師走～１２月３０日「ひよっこ」総集編

30日。

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お正月のお買いものは終了したものの、好奇心から年末のスーパーを覗きに行こうかと準備してた今朝のこと。

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テレビで「ひよっこ」総集編がはじまり、なんとなく母とふたりで見始めた。

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出稼ぎに行った東京で父親が行方不明になってしまい、母の木村佳乃さんが、単身東京へ出向き、警察に捜索願を出す。

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けれど、そんな人は多いのか、対応がぞんざいで…。

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木村さんはカッとなって警察官に食ってかかる。

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この木村さんの涙の訴えに感動してしまった。

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茨城県は、イバラギでなくイバラキなのね。

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私、これでしっかり地名を覚えたよ。

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その後、娘の有村架純ちゃんは、お父さんを探すためにも東京で就職することに。

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どんなところでもいいと架純ちゃんに、大事な生徒にいい加減なところを紹介できるわけがないだろうと叱りつける教師。

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架純ちゃんは、１０代で集団就職で東京へ向かう。

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不安いっぱいな表情に心が奪われる…。

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茨城の先生もいい人だし。

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東京の受け入れ先の会社もいい人たちばかりでホッとした。

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集団就職の光景って、どうしてこんなに胸がいっぱいになるんだろう。

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ドキュメンタリーでもドラマでも、たまらない気分になる。

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涙腺崩壊寸前で、こらえるのがしんどいくらい。

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ちょっとつつかれたらダラダラ泣き出しそう。

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東京で仕事にも寮生活にもお給料をもらうことにも慣れ、順調に過ごす架純ちゃん。

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でも、会社の経営がうまくいってないようで、お給料が減額されてしまう。

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茨城への仕送り額を減らしたくない架純ちゃんは、洋食屋さんで月一回食事をするという小さな贅沢をできなくなり…。

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気落ちする架純ちゃんを店主の宮本信子さんがやさしく叱咤激励。

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まあ、どんな時もあるよね。

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気落ちしちゃあだめだよと宮本さんと同じような思いに浸っていた私。

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ところが。

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一緒に見ていた母が、突然、

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「か、かわいそうにっっ！」と、泣き声でうめいた。

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「順番に高いものを食べていくんだって言ってたのに」

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驚いて母を見ると、涙腺崩壊しきって、大泣きしてる母がいた。

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静かだと思ったら、泣いていた…。

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それが完全に伝染して、私まで涙腺決壊…。

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集団就職のシーンをなんとか乗り切ったのに、ここで泣くなんて…。

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どうも、この時代は、母の青春時代と重なるようで。

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同じような経験はしてなくても時代の風景というか、雰囲気というか、どんどん蘇ってきていたらしい。

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私に気づかれないように黙って泣いたけれど、とうとうこらえきれなくなったそう。

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木村佳乃さんのところとか、集団就職のところでは、泣かなかったの？と聞くと、顔をそむけてこっそり泣いていたらしい。

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どうやら、お互いに泣き顔を見せたくなくて、葛藤してたようだ。

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架純ちゃんが洋食屋さんで働き始め、アパート暮らしになったところで、前編は終わった。

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泣き疲れでグッタリの母と私は、やれやれと溜め息をついた。

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こんなに朝から集中して見たら、疲れるわねえ～ということで、スーパーに行く予定は、キャンセル。

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その後は、おせち作りと大掃除にいそしむことにした。

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後編は結局、見ないまま。

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３０日の朝の出来事だった。

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