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2013年9月27日 (金)

ぴんとこな・第10話最終回(前編)

最終回、良かったです~!!

ハッピーエンドだったし、大満足でした。

まだまだ録画をリピートしまくって、私のお祭り状態は終わってません。

最終回はレギュラー総出演。そういうところも大好きでした。

音楽も素敵だったし。

恭之助と一弥の歌舞伎共演とか、河村家の同居生活をもっと見たいので、スペシャルか続編を作ってほしいです

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医師から世左衛門(岸谷五朗)の深刻な病状を聞いた恭之助(玉森裕太)は、長椅子に座って呆然としています。

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あやめ(川島海荷)はそんな恭之助をみつけ、となりに腰をおろします。

「まいった。親父が倒れるなんて。考えたこともなかった・・・」

あやめはうなだれている恭之助を見ていられなくなって、思わずその手を取って、自分の方へと引き寄せます。

「『おまえはひとりじゃねえんだ』って、河村君が私に言ったんだよ。

元気出して!私がついてるから!!」

恭之助の顔をしっかり見て、ニッコリ笑いかけるあやめ。

「・・・おうっ」

そう言いつつ、恭之助の視線は下の方へ移動・・・。

あやめがその視線の先をたどると、

自分が恭之助の手を両手でギュッと握り締めていて、

「うわっ!」と慌てて手を放します。

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恥ずかしくて、うつむいてしまったあやめに、恭之助はクスリと笑って、「よし!帰って稽古だ!」と立ち上がります。

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〇落ち込んだ時、好きな子がそばにいて笑っていてくれたらそれでいいと言ってましたもんね。

あやめの笑顔は効果てきめんです。

ここのあやめ、ほんとにかわいいんですよ。すごく好きなシーンです。

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一弥(中山優馬)は、結納をすっぽかしたことを澤山咲五郎(榎本孝明)に謝罪しています。

「こうなった以上、今後どんな形であろうと、おまえが歌舞伎の舞台に立つことは一切、許さん!」と怒り心頭の咲五郎。

そばにいた優奈(吉倉あおい)は泣きながら、「やっと弘樹と幸せになれるって思ったのに~」と、夢を壊されたと、一弥にもらった指輪を投げつけています。

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一弥は澤山家を追い出され、完二郎(山本耕史)を頼ります。

事情を知った完二郎は「そりゃあ、破門になるのは当然」とあきれ顔。

けれど、

「しばらくここにいろ。

落ち着いて考えたら、真っ白になってる頭にも何か浮かぶだろ」と言ってくれます。

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「ところで、世左衛門さんが入院したことは知ってるか?」

「え?」

一弥はあの騒動の後のことを知って驚きます。

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.翌日、怒りのおさまらない優奈は、学校であやめの頬を平手打ち。

「人の人生めちゃくちゃにして楽しい?

昨日、弘樹が結納をすっぽかしたのは、あんたに会ってたからでしょ?」

「結納?」

「あんたのせいで、私は弘樹を失って、弘樹は歌舞伎を失った!

絶対に許さない!!」

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あやめは優奈によって、一弥が結納をすっぽかして自分のところへ駆けつけてくれたことを知ります。

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春興鏡獅子の公演のための本格的な稽古に入る恭之助。

病に倒れた世左衛門の頼みを聞き入れ、兄弟子である河村銀蔵(市川團蔵)がやってきて指導してくれます。

その指導は厳しく、銀蔵から連日、叱責され、疲労感ばかりがたまっていきます。

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「すごいプレッシャーをかけてくるんだよ・・・」

食事をしながら、つい愚痴をこぼす恭之助に、あやめは・・・。

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「河村君なら大丈夫だよ。

木嶋屋御曹司、ここにありっていうほど、完璧な鏡獅子が絶対にできるはず」

「そんな簡単なことじゃねんだよ」

「別に簡単だなんて思ってないよ。

けど、みんなが期待してくれてるんだし、がんばんなきゃ」

あやめは破門になった一弥のことを思い出してしまいます。

「もちろんお父さんのこととか、すごく大変なのはわかるけど、

大好きな歌舞伎に、思い切り打ち込めるって、それだけで幸せなことだよ」

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その言葉に恭之助は、カチンときて、

「なんだそれ。説教かよ。

どうせおれは口ばっかりで情けない男だよ」と、

むすっとして席を立って出ていってしまいます。

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恭之助は、医師と世左衛門の手術日について打ち合わせするために病院へやってきます。

