ぴんとこな・番外編 父子の関係
ただいま、ぴんとこなの余韻にひたっております。
1話から10話まで何度も見て、ほんとに良かったなあ~と。。。
まだまだ続きが見たいのに、もうスペシャルで復活とかないのかしら。
ああ、さびしい~。
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あと、15分延長してくれれば、もっといろんな場面が見られたのに。
発売されるDVD、完全版にしてくれたらなあ~。
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もっともっと余韻に浸りたくて、ぴんとこなファンのコメントをネットで読んでいたら、恭之助親子がとても良かったと書いている人がたくさん。
この親子の続きが見たいという人も結構いて、やっぱり~とうれしくなりました。
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なんといっても、最終回の、あの木嶋屋~~って掛け声が最高でした。
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「板の上の鬼」である世左衛門が、恭之助の芸を認めるシーン。
予想外で、でも大納得させる掛け声でした。
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ドラマでは、そうなるまでの恭之助と世左衛門の親子関係を、毎回、細かく描かれていました。
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名門の名跡を継ぐという重圧に耐えかねて、本気で勝負することから逃げている恭之助(玉森裕太)を叱りつけるだけの恭パパ(岸谷五朗)。
恭パパは恭之助がそこを乗り越えて、やる気を出してくれるのを、待つだけの日々なんですね。
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恭之助がいろいろ稽古場で問題を起こすたびに、こっそりと謝りにいき・・・。
親子の対立が決定的になり、家を飛び出した恭之助を、これまたこっそり探しに行き・・・。
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恭パパにとっては、かわいくてかわいくて仕方がない息子なのです。
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そんな恭パパの配慮は、恭之助には見えなくて・・・。
親父は名門の家や歌舞伎の伝統を守ることしか考えてないと、ず~~っと反発。
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まあ、芸に厳しい恭パパは、子役から必死でがんばってきた恭之助の芸を褒めたことがないんですよね。
「普通にできるだけじゃダメなんだ。
おまえは名門、木嶋屋を継ぐ存在。
特別の芸でないといけないんだ」と。
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必死でやっても、まだ稽古が足りないと背をむけられて、父親に甘えたこともなく、孤独の中にいるんですよね。。。恭之助は。
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そんな時・・・。
一弥(中山優馬)という同い年のライバルが出現。
一般家庭から役者を目指す一弥はハングリーで野心的。
のんびり御曹司坊ちゃんの恭之助は、努力家で一心不乱に芸を磨いている一弥に、大いに刺激されます。
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さらに、あやめ(川島海荷)という歌舞伎大好きの女の子に恋をして、彼女に最高の舞台を見せるんだと本気で歌舞伎の世界に戻ってきます。
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恭パパは息子の周りの風向きが変わったことにすぐに気付きます。
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師匠筋から、お説教をされて成長するのではなくて、自分からやる気を見せはじめたことにこっそり喜ぶ恭パパ。
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ライバルとの切磋琢磨で成長なんて、恭之助はとても真っ当に育ってますよね。
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ライバル一弥登場は問題はないものの、恭之助の恋は、河村家全体にソワソワした、ふわふわした感じをもたらします。
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もう恭パパもシズさん(江波杏子)も浮足立ってます。
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「坊ちゃん、モテるのに一向に彼女ができない。
オクテなのも、どうですかね・・・」と、恭パパに言うシズさん。
「オクテで結構、これ以上稽古に身が入らなくなったら・・・」
とヤレヤレと首を横に振る恭パパ。
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そんな恭パパですが・・・。
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「板の上の鬼」である厳しい恭パパが!
息子と対立ばかりしてる恭パパが!
