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2013年11月28日 (木)

ミス・パイロット・第7話 感想(長文)

後半に行くにつれ、うるうるしっぱなしでした。

ああ~~、でもモヤモヤもしてる。

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計器飛行試験で不合格になった千里(相武紗季)はひとり寮へと帰ってしまいます。

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晴(堀北真希)は結果に納得できず、国木田(斉藤工)に不合格になった理由を聞きます。

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「パニックを起こす危険性のある人間をパイロットにするわけにはいかないんだ」

と国木田。

実は、千里は計器飛行試験で前方から来る訓練機を見て、頭が真っ白になり、途中からエリックが操縦したそう。

そういうことは、昨年(2012年5月28日)の訓練の際、晴がした急旋回の時でも見られ、千里はその頃から、問題を抱えていたのに、誰にも相談できずにきた。

それができなかったことが問題なのだと国木田は言います。

晴は何も言えなくなってしまいます。

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翌日、千里と一緒にジョギングに出る晴。

「どうして、問題を抱えてるのに、私に相談してくれなかったの?」

「・・・ごめん」

「アラートが鳴ったのが原因だって教官が言ってたけど、それって、元々私のミスが原因なんだよね?私、急旋回して・・・」

「それは関係ないよ。別の機体が目に入ってパニくちゃっただけ。

前からあったんだけど、怖くて言えなくて。

誰かに相談したらパイロット失格って思われそうで・・・。
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私は大丈夫。

一度でいいからコックピット乗って父親の選んだ世界を見て見たかった。

でも、それは叶えたから、ほんとにもう満足なんだよ」

千里はニッコリ笑ってみせます。

「今夜はふたりで飲みたい気分だな~」

「じゃあ、パーティーしよう。みんなを呼んでパ~~っと」

「そうだね~いいね!」

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◆ふたりで飲みたいっていってるのに晴ったら、なんでみんなでって。

千里が最後くらい楽しく過ごさせてよって言ってるせいなんでしょうけど。

でも、パーティーはしんどいと思うなあ。。

試験に試験を重ねて、ここまで来て、最後の最後の落第。速攻帰れって。。。

突然、夢が消えるなんて、気持ちの消耗が激しくて、腑抜けになりそう。

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その日、千里はみんなが訓練をしてる間に寮を出ていきます。

千里はそれを国木田には伝えていて、空港まで送ってもらいます。

「・・・小田、悪かったな。

お前のフライトがおかしくなってたことは薄々気づいてた。

でも、訓練の中でおまえが・・・」

「わかってました。

だから教官に声をかけられた時はいつもドキドキしてました。

でも、もし欠点をすべて指摘されてたら、私はもっと早く脱落してたと思います。

そんなもんでしょ、女心って」

千里はニッコリ笑って車を降りると、空港の中まで荷物を持って行こうとしてる国木田を止めます。

「ここで大丈夫です。

ひとりで感傷に浸りながら帰らせてください」

「めんどせけえな」

「かわいいでしょ?」

千里は握手をして国木田と別れます。

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◆これは国木田をかばったのかなあ~。。。

国木田のことはパイロットとして尊敬してるから、プライドの高い千里でも指摘されたら受けいれられたんじゃないかな。

「女心」とか「かわいいでしょ」とか、急に女アピールしてるのが気になる・・・。

それで、私も女なんですけど、この女心がわからない。。。(ノ∀`) アチャー

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予告で「ドキドキしてた」というシーンを見て、てっきり告白しちゃうのかと思ったけれど、予想がハズレました。。。

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訓練から戻って、千里の帰国を聞かされた晴たちは動揺します。

「まだ、パーティーをするような気分じゃなかったってことか・・・」と訓練生。

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国木田は千里から渡されたというノートを晴に渡します。

「おまえだけは最終試験が不安なんだとさ」

そのノートには千里の努力の跡がびっしりと。

そして、最後には、訓練生や国木田、ロイ宛てのメッセージが書き込んでありました。

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どうしても他のみんなには合格して欲しいからと、訓練生ひとりひとりに、的確なアドバイスをしてくれる千里。

それに感激する一方で、千里の悩みにまったく気付かなかったことに悔しがる訓練生たち。。。

もうちょっと、はやく千里の問題に気づいていたら、一緒に克服できたのにと涙します。

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「3万フィート以上、何百人って客を背負って、マッハの速度で飛ぶ。

