もう惚れ惚れするくらいキレイにまとまった最終回でした。
このドラマは素晴らしかったです。
こんな素敵なドラマを送り出してくれた方たちに感謝!感謝です!
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最終回は今日子にとって一番恐ろしい展開になってしまいました。
突然、気絶させられ、自分を知っている人が誰もいないところへ連れて行かれる・・・つまりは誘拐。
相手は以前今日子が謎を暴き、警察に捕まった犯人。
記憶を失くしてしまう今日子は、犯人に恨まれていても、前もって用心などできないんですよね。
記憶はリセットされ、もうサンドグラスや自宅にも戻れない。
さらに澤野によって今日子の腕などに書かれたメモも消し去られている。
自分のそれまでを一切、辿れないないなんて、どれほど恐ろしいか・・・。
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今日子は澤野の用意した家で、目が覚めると、まずDVDを見て、自分が澤野と結婚していて、どんな生活を送ってきたのかをインプットする毎日。
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今日子は専業主婦で、出かけるときは白髪をかつらで隠すようにと指示されます。
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できるだけ人に会わせず、街に出ても目立たないようにするためなんですが、すべては君が望んだことだよと記憶のない今日子に澤野は言い含めています。
大好きな須永昼兵衛の小説のシリーズ完結編を今日子が読みたがっても、明日買ってくるよと言い、子猫をもらう話になっても明日にしようと先延ばし。
一日で記憶がリセットされてしまうからこそ、その日一日が大事なのに、根本的に自分のことを理解できていない澤野に不信感を持ち始める今日子・・・。
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けれど、この生活に疑問をもっても、家を飛び出しても行く当てもなく、この状況を変えることはできない。誰かが救いの手を差し伸べてくれない限り。
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澤野との生活は、見ていて虚しく、心が冷えていくのを感じました。
毎日毎日、楽しげに自分たちのことを説明していた法郎さんたちのいたサンドグラスが恋しい!今日子に代わって私がしみじみしてしまいました。
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その状況を変えるきっかけになったのが、今日子が大ファンである須永昼兵衛!!
そう、須永昼兵衛が、今日子と厄介を再び結びつけてくれました。
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昼兵衛関連のポスターの前にいる今日子をみつけ、厄介が声をかけました。
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「今日子さん!今日子さんですよね!!」
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けれど、今日子には冷たくあしらわれ・・・。
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ようやく今日子と話せても、「今の生活は衣食住も足りているし、幸せだと言えるんじゃないでしょうか」と言われ、厄介は身を引く覚悟を決めます。
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今日子の目には、厄介が自分のことを想ってくれていることがヒシヒシと伝わっているはずなんですよね。
真剣で切なげで・・・。
まっすぐに自分の幸せを願ってくれているその表情を見て。
今日子の心を決定的に動かしたのは、厄介の最後の言葉だったようです。
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「幸せでいてください。今日の一日を大切に」
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それこそ、今日子が日々感じていること。
今日子はこの出会いで、自分を本気で想ってくれているのはこの人なんじゃないかと気づくんですね。
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そして3日後。
澤野と出かけた先で、急に逃げ出して、厄介のつけていた名札から勤める不動産屋にたどりつき、机の引き出しの書類から住所を知り、厄介のマンションに逃げ込みます。
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そして、マンションにあった履歴書を見て厄介の携帯に、助けてほしいと連絡します。
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さすが今日子。小さな名札から厄介を見つけ出すなんて、推理力はキレキレです。
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澤野は今日子を有名大富豪の隠し子だと思って、誘拐していたんですよね。
復讐もかねて。結婚してるとか全然ウソ。
必死に仲間と共に今日子の行方を追い、厄介のマンションにもやってきます。
今日子は間一髪、澤野ら追っ手から逃げます。
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一方、厄介や法郎たちも、刑事の遠浅から澤野の正体を聞き・・・澤野は実は殺人犯だった結納坂でした。急いで今日子を探して救出しないと思案中でしたから、早速、全員で出かけます。
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今日子は厄介が今日子のために書いた備忘録をマンションから持ちだし、追手から身を隠しつつ、目を通します。
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その中には、探偵業に精を出す今日子の姿が、生き生きと描かれていて、厄介がどれほど温かい眼差しで自分を見ていてくれたのかがわかるんですね。
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澤野と追手は法郎と塗、まくるが引き受けてくれて、戦ってくれます。
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厄介は今日子のもとへと駆けつけ、無事合流。
空き家へと逃げ込みます。
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「私は掟上今日子!あなたが書いてくれた私を選びます!
