俺の家の話 第1話感想 めちゃめちゃおもしろい!!!
長瀬智也さんの連ドラだね~。
脚本は宮藤官九郎さんだよ。
めちゃめちゃおもしろかった!!!
いい!!!最高!!!
前半部分は笑いっぱなしだったわ。
後半は笑いながらも、じわじわとしんみり。。。元気をもらったわ。
芸達者な人ばかりで、コメディー万歳!!
絶妙な間で、笑わせてくれた。
二十七世観山流宗家で、重要無形文化財「能楽」保持者の人間国宝、観山寿三郎(みやまじゅさぶろう・西田敏行)の長男が、寿一(長瀬智也)。
幼い頃から、後継ぎとして父親の厳しい指導を受けてきたけれど、反発して家出。
プロレスラーとして人気を博するけれど、今は42歳。
体力の限界を感じつつ、細々と小さな試合に出る日々。
そんな折、父危篤の一報を受け、寿一は病院に駆けつける。
派手なプロレスのコスチュームを身にまとい、病室のど真ん中で横たわる父親を見下ろす寿一。
25年ぶりに見た父親は威厳もなく、衰えてしまっている。
「親父…。もし一度でも褒めてくれてたら、俺は跡を継いでたよ……」
ベッドに意識不明で横たわる父親に、俺が宗家を継ぐよと決意を伝える寿一。
父親の姿にショックを受ける寿一にくらべ、病室にやってきた妹と弟はとても冷静。
20年以上、音信不通だった兄が、プロレスのコスチュームで筋肉隆々、長髪を振り乱した姿で目の前にいる。
妹と弟にとってはそちらの方がショックだったかもしれないね。
何一つ、家で起こったことを知らない兄に、文句を言い倒す一つ下の妹、舞(江口のりこ)と七つ下の弟、踊介(永山絢斗)。
ここら辺のやり取りがもうすごい!!
1分に1回笑える。
それにものすごく共感する。
父親が意識なく危篤状態なのに、相続の話をする舞と踊介に、親父が死ぬかもしれないのに悲しむもんだろ?!と非難する寿一。
けれど、妹弟は、2年前に一度、舞台の最中に倒れて、自分たちはその時にもうたくさん泣いた。
もう悲しむ段階は済んでる、フェーズが変わったんだと舞。
そういう経験をしていない寿一は、オロオロするばかり。。。
なんかね。そばで父親の心臓の手術やら、倒れたことやら、日々の状況を見てきた家族はそれに慣れてる。
20年以上離れていた兄はそれを薄情だと言う。
身勝手なのはどっちなんだと非難ごうごう。
実家に寄り付かなかった寿一が一番、薄情なのにね。
ここらへんの心境の違いを丁寧なやりとりで見せていて、笑いに結び付けていたのはさすがとしか言いようがない。
日本中の人の誰であっても、この輪の中に入ったら、なにかしらの会話ができるわね。
それくらい、共感できるシーンだった。
寿一は、20年以上、離れていても、妹弟とあっという間に打ち解ける。
舞も踊介も寿一の存在をすんなり受け入れてる。
ここら辺の内輪の関係性の描き方も、ほんとに心からすごいなと感動した。
寿一のあの個性が大好きだわ。
ひどいことを言われてもすぐには怒らず、受け止めて受け入れて。
心の中は広い、広い。
優しくておおらかで、さらにもっとどんどん優しくておおらかになっていく。
寿一は心境の変化にあわせて、長髪を2回、自分で大きな裁ちバサミでカットするのね。
1回目は前髪パッツン。長髪に前髪パッツンは怖かったわ。。。(笑)
実家に戻って、介護&跡を継ぐと決めた2回目のカットは長髪の毛束をつかんで耳横でザックリバッサリ。
私はそれを見て、あら、これでは吉本新喜劇のすち子さんになってしまうわ!!!と焦ったの。
これからずっと「すち子」寿一を見ることになるのか思って。
寿一のキャラならそれもアリだろう。
けど、それをされると、笑いっぱなしで話が頭に入らなくなってしまう。
まあ直後、キレイにカットされた頭で登場したので、安心したわ。
「すち子」寿一も捨てがたいけど。
ところが!!
危篤だった父親は、一命を取り留め、退院する。
介護ヘルパーのさくら(戸田恵梨香)と婚約し、遺産もさくらに贈与すると宣言する。
家族は退院&婚約という父親の驚異の回復力に言葉もない。。。
父の意向なら仕方ないと思ったのか、観山家はあっさりさくらを受け入れる。
普通なら、舞あたりがいびり出そうとするんだろうけど、あまりそういうのはない。
弁護士の踊介もいろいろ言いそうだけれど、それはこれからかな。
それよりも、父親とさくらに目の前でイチャイチャされて、下ネタ話をされて、凍り付く寿一と舞と踊介。。。
人間国宝の父親のあってはならない言動に、ふたたび言葉をうしなう兄妹たち。。。
お堅い家で厳しく育てられたため、下ネタに免疫がない3人。
やっと砕けた話ができると、はしゃぐ人間国宝の父親。
私はちょっと寿一たちに同情したわ。
さくらがかわいく妖艶すぎるんだもの。目のやり場に困るし、ドン引きよ。
寿一はプロレスラーを引退し、そんな実家に帰ってくる。
実家でお能の修業をしつつ、父親の介護をすることになる。
入浴、排泄などの介護に絶句する寿一。
強くて厳しかった父親の下の世話に、衝撃を受け、凹む。。。
けれど、ドラマのラスト。
寿一「あんた、俺がガキ頃、一度も風呂にいれてくれなかったんだってな。
おふくろが言ってたよ。
一度もおむつを替えてくれなかったって」
父親「お能はな。神様に奉納する神聖なる芸能なんだよ。
おむつをかえた手で舞えるか?」
寿一「俺はやるよ。
あんたが俺にやってくれなかたこと、全部やってやるよ。
なんでかわかるか?
そういうもんだからだよ」
寿一、決まったね!!
このセリフはすごいよ。
グッとくる。心を鷲掴みにされたよ。
そして、家族がそろっての朝ごはん。
寿一の小学生の息子、舞の高校生の息子、そして、養子に入って観山流を仕切っている幼馴染の寿限無(じゅげむ・桐谷健太)も加わっている。
居間の食卓にみんなが揃う。
「みんな揃ったか?
じゃあ、いただきますっっ」
大きな声でいう寿一。
みんな、無言でうれしそう。
「……いいよね。長男感あって」と舞。
「うまいんだよな。飯が」
「うん。飯がうまく感じる」と次々口にする。
それを聞いていた父親も、
「寿一、お前、ずっ~と、いただきますってだけ言っとけ!」と笑う。
「褒められたね。お父さん!!」と寿一の息子がすかさず声をかける。
「ふふふ」
まんざらでもない様子の寿一。
最後に、父親に褒められて終わった第1話。
私が言うのもおこがましいけれど、最高の出来だったと思う。
1話だけで十分、大満足。
何回でも繰り返して見たい。
次回も見るよ。
絶対に見る。
昔なつかしい大家族ドラマになるのかな。
居間で食卓を囲んで、みんなでご飯を食べる。
そんな懐かしいシーンも見られるのかな。
このドラマ、絶対におもしろい!!!
なんとしても第1話から見てね。
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