あらすじ 8月30日放送分(第8話)
比奈子(波瑠)は中島(林遣都)に会い、自らの決意を語る。一方、連続猟奇殺人事件の犯人・都夜(佐々木希)が勾留中の施設を脱走。比奈子が再び標的になることを心配した厚田(渡部篤郎)は、東海林(横山裕)を警護につける。そんな中、各所で惨殺された動物と人体の一部が見つかる異常犯罪が発生したという連絡が。臨場した比奈子は妙子(原田美枝子)から、一連の事件の最初の犯行が、長野の自分の元実家近辺で起きていたことを知らされる。
【Yahoo!ドラマより】
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東海林は、原島逮捕時の比奈子と原島の会話を録音していました。
『殺し合いでした。負けましたけど』
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「殺し合いっていってるな?
おまえは今までもずっとそうだったんだろ?
単独で動いていたのは犯人を殺すつもりだったんだろ?」
東海林は比奈子を責めます。
「正当防衛です。身の危険を感じて」
「あらかじめナイフを隠し持っていてそんな言い訳、通用するかよ」
「何が違うんですか?
東海林先輩は5年前に妹さんを殺した犯人を単独で追いかけました。
殺すつもりで。
先輩のしたことと、私のしたこと。何か違いがありますか?
家族を殺された復讐だったら、殺人犯に対する怒りが根底にあったら、許されるんですか?」
「許されねえよ。
自分を正当化する気はない。俺は間違ってた。わかってるよ、そんなのは。
それでも殺人犯は許せねえし。
興味本位で殺人犯を追っかけてるおまえと一緒にされたくねえ。
上に報告する前に、自分で警察やめろよ」
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比奈子は警察を辞める決意を固め、それを伝えるために中島のもとへ向かいます。
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「そうですか、東海林さんに・・・」
比奈子の話を黙って聞いていた中島が残念そうな表情を浮かべます。
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「警察をやめれば、もう中島先生に会いに来ることができなくなります。
なので、お別れのご挨拶にと思って」
「辞めて、これからどうするんです?」
「わかりません。捜査に参加して多くの殺人犯に接することができました。
自分自身を知るという目的は果たせたのではないかと」
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「答えが出たっていうんですか?
殺人犯と自分は同じ種類の人間で、自分にも殺人の一線を越える可能性があることがわかった。
それが答えだと?」
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「ええ。
中島先生にはほんとうに感謝しています。
いろいろとお話をさせていただいて・・・」
「答えなんて出ていませんよ。
あのナイフを捨てて、もう一度考えるべきです。
凶器をもったままでは正しい答えなんて出ない」
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「心配してくださっているんですね。
私がそちら側にいくかもしれないって。
それが私らしさなら、仕方ありません」
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比奈子は無表情でそう告げると、頭を下げます。
「失礼します」
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部屋の出口へと向かう比奈子を、中島は追いかけ、手をとります。
中島にふりむかされた比奈子の目には、わずかに悲しげな感情が宿っているよう。
中島は比奈子の思いを察してか、泣きそうな目で比奈子をみつめます。
比奈子は、自分の手をつかんでいる中島の手に触れ、ふたりのつながりを断つようにそっと中島の方へ戻します。
「・・・さようなら」
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●かすかなスキンシップ。中島の説得が届かなくてもどかしい。
でも、心は決まっているんですよね。もう。自分だけの問題で自分で答えをみつけるしかないんだと。
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比奈子が捜査一課に出勤してすぐ、佐藤都夜が刑務官を殺して、脱走したという連絡が入り、刑事たちは騒然とします。
厚田は都夜が比奈子を再び襲うのではと心配し、東海林に比奈子の警護をするように命じます。
しぶしぶ比奈子の警護をする東海林。
「おまえ、警察を辞めたからって、佐藤都夜と殺しあいなんかさせないからな」
「信じてもらえないかもしれませんが、私は別に犯罪者と殺し合いをしたいと思っているわけではありません。
正当防衛が成り立たなければ、殺して逮捕されるか、または殺されて解剖されるしかありません」
「・・・おまえっていつからこんな感じなわけ?」
「生まれつきです。子供の頃から周りにあわせて演技をしてきましたけど」
「親は知ってたのかよ?」
「ええ。だから離婚していますし。母の心労も絶えなかったと思います」
「そんな風に思っているのに、ナイフなんか持つか普通?
