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2019年3月31日 (日)

テレビが大阪都構想を詳しく解説しない理由

それは、維新に利することになるから。

大阪都構想を詳しく説明すると、「なんだ、そうだったのね」と理解する人が増え、

大阪都構想に賛成する人が増えるから。

当たり前。ちゃんとした制度設計になってるから。

大阪市から再編する4特別区が衰退しては元も子もない。なんのための都構想かわからない。

大阪が発展するための都構想なんだから。

都構想の制度設計は、最終的には総務省に許可をもらって、住民投票へとむかうの。国のお墨付きがあるの。

国が許可するんだから、やって失敗するようなものではないのね。

反維新、反都構想の政党や人達は、「大阪市がなくなる」や「市のお金が府に取られる」というネガティブなキャッチフレーズで、ずっと市民を惑わしてる。

「堺はひとつ」と一緒。

実際には、大阪市という市役所の役割がなくなり、4つの特別区に再編される。そしてそれぞれが中核市並みの権限を保有する。

市から府に移るのは、大阪全体でやった方がいい、広域インフラなどの仕事とそれにあたる予算分。

今も、府と市が一体で、予算を出し合って、広域インフラを整えているので実質的には変化はない。

しかも、市から府へと広域インフラを伸ばしていくので、府の人達も反対はない。

市民だって、より移動が便利になるし、都市として巨大になるので反対する人はいない。今だっていない。

本来、テレビで丁寧に説明すれば、より都構想への理解は深まるんだけれど、テレビはそれをしない。

それは都構想や都構想を進める維新に利することになるから。

すこしでも都構想への理解が深まれば、デマを信じる人も少なくなるし、この考えの正しさがわかるのに。

今回のダブル選挙のテレビ討論会で、すこしだけマシだったのは、カンテレだった。

市から府へと移る予算について、少し触れていた。珍しくてちょっと感動した。

報道ランナーのスタッフと若手キャスターは有能で、使命感のある人たちなんだろうか…。

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前回の住民投票の時はひどかった。

夕方5時台のニュース番組では、キャスターが全員。横並びで開口一番。

「都構想ってなんなんですか?わかりません」と言って全員が首をひねってみせたのよ。

MBS、朝日放送、カンテレ、読売テレビと。

すごいでしょ?

私はテレビを見ていて、衝撃を受けた。

ニュース番組で、すべての民放のキャスターが「わかりません」だよ…。

優秀な人たちでしょうに。

失望させられた。私はその光景がいまだに忘れられない。

これこそが、大阪の恥だったと思ってる。

もうその時のキャスターたちは降板してほとんどいないけど。

ニュース番組って、どんなに難しいことでもとりあえず説明してきたのに、これははじめから説明を拒否した。

しかも、二重行政の弊害については、ニュース番組自体がずっと数十年にわたって問題にし続けてきたのに。

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不祥事に関しても、維新に利することはニュースにしない。徹底してる。