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見事に息子の恋に振り回されていきます。(笑)
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恭之助は恋を全然隠しません。もう天真爛漫。
部屋で「あやめ~~~!」と叫んで、
階下の恭パパとシズさんがビックリするという。
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「好きな子はあやめちゃんっていうみたいですね」なんて。。。
恭パパは、「我が息子ながら、アホすぎる」と嘆くばかり。
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こんな風に行動も、心も、丸見え状態。
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恭パパにはあえて言わないけれど、隠しもしない。
シズさんには自分の気持ちも言うし、時には励ましてもらったり。
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「間違いありません。坊ちゃんは恋をしております」
「あれは恋に飢えた狼の雄たけびです」
「この勉強合宿で、あやめちゃんに告白するみたいですよ」
「坊ちゃん、フラれたみたいですね・・・」
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シズさんにそう報告される度、「何事も芸の肥やしです」や、「稽古に響かなければOKです」とか、いちいちコメントしてる恭パパがかわいい。
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シズさんと恭之助の会話を、少し離れたソファーで新聞を読むふりをしつつ、聞き耳をたてている恭パパ。。。
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勉強合宿から帰ってきて、フラれたとシズさんに報告してるのを聞いた時には、ちょっとガッカリしてましたね。
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その後、あやめが恭之助の家庭教師として河村家にやってくるんですけど、あやめに大ファンです!とあこがれの目でみつめられて、恭パパは、踊りをみせてほしいというお願いを聞いてあげるんです。
恭之助はそれに驚くんですが、息子の恋をちょっとサポートしてあげたのかもしれないですね。
今頃気づきました。
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でも、あやめは一弥と両想いになり・・・。
交際が順調で、その上、若手選抜の公演に一弥が選ばれ、当然選ばれるはずの恭之助が落選。
むしゃくしゃした恭之介が、カラオケで暴れて親が呼び出された時には、シズさんでなく、恭パパが引き取りにやってきます。
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お店に一緒に頭を下げて謝ってくれる恭パパの姿を見て、ものすごく感動する恭之助。
「おまえにもいろいろあると思うが、無駄なケンカをするパワーがあるなら芝居にぶつけろ」
叱りつけないで、諭してくれる恭パパに、恭之助ははじめて親父が父親らしいことをしてくれたと喜ぶんですよね。
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歌舞伎界では恭之助の不始末をあやまり倒してるんですけど、知らないんでね・・・。
恭之助は・・・。
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その後、雨漏りでアパートに住めなくなったあやめを、家に住まわせてほしいと懇願されて、つい恭之助の迫力に押されて、同居を許可。
「次に住むところがみつかるまでだぞ」と条件づけするものの・・・。
聞きもしないで、大はしゃぎの恭之助。
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恭パパ、恭之助、シズさん、付き人のヤスの4人の河村家は、あやめを迎えて一気に明るく華やぎます。
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恭パパはあやめに優しくしてもらって、ゆるゆると気持ちがほぐれていってるのが表情からわかります。
「歌舞伎界の大切な方なんですから、お体を大事にしてください」
これには、恭パパ、うっかり泣くんじゃないかとハラハラしました・・・。(笑)
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でも、そんな時は束の間。
あやめのダメ父が登場。
あやめを守るために、「ずっと家に住まわせたい」という恭之助に、「覚悟がないのにそういうことをいうもんじゃない!」と一喝。
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けれど、恭パパもあやめのダメ父の挙動がおかしいことを見抜き、完二郎に調べてもらったりしています。
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河村家に迷惑がかかるからと家を去ったあやめと、連れ戻そうとする恭之助。
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ふたりが、ダメ父達の悪だくみに巻き込まれてしまい、恭パパは大人が出ないと埒が明かんと出張って解決。
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「息子の大切な人ですから、うちが責任を持って預からせていただきます!」と宣言します。。
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「あやめさん、さあ、うちに帰りましょう」
積極的にあやめを家に連れ帰ろうとしてくれる恭パパに、恭之助ははじめて、「おやじ、ありがとう」と感謝の言葉を口にして・・・。
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息子のはじめての言葉に、恭パパがジ~~ンとして、うれしそうでした。。。
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しかし、この騒動の後、恭パパはとうとう倒れてしまいます。
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恭パパは、恭之助が次の公演で鏡獅子を踊るまで、それまでは病気を隠しておこうと決めていたんですよね。
恭之助が知れば、動揺して舞台どころではなくなるから。。。
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さすが恭パパ、息子のことをわかってます。
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恭パパが重病だと知った恭之介は、これから自分が木嶋屋を背負っていかないといけないというプレッシャーと、厳しい稽古に押しつぶされそうになってしまいます。
さらに、あやめが再び一弥と急接近。
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稽古に身が入らなくなってるのを見た恭パパは、
「お前ができないなら、私が代わりに舞台に立つ」と踊って見せようとし・・・。
止めようとする恭之介に、
