ブラッディ・マンデイ・第11話最終回
悲しい結末でしたが、お話としてはキレイにまとまってました。
見てきて良かったです。。。
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藤丸は父の死を受け止めながら、宝石箱を探していたんですね。
最後のシーンで、藤丸の強さに泣かされました。
こんな強い男の子のお話をもっと見たいです。
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あと、テロリストサイドの邪魔をし続けていたマヤ。
一向にサードアイとの直接対決にならないので不思議で仕方なくて、過去の記事でもかなりグチっていたんですが、まさかまったく別のサイドの人間に雇われていたなんて、ビックリしました。
彼女はJを守りテロを阻止したい九条法務大臣に雇われていたんですよね。
なんかすごいですわ。
Jがいて、神島が出てきて、その背後、Kがいて、それだけでは足らず、第3の立場の人間まで絡ませるなんて・・・。
1話から見直したら、難解な存在だったマヤの行動がきっと筋の通ったものとして理解できるんでしょうね。
ふう~~。凝りすぎです。。。(笑) でも最高!!
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竜之介(田中哲司さん)は藤丸(三浦春馬さん)をかばって真子(徳永えりさん)に撃たれてしまう。。。
藤丸が呆然としてる中、真子とマヤ(吉瀬美智子さん)は教会から姿を消してしまう。
その後、すぐその場に乗り込んでくる加納たち。
マヤから宝石箱のアリカだと教えられた場所がそこだったのだ。
竜之介は激痛に顔を歪めながらも、加納に手がかりのファイルを渡す。
「ブラッディ・マンデイのすべてがこの中に。絶対に止めろ!頼んだぞ!」
竜之介のファイルは早速サードアイに送られ解析される。
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サードアイの局長が九条法務大臣に報告している。
「お孫さんの音弥くんとテロリストとのつながりはありませんでした。
Kは安斉真子でした。
・・・自らの孫が、2年前のテロリスト未遂事件に深く関わっていたと知ったあなたは、法務大臣の職を利用し、神崎潤という自殺した青年の戸籍とすりかえ、Jを生かすことにした。
あなたは、Jという男の存在をこの世の中から消した。」
九条は苦々しい表情で聞いている。。。
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なるほど~~。Jは祖父によって存在を消されたんですね。
保身と孫かわいさ?
Jと音弥は異父兄弟、Jと真子は異母兄弟。
ややこしい・・・。
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テロリストのアジトでは、宝石箱を爆発させるための準備が行われている。
「爆弾の威力は爆心半径20キロ。
これが箱をあける鍵です。5時間後に箱は開きます。
お受け取りください。」
Jが見守る中、マヤはK、真子に「鍵」といわれた発信機付き腕時計を渡す。
爆弾のタイマーが作動する。。。
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サードアイでは、ロシアのクリスマスの映像を宗方が説明している。
「・・・この映像はブラッディXによるものではありません。
中性子爆弾の被害によるものと考えられます。」
さらに、南海が畳み掛けるように言う。
「それがブラッディ・マンデイ。高木さんのレポートとも一致します。」
高木の情報でテロリストのアジトに突入した加納からは、中にはすでに人影はなく、パソコンのみが残されていたと報告が入る。
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手術室の前で、待機している藤丸のもとに局長がやってくる。
彼は藤丸の横に腰掛けると、ゆっくりと話し出す。。。
「・・・お父さんは敵の組織に潜入し、ウィルステロの奥にある本当の狙いを探っていた。
お父さんは決して我々を裏切っていたわけじゃない。
作戦の性質上、私しかそれを知らず、君にも妹さんにもほんとに申し訳ないことをした。
手術が終わり次第、妹さんを連れて東京を離れるんだ。」
黙って局長の話を聞いていた藤丸が口を開く。
「・・・ここに来る前に、父が言ってました。
ブラッディ・マンデイを絶対に止めろと。
どれだけの時間が残されているんですか?」
「敵のアジトに残されていたパソコンによると、深夜0時ころがリミットだ。
現在、そのパソコンから爆発物と思われる宝石箱の手がかりやそのタイマーを止められないか解析中だ。」
「俺が宝石箱のタイマーを止めます。」
藤丸は局長にそう申し出る。
藤丸はその場ですぐにハッキングを行うが・・・。
アジトのパソコンからは宝石箱のタイマーを止めることはできないということが判明する。
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サードアイは手がかりを失う。霧島は爆弾の性質から設置されそうな場所をはじき出し、そこに捜査員を配置して大捜索を行う。
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マヤとテロリスト達はそんな捜査員の目をかいくぐって、宝石箱を仕掛けアジトに戻ってくる。
「高木竜之介から得た情報でサードアイは予想以上に早く動いています。我々の脱出の方法を別に考えませんと・・・。」
「誰かさんが二重スパイの存在にまったく気付かなかったからこんなことになった」
マヤは憎々しげにJを睨みつける。
Jはそんなマヤに睨み返した後、真子に言う。
「じゃあ、プランBにしよう。K、僕に任せて・・・」
そういうと、Jはアジトを出ていく。
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病院にいる藤丸のところにJから連絡が入る。
「今、弟と・・・音弥と一緒にいる。彼を助けたかったら指定した場所に来て欲しい」
音弥が誘拐されたことを知って、藤丸はJのもとに駆けつける。
相変わらず、軽い調子のJにうんざりする藤丸。
そんな彼を無視して、Jはようやく本題に入る。
「ブラッディ・マンデイは中止にする。
Kは神島を殺した。そして今は自らが導師さまになった。
マヤにそそのかされたんだけどね。
だから、中止だ。
でもね、ひとつだけ問題がある。
宝石箱がまもなく爆発してしまうということ。
鍵を握るのはKだけが持っている発信機だ。それをハッキングできれば、爆破をとめることができるし、爆弾のアリカを探り当てることができる。
「お前はしらないのか?宝石箱のアリカを」
「うん。。。
どう?なんとしても宝石箱を止めたい君と・・・利害が一致したと思わない?
