案に賛同する檜山。

それは女性と結婚して、税金のない国の国籍を持つ子供をもつこと。。。

海外で子供を産み、その子に相続させる。

檜山はその相手に歌織を望み、村雲は歌織にその話を持ちかけます。

話を聞いて取り乱す歌織でしたが、「断るなら別の女を捜す」と言われ、承知してしまいます。

「私の事をよく知ってるのね。どんな風に言えば私が引き受けるか。

安く見られてるのか、高くみられてるのか。

裏金が6000億あったら、どんな風に使うのかしら」

「どの道、俺の金じゃない」

「そうかな。。。

いいわよ。

でも・・・、結婚しても、あなたに抱かれにくるわ」

歌織はどうやら村雲の子を産むつもりのようです。。。

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檜山と歌織の結婚式が行われます。

そこには檜山の父親である正道(中村嘉津雄)の姿も。

村雲は正道を近くで見ます。睨みつけていた表情が正道と目があうと徐々に呆然としたものに・・・。

彼は村雲が幼い時、山の数え方を教えてくれた男でした。

「山は一座、二座と数えるんだよ。ぼん」

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まだまだ、なんの関係なのかわかりません・・・。

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春馬も村雲につながる手がかりをつかみます。

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査察の際、財津の会社から一枚の写真が発見されます。

それは檜山が購入したあの旅客機のもので、雪恵を載せて墜落した旅客機でもありました。

驚きで春馬はその場に座り込んでしまいます。

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家に帰った春馬は鈴子の部屋の前で語り始めます。

「お父さん、ある会社を追いかけてた。

その会社を追っかけてるときにお母さんが死んだからな。

最初はやつあたりをしてるだけかもしれないと思ってた。

でも今日ははっきりとわかった。

こっちとあっちとはつながってる。

こっちとあっちは同じ世界にあって、金で買った幸せは誰かの幸せを奪って手に入れた幸せなんだ。

鈴子、お母さんの死の先には誰かいる。まだ見えない誰かがいる。

お母さんはそんな誰かの欲望に殺された。

お父さんそいつを絶対に許さない!」

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村雲は合同慰霊祭で鈴子が落としていった学生証を手に入れます。

その帰り、一人の少女を車で轢いてしまう村雲。

それは家にいるはずの鈴子・・・。

村雲の車も柱に衝突し、彼も頭から血を流して・・・。

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なんだか想像していたのと違う方向へまっしぐら・・・。

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春馬と村雲の知恵比べを見せてもらえるんだとばかり思ってたんですが・・・。

今回はなんと、18億で宝石を買って日本に持ち込むとか。

村雲のスマートさは見えず、始終バタバタ。

違法スレスレの攻防を見せてほしかったのに、これじゃあ、立派な犯罪よね~~・・・なんて思いながら見てました。

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歌織が子供を産んで脱税するなんて、きつい言い方かもしれませんが、なんだか気持ち悪い展開にもなってきてます・・・。

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歌織のキャラがまだつかみきれません・・・。

「才能のある女を主婦にした」って言ってたのに、その才能って何なんでしょう。

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ガンで夫を亡くして、一緒に死んであげたのにっていうくらい愛情を持っていたんでしょうに。寂しくて前の恋人、村雲とよりを戻して。

その流れはまだわかるとしても。

「また、あの緊張感の中に戻れる」と言っていながら、空港でオドオドした表情。

時折見せる余裕の微笑みが意味不明。

歌織は過去にどこまでのことをしていたんでしょう・・・。

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オドオドしてる割に、会ったばかりの大金持ちの檜山と結婚して子供を産むことを承諾したりと大胆だし・・・。

わかりません・・・。

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どうやら村雲の方には正道となんらかの関わりがあるようなので、その復讐のために歌織を利用しようとしてるのかも。

村雲は、あんなに自分の元に戻ってきた歌織を強く抱きしめていたのに、檜山と結婚して脱税のタメに子供を産めって・・・。

歌織は村雲への思いはブレてなくて、檜山の子ではなくこっそり村雲の子を産むとほのめかして結婚しましたけど。

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ところで、村雲は鈴子が気になるみたいですね~。

偶然、鈴子を轢いてしまう村雲。

ちょっと都合が良すぎるけれど、今後は話の中心部分に鈴子が入ってくるんでしょうか。

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今回のことで春馬は東アジア空港の旅客機から檜山のところまで辿りつきますね。

その先、村雲をどうやって探りあてるのか、これはとっても楽しみにしています。

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いろいろボヤきましたが、来週もバッチシ見たいと思ってます~!