「先生、手術をしたら父は助かるんですよね?」

「全力を尽くしますが、5年後の生存率は30%と思っていてください」

医師にさらりといわれた言葉に愕然とする恭之助。

「30%・・・」

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その後、病院から帰ろうとしていた恭之助は、ある光景を目にして動けなくなってしまいます。

それは、世左衛門のお見舞いにやってきた一弥とあやめの姿でした。

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「ヒロ君。お見舞い?」

「うん」

あやめは申し訳なさそうな表情に。。。

「結納をすっぽかしたって本当?私のせいだよね?

私なんて言ったら・・・」

あやめは暗く沈んでしまいます。

「あやめちゃんは悪くないよ。

僕が勝手にやったことだ」

「けど、ヒロ君が歌舞伎を失っちゃうなんて」

「ほんとに、気にしなくていいから。

あやめちゃん、笑って。

そんな顔をしてた僕までつらくなっちゃうから」

一弥はあやめの頭をぽんぽんと撫でて、帰っていきます。

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どんな風に一弥が言おうと、大好きな歌舞伎を失ってしまったことは私のせい。

あやめは一弥のさびしげな後ろ姿を見送っています。

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この様子を遠くから見ていた恭之助は、あやめの気持ちを誤解してしまいます。

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その後、あやめは恭之助のいる通路を通りかかります。

恭之助をみつけて、歩み寄るあやめ。

けれど、恭之助は不機嫌に視線をそらすばかり。

「河村君、あの・・・、今ね・・・」

「なに・・・?」

恭之助はあやめが何を言うか待っていますが・・・。

あやめは一弥と会ったことを言い出せず、口をつぐんでしまいます。

「ううん。なんでもない。お見舞い、行ってくるね」

恭之助はますます不機嫌になり、怒って帰ってしまいます。

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その後、恭之助はヤスから一弥が轟屋を破門されたことを知らされ・・・。

『大好きな歌舞伎に思いっきり打ちこめるって、それだけで幸せなことだよ』

「あやめのあの言葉は一弥のことだったのか・・・」と気づいてしまいます。

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〇もう、このボタンの掛け違いったら。

恭之助、ふたりの間を誤解してヤキモチ焼いちゃってるし。。。

あやめも説明しないから、悪いスパイラルに入ってるし。

恭之助も大変な時に、一弥の破門のことはさすがに言えなかったんでしょうけど。

でも、一弥がお見舞いに来ていたことだけでも言った方が良かったな。

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その出来事を登校時に春彦(ジェシー)に話す恭之助。

「結納すっぽかすって、すげえよな~」と春彦。

「10年だよ。

一弥とあやめは10年間もずっと思い合ってたんだ。

やっぱ、簡単に忘れられるわけねえよ。

よく考えたら、俺、あやめに好きって言われたことねえし~」

沈んだ様子の恭之助。。。

「らしくねえな~。恭ちゃん!思いきってデートに誘えよ」と春彦。

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あやめがバイトから帰って来るのを待って、恭之助は部屋へやってきます。

廊下に立って、中にいるあやめに「おかえり」と声をかける恭之助。

「ただいま」とあやめ。

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「おまえさ、たしか土曜ってバイト早番だって言ってなかった?

どっか遊びに行かね?気分転換にもなるし」

春彦のアドバイスを受け入れて、さっそくデートに誘う恭之助ですが・・・。

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数時間前、バイト先にやってきた一弥に水族館へ行こう、話したいこともあるからと誘われ、承諾して帰ってきていたあやめはかすかに動揺します。

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「土曜は・・・夜までバイトなんだ。ごめんね」

動揺を気付かれないように視線をはずし、あやめはウソをついてしまいます。

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「・・・そっか、わかった」

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〇すでに同居してるのに、デートに誘えっていうのも、デートに誘うのも「思い切って」しないといけないことのかと思うんですけど。(笑)

ここで、恭之助の「おかえり」がいいですよね。

家族の一員だよとか、帰りを待っていたよっていうニュアンスが出てて。

ああ、もっと見たいな。この同居生活。

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翌日、一弥と水族館に行くことになったことを千晶に打ち明けるあやめ。

