次の都構想の住民投票のために。
私はいまだに住民投票の時に、在阪のテレビ局が、市主催の住民説明会を放送しなかったことに疑問をもっています。
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住民説明会とは、住民投票前に大阪市が都構想の基本を説明するために設けた説明会です。
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都構想がどんなものか知りたくて、当時、住民説明会には大勢の人が押し寄せました。
合計三十数回開催。どの会場にも人が入りきれず、第2、第3会場まで設け、モニターで見てもらい、それでも見られない人のために近くの区役所まで解放したという大混乱ぶりでした。
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その時、テレビ局は何をしていたかというと。
会場に押し寄せる市民の長蛇の列を毎日のようにニュースで伝えていました。
住民説明会にはこんなに人が集まっていますと。
そう伝えただけでした。
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この住民説明会などで都構想の説明を聞くことができた市民は多くても3万人程。
テレビで放送したら、有権者210万人に説明を届けることができたんです。
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なぜ、テレビで放送しなかったのか。
私はいまだに納得がいきません。
あれほど、説明を聞きたいと思っている市民が押しかけているのを見ているのに、無視したんです。
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真剣に都構想について知りたいと思っていた方、高齢者やご病気の方、仕事で時間が取れない方、そんな人のためにテレビ局の人達は、自分達が預かっている電波を役立てるべきでした。
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都構想とはどういうものなのか、それを時間をかけてテレビで丁寧に説明すべきでした。
自分たちではできないのなら、市が主催する住民説明会を放送するべきでした。
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情報番組を放送する時間は各局たっぷりある。
その時間を使えばよかったんです。市民に対しての立派な情報なんですから。
ダメなら深夜時間帯でも良かった。放送すれば録画だってできるんですから。
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討論会は申し訳程度に放送していましたが、市民にとって必要なのは、都構想の基礎知識。
テレビ局はそれを3分ほどの簡単な説明で終わらせてしまった。
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住民説明会で多かった質問のひとつに、行政区と特別区の違いがわからないというのがありました。
普通、暮らしていて、こんな違い、知らなくて当たり前。
でも、都構想ではこれがわかっていないと、先に進めない。
パンフレットを読むより、何度も説明された方が理解は深まります。
在阪テレビ局はしっかり協力すべきでした。
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大阪市民のために、自分達は何ができるだろうか?
そういう問いかけをする人は、テレビ局にはいなかったんでしょうか。
市民のために動こうとする人もいなかった。
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普段、いかにも視聴者の味方ですとアピールするのに余念がない、各テレビ局のキャスターも、市民の長蛇の列を見て、大変ですね~と笑って見ているだけでした。
人として、見損ないました。
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たしかに在阪のテレビ局は、都構想に反対でした。
私は内部事情は知りませんから想像するしかありませんが。
テレビ局も長年、市役所の利権を享受していていたのかもしれませんね。
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けれど、そんな事情は関係ない。
市民が必要としている情報を届けること。これがテレビ局の使命です。
電波を預かっている人々の使命です。
電波はそのテレビ局のものじゃない。もっと公共のものですから。
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大阪ダブル選挙でも、投票日直前1週間前からの激しいネガキャンに辟易しました。
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自分達は都構想を阻止出来て、満足しているかもしれませんが、多くの視聴者の信頼を失ったことに気付いてないのでしょうか。
狭い大阪の中で、6局もの在阪テレビ局がひしめきあっていて、ここ数年、全局が随分、偏った対応をしていることに、はやく気づいてほしい。
軌道修正してほしいと願っています。
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視聴者は別に在阪の各テレビ局に愛着があるわけじゃありません。
明日無くなっても、別に困らない。
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きちんとした理念をもった企業が、テレビ局をやりたいと言えば、いつ変わってもらってもいいんです。
また、そうあるべきだと思っている人は、想像を超えてかなりの数にのぼると思います。
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次の住民投票の時、在阪テレビ局は住民説明会を放送するでしょうか?
放送しなければ、また一段と人心ははなれていくでしょう。
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市民の長蛇の列を、現場から記者が興味津々でリポートして、スタジオのキャスターが薄ら笑いを浮かべる・・・、そんなバカにしたような態度もやめてほしい。
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都構想を知りたいと、住民説明会でたくさんの市民が行列したこと。
大阪人のひとりとして私は誇りに思っています。
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