信用するしないは君の自由だけれど、こんなチャンス、フイにできるの?
君にしかできないんだよ。ファルコン。
君が僕と組んでくれるなら、音弥を法務大臣のもとに無事に帰すよ。」
「・・・」
藤丸の無言を承諾と受け取ったJは、どこかへ消え去る。
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Jは部下に音弥を家に帰すように命じ、自分はブルーバードというハッカーのいる車に乗り込む。。。
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1人になった藤丸はJから渡されたパソコンを開き、ハッキングに取り掛かる。。。
藤丸のパソコンはテロリスト達の専用ライン、真子の発信機はその中央サーバーとつながっている・・・。
藤丸のハッキングをモニターしていたブルーバードもハッキングをはじめる。
藤丸ファルコンの後を追い、宝石箱への道筋を開いた後、最後に横取りしようというのがJの魂胆だった。。
ファルコンとブルーバードの対決がはじまるが・・・。
ファルコンはあっさりとブルーバードを倒してしまう。
藤丸は真子の発信機に辿りつき、タイマーを止める。
藤丸は霧島にタイマーをとめたこと、Kのアジトを報告する。
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ここ、最後にブルーバードがJに撃たれたような演出でしたが、暗転しちゃったんで、生きてる可能性が高いですよね。
ファルコン、カッコいいですよね。
もっと見たかったな。
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だが、アジトでは、Kが再び発信機のスイッチを入れ、残りの時間と刻み始めるタイマー。
藤丸がどこかへ連絡する・・・。
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この後のシーンで携帯を見ているのが、J、藤丸、あおい、真子・・・。
藤丸が真子に電話するのはわかるんですけど・・・。
Jは誰かと話してるのもわかる。でもあおいがわざわざ映ってるのがわからない・・・。
彼女もなんかあるのかな・・・。
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Kがいるというアジトに突入する南海たち。
テロリスト達の多くを逮捕するが・・・KとJの姿が見えない。
霧島はそれを聞き、藤丸の行方を追うように部下に探らせる。
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誰もいないビルの最上階にいるK、真子。
藤丸の気配を感じ、真子は話し始める。
「高木くん。連絡くれてありがとう。これで3度目だね、助けられたの。」
「どうしても聞きたいことがある。全部、最初から計画どおりだったのか?
俺たちと同じ学校にいたのも、ヒデが死ぬことも、俺の親父を撃ったのも・・・。
どうしてだよ?安斉・・・」
「私は選ばれた存在だから。神になる存在だから」
「おまえは神なんかじゃない。ただの人殺しだ。
爆発はしない。爆弾の時限装置は止めさせてもらった。爆弾も発信機も俺がただのガラクタにしてやった。おとなくし自首するんだ。」
真子は藤丸の言葉に動じない。
「時限装置は関係ないの。爆発は止まらない。
私を殺さないと、爆発は止まらないの。」
真子は藤丸に向けて拳銃を投げる。
真子が開いたパソコンは残り3分を示していた。
「私の脈拍が止まったら、爆弾も止まるようになってる。
私を殺さないと東京が消えるよ。
高木君が撃てば、爆弾は止まる。
だけど高木君も人殺しになる。私のことも少しは理解できたりして・・・」
咄嗟に拳銃を拾い、銃口を真子に向ける藤丸だったが・・・。
撃てずに投げ出してしまう。。。
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「あなたの正義なんてそんなもの・・・」
拳銃を拾い、うなだれている藤丸に銃口を向ける真子。
その直後、銃声が響く。
真子は胸に銃弾を受け、仰向けに倒れる。
藤丸の行方を追ってかけつけた霧島が真子を撃ったのだった。
「・・・私が死んだら、爆発しないなんてウソ。
・・・死んだら爆発するから・・・。
私が死んで悲しい? うれしい?」
「俺は悲しいよ。」
真子の脈拍が止まるが、爆発は起きない。。。
宝石箱は・・・起爆装置が切り離され、核物質が抜き取られていた。
サードアイは引き続き潜伏中のテロリスト達を捜索に向かう。。。
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ここが、、、。どういうこと?って混乱するんですよね。
真子は藤丸に撃てと言ったけど、彼が撃ったら時間内なら爆発してたんですね。
彼女が生きている限り、爆発はしなかった。
霧島に撃たれて、時間切れと同時に真子の脈拍が止まっていたので、本来ならどうなっていたんでしょう。間一髪で爆発を阻止できていたんでしょうね。
ところで、真子が死んだら、爆発するっていうことは、信者は根本的なことを知らなかったということですよね。
真子共々逃げる方法を考えていたんですから。
マヤは知っていたんでしょうね。真子が自分の命と引き換えに宝石箱を開けること。
だったら、怖ろしいですね。。。。
Jも知っていて、マヤに反発してたんでしょう。
Jが真子を助けるように仕向けるために、マヤはJを挑発した。
真子のところを去ってもプラプラと東京の街を歩いてるぐらいですから、Jの心情は完全に計算されていたみたい。
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解放された藤丸のもとに、Jから電話が入る・・・。
「ありがとう。
宝石箱の中身は僕が大事に保管しておくよ。」
「お前は安斉に宝石箱をあけてほしくないから中身を抜いたんじゃないのか?
