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2013年9月に作成された記事

2013年9月27日 (金)

ぴんとこな・第10話最終回(前編)

最終回、良かったです~!!

ハッピーエンドだったし、大満足でした。

まだまだ録画をリピートしまくって、私のお祭り状態は終わってません。

最終回はレギュラー総出演。そういうところも大好きでした。

音楽も素敵だったし。

恭之助と一弥の歌舞伎共演とか、河村家の同居生活をもっと見たいので、スペシャルか続編を作ってほしいです

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医師から世左衛門(岸谷五朗)の深刻な病状を聞いた恭之助(玉森裕太)は、長椅子に座って呆然としています。

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あやめ(川島海荷)はそんな恭之助をみつけ、となりに腰をおろします。

「まいった。親父が倒れるなんて。考えたこともなかった・・・」

あやめはうなだれている恭之助を見ていられなくなって、思わずその手を取って、自分の方へと引き寄せます。

「『おまえはひとりじゃねえんだ』って、河村君が私に言ったんだよ。

元気出して!私がついてるから!!」

恭之助の顔をしっかり見て、ニッコリ笑いかけるあやめ。

「・・・おうっ」

そう言いつつ、恭之助の視線は下の方へ移動・・・。

あやめがその視線の先をたどると、

自分が恭之助の手を両手でギュッと握り締めていて、

「うわっ!」と慌てて手を放します。

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恥ずかしくて、うつむいてしまったあやめに、恭之助はクスリと笑って、「よし!帰って稽古だ!」と立ち上がります。

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〇落ち込んだ時、好きな子がそばにいて笑っていてくれたらそれでいいと言ってましたもんね。

あやめの笑顔は効果てきめんです。

ここのあやめ、ほんとにかわいいんですよ。すごく好きなシーンです。

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一弥(中山優馬)は、結納をすっぽかしたことを澤山咲五郎(榎本孝明)に謝罪しています。

「こうなった以上、今後どんな形であろうと、おまえが歌舞伎の舞台に立つことは一切、許さん!」と怒り心頭の咲五郎。

そばにいた優奈(吉倉あおい)は泣きながら、「やっと弘樹と幸せになれるって思ったのに~」と、夢を壊されたと、一弥にもらった指輪を投げつけています。

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一弥は澤山家を追い出され、完二郎(山本耕史)を頼ります。

事情を知った完二郎は「そりゃあ、破門になるのは当然」とあきれ顔。

けれど、

「しばらくここにいろ。

落ち着いて考えたら、真っ白になってる頭にも何か浮かぶだろ」と言ってくれます。

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「ところで、世左衛門さんが入院したことは知ってるか?」

「え?」

一弥はあの騒動の後のことを知って驚きます。

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.翌日、怒りのおさまらない優奈は、学校であやめの頬を平手打ち。

「人の人生めちゃくちゃにして楽しい?

昨日、弘樹が結納をすっぽかしたのは、あんたに会ってたからでしょ?」

「結納?」

「あんたのせいで、私は弘樹を失って、弘樹は歌舞伎を失った!

絶対に許さない!!」

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あやめは優奈によって、一弥が結納をすっぽかして自分のところへ駆けつけてくれたことを知ります。

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春興鏡獅子の公演のための本格的な稽古に入る恭之助。

病に倒れた世左衛門の頼みを聞き入れ、兄弟子である河村銀蔵(市川團蔵)がやってきて指導してくれます。

その指導は厳しく、銀蔵から連日、叱責され、疲労感ばかりがたまっていきます。

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「すごいプレッシャーをかけてくるんだよ・・・」

食事をしながら、つい愚痴をこぼす恭之助に、あやめは・・・。

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「河村君なら大丈夫だよ。

木嶋屋御曹司、ここにありっていうほど、完璧な鏡獅子が絶対にできるはず」

「そんな簡単なことじゃねんだよ」

「別に簡単だなんて思ってないよ。

けど、みんなが期待してくれてるんだし、がんばんなきゃ」

あやめは破門になった一弥のことを思い出してしまいます。

「もちろんお父さんのこととか、すごく大変なのはわかるけど、

大好きな歌舞伎に、思い切り打ち込めるって、それだけで幸せなことだよ」

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その言葉に恭之助は、カチンときて、

「なんだそれ。説教かよ。

どうせおれは口ばっかりで情けない男だよ」と、

むすっとして席を立って出ていってしまいます。

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恭之助は、医師と世左衛門の手術日について打ち合わせするために病院へやってきます。

「先生、手術をしたら父は助かるんですよね?」

「全力を尽くしますが、5年後の生存率は30%と思っていてください」

医師にさらりといわれた言葉に愕然とする恭之助。

「30%・・・」

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その後、病院から帰ろうとしていた恭之助は、ある光景を目にして動けなくなってしまいます。

それは、世左衛門のお見舞いにやってきた一弥とあやめの姿でした。

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「ヒロ君。お見舞い?」

「うん」

あやめは申し訳なさそうな表情に。。。

「結納をすっぽかしたって本当?私のせいだよね?

私なんて言ったら・・・」

あやめは暗く沈んでしまいます。

「あやめちゃんは悪くないよ。

僕が勝手にやったことだ」

「けど、ヒロ君が歌舞伎を失っちゃうなんて」

「ほんとに、気にしなくていいから。

あやめちゃん、笑って。

そんな顔をしてた僕までつらくなっちゃうから」

一弥はあやめの頭をぽんぽんと撫でて、帰っていきます。

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どんな風に一弥が言おうと、大好きな歌舞伎を失ってしまったことは私のせい。

あやめは一弥のさびしげな後ろ姿を見送っています。

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この様子を遠くから見ていた恭之助は、あやめの気持ちを誤解してしまいます。

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その後、あやめは恭之助のいる通路を通りかかります。

恭之助をみつけて、歩み寄るあやめ。

けれど、恭之助は不機嫌に視線をそらすばかり。

「河村君、あの・・・、今ね・・・」

「なに・・・?」

恭之助はあやめが何を言うか待っていますが・・・。

あやめは一弥と会ったことを言い出せず、口をつぐんでしまいます。

「ううん。なんでもない。お見舞い、行ってくるね」

恭之助はますます不機嫌になり、怒って帰ってしまいます。

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その後、恭之助はヤスから一弥が轟屋を破門されたことを知らされ・・・。

『大好きな歌舞伎に思いっきり打ちこめるって、それだけで幸せなことだよ』

「あやめのあの言葉は一弥のことだったのか・・・」と気づいてしまいます。

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〇もう、このボタンの掛け違いったら。

恭之助、ふたりの間を誤解してヤキモチ焼いちゃってるし。。。

あやめも説明しないから、悪いスパイラルに入ってるし。

恭之助も大変な時に、一弥の破門のことはさすがに言えなかったんでしょうけど。

でも、一弥がお見舞いに来ていたことだけでも言った方が良かったな。

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その出来事を登校時に春彦(ジェシー)に話す恭之助。

「結納すっぽかすって、すげえよな~」と春彦。

「10年だよ。

一弥とあやめは10年間もずっと思い合ってたんだ。

やっぱ、簡単に忘れられるわけねえよ。

よく考えたら、俺、あやめに好きって言われたことねえし~」

沈んだ様子の恭之助。。。

「らしくねえな~。恭ちゃん!思いきってデートに誘えよ」と春彦。

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あやめがバイトから帰って来るのを待って、恭之助は部屋へやってきます。

廊下に立って、中にいるあやめに「おかえり」と声をかける恭之助。

「ただいま」とあやめ。

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「おまえさ、たしか土曜ってバイト早番だって言ってなかった?