それがパイロットだ。

悩みや弱みをすべて仲間にさらけ出せる人間でないと、パイロットは務まらない。

それがちゃんと伝えられなかった俺が一番悪い」

訓練生は、国木田も今回のことで自分を責めていることを知り、驚きます。

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その夜は誰も自室に戻る気になれず、リビングで過ごすことに。

そんな中、国木田の携帯が鳴ります。

日本の篠崎から、搭乗予定だった飛行機に千里が乗っていないという内容。

篠崎は空港のゲートまで見送らなかった国木田を叱ります。

「俺がおまえを指名したのは、おまえなら訓練生のひとりひとりの気持ちをくみ取って、良いチームを作ってくれると思ったからだ。

それがなんてざまだ。

・・・頼む。アメリカにいる可能性がある、そっちでも探してもらえないか?」

晴たちは、手分けして千里を探しまわります。

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その後、日本からの連絡で別の会社の便で帰国していることがわかります。

国木田や訓練生はホッと胸を撫で下ろします。

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けれど、晴は千里自身とまだ連絡が取れていないことに苛立って、日本に帰って千里を探すと言いだします。

「もういやです!

私、千里探してきます!!」

「探すってどういうことだ?」国木田が驚いてたずねます。

「日本に帰ります!」

リビングを出て行こうとする晴の腕をつかんで引き留める国木田。

「何言ってるんだ?最終試験が残ってんだぞ!パイロットあきらめるのか?」

「千里に万が一のことがあったら、どうするんですか?

そんなこと心配しながら試験なんて受けられないし、受けたって絶対に不合格です。

私のせいなんですよ!

パーティーしようって言ったの、私だし!

私が余計なプレッシャーかけたから!」

「だからって、お前、最終試験、無駄にしていいのかよ」

訓練生も晴の言葉に混乱しています。

「受けたい人は受ければいいよ。私は無理だから」

あらためて晴を止める国木田。

「だめだ!!

俺はもう誰も、脱落させない。

おまえら全員パイロットにする」

「でも、教官が私たちと同じ立場だったらどうですか?

同じチームのメンバーを見捨てることができますか?

連帯責任だっていったのは教官じゃないですか?」

「だめなもんはだめなんだよ!!

おまえら何があってもここに残れ!

ここに残って、あいつのためにも必ず、うちのパイロットになれ!

あいつがいなくなったのは誰のせいでもない全部俺の責任だ。

ここにいるひとりでもパイロットをあきらめたら、小田をもっと苦しめることになる。

俺は自分の責任として、これ以上、あいつを追い込むようなことさせるわけにはいかないんだ。

頼む。

あきらめないでくれ。あいつのためにも!」

頭を下げる国木田に、納得できない晴はひとり外へ飛び出していきます。

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晴は街中を走りぬけ、いつも千里とジョギングをしていた空港に辿り着きます。

フェンス越しの飛行機を見ていると、バディとして過ごした昨日までのことが蘇ってきます。

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車がそばで止まり、晴のそばに国木田がやってきます。

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晴は、千里に対する気持ちを涙ながらに国木田にぶちまけます。

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「嘘じゃない。全部。

バディを信頼してくれてるなんて、でたらめじゃない。

バディを信じてるなら、どうしてもほんとのこと言わずに消えちゃうの?

こんなことになるなら、パーティーなんてしたくないって、私を怒鳴りつければいいじゃない!

結局、みんなつらいだけだよ!」

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国木田に背をむけると、晴の前には飛行機が・・・。

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「何度も空が飛べたから満足してるって言ってたけど、そんなはずないって!

千里は死ぬほど悔しかったんだよ!

父親を追い越してやろうって、めちゃくちゃ必死だったくせに!

でたらめばっかり言わないでよ~!!」

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泣き崩れそうになる晴を後ろから抱き締める国木田。

「手塚、わかった、もうわかったから!!」

「なんで!

なんで!なんで、バディを置き去りにするのよ!!

