ミス・パイロット・第11話最終回 感想(前編)
ミス・パイロットが最終回を迎えました。
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ドキドキ、ハラハラ、ワクワクしそうと言っていた晴の初フライトでしたが。
そんなスキを全く見せなかった晴。
しっかり立派に副操縦士をしてました。
コックピッドの中での操縦桿の受け渡しなんて、パイロットドラマでないと見られません。
そういう意味でもこのミスパイロットは見て良かったです。
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【 OJT 】
実際の空港便で背中に乗客を乗せて行う最終チェックがはじまります。
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1304日の訓練を経て、晴(堀北真希)たちは副操縦士を示す3本の線の入った制服を身につけました。
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寮を出て行く夜。
食堂で国木田(斎藤工)も交えて、6人は最後の食事をします。
また、ちょくちょくこうやって集まりましょうよ~という岸井(間宮祥太朗)に、
国木田は「無理だな。同期でオフが重なるのは年に1度もない。
それに、これからは担当の機長や指導担当に相談しろ」
と言って、食事を食べ終わると、さっさと寮の自習室に行ってしまいます。
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訓練生たちは名残惜しそうにかのこ(藤澤恵麻)に挨拶をして、寮を後にします。
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そんな中、千里(相武紗季)はひとり寮に戻って、国木田にふたりで飲みにいかないかと誘います。
「よければ、ふたりで飲みません?」
「え? わりい、久々のフライトなんだ、準備しないと」
千里は、わかったと自習室を出て行き・・・。
国木田は千里の自分への想いを気付いて戸惑います。
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訓練生がOJTの初日を迎えます。
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早速、諸星(庄野崎謙)や小鳥(小柳友)が、機長や指導担当者と共に飛び立って行きます。
晴のOJTは篠崎(岩城滉一)が担当。
顔見知りで良かったとホッとする晴に、篠崎も、
「最後に手塚と一緒に飛んでみたかった」と発言。
それで、晴は篠崎が定年するのは来年でなく、今日がラストフライトだと知ります。
そして、慌てて、それを千里に伝えます。
「千里は知っていた方がいいと思って」と晴。
けれど、千里は顔色も変えず・・・、
「あの人が黙ってろって言ったら、黙ってなよ」と晴をあっさり追い返します。
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その日、国木田はオフなのに、空港に顔を見せます。
千里は晴のことを心配してやってきたのだと嫉妬しますが・・・。
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国木田が久しぶりのフライトで慎重になっているのだと気づき、謝りに。
「さっきはすみませんでした」
「いや、おまえがめんどくせえってわかってから。
完璧なヤツなんていねえから。
おまえは今のうちからどんどん失敗し、恥かいてたらいいんだよ。
そしたら肝心な時に、とちんなくて済む。
あれ?今、教官っぽかったな~。
今のは教官として言ったんじゃねえから」
「じゃあ、どんな立場で言ったんですか?」
「いや、別に・・・。なんつっか・・・」
「もういいです。
そろそろ晴の便が帰ってくるので戻ります。
篠崎さんもラストみたいだし・・・」
「小田?なんだよ?ラストって」
国木田は千里の言葉に驚きます。
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篠崎はラストフライトを終えて、こっそり寮で、かのことささやかなお祝いをしています。
そこへ、国木田が千里を連れてやってきます。
「何やってんですか?こんなところで!!
なにやったか、わかってるんですか?
フライト終わったら、とっとと、いなくなって!
一体、何人の後輩たちが最後に立ち会えなくて、残念な思いしてると思ってんすか?
後輩たちはまだいいっすよ。
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小田に秘密にするってどういうことっすか?
こいつ、頭いいけど、人に気持ち伝えるの、ド下手なんすよ。
でも、あんたと同じような優秀なパイロットになるって。
バカみたいにパーフェクト目指して、がんばって。
そんな娘に黙ってるなんてありえないでしょ?