どっか遊びに行かね?気分転換にもなるし」

春彦のアドバイスを受け入れて、さっそくデートに誘う恭之助ですが・・・。

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数時間前、バイト先にやってきた一弥に水族館へ行こう、話したいこともあるからと誘われ、承諾して帰ってきていたあやめはかすかに動揺します。

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「土曜は・・・夜までバイトなんだ。ごめんね」

動揺を気付かれないように視線をはずし、あやめはウソをついてしまいます。

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「・・・そっか、わかった」

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〇すでに同居してるのに、デートに誘えっていうのも、デートに誘うのも「思い切って」しないといけないことのかと思うんですけど。(笑)

ここで、恭之助の「おかえり」がいいですよね。

家族の一員だよとか、帰りを待っていたよっていうニュアンスが出てて。

ああ、もっと見たいな。この同居生活。

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翌日、一弥と水族館に行くことになったことを千晶に打ち明けるあやめ。

「え?ヒロ君とのデートをとったの?」

恭之助とのことも全部聞いている千晶はあきれて、あやめをにらみつけます。

「だって・・・、断れないよ・・・」

「なんで???」

「ヒロ君は・・・私のせいで歌舞伎をうしなったんだよ・・・」

「あんた!まさかヒロ君とやりなおすつもり!?」

千晶は怒りだしてしまいます。

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病院で目撃したあやめと一弥のことが頭から離れず、稽古に集中できない恭之助。

銀蔵は恭之助の踊りを見て怒りまくっています。

「なにやってんでえ!!

まるで集中してねえ!!

おまえのような未熟者が唯一頼れるのは、舞台に書ける想いだ。執念だ。

今のおまえの芸など見る価値もない!!!」

そう言うと、さっさと帰ってしまいます。

恭之助は自分のふがいなさに床を叩いて悔しがっています。

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〇でも、恭之助の心配が現実化していくんですよね・・・・・・。

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稽古中、恭之助は一弥に呼び出されます。

「お忙しいところ、すみません」

「咲五郎さんに破門にされたんだって?歌舞伎やめねえよな?」

恭之助のストレートな問いかけに、一弥はすこし戸惑います。

「・・・歌舞伎の道を目指したことに悔いはありません。

結局、恭之助さんには敵いませんでしたが。

必ず一番の歌舞伎役者になってください。

近いうちに実家に帰ります。

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でも、その前にあやめちゃんに自分の気持ちだけは伝えるつもりです。

明日の土曜日会う約束をしたので」

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頭を下げて、帰っていく一弥の後ろ姿を見ながら、

「明日・・・?」

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恭之助は、あやめが一弥と会うために、自分にウソをついたことを知り、その場に立ち尽くしてしまいます。

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実家に帰る一弥がもう一度、本気であやめに告白したら、あやめは一弥を選ぶんじゃないか。

現に一弥に会うためにウソまでついた。

恭之助はあやめを永遠に失ってしまうと、さらに思い悩むことに・・・。

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〇さらなるボタンの掛け違いが。。。

でも、あやめは一弥とやりなおすことも考えているんですよね。。。

歌舞伎を失って、私くらいはそばにいてあげないと、なんて思ってます。

一弥を歌舞伎の世界に導いたのは私なのだからと。

あやめ、どうするんでしょうね・・・。

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恭之助の様子はシズ(江波杏子)によって、入院中の世左衛門に筒抜けです。

「坊ちゃん、すごいプレッシャーみたいで、お稽古に集中できてないし。

あやめさんともギクシャクしてしまって・・・」

「そんなことだろうと思いました」

「もうしわけありません。私では何の役にも立たなくて・・・」

「今こそ、あいつは自分で自分自身を乗り越えないといけないんです」

世左衛門は病室の天井をにらみつけています。

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そして、土曜日。

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水族館のチケットをカバンに入れ、登校していくあやめを不安な表情で見送っている恭之助・・・。

一弥に告白されて、あやめはどうするんだろう。。。

時間が経つうち、不安がどんどんふくらんでいきます。

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悶々とした気持ちのまま、世左衛門の見舞いにやってきた恭之助でしたが。

「世左衛門さんが病室からいなくなった!!」と大騒ぎの完二郎。

恭之助が院内を探し回ると・・・。

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世左衛門は屋上で鏡獅子の稽古をしていました。

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「親父!!なんで稽古なんかやってんだよ!」

恭之助は倒れそうになる世左衛門を抱えて、病室へと連れ帰ろうとしますが。

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「おまえ、まったく進歩がないらしいな。

半端な踊りをお客様に見せるくらいなら、私が舞台に立つ」

「親父。やめろって!

なんかったらどうするつもりなんだよ!」

止めようとする恭之助を突き飛ばして、自分も倒れる世左衛門。

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「そんなことはどうでもいい!!

私やお前の事情など舞台を見てくださるお客様にはなんの関係もない!」

世左衛門は這うようにして恭之助のもとににじり寄ると、両手で息子の顔を包み込みます。

「いいか、恭之助。

この先、おまえの人生につらいことなど、いくらでもあるぞ。

それでも、どんなことがあろうと、お前は舞台に立たなきゃならないんだ。

おまえが選んだのは、そういう道だ。

どんなに険しくて誰も助けてはくれない。

おまえのその足で、一歩ずつ、前にすすむしかないんだ」

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再び稽古をしようとして、倒れそうになる世左衛門を支える恭之助。

「わかった!もうわかったから!!

鏡獅子は俺がやる。

なにがなんでも、必ず俺がやり遂げてみせる。

だから、俺を信じてくれ!!」
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父親の悲壮な覚悟を前に、恭之助はそう頼むしかありません。

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世左衛門を病室に運んで、恭之助は完二郎に言います。

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「さっきの親父を見てたら、いろんなことがふっきれました。

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俺には歌舞伎がある、一生かけたい夢がある。

そこさえブレなきゃ、どんなことも乗り越えていけるって」

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「よし、がんばれよ!恭之助。

おまえの舞台を世左衛門さんも見られたらいいんだが・・・。

まあ、今回ばっかりわな・・・」

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「ああ!完二郎兄さん!」

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恭之助はふと思いついて、完二郎に相談します。

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〇世左衛門の言葉は、今の恭之助の心に響いたでしょうね。

その言葉を噛みしめて、あやめへの想いもふっきってしまうのかしら。

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同じ頃、あやめは一弥と水族館にいます。

子供のころ以来だと言って楽しげな一弥。

「ペンギンって意外と泳ぐの早いんだね」

「ほんとだ」

あやめは一弥の横に並んで、ペンギンを目で追っています。

「あれが王様ペンギンでしょ」

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あやめは、この同じ場所で、恭之助と同じペンギンを見たことを思い出します。

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それを合図に次から次へと恭之助との思い出があふれ出してきて、心が締め付けられるように切なくなってしまいます。

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一弥といるのに、恋しいのは恭之助で、あやめの心は引き裂かれそうです。

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「どうしたの?あやめちゃん。僕なんか気に障るようなことを言ったかな?」

