まず、この前の大阪ダブル選挙と統一地方選挙を経て、ちょっと大阪の自民党や公明党のスタンスが変化してきてるのね。
これを説明しないと。。。
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公明党について。
公明党は都構想の住民投票まで賛成すると譲歩を表明。
けれど、それだけでは今までのスタンスと変わらないため、もっと譲歩しようということで都構想自体まで賛成しようと検討中。
都構想の設計図を作る法定協に参加するときに、賛成の立場で参加する方がより建設的なものができあがるしね。
都構想に完全に賛成して、維新と一緒になって、より多くの市民の意見を反映させてほしいわね。
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そして、自民党。
大阪ダブル選挙で大敗。
さらに同時に行われた衆院大阪12区補選では、中央の閣僚級の議員が大挙押しかけ応援。
最終日には総理、副総理も演説したけれど、勝てなかった。
これを受けて、自民党大阪府連の会長は辞任。新しく会長を選出した。
渡嘉敷さんという女性の衆院議員が選ばれた。
彼女はさっそく府連幹部と相談の上、住民投票まで賛成。さらに都構想自体にも賛成する可能性もあると表明。
180度の方針転換をしてみせた。
ところが、国会議員の中だけで決めたようで、大阪府議、市議は寝耳に水。
内部は大混乱。
今までの都構想反対、他のなんでも反対、中央とパイプがあるのは大阪自民、維新打倒ばかりいってる自民からのイメージ刷新効果は多少あるとは思うけど、いかんせん渡嘉敷会長の手腕が未知数。
彼女が大阪自民をまとめきれたらいいけれど、すべてはこれからってカンジなのね。
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中でも、政令市で都構想になれば、「市議」という職がなくなる大阪市議と堺市議が猛反発。
渡嘉敷府連会長に抗議文を出す事態になってる。
都構想になっても職が変化しない大阪府議やその他市町村の議員は一時は動揺したものの静観状態。
大阪府議の中には積極的に賛成をツイッターで配信する議員もいる。
直接関りがないので一応は府連の意向に従うんだと思う。
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大阪市議団は昨日、渡嘉敷府連会長に面会。
「元から都構想に反対。住民投票の実施にさえも反対をつらぬく。その方針は1ミリたりとも動かない」と伝えたらしい。
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★ これで一番、何がわかるのかというと。。。
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大阪都構想は、決して「わけのわからないもの」ではなく、行政改革として国会議員に認められているものだということ。
普通に、何も困ったことなく、自民も(特に強く反対していた大阪自民府連も)公明党も賛成に瞬時に転換できるものってこと。
ずっと反対していた自民も公明も、あっという間に大阪都構想に賛成できる、それくらい制度としてしっかりしてるということ。
大事なことなので2度言いました。(苦笑)
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選挙のたびに、有力自民議員が来阪しては「都構想って何なんですか?あんなわけのわからないもの!!」って批判しまくっていたけど、それは選挙を勝つための方便だったということ。
自民の大阪府連が賛成にまわると表明して以降、その有力議員や中央の国会議員から「あんなわけのわからないものは止めろ!」という批判は一切聞こえてこない。
誰ひとりとして、だよ。
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選挙の応援演説なら、どんなデマカセを言っていいのか。
ウソをバラまいて票を集めるってどうなのよ、と思うけどね。
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結局、大阪都構想という考えにはそれほどの欠点はなく、自民も公明も賛成できるものだということ。
当たり前だよね。東京都がすでにやっているんだから(さらに大阪都構想はその改良版)。
まあ、大阪都構想自体、法律で決められたものだし、その内容のチェックは総務省が行っているので、おかしなものではないというのは明らかなんだけどね。
みなさん、維新をつぶしたくて、維新の票を削りたくてあんな演説してるに過ぎないってこと。
そして、都構想賛成まで検討するという方針に反発しているのは、政令市の市議という職がなくなる大阪市議と堺市議だけということ。
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前回の住民投票で、自民などの発言を信じて反対票を入れた大阪市民の心境は複雑だと思うよ。
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そして、大阪では、5月26日告示、6月9日投開票の堺市長選挙がある。
これが大阪にとっては、とても大事な選挙なの。
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竹山市長が2億円を超える政治資金収支報告書の記載もれの責任をとって辞任したため、この選挙は行われる。
維新からはすでに、永藤英機さんが立候補を表明。
とにかく有能で火中の栗を拾う度胸や胆力もある。精錬で生真面目で冷静で上品。
堺を引っ張っていくにはまさに理想的な人。
2年前に堺市長選挙に出馬し落選。今回の不祥事を見て堺を立て直したいと再挑戦を決意した。
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一方、竹山市長を推していた反維新の各党の動向が注目されていたんだけれど…。
さすがに、最後まで竹山市長をかばい、真相究明をさせずに辞任させた自民、公明、共産、民主系から候補者を出すのはいかがなものかと批判されていたため、態度保留が続いていた。
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けれど、ここにきて、堺の自民党市議の中から立候補者が現れ、党を離党し、無所属で選挙を戦うらしい。
野村友昭氏は、以前と同じ、反都構想、反維新を掲げる。
ということは、竹山市長の反都構想の路線を継承するんだろう。
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竹山市長や竹山市政を支えてきた各党の議員や団体は個人で応援するとか。
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竹山市長の未記載問題は、まだ真相解明ができてない。
政令市の市長が政治資金として、これほど多額なお金を集めてること自体に驚かれている状況だし。
その記載がいい加減でちゃんとした領収書もないという状況だった。
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中でも、自分の3つの政治団体の間で何度も何度もお金を動かし、領収書を発行していた。
銀行口座とかの裏付けを出さないから、こんなのなんとでもできるんじゃないかと批判されている。
これでだぶついたお金は、いろんなところにバラまかれていたのではないかという疑惑がずっとつきまっている。
竹山市長はその辺の疑惑を払拭することなく辞任したので、真相は闇の中。
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竹山市長に対する不信任案を維新が提出し、それを否決したのは反維新だし、議会で真相究明をするために百条委員会の設置提案したのも維新で、それに反対したのは反維新。
反維新の各党は竹山市長を守り抜いたという印象。
大阪地検は問題発覚の2月から全然動かない。
真相が明らかにならないと、あらゆる疑惑を払拭することはできない。
このまま、竹山市長に代わる人を応援するというのでは、堺市長や堺市議会の体質は変わらないままになってしまう。
なんだか釈然としないまま、ずっと日々が過ぎていくカンジ。。。
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こんな状況で、ふたたび竹山さんと同じ反都構想を掲げて選挙するという野村さん。
また、「堺はひとつ!」「堺のことは堺で!」という単純なキャッチフレーズで選挙をするんだろうか…。
先に書いたように、大阪都構想をめぐる状況はどんどん変化してるのに。
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渡嘉敷府連会長は、この反都構想の候補者に推薦を出さないと伝達した。
大阪府連や自民党としては応援しないけど、個人での応援は勝手にやってくださいというスタンスみたい。
公明も自主投票。
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渡嘉敷府連会長には、竹山市長の未記載問題についてどう思っているのか、言及してほしいところ。
疑惑を指摘してほしい。
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堺市長選は、もうすぐはじまる。
竹山市長の疑惑を残したまま、ふたたび反維新の各党は、野村さんを応援する。
これでいいのだろうか。
堺市民がどう考えるのか。
答えは投開票日の6月9日に出る。
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