あなたを信じます!」
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今日子は3日間寝ておらず、澤野に出された食事も飲み物もすべて吐いて、睡眠薬で眠らされないようにしていたそう。
厄介は3日寝ていないという今日子に眠るようにと促します。
けれど、今日子は不安げに首を振ります。
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「寝たら、忘れてしまう。あなたのことも!!」
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まるで駄々をこねるように、厄介をすがるような目でみつめます。
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「大丈夫。僕が覚えてます。覚えてますから」
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ふたりきりの大切な会話も忘れてしまう。覚えていたい。
今日子は泣きながら、厄介にキスします。
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「忘れたくない、忘れたくないんです」
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今度は厄介からキス。
今日子に誓いをたてるように厄介はキスを返します。
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「今日子さんが何度、忘れてしまっても、僕はあなたの名を呼びます。何度でも」
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厄介の膝枕で眠りに落ちる瞬間、今日子は願い事をします。
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「次に会う時、また一からくどいてくださいね」
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今日子と想いが通じた最高の瞬間。
あの今日子からくどいてくださいねと約束させられる厄介。
厄介にとって、最高の夜。
厄介だって今日子に眠ってほしくなかったでしょうね。
目覚めた今日子は何も覚えておらず、この最高の夜は、すべてなかったことになってしまうんですもの。
今日子にとっても、恋に落ちた3日間は絶対に忘れたくない記憶だったんでしょう・・・。
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翌日、案の定、今日子は飛び起きて、厄介に対して警戒の目。
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「あなたは誰ですか?」
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けれど、厄介は落ち込むどころか、なんとも言えない笑顔を見せます。
今日子を愛おしいと思っていることがにじみ出るような笑い顔。
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その笑顔がそれまでの自分たちの関係を如実に表していて、今日子はすぐに、この人は警戒するような人ではないんだと気づきます。
そして、困った顔に。(笑)
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この厄介の笑顔が最高に良かった。
周りの空気まであたたかくするような笑顔。
この笑顔がある限り、これから何度記憶がリセットされても、今日子は厄介のこの笑顔ですぐに気づく。この人は特別な人だと。
今日子の記憶が消えても、彼女の中で継続されていくものがあることをわかりました。
厄介のこの笑顔を見れば、今日子は大丈夫。それが彼女の毎日の安心につながっていくと。
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そして、今日子には、探偵掟上今日子としての日常が戻ってきました。
相変わらず、記憶を失くし、厄介にもつれない返事をする今日子。
けれど、どことなく以前とは違う。
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くどいてくれと言われたんで、これからは堂々とくどきます!と法郎たちに宣言して、積極的にデートに誘う厄介。
厄介はとても幸せそうです。
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塗がこっそり言ってましたが、
「災厄に見舞われすぎて、苦労の耐性がついてるんだよ」
そうかもしれない。(笑)
厄介は今日子のパートナーとしてほんとに相応しい人ってことです。
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あの不動産屋とは相性が良さそうですけど、今後は今日子の相棒になってほしいな。
ひとりでの謎解きは危険すぎますもんね。
厄介の相棒っぷりは最高なんですから。
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そうそう、澤野は誘拐相手を間違っていた模様。
大富豪の隠し子は、なんと!まくるでした。
彼女はさっそく亡くなった大富豪の財産を相続しに大阪へ。
そして、サンドグラスの存続を決めてきました。
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この大富豪は3年前に今日子に重要な謎を解いてもらったそうで、そのお礼として、今日子の住む洋館を改修し、サンドグラスに開店。法郎、塗を雇ったようです。
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ドラマのラストに、夏服を着たふたりが手をつなぐシーンがあって、その頃、ふたりの恋が成就するように示唆されていました。
このドラマのファンにとっては、うれしいシーンです。
でも、恋の成就までの出来事として、できたら、スペシャルを数回作ってほしいです。
ぜひぜひお願いします。
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本当に、完成度がとても高いドラマでした。
1話からのエピソードがすべて最終章の伏線になってるんですよね。
前半部分が基本編となっていて、後半部分が応用編になってます。
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すごく丁寧に作られた脚本で、一日で記憶がリセットされるという今日子の特殊な状況、心情を想像しやすくしてくれていました。
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素晴らしい。
最終回は特に感動のハッピーエンドで、言う事ナシ。大満足でした。
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続編が見たいです。
けれど、難しければ、数回のスペシャルを。
これで終わりなんて到底信じられない。
きっとスペシャルがあるに違いないと思っています。
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塗くんもまくるちゃんも法郎さんも良かった。
刑事の遠浅さんも。
再びの登場、待っています。
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●掟上今日子の備忘録
※過去の記事
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
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゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
◆最後まで読んでくださったんですね。ありがとうございます◆
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