テレビは反維新、反都構想の首長である堺市のことは、どんな不祥事が起こっても問題にしてこなかった。

維新の首長、議員だったら、大問題にするような案件でも。

堺の有権者68万人の個人情報が漏洩しても、アスベストや六価クロムの飛散が発覚しても、マスコミはサラッと報じるだけで終了させた。

松井知事が公用車の中で、たった6分間!タバコを吸ったということだけで、大々的に長い時間かけて批判するのに。

あの時は街に出て、市民の反応をわざわざ聞きに行っていた。

マイクを差し出された市民は、アナウンサーに「それがそんなに問題になの?そんなことをイチイチ聞く必要があるの?」と失笑していた。

それでも、スタジオのコメンテーターは、後に乗った人が病気になったらどうするんだ!とさらに批判してた。

大阪府庁で一番偉い人が知事。その人の乗る公用車だよ。セキュリティの関係もある。何を言ってるんだってカンジだった。

でも、有害物質が、幼稚園や保育園の近くで発見されてもニュースにならず、知らん顔してるのよ。おかしすぎるでしょ。

今年の2月。

堺市の竹山市長の政治資金収支報告書の記載もれが発覚した。

当初は600万円ほど金額が、いまは1億3800万円にふくらんでいる。

これも、なかなか報じなかった。

某テレビ番組なんて、竹山市長の応援に行ってる人もいるせいか、給料をいくらか返納して謝罪すればいいとか、頭を丸めたらいいとか、親切に身の処し方を教えてあげる始末。

これだけやったら、テレビ局としては批判しないよと伝えているのかと仰天した。まともじゃないでしょ…。

このテレビ局は、最近までこれ以上、報じなかった。

この竹山市長の不祥事はNHKが最初に報じたのだけれど、民放の反応は全体的ににぶかった。

その理由も、維新に利することになるから。

これに関しては、辛坊さんがten.というニュース番組に出演した際、苦言を呈した。

ツイッターではその画像が拡散されてる。

テレビ局は、竹山市長のこの記載もれ問題を報じることについて、あまりにも消極的。

それは、竹山市長が「反維新、反都構想の象徴的存在」だから。

彼を批判することは、「維新に利すること」になるから、テレビ局はできるだけ扱わなかった。

でも、1億を超える多額の記載もれという、こんな前代未聞の不祥事を報じないのはおかしすぎると。

業界の事情を知る辛坊さんの発言に、ネットでは「やっぱりね!」の嵐だった。

以前から、テレビの報道が偏っているのは指摘されていたけれど、これですべてが裏打ちされた。

テレビ局はすべて、「維新に利することがない」ように動いてるということ。

維新に利することになるから、1億の記載もれという前代未聞の不祥事にも目をつぶるのが大阪のテレビ局。

反維新の首長や議員が相当悪いことをしようが、大目に見る。こんな怖いことがまかり通っている。

辛坊さんにテレビではっきりと言われたせいか、翌日から、某テレビ局の某番組も大批判。ただし1日だけ。翌日からは知らん顔。

いくら選挙が近いとはいえ、アリバイ的批判だとすぐにわかる…。

そんなこんなで、新聞をふくめマスコミは、いつも「維新に利することがないように」している。

だから、大阪都構想の詳しい説明もしない。

逆に、詳しく都構想を知られたら、困るから「わからない」を連発する。

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テレビが本気で15分でも都構想の説明をしたら、理解する人が増えるのに。

テレビ朝日の羽鳥さんのモーニングショーとか、TBSのひるおびなどでは、パネルを使って複雑な問題でも丁寧に時間をかけて説明してるよね。

ああいうことを、大阪のテレビ番組がしてくれたら、大阪の未来のために役に立つのにね。

大阪の番組は、食べ物とお店紹介とスポンサーの製品の販促宣伝ばっかだわ。

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もっとも一番問題だと思ったのは、去年の大阪北部地震の時や、甚大な被害を受けた台風21号の時。

大阪が大きな被害を受けているのに、あっさりと通常放送にもどったこと。

臨時の特別番組なんて、読売テレビとカンテレが少しだけやっただけでほとんどなく、バラエティーや食べ物とお店とスポンサーの製品を紹介する販促宣伝番組を放送して、ゲストともどもみんなで大笑いしてた。

私はそれを見て当時、ああ、一生懸命災害対応してるのが維新の首長たちだから、テレビは住民のサポートになることはしないんだなと思った。

大阪府や大阪市が発信してる災害情報を流して協力する必要はないと思ったんでしょう。

彼らの評価が高めることになるから。

あまりの災害報道の少なさに、本気でそう思ったし、今もそう思ってる。

テレビはいつの間にか、こんなにも劣化してる。

大阪のテレビ局では維新に利することになるので放送しないという道理が通じる。

劣化しまくり、テレビ局…。

真摯で、情熱的、大阪愛にあふれた人達が出てこないかな。

そんな人たちにニュースを届けてほしい。

しっかり、都構想を解説してほしい。

テレビのニュースは今まで、批判ばかりしてきた。

キャスターは政治の批判をすることで、人気を博し、視聴率を稼いできた。

けれど、問題にまっすぐに取り組み、よりよくしようと改革を推し進める政党が誕生して、批判できずに黙り込んでしまった。

橋下さんらがものすごくストイックな政党を作り出したから。

公正公平な改革をし続けているから。

もう以前のように眉間に皺をよせ、政治は汚いと嘆いてみせれば、キャスターが評価される、そんな時代ではない。

維新に利することをしたくないから、巨額の不祥事も黙り込む。。。

テレビは汚いと嘆かれる番が来た。

テレビ局もマスコミ全体も、いま、大きな岐路に立たされている。

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