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思うように飛べないことが、つらいのはわかります。
定年前に引退を決めることが、パイロットにとってどんだけしんどいかってことも。
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でも、こいつだけにはちゃんと説明してやってくださいよ。
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パイロット、挫折したってこうやって、がんばってるんですから。
カッコ悪くても、最後くらいは腹割って話してやってください!」
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「国のいうとおりだ・・・」
篠崎は千里に向き合って頭を下げます。
「おまえには心配かけたくなくて、すまなかった」
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千里はそんな篠崎にコクンと頷いて、労いの言葉をかけます。
「長い間、お疲れ様でした」
「かのこ、グラス! 今夜は帰しませんからね!」
国木田は篠崎を座らせて、お祝いする気が満々でいます。
「小田、座れ!飲むぞ!」
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◆これは私の超個人的な感想なんですが・・・。
国木田が言った言葉の半分くらいは、千里に言ってほしかったな。
国木田は頼れる男だけれど・・・。それに全部、甘えてほしくなかったというか。
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千里がパイロットになりたいと思った最初の動機って、父親の背中を追いかけたかったため、父親を取り戻したかったためだと思うんですよね。
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でも、8話の父親との会話でも、いろいろ言いたいことはあったはずなのに、会いに来て欲しかったとか、寂しかったの一言も言えない。
今回も「お疲れ様でした」としか言えない。
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この言葉を聞いて、晴たちにはポンポン言いたいことをいう千里が、父親に対してだけは優等生で物わかりのいい子になってるなあ~と少々腹立たしかったです。
言葉を飲み込んでないで、お父さんと真正面からぶつからないと。
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気持ちが萎縮して、ちゃんと話せなくなる相手って、大体は親だったりします。
でもだからこそ、そういう相手に言いたいことを言えるようになると、心が成長できるんですよね。
せっかく成長できるチャンスなのに、国木田に言われてばかりではもったいない。
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憧れの父親は健在で、一緒の職場で働けてる。
パイロットの後輩からは尊敬され、慕われてる・・・そんな姿を千里は毎日、目の当たりにできているんだから。
よく知らなかった父親のほとんどすべての姿を見ることができてる今、国木田の半分でも言えるようになっていてほしかったな。
千里のテーマは「友情」「挫折」そして、「父親」もあったはず。
挫折したのに、立ち直ったのはなかなかできないことだと思うし、何でも言える親友も得ることができた。
残るは時間のかかるテーマだけれど、最終回なんだし、こちらでも千里の成長を見せてほしかったです。
まあ、超個人的な感想にすぎないですけどね。
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OJTのチェック終了。
晴たちは副操縦士として働き始めます。
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国木田は訓練生を前にして、最後の言葉を伝えます。
「これで、このチームは解散だ。
俺も、もうおまえらの教官じゃなくなる。
これからは個々の力量で勝負していくことになる。
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けど、これだけは忘れるな。
たとえこのチームがなくなっても、お前たちはチームの一員だ」
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「どういう意味ですか?」晴はわからなくて、たずねますが。。。
「そのうちわかるよ」
国木田は簡単には答えを教えてくれません。
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とうとう、初フライト。
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訓練生たちの間では初フライトの行き先が話題に。
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晴は初フライトがクリスマスイヴで、札幌で泊まり。
それを聞いた岸井は機長は誰だ?と慌てますが。
国木田だと知ってガックリ肩を落とします。
山田(藤井流星)や小鳥が、「ああ、終了ってことで~」「運命って残酷だね~」と口々に声をかけ、岸井は悔しがります。
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晴はみんなから当然のように、国木田との間で何か起こると思われていることに不満気な様子。
「やめてよお~、私、イヴとか関係ないし~」
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フライトの準備をする国木田の向かいに座っている晴。
じぃ~~と穴が開くほど、国木田の顔をみつめています。
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ただならぬその様子に、国木田は煙たそうに文句を言います。
「なんだよ?
なんだよ! 気持ち悪いな!」
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「キャプテン、ちょっと相談が・・・」
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晴はそういうと、国木田を連れて、トイレ前の廊下までやってきます。
「なんだよ。相談って?」
国木田と向かいあった晴は、真剣な表情で打ち明けます。
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「私、曖昧なままじゃ、かえって良くないと思うんです!」
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「は???」
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「コックピットは二人きりだし、札幌は泊りだし。
ちゃんと、自分の気持ちを伝えておきたくて・・・」
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晴が何を言いたいのかを察して、国木田はうろたえます。
「いやっ!
やめろって!
こんなところでっっ!」
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廊下に人がいないか、慌てて見まわす国木田。
晴は一層思いつめた目で見つめ・・・。
「言いますっっ!」
「いや!いいってっ!」
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あわてふためく国木田。
「私、キャプテンのこと・・・」
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「だから、いいって!」
晴は国木田の声を消し去るような大きな声で言います。
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「そんなに好きじゃ、ないですっ!!」
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「・・・・・・はい?」
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予想に反した言葉が飛び出して、晴を見たまま固まる国木田。
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「自分なりに一生懸命考えてみたんですけど、
教官として、というか、人としては尊敬してるんですけど、
異性としては・・・、ちょっと・・・違うかなと・・・。
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国木田の視線が横に泳いで、ショックを隠し切れない様子・・・。
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ごめんなさい!じゃあ!」」
晴は頭を下げて、さっさとどこかへ行ってしまいます。
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残された国木田は、ショック状態からハッと我に返り、状況を把握。
「えっ????
なんで、俺、あいつにふられたみたいになってんの???
は????