なんで、ひとりで勝手に消えちゃうのよ!!」

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国木田はなだめるように、泣きじゃくる晴をずっと抱きしめています。

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空が白んできた頃、国木田は晴を乗せて寮まで送り届けます。

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車から降りて、寮へと歩き出した晴に国木田は声をかけます。

「手塚、今日は休んでいいから。

もしどうしても気持ちが変わらないなら連絡してくれ」

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晴は、また涙ぐんでしまいます。

「・・・私、日本には帰りません。

教官の言った通りだと思います。

もし私がパイロットをあきらめたら、千里をもっと苦しめることになると思います。

私が最後までがんばれるように、千里はあのノートを置いていってくれたんですよね。

千里は絶対に大丈夫です。

私はバディを信じます」

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「そうか、わかった」

国木田は寮へ戻る晴の後ろ姿をじっとみつめています。

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【 2013年3月15日 最終試験 】

晴は更衣室で千里の残したメッセージを見ています。

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『晴へ。 あんたと見た景色は人生で最高の景色だった。』

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晴は試験を行うために待機している国木田のもとへ。

「大丈夫か?」

「お願いします」

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晴の操縦する飛行機が空へと飛び立ちます。。。

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◆お母さんのような千里がいなくなって、晴がどう最終試験に取り込むのかをじっくりと見たかったんですが、端折られてちょっと残念でした。

でも、ここから終わりまでのシーンも結構泣けました。

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飛行場には、最終試験に合格した5人の写真が飾られています。

そして、晴に手こずったあのエリック教官は、次にやってくる新人の訓練生を待っています。

「飛べ!!!」

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ロイも新しくやってくる訓練生のために寮を掃除し、日本語の勉強。

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晴たち5人は、アメリカ研修を終えて、国木田と共に日本へ戻ります。

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《7話おわり》

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もっと早くに指摘するべきだったと、しきりに国木田が後悔してるということは、克服できる問題だったってことなんですよね?

「頭が真っ白になった」というけれど、同じことは晴もなっているし。

ということは克服できるかもしれない。

ここまできて、千里だけが別の職種につくなんて、ほんとに予想外の展開すぎて、もやもやするので、もう一度パイロットを目指してほしいな。

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まあ、それができなくても、パイロットとして学んできたことを活かして、飛行機の安全運航のための職種についてくれたら、納得できるかもしれないけれど。

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千里は、相談したら落とされると思って言えなかったそうだけれど、同じくらいの頃、晴は国木田に「もうちょっと操縦、なんとかならねえか?」と言われて、「頭が真っ白になっちゃうんですよね~。どうしたらいいんですか?」って聞いてるんですよね。

そのものズバリ、教官に。(笑)

この性格をちょっと取り込んでくれていたら。

千里も晴の性格をうらやましがってましたが、ほんと同じ調子で聞けば良かったのに。

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それと、国木田にも何かあるのかなと思ったり・・・。

どうも訓練生と距離を置こうとしてた気がする。必要以上に突き放してるというか。

それは、訓練生同士の絆を強くしたいという気持ちもあったんでしょうが。

他に何かあるのかなとも思わせる。

国木田に何かあるなら、それを打ち明けるなら、きっとこの回だったと思うんだけれど。

もしかして、号泣した後の晴には話したのかもしれないけれど。。。

ああ、これは妄想。。。

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ところで、今回のハグ。

1話から予告で流れて、ずっと引きずられてきたんですが(笑)。

ドラマスタッフの思う壺でちょっと悔しい~。(*^ω^*)ノ彡

ロマンチックな展開になるのかと思っていたんですが、あまりふたりの関係性に変化はなかったみたいですね。

まあ、そんなどころじゃないですよね。晴。。。

晴が本音をぶちまけて、それを「わかったから」と受け止めてくれた国木田。

今後の展開がちょっと楽しみです。

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今回の千里の行動。

訓練生で自分ひとりだけ落ちて、気を遣われるのもツライし、さっさとひとりになりたかったんでしょうね。

篠崎が父親なら、余計、反発していた手前、出迎えに来られて顔を合わせるのもイヤだろうし。

飛行機ぐらい変えるでしょう。

千里は自然な行動をしてると思うけど、アメリカでは失踪したと大騒ぎ。

国木田が踏ん張って、他の訓練生の気持ちを立て直してくれて良かったです。

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次回の予告では、みんなの前で、千里が自分が落ちるのは納得できないってぶちまけるみたいですが、それくらい言ったらスッキリしそう。

だって一番、優秀だったんですものね。

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●ミス・パイロット

※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話前にちょ っと補足 第5話 第6話

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