「え?ヒロ君とのデートをとったの?」

恭之助とのことも全部聞いている千晶はあきれて、あやめをにらみつけます。

「だって・・・、断れないよ・・・」

「なんで???」

「ヒロ君は・・・私のせいで歌舞伎をうしなったんだよ・・・」

「あんた!まさかヒロ君とやりなおすつもり!?」

千晶は怒りだしてしまいます。

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病院で目撃したあやめと一弥のことが頭から離れず、稽古に集中できない恭之助。

銀蔵は恭之助の踊りを見て怒りまくっています。

「なにやってんでえ!!

まるで集中してねえ!!

おまえのような未熟者が唯一頼れるのは、舞台に書ける想いだ。執念だ。

今のおまえの芸など見る価値もない!!!」

そう言うと、さっさと帰ってしまいます。

恭之助は自分のふがいなさに床を叩いて悔しがっています。

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〇でも、恭之助の心配が現実化していくんですよね・・・・・・。

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稽古中、恭之助は一弥に呼び出されます。

「お忙しいところ、すみません」

「咲五郎さんに破門にされたんだって?歌舞伎やめねえよな?」

恭之助のストレートな問いかけに、一弥はすこし戸惑います。

「・・・歌舞伎の道を目指したことに悔いはありません。

結局、恭之助さんには敵いませんでしたが。

必ず一番の歌舞伎役者になってください。

近いうちに実家に帰ります。

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でも、その前にあやめちゃんに自分の気持ちだけは伝えるつもりです。

明日の土曜日会う約束をしたので」

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頭を下げて、帰っていく一弥の後ろ姿を見ながら、

「明日・・・?」

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恭之助は、あやめが一弥と会うために、自分にウソをついたことを知り、その場に立ち尽くしてしまいます。

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実家に帰る一弥がもう一度、本気であやめに告白したら、あやめは一弥を選ぶんじゃないか。

現に一弥に会うためにウソまでついた。

恭之助はあやめを永遠に失ってしまうと、さらに思い悩むことに・・・。

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〇さらなるボタンの掛け違いが。。。

でも、あやめは一弥とやりなおすことも考えているんですよね。。。

歌舞伎を失って、私くらいはそばにいてあげないと、なんて思ってます。

一弥を歌舞伎の世界に導いたのは私なのだからと。

あやめ、どうするんでしょうね・・・。

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恭之助の様子はシズ(江波杏子)によって、入院中の世左衛門に筒抜けです。

「坊ちゃん、すごいプレッシャーみたいで、お稽古に集中できてないし。

あやめさんともギクシャクしてしまって・・・」

「そんなことだろうと思いました」

「もうしわけありません。私では何の役にも立たなくて・・・」

「今こそ、あいつは自分で自分自身を乗り越えないといけないんです」

世左衛門は病室の天井をにらみつけています。

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そして、土曜日。

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水族館のチケットをカバンに入れ、登校していくあやめを不安な表情で見送っている恭之助・・・。

一弥に告白されて、あやめはどうするんだろう。。。

時間が経つうち、不安がどんどんふくらんでいきます。

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悶々とした気持ちのまま、世左衛門の見舞いにやってきた恭之助でしたが。

「世左衛門さんが病室からいなくなった!!」と大騒ぎの完二郎。

恭之助が院内を探し回ると・・・。

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世左衛門は屋上で鏡獅子の稽古をしていました。

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「親父!!なんで稽古なんかやってんだよ!」

恭之助は倒れそうになる世左衛門を抱えて、病室へと連れ帰ろうとしますが。

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「おまえ、まったく進歩がないらしいな。

半端な踊りをお客様に見せるくらいなら、私が舞台に立つ」

「親父。やめろって!

なんかったらどうするつもりなんだよ!」

止めようとする恭之助を突き飛ばして、自分も倒れる世左衛門。

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「そんなことはどうでもいい!!

