ドラマ箸休め №9 クリーム色の猫
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昨日、畑にいたら、猫が少しはなれたところを歩いていた。
20分ほど前、車をとめた時にもみかけた猫だった。
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クリーム色の小さめの猫。
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車のところでも、近くでじっとこっちを見ていて、畑でも時折とまっては、こちらの様子をうかがっていた。
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母は、私たちが何をしているのか畑に見にきたんじゃないかと笑っていた。
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猫が好きな私は、その猫をどちらの場所でも固唾をのんで見守っていた。
銅像のようにじっとその場でつっ立って。
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実は・・・私、一度も猫を触ったことがない。
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いつも猫が警戒して一目散に逃げてしまうから。
強烈に避けられるのだ。
たくさんいても、もう蜘蛛の子を散らすようにサーッといなくなる。
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なぜ、そうなのか、長年、とても不思議なのだけれど。
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今回もそれがわかっているから、逃げられたくなくて動けず、息をひそめて、ただただ眺めるだけだった。
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もし万が一、その猫が近づいてきたとしても、どうしたらいいのかわからず、うろたえていただろうけど。
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猫は時間をかけてゆっくりと畑の前を通り過ぎて、どこかへ行ってしまった。
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おいで~って声をかけたら、畑に入ってきてくれたのかな。
そしたら、撫で撫でできたかな。
連れて帰ってくるなんてこともできたかも・・・。
まあ、そんな大それたこと、とんでもないか。
猫が許してくれるわけがない。
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しかし、かわいかったなあ~。
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警戒されないってだけでこんなにもうれしいものなのね。
感動の嵐だった。
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なんだかコミニュケーションの最低ランクのところで感動してる気もするが。
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・・・そういえば、昔、私にほんのちょっとだけ寄ってきてくれた猫がいた。
その子もクリーム色だった。
もしかして、もしかすると、クリーム色の猫とだけは相性がいいのかも・・・。
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その夜、私の住む町では雨が降り・・・。
あの子はどうしてるんだろう~と心配になった。
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畑での出会いは、一期一会。
大きなキジも、美しい小鳥たちも、小さなかわいいヘビも。
ふと、気づくと畑にやってきていて、その後、二度と見かけることはない。
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多分、あの子ももう見ることはないだろう。
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どこかで幸せに。
元気でいてね。
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