おまえがそういうやつだってこと、他に知ってるやつがいるんじゃないのか?
それで誰かから恨みを買ってるとか」
「・・・どういう意味ですか?」
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●結構、鋭い東海林。事件捜査は藤川ばかりしてるので、刑事としての能力を疑ってたんですが。(笑)
●比奈子の脳裏には、高校生の時、自分にナイフを渡した女性が思い浮かんでます。
●開き直った比奈子と東海林の会話は結構息があっています。これならいい相棒になれるんじゃないかな。
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佐藤都夜の脱走につづいて、猟奇事件が発生したとの一報が入ります。
比奈子や東海林も捜査に駆り出されます。
今回は犬の腹に人間の手首が入っていたけれど、、、監察医の石上からは、よく似た事件がここ1か月、連続で起こっていると報告されます。
その最初の事件が、自分の長野県の実家近くで起こっていることを知り、比奈子はイヤな予感につつまれます。
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長野からはじまった動物の腹の中に人体の一部が埋められている、この猟奇殺人は、群馬、埼玉、東京と7件起こっていました。
犠牲者は5人いる模様。
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●猫のイラストを厚田にたぬきか?と言われ、困る比奈子。かわいい。
この間が絶妙で、愛らしいんです。
でもカエルの絵の方が遥かにひどい(笑) あれはカエルに見えない。
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厚田は佐藤都夜の脱走の資料と、この猟奇殺人の資料を中島に届けて、プロファイリングしてもらうように比奈子に命じます。
それで、比奈子は意を決して、厚田に退職願いを渡します。
退職願はしばらくの間、厚田預かりに。
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●泣きそうな厚田。
ここの厚田、とても奇妙は表情をしてます。
泣きそうになるのを堪えたようなぐちゃっとした表情。
どうしてなんだろう? これも伏線なのかな。。。
厚田はとても比奈子をかわいがってます。石上や中島に積極的に会わせることによって、比奈子が良い状態になればと考えていそう。
それに、記憶力もいいし、捜査能力も高い。刑事として才能ありますもんね。
退職願いを出す仕草に迷いがあって、比奈子の辞めたくないという気持ちがにじんでいました。
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比奈子の代わりに、中島のもとへ資料を届けるようにと命じられたのは東海林でした。
「よく来てくれました、東海林さん」
「藤堂の代理で資料を資料を渡しに来ただけだ」
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「ざっと(資料に)目を通しましたが、ひどい事件ですね。
まるでシリアルキラーの成長過程を早回しして見てるような行為です。
快楽殺人者の多くは、少年期から動物虐待や窃盗、放火など犯罪行為を好む傾向にあります。
その際、今回のように、カエル、すずめ、ハムスター、からす、猫、犬と標的が大型化していくものですから」
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「さすがに詳しいな。心療内科医だからか、人殺しだからかは知らねえけど」
「人殺しは嫌いなんでしたね」
「あたりまえだろ! あんたは7名殺してる」
「おっしゃるとおりです。僕は殺人者だ。
それについてはなんの反論もありません。
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でも、藤堂さんは違います。
彼女は東海林さんと同じです。
動機は違うけど、殺人犯とギリギリまで肉薄して、結果的にまだ殺人には至っていません。
犯罪者への怒り、その劇場がほんの少し力のこめ方を変えていたら、あなたのこぶしは犯人を殺していたかもしれない。
抱えている心の闇は藤堂さんの方がたしかに大きいかもしれません。
でも、それは藤堂さん運命を決定づけるものではないはずです」
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●人殺しは嫌いなんでしたねですって。あたりまえだろ!のやりとりにちょっと笑ってしまいました。
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中島は比奈子のカウンセリング内容について伝えます。
「感情がない?」
「正確には、感情の発露の仕方が僕らとは異なるということです。
それゆえに殺人や殺人者に、純粋に興味を抱いている」
「そういうのが犯罪者予備軍っていうんだろ?」
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「彼女の父親もそう思ったんでしょうね。
だから彼女を怪物と呼んだそうです」
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●もしかして、脚本家さんは東海林と、比奈子の父親をだぶらせているのかな。
死ぬ寸前まで暴力をふるう東海林。比奈子の異常性をとことん突き止め、警察から排除しようとする東海林。比奈子の父親に重なる。
比奈子は父親に捨てられ、父親を捨てたけれど、東海林は中島の説得で比奈子への見方を変えて、受け入れるかもしれない。
ドラマでは登場しない父親を東海林で表現してるのかも。
だったら、東海林が、比奈子を刑事として認めることは、比奈子にとってとても意味のあることになりますね。、
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「東海林さん、人はなぜ人を殺すんでしょうか?