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2010年4月23日 (金)

チェイス・第1話「カリブの手品師」

春馬草輔(江口洋介)は、東京国税局 査察第20部門(内偵班)に所属する査察官。

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春馬らが内偵調査をし、その後、案件は実施班(ガサ入れ担当)に渡され、これを嫁入りと言うらしいです・・・。

が、実際に脱税容疑で調査に入るときは、内偵班も実施班も一緒に行くみたいです。

春馬は執念とカンの良さで脱税を暴いていきます。

上司には統括官の新谷(益岡徹)、次長の品川(奥田瑛ニ)。そして、部下にはITの能力を買われて配属されてきた新人の窪田(田中圭)。

また、仕事に追われる日々の春馬には、文句を言わず尽くしてくれる妻、雪恵(木村多恵)と、構ってもらえないことに不満タラタラの一人娘、鈴子(水野絵梨奈)という家族がいます。

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「お金を増やす一番のいい方法。それは税金を払わないこと」byジョニー・ウォン

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ヴァージン諸島にライトキャスト社長、檜山(斎藤正)と税務コンサルタントの村雲(ARATA)がやってくる。

村雲はさっそく客である檜山にレバレッジド・リースの説明をします。

「まず、この旅客機を40億円で購入します。今年見込まれている御社の黒字10億と借入金30億でそれを購入し、東アジア航空へリースします」

これがタックス・シェルター(租税回避商品)で、合法的に1年で10億を減価償却できると話します。

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檜山は自分が購入する飛行機に触りながら、村雲に言います。

俺の親父は元経団連会長で資産は6千億。

もし今、親父が死んだら相続税3千億、国に持っていかれる。

村雲さんは金を消す手品師。脱税のエキスパートと言われてるんだろ?

親父の資産6千億円を消せるか?

非合法でもかまわない」

村雲はニコリともしないで無表情に言います。

「税金を払わないのは犯罪でしょうか?

殺人や窃盗は世界中どこへいっても犯罪です。

税金のかからない国で税金を払わない。それは犯罪とは言えない。

例えば香港、バハマ・・・。

税金をおさえることで世界中の富裕層から預金を集めている国があります。

またそこでは顧客の情報は保護され、税務調査の手が届きません。

ここ、ヴァージン諸島もそうです。

ここは税金のない国、タックスヘヴンです」

檜山は感動して村雲の手を握り締めます。

そして、彼の左手が義手であることに驚きます。。。

「ああ、それからひとつ、忠告が・・・。

旅客機のリース先の東アジア航空は経営に難があります。

乗客としては乗らない方が懸命です」

村雲の言葉はのちに現実となってしまいます・・・。

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村雲は元同僚の川島(長谷川朝晴)の見舞いにやってきます。

川島は末期がんで余命半年と宣告されています。

会社を辞めてから自宅でデイトレーダーをしていたが、リーマンショックで全財産失ったと。そして今の唯一の心配は残していく妻の歌織のことだと打ち明けます。

「川島、残りの人生を南の海で静かに暮らさないか?