「違う。違うの。

・・・この水族館。河村君と一緒に来たの。

私ね、ヒロ君からもらったブレスレット落としちゃって。

そしたら、河村君が、必死で探してみつけてくれたんだ。

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河村君って、いつもそうなんだよ。

つらい時、さびしい時、

気づくとそばにいて助けてくれた。元気づけてくれた。

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・・・ヒロ君、ごめんね。

私のせいでヒロ君は全部失っちゃったのに。

私が悪いのに。

けど、けど私、やっぱりもう・・・ヒロ君とは、一緒には・・・」

あやめの目からポロポロと涙がこぼれ落ちます。

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そんなあやめを目の当たりにして、一弥はしばらく言葉を失います。

やがて、失意を胸の奥に仕舞い込んで、話し始めます。

「わかってるよ。

あやめちゃんの気持ちがもう僕にないことは。

ただ最後の思い出に、一緒に来るはずだった、この水族館にふたりで来たかったんだ。

あやめちゃんとの約束を果たせなかったことは、すごく後悔してる」

「ヒロ君・・・」

「けど、きっと恭之助さんなら、あやめちゃんの望むを叶えてくれるよ。

あの人は僕が唯一認めた人だから」

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〇一弥はあやめの気持ちを取り戻せるかもしれないと、一縷の望みを抱いていたんでしょうね。

でも、恭之助のスキャンダルの時にも、あやめは一弥と会ったのに、恭之助の話ばかりしてました。一弥だってそのことは気づいていたはずなのに。

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ここのあやめ。

気持ちがあふれてますね。

一弥に申し訳なくて、でも自分の気持ちが明確すぎて、ごまかせないようになってるという・・・。

一弥に、はっきり言えて良かったです。

でないと、また1話、2話作れる展開になっちゃう!(笑)

いえ、何話までも見たいですけどね~。

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あやめの気持ちははっきりしたのに、恭之助は誤解したまま・・・。

う~ん。もどかしい~。

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●●後編へと続きます。。。●●

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話&玉森くん

ぴんとこな第8話 感想速報

ぴんとこな第8話

ぴんとこな第9話感想速報

ぴんとこな第9話長文

ぴんとこな第10話最終回・前編

ぴんとこな第10話最終回・後編

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ぴんとこな・第10話最終回(後編)

●●前編の続きです。●●

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あやめは河村家に帰るとまっすぐ、恭之助のいる稽古場へと向かいます。

一弥のことをちゃんと話しておこうと、思ったのですが・・・。

「おかえり」

ちょうど稽古を終えた恭之助とバッタリ出くわします。

一弥とのデートから戻ったあやめを見ても恭之助は冷静です。

「・・・ただいま」とあやめ。

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「話があるの」

「話があるんだ」

同時に話しだしたことに驚いて、あやめは「あ、なに?」と尋ねます。

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「話があるんだ。

俺、腹くくった。

いきなり親父が倒れて、いろんなもんが肩にのっかってきて。

すげえプレッシャーで、どうにかなりそうになったけど。

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俺がやるしかねえんだ。

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俺がこの家の伝統を守っていくしかねえ。

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だから・・・」

恭之助はあやめに頭を下げます。

「ごめん!あやめ!

今は、歌舞伎のことだけを考えたい。

ぶっちゃけ、今の俺にあやめのことを守っていくのは無理だ。

おまえのことを、あきらめるしかないって決めた・・・」

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あやめは突然の別れの言葉に表情を強張らせます。

自分の恋心がしぼんでいく・・・。

胸がつぶれそうになりながらも、あやめは必死に涙をこらえて笑顔を作ります。

「うん、わかった!

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今まで、ほんとにありがと。
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何から何まで助けてもらってばっかりで。

私、河村君は絶対にすごい歌舞伎役者になるって信じてるから」

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別れを告げた恭之助も泣きそうな表情をしています。

「ありがとうな」

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精いっぱいの元気を総動員してあやめは続けます。

「がんばれ!!、河村恭之助!!」

「おう!」

あやめは笑顔のまま、稽古場を去ります。

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廊下にいたシズにも「お世話になりました」と頭を下げるあやめ。

そんなあやめの肩をシズは抱き締めます。

「あやめさん!」

あやめは思わぬシズの優しさに、あふれてくる涙を必死にこらえて、河村家を出ていきます。

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あやめが家を出て行ったあと、恭之助はシズに言います。

「ああでも言わないと、あいつは一弥のところへ行けない。

いいんだ。これで・・・」

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シズはあやめと一弥の関係を聞いたのか、恭之助の悲しみを察して言葉なく見守っています。

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〇あやめのために身を引くなんて・・・。

別れを告げる恭之助の声がちょっと震えてるんですが・・・。

あやめ、ほんとに可哀想でした。

涙をこらえて、恭之助に言うところなんて、こちらが胸がいっぱいに。

よくこらえた。天晴れ!

でも、泣いて本心を打ち明けられた方が、ここはうまくいったのに。

今回はしっかりした女の子なのが災いしてます。

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夜の公園のベンチでぽつんと座っているあやめ。

横には荷物を詰め込んだ大きなバッグが。

「・・・あやめ」

声をかけたのは、親友の千晶でした。

あやめは千晶の顔を見た途端、声をあげて泣き出します。

その声はどんどん大きくなり・・・。

千晶はそばに座ると、あやめの肩を抱き寄せて、なだめるように撫でてくれます。

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〇友達の前でやっと心置きなく泣くあやめ。

つらさがこちらまで伝わってくる泣き方で、ああ、恭之助もあやめも恋してるんだなと、しみじみしました。

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この泣いてるあやめと、すぐ後の恭之助の猛稽古の様子が重なって、とっても素敵なシーンになってます。

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突然、別れを告げられてあやめは河村家にいづらくなり、千晶のところへ行ったんですね。

父さんのところへ行かなくて良かった~。ほんとに。

お父さんの居所は知ってるし、ちょっと行くんじゃないかと心配しました。

未成年だとアパート借りられないし、親を頼るしか・・・なんて考えてしまいました。。。

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恭之助はあやめが一弥のもとに行くと確信してたから、別れを言ったのだけれど、ほんとにもう・・・。

あやめの気持ちを確かめてから言ってほしいもんです。

シズさんも夜にあやめが出ていくのはダメだと止めてほしかった。

止めてると、千晶とのいいシーンが見られなくなるんですけどね~。

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恭之助の猛稽古が続いています。
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大事なあやめを手放して、稽古に集中したせいか、

銀蔵から「ようやく幕が開けられるな」とお墨付きをいただきます。

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恭之助はさっそく、完二郎やヤス(清水優)と打ちあわせて、病院の屋上に舞台をつくり、世左衛門に踊りを見てもらうことにします。

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車椅子の世左衛門の前で、鏡獅子を踊る恭之助。

その見事な出来に世左衛門は圧倒され、魅入っています。

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完二郎に連れられてやってきた一弥もその舞台を見ています。

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「まっすぐだよな。あいつは。

こうと決めたら、ごちゃごちゃ考えず、死に物狂いで努力する。

バカになれる男が、最後は一番強いんだ」

「でも、僕には・・・」

「誰だってなれる。向き合う勇気さえあれば」

一弥の目は舞台上の恭之助を食い入るようにみつめています。

その目に力強い闘志がみなぎりはじめます。

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春興鏡獅子を踊り終えた恭之助に、絶妙のタイミングで世左衛門が声をかけます。。

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「木嶋屋ぁぁぁぁ!!!」

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親父が掛け声をかけてくれた!!