僕は子供のころ、自分が将来、殺人者になるなんて夢にも思わなかった。
たとえば、憎しみを抱いていたり、貧困に苦しんでいたり、幼少期の虐待の記憶をかかえていたり。
そうした理由で殺人を犯す人間はもちろんいるわけですが、おなじような問題をかかえていても殺人を犯さない人間もいます。
いや、むしろその方が多数派なんです。
だから僕には警察やら、裁判者が認定する動機や育成環境が殺人に至る決定的な要因だとどうしても思えないんです」
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「ならどこにあるんだよ? 人殺しとそうじゃないやつの差は」
「ないと思う。
動機があろうがなかろうと、どんな生い立ちや生活環境をもっていようと、その状況にさえならば、人は誰しもが殺人を犯す可能性がある」
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「ふざけんなよ。そんなもん言い訳にしか聞こえねえよ。
その理屈なら逆に誰だって人を殺すのを思いとどまれるってことだろ。
だったら、人を殺してしまったやつのことなんてなおさら許せねえよ」
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「おっしゃるとおりです。
だからこそ、東海林さんが藤堂さんをたすけてあげてほしい。
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多分、僕にはそれが無理です。
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万が一、彼女が人を殺してしまっても、
僕は彼女に寄り添うことができてしまうと思うから。
一緒に地獄に堕ちてもかまわない。
僕が彼女に抱いているその気持ちはそういう種類のものなんでしょう 」
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東海林は、中島の比奈子への深い想いを聞いて黙り込んでしまします。
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●比奈子が人を殺しても際限なく寄り添うことができてしまうから、自分では彼女を止めることはできない。
だから東海林にとめてほしいと。
なるほどと思いました。悲しい選択ですが。
実際、囚われの身である中島には比奈子を守ることはできない。
東海林に頼むしかないんでしょうね。
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そして、一緒に地獄に堕ちてもかまわない、僕が彼女に抱いてる気持ちはそういう種類のものなんでしょうで、今までの冷静な分析から、一変して比奈子に対して特別な感情があることを示していますね。
どこまでも寄り添える、一緒に地獄に堕ちてもかまわない、そう思えるほど大事な人なんだと。
中島の強く深い言葉に、ドキドキ。
照れがあるのか、これらの言葉を言う時だけ、伏し目がちで東海林の目を見ない中島に、グッときて、泣きそうになりました。
自分の想い人の運命を別の男に託さないといけない不甲斐なさ。
けれど、それしか手がないから、心にとどめておこうと思っていた本音を打ちあけた。
中島の突然の想いの吐露に、東海林は不意をつかれて言葉をなくしたようでした。
黙り込んだ東海林は、中島の思いを受け止めたんでしょうね。
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「藤堂さんを助けてあげてください」
「助けるって具体的にどうしろっていうんだ?」
「まずナイフを取り上げることです。
あれは人からもらったもので、彼女にとっては呪いのようなものです。
自分にも人が殺せるという呪い。
それが自分らしさではないかと思わせる呪いです。
僕が持っていた時計のように、そうした行動へと導く凶器。
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彼女はほんとは人を殺したいとは思っていません。
それでも殺さない自分かどうかを確かめたいと思っているんです」
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捜査からはずれて、避難しているホテルのベッドに横たわると、比奈子は夢を見ます。
高校生の時の自分。
好奇心で、小動物を殺している女性に話しかけた。
女性は比奈子に興味を持ち、友達になりましょうとナイフを投げてよこした。
「それでいつか自分らしく人を殺せばいい」
女性はそう言った。
高校生の比奈子はそのナイフを拾おうとしますが、大人の比奈子はそれを阻止しようと身を乗り出します。
「邪魔するんじゃねえよ」
突然、耳元で声がして、顔をあげると、棒のようなものが自分に向かって振り下ろされます。