俺にハッキングさせたのも安斉の居場所を知らせたかったから。」
「相変わらず君はお人好しだね。
最初からわかってたよ。
何かを守るものは弱い。
だけどね、守りたいものがない人間はどんなに強くても最後には勝てない。
世界なんて救えない。勝ったのは君だ。
それじゃ・・・、お元気で・・・」
藤丸との電話を切ると、Jは夜の街の人ごみの中に消えてゆく・・・。
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ここも、結構どういうこと?って思うところで・・・。
ブルーバードがハッキングに失敗したのに、なんで宝石箱のアリカを知っていて真子が来る前に起爆装置などを処理することができたのか・・・。
もしかして、元々先に処理しておいてから、藤丸にハッキングをさせたのかも。
だったら、ブルーバードは生きてますね。
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どうやら藤丸の言うことが当たってそう・・・。
マヤからそそのかされて、自分の命を差し出すマネをする真子を止めるために藤丸を使ったみたい。。。
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空港で変装したマヤが携帯で話している。
「報酬はちゃんといただきました。また何かあればいつでも。」
携帯を閉じて、歩き出すマヤ。
旅立っていくマヤを見ている蝶のイレズミの男・・・。
そして、自宅で携帯を閉じる九条法務大臣。
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ビックリですよ!!マヤは九条に雇われていたんですね。。。
ビックリの展開でした。最後に合点がいきました。
マヤは、やはりJを煽れば爆発阻止に動くようにきっちり計算していたんですね。
でも、Jと音弥と法務大臣の間にはマグマがたまっていってる気がするな。
Jについては、ここが問題なんですよね。。。
彼の寂しさはすべて九条に対してですものね。音弥も。
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それと、あの蝶の男。
たしか、マヤに殺されてましたよね。。。銃声だけだったかな・・・。
こちらもブルーバードと同じで暗転したあと、銃声が響いていて死体は映ってなかったけれど・・・。
あの男は、マヤの仲間?それとも法務大臣の手下?それともJの部下?
これは謎ですね。
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病室で看病していた藤丸はぼんやりと、父竜之介が撃たれたときのことを思い出している。
「俺が死んだら、この腎臓を遙に・・・」
竜之介は藤丸の腕の中で息を引き取ったのだった・・・。
父の腎臓はすぐに遙に移植された。
ベッドで眠っていた遙が目を覚ます。。。
意識を現実に引き戻し、頼もしい兄の顔になって藤丸はにっこり微笑む。
「・・・お兄ちゃん・・・、もうすぐクリスマスだね・・・。
今年はどんなケーキにしようか。
・・・たくさん、料理も作っていい?」
「元気になったらな。」
検査をするため看護師が病室に入ってくる。
藤丸は入れ替わるように病室を出て行こうとする。
そんな兄を遙は心細いのか引き止める。。。
「お兄ちゃん、・・・今年のクリスマスは3人一緒だね。」
「・・・ああ。」
藤丸は涙をこらえ、笑顔を作ってみせるのだった。
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このラストは泣けますね。
竜之介がこんなことになってたなんて、まったく想像もしてなくて。
最後のシーンをみた時には、胸にドーンとくるものがありました。
藤丸はずっと父の死を踏まえて動いていたんですね。
ほんとに強い子だ。
遙にどう話したんだろう、どう納得させたんだろうとずっと考えてしまいました。
必死に戦っていたからこそ、今になって悲しみが襲ってきたんでしょうね。
病院の屋上でひとり、ひたすら景色を見ているあのラストショットは、重みがあって良かったです。
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いいドラマでした。
続編も作れそうですけど、とりあえず完結したということで。。。
秋ドラマでは、一番好きなドラマでした。
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