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恭之助は驚いて目を見開いたまま・・・。

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世左衛門は車椅子から立ち上がり、恭之助の前へとやってくると、

「いい舞台だった。

本番も頼んだぞ。

おまえならできる。恭之助!!」

そう言って、見たことがない満足気な笑顔で誉めてくれます。

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世左衛門から初めてもらった褒め言葉に、恭之助は感極まって、うれしそうに表情を崩します。

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「はい!!」

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〇まさに、木嶋屋~!

世左衛門のこの掛け声、すばらしい!!!予想外で感動しました。

誉められて、恭之助がニッと笑うところもとても良かった。

これはまさに、あやめが言ってた木嶋屋の御曹司ここにあり!ですね。

世左衛門のおまえならできるっていうのもあやめと一緒。

あやめは恭之助の力量をちゃんと見抜いて言ってたんですね。

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舞台が終わったあと、恭之助は一弥と会います。

「最高の鏡獅子をみせてもらいました」と一弥。

「あれ見ても、まだ歌舞伎やめるとかいうんじゃねえよな・・・」

「もう一度!

恭之介さんの背中を追いかけたいと思います」

一弥の口調には彼本来の生意気さが戻っています。

大きな役につけて欲しいと願い出たり、恭之助とケンカしながら稽古をしていた時が戻ってきたよう・・・。

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「澤山の家に行って、頭を下げます。許してもらえるまで。

なりふり構わず、がむしゃらに生きてみせます。

そして、いつの日か、恭之助さんに追いついてみせる!」

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恭之助はうれしそうに笑います。

「しょうがねえなあ~。待っててやるよ。

お前は、俺の相棒だからな!」

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一弥も晴れ晴れとした笑顔を見せます。

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「・・・じゃあ、あやめによろしくな!」

そう言って歩き出した恭之助を、一弥は驚いて引き止めます。

「恭之助さん!

あやめちゃんは、もう・・・」

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〇私は5,6話のふたりの歌舞伎話に感動して、このドラマにはまったんですよね。

けど、7話からは、あやめと恭之助の恋愛話にシフトしちゃって、歌舞伎が遠のいていてさびしかったんです。

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なので、この最終回で恭之助の鏡獅子を見て、一弥が再び歌舞伎を目指すという展開はとてもうれしかったです。

6話までのお話を彷彿とさせてくれました。

恭之助の芸に惹かれて、何が何でも恭之助を追いかけてみせる。

この一弥の感じが最高です。

自分の芸を見せて、一弥を魅了することで、歌舞伎界に連れ戻す恭之助も、この上なくいい男ですよね。

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一弥はさっそく澤山の家に行って咲五郎にもう一度頭を下げます。

何度でも足を運ぶつもりでしたが、咲五郎は反応は意外にも・・・。

「おまえのしたことは優奈の親として許させるはずがない。

だが、この家の伝統をおまえに継がせたいという気持ちは消え去るものではない。

おまえが一から出直し、本気で努力するというのなら、この家に置いてやってもいい」

咲五郎はもう一度、チャンスをくれます。

一弥は驚きつつ、頭を下げます。

「ありがとうございます。全力で精進いたします!」

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咲五郎の突然の態度の軟化は、優奈の口添えのおかげでした。

結納が破棄された後、自分が男に生まれなかったから、家を継ぐことができないから、こんなことになったのだと自分を責める優奈を見て、咲五郎は、はじめて娘の苦悩に気付いたのでした。

轟屋の跡継ぎを願うことは、娘を追い詰めることだと。

「これでいいな?優奈」

優奈が部屋に入ってきます。

そして、留学することにしたと一弥に報告します。

「いつかもう一度、弘樹、舞台に立つ姿を見せてね。

私も弘樹に自慢できるような自分だけの大切なもをみつてみせるから。

弘樹もがんばって」

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〇ほんとに憑き物が落ちたような優奈です。

一弥への執着を取り去ってしまって、楽になったんですね。

しかし、こんな思い切った選択ができる子なら、これまでのはやはり歌舞伎界のしがらみに囚われていたということなんでしょうか。

ホラーぎみに怖かった優奈が最後にはこんなに爽やかになるなんて。(笑)

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一弥から水族館デートの中身を聞いた恭之助は、あやめの行方を探しています。

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そのあやめは恭之助とよく歩いた広場にたたずんで、恭之助のことを想い出しています。

「さよなら。河村君・・・」

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「あやめ!!」

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ハッとして顔をあげると、そこには恭之助が・・・。

駆けてきた恭之助は、息を切らしていてあえいでいます。

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「河村君、なんで・・・?」

「ここに来たら、あやめに会える気がしたんだ。

ちょっと一緒に来てくれ!!」

恭之助は突然、現れたかと思うと、あやめの手を取り、再び走り出します。

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連れて行かれたのは、ビルの屋上でした。

恭之助はあやめの手を離すと背をむけて、屋上の端まで歩いていきます。

「おまえ、俺に言ってくれたよな?

俺は歌舞伎界を引っ張っていく人になるって」

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「うん・・・」

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恭之助はあやめを見て、

「あやめ、俺はおまえのためにも必ず、一番の歌舞伎役者になる。

そして、いつの日かあの場所の、、、」

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恭之助がそう言って指さしたその先には、照明に照らされた歌舞伎座が浮かび上がっていました。

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「あの舞台の真ん中に立って見せる!」

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「うん!」

あやめはうれしそうに微笑みます。

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「そんで、お前にも特等席を用意してやる」

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「え?」

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「永遠にお前しか座らない俺の隣って特等席!」

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「・・・河村君」

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恭之助は真顔になって、あやめに言います。

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「あやめ、好きだよ」

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あやめも初めてちゃんと恭之助に自分の気持ちを伝えます。

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「私も、私も、大好きだよ!」

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ホッとした笑顔をみせる恭之助に、

花が咲くように見事な笑顔をみせるあやめ。

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あやめは、恭之助に向かって走り出し、その胸に飛び込みます。

恭之助は、やってきたあやめをしっかりと抱き寄せます。

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やがて、ふたりは体を離して、

お互いの想いを伝え合うように、キスします。

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お話はこれで終わりです。

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ラストのキスも良かったけれど、ギュッとしたハグが特に良かったです~。

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でも終わりの「fin」はないですよね~。

初回冒頭、歌舞伎風で始まったのだから、歌舞伎風に終わらないと。

これだけは、違うと思いましたわ~。(笑)

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10話は詰め込みすぎだったので、あと15分くらい延長してほしかった。

のちのDVD発売を考えると、余計にそう思って仕方ないです。。。

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ラスト、広場にどうして手ぶらであやめがいるのか、よくわからなかったし。

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まあ、それはさておき、良かった、良かった。

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大ハッピーエンドです!!!

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あやめが自分のことを想ってくれていたとわかったら、速攻で会いに行ってましたね。恭之助。

ふふふ。恭之助はそうでなくっちゃ!

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しかも、あれはプロポーズ?