なんで、あいつにダメ出しされなきゃ、なんねえんだよっっ!!!」
国木田はくるりと身をひるがえして、壁に向かって文句をいう始末。
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「・・・ふざけんな・・・」
壁に手をついて、辛うじて体を支えているような状態に・・・。
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◆ここ、傑作でしょう!大笑いしました。何度見ても大笑い。
絶対、告白されると思ってましたね。国木田。
フラれたことがショックだったのも表情に現れていました。
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突然、フラれてうろたえてる姿がすごくかわいかったなあ~。(笑)
晴と国木田はこんなやりとりができるから、見ていて楽しい。魅力的なんですよね。
「やめるのやめます!」の4話なんかはそれが炸裂してました。
あと、アメリカ編では首根っこをつかみあったり、口をふさいでじゃれ合ったり。
千里脱落では言いたいことを言って、飛び出した晴を国木田が迎えに行ったり。
そして、これ。
フラられてビックリって。(笑)
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「異性としては・・・」は、7話で、「女子?おまえはそんなガラじゃねえだろ~?」とゴミ扱いされた晴の復讐かも。(笑)冗談です。
1話に1回はこういうやりとりが見たかったな~。
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続いて、晴は実家で、自分の部屋に父、茂雄を呼びます。
「座って。お父さん」
「なんだよ、あらたまって~」
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晴はちゃんと正座して、三つ指ついて頭を下げます。
それを見た茂雄は、にわかにソワソワしはじめます。
「副操縦士のデビューが決まりました。
お母さんと一緒に乗ってください」
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晴は茂雄の前に初フライトのチケットを差し出します。
「ああ、そうか!母ちゃんと乗せてもらうよ~」
「うん」
「あの・・・。それだけか???」
「うん!」
「な~んだ。俺はまた、嫁に行くって言い出すのかと。
そんなにあらたまって言うから、ビビったよ~~」
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晴はケラケラと明るく笑います。
「私、そんなに器用じゃないもの~。
一度にいろんなものを好きになれないの」
「相変わらず色気がないな~」
ホッとしつつも、複雑な表情の茂雄。。。
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「いいのっ!だって、今は飛びたくて、しょうがないんだもの」
笑顔でそういう晴。
けれど、晴の表情には、覚悟を決めた寂しさのようなものが幽かによぎります。
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◆晴の様子がおかしい。。。
国木田とのシーンに続いて、茂雄をビビらせるって。(笑)
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晴、いろんなものを好きになれないから~ってことは、少しは国木田のことを好きだったってことかな。
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10話と最終回を続けてみると。。。
晴は千里の恋を応援すると約束しているし、その後、千里が玄太のことを教えてくれたから国木田との関係を立て直すことができて、パイロットになれてるんですよね。
自分はパイロットになると言う夢を手に入れたのだから、それでいい。
国木田は千里に譲ろうと思ったんじゃないかな。譲ったというかあきらめた。
パイロットと恋人。2つも手に入れちゃいけないって。
だって、千里の気持ちを知っているわけだし。
なんだか、茂雄とのシーンを見ていて、そんなことを思いました。
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国木田はひとり、自習室に貼ってある訓練用のシュミレーターをじぃ~っとみつめています。
まるで教官だった頃を懐かしんで、寂しがっている様子・・・。
国木田は自習室に入ってきた千里に気づきます。
「なんで、訓練生寮におまえがいるんだよ?」
「その言葉、そっくりそのまま返させてもらいます。
ダメおやじにガツンと言ってくれたお礼を言いたくて・・・」
「別に。思ったことを言っただけだ」
国木田はそそくさと自習室から出て、食堂へ向かおうとします。
「あの、それから・・・」
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「ヤダ!」
「え??」
「どうせ、つまんねえ質問するんだろ?
俺はもうおまえらの教官じゃねえんだから!
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この間も手塚のバカがっ、ふざけたこと言ってきやがって~」
「でも、すぐ済みますけど」
「いいの!どうせ!めんどくせえことだろ!」
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「好きですっ!!」
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「はあ?」
「今のうちにどんどん失敗して恥をかいておけって言いましたよね?」
「はい?
そういう意味じゃねえんだけど・・・」
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「はあ~、すっきりした!!
お疲れ様でした!!」
千里は言うだけ言うと、さっさと部屋を出て行きます。
「え?」
国木田はまたまた取り残されて呆然・・・。
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◆「好きじゃない」と言われたり、「好き」って言われたり」
晴も千里も教官をなめてますね~。
からかわれすぎ。おもしろいけど。(笑)
でも、どっちもかわいい。
国木田のリアクション、最高!
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考えすぎかもしれないけれど・・・。
茂雄とのシーンで晴のアップの後、訓練生寮で考えこんでいる国木田の顔がアップになるんですよね。
で、やってきた千里との話でも、晴のグチを真っ先に言う国木田。
晴がなぜあんなことを言ったのか考えていたのかなと。
それで、ここで千里が国木田に告白するでしょう。
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国木田はそれで、晴が千里の想いを知っていたから、わざわざ自分をフったんだと気づいたんじゃないかな。
パイロットになれなかったのに、いつも一生懸命応援してくれる千里の友情に応えたかったという思いも、国木田には理解できたはず。
だから、ラストで千里を飲みに誘ったのかも。晴の気持ちを汲む形だったのかも・・・。
そんな気がしました。
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( 後編に続きます )
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●ミス・パイロット
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