dele（ディーリー） 第３話 あなたに出会えて心からうれしい・・・

映画みたいだった。

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５本のバラの意味はね。

「あなたに出会えて心からうれしい」

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圭司は浦田が長く過ごした写真館で、幸子への想いを感じとったんだろうね。

どんなに孤独に見えても、浦田には幸子がいた。

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浦田は公安のスパイとして２８年もの間、幸子の美容室を盗聴し、出入りする人々を細かく記録していた。

幸子の恋人は過激派で爆破事件を起こし、指名手配されていたから。

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浦田は幸子が１年に一度、ひそかにその恋人と会っていることを知りながら、監視する生活をつづけたくて黙認。

けれど、とうとう公安から監視終了と宣告され、その生活にケリをつけた。

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幸子は浦田が自分を監視していることを知っていた。

.ふたりはお互いの存在を日々感じることで、生きながらえていたのかもしれない。

浦田の自殺を知り、動き出した幸子の時間。

幸子もそれまでの生活にケリをつけ、恋人の逮捕に協力する。

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死なないでいてほしかったな・・・。

てか、なぜ自殺を選んだのかわからないんだけどね。

未遂にして、幸子が駆けつけるっていうので良かったのでは・・・。

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お互い、誰もいないのに。

これから、ふたたび誰かと出会うなんてこと、そうはないわけで・・・。

ふたりで穏やかに暮らせば良かったのに。

そんな結末でも大人の恋として、素敵にしあがったんじゃないかな。

こんなにカッコよくしなくても良かったのにね。

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浦田の自殺を知って、走り出す幸子の姿は、どうしようもなくおばさんだった。

けれどその後、ホテルでひとりタバコをくゆらす幸子は、過激派の恋人という片鱗が見えて、そのギャップにゾクゾクした。

余貴美子さんってすばらしい。

浦田役の高橋源一郎もこの役にぴったりだった。

盗聴で、幸子とお客さんの会話に聞いて、声を出して笑うところ、穏やかで素敵だった。

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ところで、ちょっと触れたいことが。

冒頭、祐太郎が出社してくるのね。走って。

体がふわふわ、飛ぶように軽やかに。

こんなに楽しげに仕事にやってくる人を初めて見たよ。（笑）

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爽やかで軽快で、宙へとのぼっていくんじゃないかと思うくらい・・・。

まるで、三ツ矢サイダーの泡のように。

ファンタと言いたいところだけれど、イメージは透明なサイダーなのよね。

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ああ、ほんとにいい！

祐太郎、いい！　

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それと。

舞の動画を渋々削除してたけど、ほかにタマサブロウ（自宅猫）の動画がいっぱいあったよね。

タマサブロウは、またいつだって撮れるだろうに、なぜ舞の動画を削除するかな。

タマサブロウの方が優先順位は上？と突っ込みをいれつつ・・・。

それとは別に、まず舞の寝顔をこっそり撮っていたことに驚いたわ。（笑）

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●dele（ディーリー）

※過去の記事

第１話 第２話

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