なにこれ、おめでたい!!(笑)

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もうこのドラマが放送されている間は、楽しくて楽しくて。

こうやってレビューを書くのも楽しかった。

UPするのを遅らせたくらい。。。

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できたら、スペシャルとか続編とか作ってほしいなあ~。

歌舞伎ドラマは華やかなので、お正月にいいと思うんですけどね~。

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世左衛門もすぐに亡くなるというわけではなく、養生してなんとか恭之助のそばにいてくれそうですし、ほんとに大満足です。

恭之助には世左衛門という「重し」は必要だし、厳しい銀蔵さんも必要ですね。

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さて、ふたりは両想いになりました。

恭之助がフラれても、フラれても、あきらめず、ようやく両想いになったんですから、その経緯を見てきた世左衛門とシズはあやめのことは大歓迎ですよね。

結婚するにはもうひと波乱ありそうですけど。

それもドラマで見たい!!!!

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あやめはまた河村家で同居するのかな。

今度ははっきりと両想いなんで、恭之助のテンションがあがりそうで心配!(笑)

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歌舞伎の家の花嫁修業もするのかしら。

シズさんにばっちり仕込んでもらえそう。

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苦労をしてきたしっかり者のあやめだから、目いっぱい努力しそう。

なんといっても、あこがれの木嶋屋ですしね。

着物を着ての花嫁修業、かわいいだろうなあ~。

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恭之助と一緒におうちの伝統をばっちり守っていきそうです。

しあわせな未来が目に見えるよう。

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ああ、なんか想像するととっても楽しいんですよね~。

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それから、レビューを書きながら、思ったことなんですけど。

このお話で一番、楽になったのは一弥かもしれないなと。

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いろいろ苦しい思いをしましたが、咲五郎の言葉を聞いていると、優奈との結婚がなくても跡継ぎに一弥を選びそうだし。

しがらみが一気に消えた感じ。

これからは思う存分、歌舞伎だけに打ち込めます。

あやめを失ったことを除いては。

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そのあやめのことですが。

一弥は、6話で一度、しっかりとあやめより歌舞伎を選んでるんですけど。

でもその後、9話のあやめの危機で歌舞伎よりあやめを取ってるんですよね。

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そう思うと、一弥の気持ちも、あやめの気持ちも、結論が出るまで10話までかかったんですね。

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あやめを失っても、ずっしりとのしかかってくる伝統を背負いながら、精進していかないといけない恭之助とは違いますから。

やっぱり、気楽に歌舞伎に集中できそうです。

それに、轟屋の跡継ぎとして、すぐに大きな役をもらって、恭之助と同じ舞台に立てそう。

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恭之助と一弥、ふたりで競い合い、支え合い、最高の歌舞伎を見せて、お客さんを目いっぱい喜ばせてくれそうです。

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歌舞伎の演目では、3話の棒しばりの回が好きでした。

2,3話は何度もリピートしました。

そのあとの5,6話の刈屋姫も。

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演目とお話が絡んで、それを見事に演じることで、恭之助や一弥が成長していく様子がたまらなく魅力的でした。

もっともっと見たかったです。

ぴんとこなはこれが一番、見応えがあったと思います。

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その上に、恭之助と一弥とあやめの恋模様が加わって、贅沢なドラマでした。

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ああ、楽しかった。

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私のお祭り状態はまだまだ続いていて、これからまた1話から見直します。

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秋ドラマが始まるまではどっぷり、はまりますよお~。

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長文を読んでくださった方、ありがとうございました。

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話&玉森くん

ぴんとこな第8話 感想速報

ぴんとこな第8話

ぴんとこな第9話感想速報

ぴんとこな第9話長文

ぴんとこな第10話最終回・前編

ぴんとこな第10話最終回・後編

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2013年9月25日 (水)

きなこ庵ドラマ通信№14 金田一&手塚治虫

夏ドラマが終わって、秋ドラマがはじまるまでの、この間にスペシャルドラマが続々と放送されてますね~。

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私も、「金田一耕助VS明智小五郎」と「神様のベレー帽」を見ましたよお。

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なんだかんだと用事しつつ、ながら見してたんですが・・・。

2本とも楽しませてもらいました。

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◆「金田一耕助VS明智小五郎」

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タイトルどおり対立するのかと思いきや、探偵として駆け出しの金田一(山下智久)を、名探偵として知られている明智(伊藤英明)が意外にも助ける展開でした。

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どーして明智はあんなに金田一をかばってあげたんでしょうね。

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まるで金田一が年の離れた弟ようで。

明智が陰になって、サポートしてあげるんですよ。

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明智に比べると駆け出しの金田一の推理はお子様レベル。

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これが決定版!と言って事件を解決して帰って行ったんですが、それも間違っていて。(笑)

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でもね、その二転三転ですっかり頭がこんがらがっちゃって。

もう誰が黒ずきんをかぶってようが、誰が首なし死体になっていようが、どうでもいいような気分に。(笑)

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「もう、わかんない・・・」弱音吐きました。私。

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でも、さすがに最後の明智の推理は、はじめに気になっていたことをすべて拾っていて、なるほどと納得しました。

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ところで、長男だけが製法を知るというクスリ、越歴丸(えらきがん)はどちらの店の長男も死んでしまったので、失われてしまったんでしょうか?

初恵(武井咲)の兄の手帳の中がちらっと映ったんですが、そこにクスリの原料みたいなのが書いてあったような・・・。

いや、当然、この手帳に書いてるでしょうと思ったんですけど。

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武井咲さんの着物姿、キレイでしたね~。

洋装より和装の方が良かったな~。

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あと、ドラマの間にバンバン流れた資生堂のCM。

季節感を出した化粧品のCMは大好き。

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ああ、スキンケア、さぼらないでやらないとなあ~と普段の手抜きを戒めました。

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◆「神様のベレー帽」

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草彅剛さん演じる手塚治虫が漫画を描き始めると、にわかに画面が締まって見入ってしまいました。

実際、ああいう風だったのかはわからないけれど。

漫画の描く様子はかなり個性的です。

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仕事を断らず、あらたにアニメ部まで作って大車輪で働く手塚。

そのアニメ部で責任者らが、リテイクの嵐でボロボロになっていきます。

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天才で妥協をしらない人に振り回される悲惨さがよく出てました。

でも、それでもついていく人がいたから、作品は世に出たのでしょうね。

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手塚治虫と一緒に働いた人たちも、編集者も、熱い人たちだったということなんですね。

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ただ、あのタイムスリップはいらなかったですね。お話としても。

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それより、手塚治虫とその周辺をもっと描いてほしかったです。

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手塚さんのアニメで育った世代なので、もっと実像を知りたくなりました。

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2013年9月19日 (木)

ぴんとこな・第9話 あやめの父、恭之助の覚悟

恭之助(玉森裕太)は雨漏りでアパートで暮らせなくなったあやめ(川島海荷)を家に連れて帰ります。

世左衛門(岸谷五朗)の部屋に行って、あやめをこの家に住まわせてくれと頼み込む恭之助。

「頼む。目の前で困ってる人を助けるのは人として当然だろ!