彼女に資産を残すこともできるぞ」

川島は村雲の申し出を受けいれるのでした。

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檜山は村雲の能力を試すため、Zaicc(ざいく)レンタカー社長、財津(佐藤二朗)を紹介します。

財津の依頼はシンガポールに隠してる株の利益20億を税金のかからない金にしてほしいということだった。

村雲は檜山と財津に自信ありげに言います。

「今朝、川島とその妻が成田を立ちました。

半年後、20億の金はこの男の命と共に消えるでしょう」

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村雲の計画は着々と進んでいるようですが・・・。

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資金繰りに困った財津は、偽の領収書を使ってしまいます。

村雲に注意されても、「どうせバレはしない」と危機感がまるでない財津。

「脱税とはこの国でもっとも困難な違法行為です。

それは申告があるからです。申告とは自ら証拠を提供するようなもの。

脱税はあらかじめ犯人がわかっている犯罪です。

むしろ殺しの方が簡単でしょう」

村雲のこの脅しも効き目がありません。

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その偽領収書はきっちり発見され、春馬のところへ・・・。

さっそくZaiccレンタカーを調べ始める春馬達。

5ヶ月後。

一見、たいした利益をあげていないように見えているけれど、詳しく調べると。

財津がシンガポールに20億、隠し持っていたことがわかる。

でも、そのお金は別会社との取引で使われ、その後赤字として申告されたという。

20億が送金された先も判明します。

お金の動きは十分怪しいのだけれど、手も足も出ないと春馬。

「日本の国税に海外の調査権はない。国外で金を動かされたら捜査できない。

しかも行った先が悪い。タックスヘヴン。ヴァージン諸島だ」

ヴァージン諸島の送金先の口座名はサジタリウス、

代表者がケイスケ・カワシマ・・・。

けれど、春馬達の調査はここまでが限界だった・・・。

.

一方、ヴァージン諸島では川島夫婦が豪邸で暮らしていた。

妻の歌織がするようにと命じられているのは、村雲の下で働くジョニー(大浜直樹)から手渡されるぬいぐるみを受け取って自宅へ持ち帰ることだけ。

日に日にやつれていく川島に寄り添う歌織。

「君みたいな女が7年間もただの奥さんでいてくれた。

俺じゃなくて、君が株をやっていたら今頃、大金持ちだったね・・・」

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春馬らの調査は行き詰まってしまう。

ちょうどそんな時、鈴子から雪恵が世界遺産旅行へ行きたがっていることを聞かされ、新婚旅行にもいってないこともあり、春馬は夫婦で海外旅行に行くことにする。

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そこでまた、金策に疲れ果てた財津は税理士に相談してしまいます。

ヴァージン諸島にある20億の隠し金をなんとかできないか~と。

それを聞いた税理士は取引を打ち切ってしまいます。

そこまでやった後で、村雲に泣きつく財津。

.

「ヴァージン諸島にある資産を動かします。

購入した無記名債券を香港に持ち込み、再び日本円に変えて新会社に入金します。

これでその金がなんなのか、どこからきたのか、誰にもわかりません」

これからの段取りを話していた村雲は財津の愚かさに落胆します。

「・・・タレコミの可能性がありますね」

そのとおり、税理士は国税局へ通報します。

.

ヴァージン諸島の川島の容態が急変。

村雲はジョニーに川島を病院へつれていくより、先に例のスキームを実行しろと命じます。

うろたえる歌織の前で、ジョニーはぬいぐるみの腹を引き裂き、中から札束を取り出していきます。それは財津の隠し金。

歌織はようやく川島を病院に運びます。

.

国税局の国際部から春馬らのところへ連絡が入ります。

ヴァージン諸島への税務への調査要請に対して、昨今の国際的な働きかけにより脱税の意図が明確であれば、ヴァージン諸島当局はサジタリウスへの調査を了承するというもの。代表取締役の事情聴取も。

春馬らは大喜びする。

「タックスヘヴンはもはや脱税者の天国ではない」

.

が、数日後、春馬らは新谷統括官から事情聴取が中止になったことを告げられます。

ヴァージン諸島で事情聴取の予定だったが、代表の川島が死亡したという。

「20億は死んだ社長に墓場に持っていかれてしまった・・・」と。

.

追い詰めてはすり抜け・・・追い詰めてはすり抜けてしまう財津の20億・・・。

春馬の査察魂が沸騰してしまいます。

そのせいで、春馬は妻と約束した海外旅行も直前になって行けないと言い出してしまいます。

鈴子は驚いて春馬を責めますが、雪恵は夫の気持ちを察して許します。

そして、自分ひとりで旅行に行くと旅立っていきます。

.