私やお前の事情など舞台を見てくださるお客様にはなんの関係もない!」

世左衛門は這うようにして恭之助のもとににじり寄ると、両手で息子の顔を包み込みます。

「いいか、恭之助。

この先、おまえの人生につらいことなど、いくらでもあるぞ。

それでも、どんなことがあろうと、お前は舞台に立たなきゃならないんだ。

おまえが選んだのは、そういう道だ。

どんなに険しくて誰も助けてはくれない。

おまえのその足で、一歩ずつ、前にすすむしかないんだ」

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再び稽古をしようとして、倒れそうになる世左衛門を支える恭之助。

「わかった!もうわかったから!!

鏡獅子は俺がやる。

なにがなんでも、必ず俺がやり遂げてみせる。

だから、俺を信じてくれ!!」
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父親の悲壮な覚悟を前に、恭之助はそう頼むしかありません。

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世左衛門を病室に運んで、恭之助は完二郎に言います。

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「さっきの親父を見てたら、いろんなことがふっきれました。

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俺には歌舞伎がある、一生かけたい夢がある。

そこさえブレなきゃ、どんなことも乗り越えていけるって」

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「よし、がんばれよ!恭之助。

おまえの舞台を世左衛門さんも見られたらいいんだが・・・。

まあ、今回ばっかりわな・・・」

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「ああ!完二郎兄さん!」

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恭之助はふと思いついて、完二郎に相談します。

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〇世左衛門の言葉は、今の恭之助の心に響いたでしょうね。

その言葉を噛みしめて、あやめへの想いもふっきってしまうのかしら。

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同じ頃、あやめは一弥と水族館にいます。

子供のころ以来だと言って楽しげな一弥。

「ペンギンって意外と泳ぐの早いんだね」

「ほんとだ」

あやめは一弥の横に並んで、ペンギンを目で追っています。

「あれが王様ペンギンでしょ」

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あやめは、この同じ場所で、恭之助と同じペンギンを見たことを思い出します。

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それを合図に次から次へと恭之助との思い出があふれ出してきて、心が締め付けられるように切なくなってしまいます。

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一弥といるのに、恋しいのは恭之助で、あやめの心は引き裂かれそうです。

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「どうしたの?あやめちゃん。僕なんか気に障るようなことを言ったかな?」

「違う。違うの。

・・・この水族館。河村君と一緒に来たの。

私ね、ヒロ君からもらったブレスレット落としちゃって。

そしたら、河村君が、必死で探してみつけてくれたんだ。

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河村君って、いつもそうなんだよ。

つらい時、さびしい時、

気づくとそばにいて助けてくれた。元気づけてくれた。

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・・・ヒロ君、ごめんね。

私のせいでヒロ君は全部失っちゃったのに。

私が悪いのに。

けど、けど私、やっぱりもう・・・ヒロ君とは、一緒には・・・」

あやめの目からポロポロと涙がこぼれ落ちます。

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そんなあやめを目の当たりにして、一弥はしばらく言葉を失います。

やがて、失意を胸の奥に仕舞い込んで、話し始めます。

「わかってるよ。

あやめちゃんの気持ちがもう僕にないことは。

ただ最後の思い出に、一緒に来るはずだった、この水族館にふたりで来たかったんだ。

あやめちゃんとの約束を果たせなかったことは、すごく後悔してる」

「ヒロ君・・・」

「けど、きっと恭之助さんなら、あやめちゃんの望むを叶えてくれるよ。

あの人は僕が唯一認めた人だから」

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〇一弥はあやめの気持ちを取り戻せるかもしれないと、一縷の望みを抱いていたんでしょうね。

でも、恭之助のスキャンダルの時にも、あやめは一弥と会ったのに、恭之助の話ばかりしてました。一弥だってそのことは気づいていたはずなのに。

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ここのあやめ。

気持ちがあふれてますね。

一弥に申し訳なくて、でも自分の気持ちが明確すぎて、ごまかせないようになってるという・・・。

一弥に、はっきり言えて良かったです。

でないと、また1話、2話作れる展開になっちゃう!(笑)

いえ、何話までも見たいですけどね~。

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あやめの気持ちははっきりしたのに、恭之助は誤解したまま・・・。

う~ん。もどかしい~。

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●●後編へと続きます。。。●●

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話&玉森くん

ぴんとこな第8話 感想速報

ぴんとこな第8話

ぴんとこな第9話感想速報

ぴんとこな第9話長文

ぴんとこな第10話最終回・前編

ぴんとこな第10話最終回・後編

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