このまま、あいつを見捨てるなんて、男じゃねえ!人間じゃねえ!」

恭之助の気迫に負けて、世左衛門は折れてしまいます。

「次の家がみつかるまでだぞ・・・」

「ありがと!!!」

パア~っと笑顔を見せ、話の途中であやめのいるリビングに走り出していく恭之助。

「こら、こら、おい…まだ話が・・・」

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世左衛門からOKが出たと聞くと、あやめもシズ(江波杏子)も大喜び。

あやめはリビングに入ってきた世左衛門にうれしそうにお礼を言います。

「ありがとうございます。お世話になります」

大ファンの世左衛門を前にして満面の笑みのあやめ。

「・・・はい」

世左衛門は照れているようで、目が思いっきり泳いでます。

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以前、あやめに踊りを見せてほしいとせがまれ、「わかりました」とあっさり了解してましたけど、世左衛門もあやめに弱いんですよね。

恭之助共々、親子ですね~。(笑)

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あやめは河村家へ引っ越してきます。

恭之助に部屋に案内されて、感激するあやめ。

「あこがれの木嶋屋で暮らせるなんて夢みたい!」

「俺も夢みたい!」

あやめに背をむけ、ニンマリとほくそ笑む恭之助。

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ふたりの様子を見ている世左衛門とシズは。。。

「あのバカ息子が。。。また稽古に集中できなくなるんじゃ。。。」

「大丈夫でしょう~。坊ちゃんも成長されましたし~」

「シズさん、あいつが不埒なことをしないよう・・・」

「心得ております~!」

胸を叩いて、任せてくださいと頷くシズです。

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ここからがおもしろい!

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引っ越しの荷物の中から下着をみつけ、うおおおおおお~と叫ぶ恭之助。

それを見たあやめは飛び上がって慌てて下着を隠しますが・・・。

なぜか唇を突き出してキスしようとする恭之助を、「坊ちゃん!」とシズが止めに入ったり・・・。

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あやめの入浴中のお風呂場に、そろり、そろりと近づく恭之助に、「坊ちゃん!」と上から金ダライを落としたり・・・。

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これは!!ドリフの懐かしいコント!でも痛そう~。。。ウギッって顔をしてます、恭之助。

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朝、ふたり並んで歯磨きしながら、あやめの髪の匂いを嗅ごうとしてる恭之助に、「坊ちゃん!」とお線香の煙で妨害したり・・・。

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廊下で寝そべって、あやめの寝室の襖をソ~っと開けて覗こうとしてる恭之助を、「坊ちゃん!」と自分の顔を懐中電灯で下からあてて、怖い顔して驚かしたり・・・。

これには、あやめが寝てるにも関わらず、絶叫する恭之助です・・・。

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シズが恭之助の企みをことごとく阻止。頼もしい~。(笑)

名門の御曹司なのに、その片鱗がかけらも見られない。

家の中で遊びすぎの恭之助です。(笑)

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そんな出来事をあやめは親友の千晶には、おもしろおかしく話してるみたいで。。。

「同居、超楽しそうでいいじゃん。結婚しちゃえば?」

なんてからかわれています。

あやめも困った顔をしつつも楽しそう。

「千晶は飛躍しすぎだって!」

「ヒロ君のことはもうふっきれたんでしょ?」

「そういう問題じゃなくて、

そもそも河村君は歌舞伎界の名門木嶋屋の御曹司なんだよ。

私なんかと釣り合わないよ」

「いまどきそんなのあるの?」

「あるの!」

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恋する以前に御曹司なんだからダメなんだっていう自制が働いてるのかな。

前回の美月の言葉が効いているのか、歌舞伎に詳しいあやめだから当然知っているのか。

恭之助を好きになっても、うまくいかなそうなことを残念に思ってる感じかな。

ただ、少しずつ、一弥の存在は小さくなってきてるみたい。

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そうやって、あやめとの同居生活を楽しんでいる恭之助に、世左衛門は次の公演の話をします。

「次の木嶋屋主催の公演では、おまえに春興鏡獅子をやってもらう。

今度、前の舞台のような無様なものを見せたら、今後二度とまともな役はつかないと思え!」

恭之助はムッとして、

「もうあの時の俺とは違うんだ。

ひとことも文句が言えないような鏡獅子、見せてやるよ!」とにらみ合い。

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この「あの時」とは、1話のことですね。

どうしてこう。この親子は普通に話ができないのかしら~。

恭之助も頼む時と態度が違いすぎる。これが恭之助の甘え方なんでしょうけど。

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稽古場では。

一弥(中山優馬)にあやめと同居してることを伝える恭之助。

「朝、洗面所にあやめがいてさ~。もうかわいくて~」

一弥は驚いて取り乱しますが、

「あやめちゃんのためには良かったです。

あのアパートにいるよりは」と自分を納得させています。

それを聞きつけた完二郎(山本耕史)が、「おまえ、生意気な!うらやましいだろ!」と恭之助の首を絞めてからかいます。

「すみません~、でも、しあわせすぎちゃって~」

ヘラヘラ締りなく笑っている恭之助を見ながら、一弥は、

「これで僕も迷いもなく、澤山家の人間になれる」とつぶやきます。

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一弥は数日後、優奈(吉倉あおい)と結納を交わすことになっていました。

もう少し先だったのが、あやめに嫉妬した優奈が時期をはやめてしまったそう。

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結納の日取りを決めた澤山咲五郎(榎木孝明)は一弥にこう言います。

「私も人を見る目はもっているつもりだ。

おまえが娘に愛情をもちあわせていないこともわかっている。

だが、この結婚は、もはやこの家にとっても、おまえにとってもなくてはならないものだ。

そうだろ?

あいつは傷つくようなことだけはないように頼むぞ」

「・・・はい」

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咲五郎が自分の気持ちを見抜いていたことに内心驚いていたような一弥。

それをわかった上で後継ぎになれと。

この娘と父は似てますね。

まあ、咲五郎にとっては、娘が一弥にぞっこんなので、文句はないんでしょうけど。

おまえの気持ちは殺して澤山家に入れと言われていることを、一弥は望むところだと受け入れているようです。

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一弥は優奈にダイヤモンドの指輪をプレゼントします。

安物で小さな石のものしかあげられないけれど、という一弥に、優奈は指輪をもらったとすごく喜びます。

「これからはもうお嬢さんと呼ぶのはやめて」なんて言って。

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嫉妬で酷い嫌がらせしてたなんてとても見えない。かわいい優奈です。

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あやめのバイトが終わるまで待って、一緒に帰ってくる恭之助。

「こういうのちょっとよくね?待ち合わせして同じ家に帰るって」

「わざわざバイト終わるまで待っていなくていいから、お稽古して~」とあやめ。

「大丈夫。今度は最高の舞台を見せてやるから」

「うん。すっごく楽しみ!」

.

ふたり仲良しで、あやめの「お稽古して~」っていう声がとっても優しい。

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ふたりが河村家までやってきたところで、あやめは家の前に立っている男性を見て固まってしまいます。

「父さん?」

「あやめ、元気そうだな」

2年前に借金をして失踪中の父親の啓介(佐野史郎)でした。

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久しぶりに父との再会でもあやめに笑顔は見られません。

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啓介は河村家のリビングで世左衛門に挨拶をしています。

「先日、娘が住んでおりましたアパートにいったところ、もう引っ越したと大家さんがいうもので、驚いてしまいまして」

啓介はとなりに座るあやめに声をかけます。

「なかなか迎えに来れず、ごめんな」

「う、うん」

複雑な表情のあやめです。

向かいのソファーに座る世左衛門の横で、床にあぐらをかいている恭之助は、不服そうに口を挟みます。

「借金を残したまま、高校生の娘をおいて逃げるとか、ありえないと思いますけど」

「恭之助!」世左衛門は恭之助をたしなめます。

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啓介は平身低頭。。。

「お恥ずかしい限りです。依然小さい会社をやっていたんですが、潰してしまいましてね。

かなり追い詰められてしまいまして。

でも、ようやく新しい会社を立ち上げる見通しがつきまして」

それまでの父親の行状を知っているためか、暗く伏し目がちだったあやめは顔をあげて「そうなの?」とほんの少し安堵したような表情に。

恭之助はますます不満顔。

「それは良かった」と世左衛門。

.