川島の死後、彼との約束を果すために、村雲は歌織と会います。

ジョニーもそこにはおり、財津の隠し金は自分がこっそり香港へ持ち込み、財津の裏口座に入れると村雲に伝えます。

村雲に財津から支払われる報酬は2億。村雲は3千万をジョニーに渡し、残りの1億7千万を川島の口座へ入れるように指示します。

打ち合わせが終わった後、村雲は歌織にその口座のカードを渡します。

歌織はそれで初めて夫と村雲の約束を知り泣き出します。

「金さえあれば絶望はしない!」と村雲。

だが、意外な話をしはじめる歌織。

「また、私だけ置いていくの?8年前と同じね・・・」

「川島は俺と君とのことを知っていたのか?」

村雲の問いかけに無言で肯定する歌織・・・。

「彼はあなたのことを尊敬してたわ。10億100億のお金を負かされていたあなたに嫉妬していたのかも」

「あいつが嫉妬していたのは君だろ。

自分より才能のある女を主婦にした。だから少しでも君に資産を残そうとしてたんだ」

かつての川島の言葉を思い出した歌織はひどく嘆くきます。

「あの人はなんにもわかってない!!

私、幸せだったのに!! お金なんかよりずっと!

ある日、突然いなくなって突然あわられる男なんかよりずっと!!」

歌織は村雲に渡されたカードを投げ捨てます。

「こんなものより一緒に死んであげたのに。

ねえ・・・。

たったの1億7千万じゃ何も買えないわ。

修次、私もそっちへ連れて行ってよ」

そういって差し出された歌織の手を、村雲は思わず掴んで抱き締めます。

.

そしてその夜、二人はホテルのベッドで激しく愛し合います。

.

同じ頃、日本では。

雪恵がひとりで旅行に行ってしまってから、春馬と鈴子の関係はぎくしゃく・・・。

朝の支度のバタバタの中、テレビに東アジア航空の飛行機が墜落したというニュースが流れます。

その飛行機は雪恵の乗る予定だったもの。

テレビでは乗客名簿が読み上げられ、その中に雪恵の名前が・・・。

唖然とする春馬。

鈴子はそんな春馬に、「お母さんを殺したの・・・お父さんだね・・・」と行って家を飛び出して行ってしまいます。

.

村雲もホテルで旅客機墜落のニュースを見ています。

その飛行機は檜山が購入し、東アジア航空にリースしているものだった。

驚いた檜山からの電話に村雲は嬉々として答える。

「この事故で違約金が払われます。最大の40億の違約金です。

おめでとうございます。我々は節税に成功したんです。合法的に」

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そばに寄ってきた歌織に、飛行機の炎上している映像を見ながら村雲は言う。

「この世界では誰かにとっての絶望の火が、誰かにとって希望の火であることもある。

これは俺にとって希望の火だ」

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最後の村雲は悪魔の微笑みでしたね。

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村雲も歌織も十分、魅力的なキャラです。

きっと浮世離れした展開になるんでしょう。

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それを追いかけるのが現実の世界にいる春馬。

国税局の査察官。

檜山や財津の脱税を阻止するために、彼がどこまで村雲たちを追い詰めるか、すごく楽しみです。

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雪恵はほんとに墜落死してしまったんでしょうか。

娘の鈴子も心配ですが・・・。

お母さんを殺したのはお父さんと責めてましたが、その気持ちもわかるけれど。

もし春馬が留まらなければ、一気に両親を失ってたことに・・・。

それを思うと、複雑な心境になりますね。

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「自分より才能のある女を主婦にした」なんてセリフ、ちょっと聞いたことがないので、歌織の今後には大注目です。

金融関係のプロってことでしょう?

本領発揮したらどんな女性なんでしょうね。

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また、主題歌もムードがあっていいです~。

次回が楽しみです。

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