「この先、どんなにつらいことがあっても、お前はひとりで舞台に立たないといけない。
そういう道をお前は選んだんだ」と訴えます。
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その言葉を聞いた恭之助は、いろんな思いを一気に吹っ切ってしまいます。
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「俺には歌舞伎がある。一生追いかけたい夢がある。
そこだけブレなかったらいいんだ」と。
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シンプルな気持ちになって歌舞伎に打ち込む決心をします。
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これで、あやめと一弥への嫉妬心もふっ切れてしまうんですよね。
あやめが本当に好きなのは一弥。
だから一弥の元へ行かせてやろうと、自分から身を引いてしまいます。
あやめの気持ちを聞かずに、、、勝手に、、、。
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恭パパの兄弟子の銀蔵さんの指導を受けて、稽古に没頭する恭之助。。
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やがて、恭パパの前で完璧な鏡獅子を踊ってみせて、見事、芸を認めてもらいます。
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その恭パパの一言が。
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木嶋屋~~!
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これ、きっと1話のぼんやり鏡獅子の頃から用意されていた言葉なんでしょうね。
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最終回では、こう締めようと。
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木嶋屋御曹司、恭之助の本来の姿がそこにあって。
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この一言で、芸の鬼の世左衛門からの圧倒的な賛美。
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すごいです。。。
かっこ良かった。
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この掛け声を思いつくなんて、やっぱりこのドラマはすごいです。。
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おまけにこの同じ舞台を見て、一弥も、もう一度歌舞伎の世界に戻ると決心。
恭之助の芸が、一弥を惹きつけて放さない。何度でも引きつけてしまう。。。
恭之助と一弥が芸で魅かれあうシーンがここで再び見られたのも、最高にうれしかったです。
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1話1話ではそんなに多く描かれていないんけれど、恭之助と恭パパとの関係はこんな風にしっかりと描かれていました。
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恭パパは歌舞伎界で生きていくことの厳しさを体現していました。
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ところで、最終回では親子の関係だけでなく、当然、恭之助とあやめのことがメインでした。
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恭之助とあやめの間に、再び一弥が入りこんできて、あやめが自分の本当の想いにきづくところとか、
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恭之助がやきもちを焼いちゃって、けれど、あやめのために身を引こうとするところとか、
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歌舞伎に専念したいと別れを言い出されて、泣きたいのを堪えて笑顔で河村家を出ていくところとか。。。
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そして、恭之助が誤解に気付いて、あやめに再度告白して、ハッピーエンドになるところとか。
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恭之助とあやめだけでもいろいろありました。
ふたりのシーンもとても良かった~。
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とっても良い最終回でした。
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そして、、、。
その最終回から2週間たった今、よく思うんですが。
ラストの両想いになった後、恭之助とあやめはうまくいくんでしょうか?
どうもまだ、ひと波乱、ふた波乱、ありそうで、すんなり結婚までいったとは思えないんですよね。
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一弥だって、お嬢さんが海外に行って、もう邪魔する人はいないわけだし。
恭之助とも、あやめとも、歌舞伎の稽古や公演で会うことも多いでしょうし。
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恭之助とあやめの間がギクシャクしたら、すぐに一弥が存在感を大きくなりそう。
まあ、それだけ一弥の想いも、恭之助の想いにひけをとらなかったわけで・・・。
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私はいまだに一弥がこのままで終わるはずがないと思っているんですよね。
いつ復活してもおかしくない気がします。
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これは・・・スペシャルじゃなくて、続編作れますね。(笑)
続編できたらいいなあ~。
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ぴんとこな、原作漫画もまだまだ連載中ですしね~。。。
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期待できるかな。期待したいな。
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賑やかな河村家をまた見たいです~。
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●● ぴんとこな ●●
※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ
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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。
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