「それで、大変厚かましいお願いなんですが、娘をもう少しの間、こちらに置いてやっていただけないでしょうか?

一緒に暮らす環境が整いましたら、なるべく早く迎えに参りますので」

世左衛門は、啓介の目がかすかに動揺するのを見抜きます。

「わかりました」

世左衛門から了解を得た啓介はホッとして喜びます。

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そして、今後のことを話したいからと、あやめを外へと連れ出します。

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このシーン、ソファーに啓介とあやめが座り、もうひとつのソファーに世左衛門が座り、その横の床に恭之介があぐらをかいて座ってるんです。

どうして床に座ってるんだろう?と不思議に思いつつ、まあ、あまりスペースがないせいもあるんですけど、恭之助が大人どおしの話のおまけのように見えて、なんだかかわいいんです。

その恭之助はずっと不満そうに啓介を見ていて。これまたかわいい。

かなり好きなシーンです。

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ふたりが去った河村家のリビングでは。。。

「なんか気にいらねえな。

あやめに散々苦労かけたくせに、シレっとした顔してさ~」と恭之助。

「それでも父親が現れたんだ。良かったじゃないか」となだめる世左衛門。

やっぱり口をとがらせて不服そうな恭之助です。

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そして、世左衛門も言葉とは裏腹に、啓介の反応を気にしている様子・・・。

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啓介はあやめとふたりになると、さっそく自分の要件を持ち出します。

「あのな、あやめ。

新聞社の知り合いが協力してくれて会社をたちあげることになったんだ。

ただ、そのためには、まとまったお金が必要なんだ。

それで、河村恭之介君とあやめが同居してるスクープ写真をその知り合いが欲しがってるんだ。

その写真を撮らせれば、金になる。

それで、家のまわりで、いちゃついてもらえないか?」

あやめは驚いて即座に断ります。

「そんなことできないよ!

河村君に迷惑かけるようなこと!」

.

「お父さんの人生がかかってるんだよ!

これで失敗したらお父さん、もう終わりだ。

あやめともう二度と会うことはできないだろう」

啓介に必死の訴えにもひるまないあやめ。

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「でも、無理だよ。わたしにはできない」

「そうか・・・。じゃあもういい。

あやめはいままでどおり御曹司と仲良くやってくれ」

とぼとぼと帰っていく啓介を不安げに見ているあやめです。。。

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あやめは徹底して協力しないですね。

父親の泣き落としにも、迷うことなくきっぱり断ってる。

まったく迷いもしないなんて、たいしたもんです。

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あやめと別れた啓介は東西スポーツ新聞の編集部にやってきます。

そこには、あやめに言っていた新聞社の知り合い、編集長の大川がいます。

啓介はあやめが話に乗らなかったことを報告して、しきりと謝っています。

「すまない・・・」

「大丈夫ですよ。すぐに何人か張り付かせて、ガッチリ特ダネを撮らせてもらいますから~。

先輩には大学時代からいろいろ世話になってるし。こうやって編集長なんかやってられるのも先輩のおかげですから~」

「頼むよ。俺にはもう後がないんだ」

「わかってますって。任せてください」

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翌朝、河村家の周辺で、カメラを持った不審な人物を目撃したシズは、気味が悪いとみんなの食事中に訴えます。

「何を探ってるんでしょうね~」

「別に探られて困ることもねえし~」と気にしていない恭之助とは反対に、あやめはすぐにそれが父親の差し金だと気づきます。

「ごめん、河村君。

私ちょっと忘れ物とってくるから、先に学校へ行ってて。いいから、先行ってて!」

一緒に登校する姿を撮られてはいけないと、恭之助を先に行かせるあやめです。

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そして、あやめは啓介のアパートを訪ねます。

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さすがに世左衛門はそんなあやめの様子に気付いています。

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啓介のアパートは、あやめの住んでいたところと広さは変わらないものの、遥かに新しくきれいでした。

けれど、流しには汚れた鍋や皿がたまり、布団は敷きっぱなし。ほかに家財用具はありません。

啓介はバツが悪そうにあやめを招き入れます。

.

「父さん、お願いだから、変な写真狙うのはもうやめて!」

「金がないと仕事が始められないんだよ!」

「だからって、あの家には迷惑かけるわけにはいかないの!」

「じゃあ、あやめは金の工面をしてくれるのか?」

「・・・私に出来ることならなんでもするよ。

とにかく今すぐやめてくれないと私、あの家出るから!!

父さん、来てくれてうれしかったのに。ガッカリだよ・・・」

あやめの言葉も啓介には届かないみたいです。。。

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娘を放置して別にマンションを借りてるって、それからしてどういうことなんでしょうね・・・。

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学校では、恭之助が春彦(ジェシー)にあやめの父親のことを話しています。

「一弥が片付いたと思ったら、今度は父親の登場か・・・」と春彦。

「なんかむかつくんだよな。あの親父~」

「千葉とのラブラブ生活、終わっちゃうもんな~」

親友はビシッと本音をついてきます。

「・・・つうかさ、あの親父。

ほんとにあやめのこと、大事に思ってんのかな?」

「そりゃあ、家族だし。だから迎えにきてんじゃないの?」

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あやめが学校から帰ってくると、河村家の前で待っている啓介。

今度は大川を連れています。

大川はあやめを見た途端、大喜びします。

「驚いたなあ~。娘さん、超かわいいじゃないですか!!!」

.

啓介らはあやめを連れて、近くの公園へと移動します。

あやめは大川が新聞社の編集長だと知ると、

「河村君に迷惑をかけるのだけは絶対にイヤなんです」と直談判。

「お父さんたちは家族だろ。なんで協力してくれないんだ?」

啓介は横からあやめを責めます。

「まあまあ、並みの子なら自分の方から撮られたがる。今どきこんな純粋な女子高生がいるとはね~」

あやめは自分のことをジロジロ見る大川を警戒しています。

.

そこへ、あやめの帰りが遅いと心配して探しに来た恭之助がやってきます。

「あやめ!」

恭之助がその中に割って入ります。

大川はさらにジロジロ。

「これは、これは、河村恭之助さんじゃないですか。

今だったら堂々といい写真が取れたのになあ~。残念~」

「あんた誰?あやめに何の用だよ?」

「新聞社の人・・・」とあやめ。

大川は嬉々として、あやめに提案します。

「そうだ!写真よりもっとカネになることを思いついた!

ヌード写真集を出そうよ!

それで儲かれば、うちの会社もお父さんに出資できる。

みんなハッピーだ!!」

.

「ああ~それはいい!」

あやめは大川の話に啓介が乗り気になったのを見て、ショックを受けます。

それは恭之助も同様だったようで、

「ふざけんな!!あんた、それでも父親か?」と反発します。

.

「あやめと暮らすのにまとまった金がいるんだよ」

「知るか!あやめ、傷つけたら意味ねえだろ!」

「ろくに苦労したことないお坊ちゃんに、えらそうなことを言われたくない。

これは私達、家族の問題だ!あやめ、やってくれるよな?」

あやめが答えられずにいると、

「相手にすんな。いくぞ!」

恭之助があやめの腕を取って、連れていこうとすると、その前に立ちはだかる大川。

「あんまり調子にのるなよ。ボンボン。

おまえなんて俺がその気になれば、ペン一本で潰せるんだぞ。

あんたらが後生大事にまもってる伝統なんて、傷つけることくらい簡単なんだ」

.