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とっさに目を開け、夢から覚める比奈子。
恐怖で震えが止まらず、比奈子は七味缶を握りしめます。
怖くても、自分ひとりで向き合わないといけない、比奈子はじっと七味缶をみつめています。
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●自分で立ちむかわないといけないと思っているようですが、比奈子はめちゃめちゃ弱いんですよね。
警察官として訓練も受けてない感じ。どうするんでしょう。
たとえナイフを持っていても、すぐに奪われて殺されてしまいそうなんですけど。
これ、初回から思っていた疑問です。
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そして、事態は一気に動き出します。
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比奈子の隣りの部屋にいる東海林の携帯に、藤川の携帯から着信が。
電話に出ると、都夜の声で、比奈子の部屋番号が告げられ、これから殺しに行くと宣言されます。
東海林はあわてて、自分の部屋から出て、比奈子の部屋へ向かおうとしますが、廊下に出た途端、こん棒で殴打、気絶してしまいます。
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その藤川の携帯を監視していた捜査一課の刑事たちも、電波をたどってホテルに駆けつけます。
刑事たちは比奈子が避難しているホテルだと気づいて驚きますが、さらに、都夜の姿をみつけて、緊急配備の手配をします。
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一方、猟奇殺人の資料を読み込んでいた中島は、7つの事件の中に隠された暗号を発見します。
暗号を解読すると、犯人にはターゲットとして狙っている人物が!
「 と う ど う ひ な こ 」
中島は絶句して固まってしまいます。
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ホテルの外で都夜の姿を見た刑事の片岡は、部下に指示した後、急いで比奈子の部屋へと駆けつけます。
騒動を聞きつけて廊下に出てきた比奈子に事情を説明しようとした途端、片岡は背後に忍び寄った女に首を切られてしまいます。
首から血を噴出させて倒れこんだ片岡刑事を支えながら、比奈子が見た相手とは!!
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高校生の時に会ったナイフをくれた女性でした。
「比奈子ぉ~ひさしぶり~」
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●青いギラギラのコンタクトをいれた芦名星さん。
インパクトがあったけれど、新キャラ登場なので驚きはそんなになかったです。
今まで登場していたキャラだったら、この人だったのか!っていう意外性があったんですけど。
でも、犯人は警察関係者から比奈子の情報を得ているはずなんですけど。
前回のAIDでも、比奈子のバッグにナイフがあること、単独行動で原島を追いかけていること、そして、今回、比奈子が避難しているホテルの部屋番号を知っていたことなど、警察関係者で比奈子を観察してる人間がいそう。
でも、都夜からバッグにナイフがあることは聞き出せるだろうし、あとは比奈子をぴったりとマークしていたら、新キャラだけでも突き止められるかも。
じゃあ、ラスボスはいないのかな。
捜査一課すべてそのままで終わるなら、続編にもつなげられるし、良いことなんですが。
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ところで、都夜はどうなってるんでしょう。
中島が最後に暗号に気付いているのも気になる。
新キャラのことを厚田らはわからないので、中島から比奈子との関係性が説明されるのかしら。
中島もこのままの状態でいてほしい。続編にも登場してほしいから。
都夜と新キャラがダブってるのも気になります。
次回、最終回、終わるのはさびしいけれど、どういう結末になるのか楽しみです。
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●ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子
※過去の記事
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
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◆また、来てくださいね。ありがとうございました◆
★ぽちっとしていただけたら、励みになります。(*゚▽゚)ノ
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