今まではと打って変わってどすの利いた低い声で恭之助を脅す大川。

恭之助はその変貌に驚いて、動けなくなってしまいます。

あやめも恭之助や歌舞伎界まで傷つけるぞという言葉に絶句してしまいます。

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あやめに、大川は、

「ゴシップとヌード、どっちがいいかよく考えて」

と耳元でささやくと名刺を渡して去っていきます。

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恭之助は公園であったことを話して、世左衛門に相談しています。

「・・・あんな禄でもねえ、父親のもとにあやめは絶対に返さない。

ずっとここにいさせるよ」

「それは彼女の人生をおまえが引き受けるということか?」

「え?」

恭之助はそこまでは考えていなかったようで、しばしためらったのち、

「・・・ああ!そうだよ!結婚するよ!」と勢い余って宣言。

.

世左衛門は、恭之助を叱りつけます。

「どれだけの覚悟で、そんな甘いことを言ってるんだ?

なんの後ろ盾もないあの子がこの家に嫁入りしたら、どれほどの苦労が待ってると思う?

しかも、おまえみたいな青二才が、女にうつつをぬかしてると噂されてみろ!

責められるのは、あの子だぞ!」

「稽古するよ。うまくなってやるよ。

俺が誰からも文句を言われねえような役者になりゃあ、いいんだろ?」

.

「そこまで言うなら、命を懸けてでも、歌舞伎に打ち込む覚悟をしろ。

今までのような半端な覚悟で、目の前の壁を乗り超えることなどできるはずがない!」

世左衛門の言葉に恭之助は黙り込んでしまいます。

.

そのふたりの会話をあやめは廊下で聞いています。。。

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その夜、眠れずにあやめがリビングに行くと・・・。

世左衛門がシズに自分が病気であることを打ち明けています。

「早急に手術をしなければ、命にかかわると言われました。

自分がまさかガンになるとは・・・」

あやめの姿をみつけた世左衛門は、恭之助には黙っていてほしいと頼みます。

「今、あいつに話したら、きっと舞台どころじゃなくなる」

「はい・・・」

「今度の舞台だけは何があろうと成功させなければ。私の目が届くうちに・・・」

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あやめは世左衛門が自分の寿命が尽きる前に、恭之助を役者として一人前にしておきたいと、切実に願っていることを知り、いたたまれなくなります。

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「こんな大変な時に、私なんかがご迷惑をおかけして、ほんとにすみませんでした」

命にかかわることが起こっていて、これ以上、自分と父親のことで煩わせている場合ではないと、あやめはそのまま外に出て、大川に電話します。

.

「ええ?写真集を引き受けてくれる?

じゃあ、早い方がいい、3日後に撮影しよう!」

.

「3日間・・・」

あやめは震える手で公衆電話の受話器を置きます。

.

一方、世左衛門は世左衛門で、あやめが何かに巻き込まれていることを察し、大川のことを調べてほしいと完二郎に依頼しています。

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翌日から平穏な日常が戻ってきます。

恭之助も、家のまわりをうろついている男もいなくなったし、大川のもただの脅しだったんだなとホッとした様子。

「あやめ、あの父ちゃんといても、きっとつらいだけだぞ。

全部忘れて、うちにずっといろよ」

自分がいることは恭之助にも大変な覚悟をさせることになるのに・・・。

あやめは精いっぱいの感謝の気持ちを伝えようとします。

「ありがとうね。そんなこと言ってもらえて、すっごくうれしい。

なんかもう、夢みたいに幸せだよ」

思いっきり照れる恭之助です。。。

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あやめはそんな恭之助を見て、河村家で過ごせる3日間を大事にしようと決意します。

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ここからも楽しいんです~。

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あやめはシズから生け花を教えてもらいます。

恭之助が帰宅すると、「河村君、見て!」とうれしそうに生け花を見せるあやめ。

そう言われただけで、「かわいい~」と叫ぶ恭之助です。

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食後にこっそりと薬を飲もうとしている世左衛門に「薬にはぬるま湯がいいですよ」と湯呑を差し出すあやめ。

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たのしげに一緒に登校するふたり。

恭之助は、あやめがそばにいてくれることがうれしくて、笑いっぱなしです。

.

あやめは帰宅すると、稽古場の拭き掃除に取り掛かります。

あこがれの木嶋屋の稽古場を丁寧に拭いていくあやめ。

ひと拭き、ひと拭きが心がこもっています。

稽古にやってきた恭之助と世左衛門の邪魔にならないように、拭き掃除を終わらせて、「がんばってください」と声をかけています。

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そして、夜には手料理。

テーブルには白がゆ、煮魚、煮物など消化の良さそうなものが並んでいます。

「これ、全部あやめが作ったの?」

驚きつつ、恭之助は一口食べて、「うまい!」と感激。

「けど、なんか体に良さそうなもんばっかだな~」

「あやめさんらしい、優しい味ですね」とシズ。

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世左衛門は白がゆを口に運んで、その優しい味にハッとします。

「ほら!親父もなんか言えよ!」と恭之助に急かされて、

「・・・うまいです」と照れて言う世左衛門です。

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後片付けのあと、世左衛門はあらためて、あやめにお礼を言います。

「ありがとう。私のために。体にやさしいものを」

「あのぅ、お体、大事になさってください。

歌舞伎界の大切なお方ですから。

私、ずっと、ずっと、応援し続けます」

あやめの親しみのこもった笑顔に、世左衛門はしみじみと頷いてみせます。

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泣きますわ。こんなの。世左衛門の気持ちを思って、うるうる。

大人だって優しい言葉をかけてもらいたいもんですもの。

なのに息子はあんなだし。(笑)

恭之助は顔を合わせれば身構えて、むすっとした顔しか見せないし。

娘がいたらもう少し労わってもらえたでしょうに。

こんな優しい言葉をかけられたら、ドロドロに溶けてしまいそう。

しかも、恭之助のためにとか、木嶋屋のためにじゃなくて、歌舞伎界のために。

まさにそれほどの人なんですよ。世左衛門は。歌舞伎界の大御所です。

世左衛門みたいな立場の人は相当、気を張って生きてるから、うれしいと思います。

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あやめは稽古場で稽古をしてる恭之助のことをこっそり見ています。

その姿をいつまでも見ていたい、そんな様子で。

でも、恭之助が気付きそうになると、すっと姿を隠してしまいます。

廊下にそっとたたずむあやめの目に涙があふれます。

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「夢は…、もう終わり」

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翌日、河村家からあやめの姿が消えてしまいます。

.

朝はやく、シズに起こされて、そのことを聞かされる恭之助。

リビングには世左衛門や、ヤスの姿もあり、みんなであやめの残した置手紙に目を通します。

「みなさまにいろいろと御迷惑をおかけしました。

ほんとうに申し訳ありませんでした。

木嶋屋さんで暮らした思い出は私の一生の宝物です。

これからも大好きな歌舞伎を心の支えにしていきます。

どうかお元気で。あやめ」

.

「お父さんのところへ行ったんですかね・・・」

残念そうなシズ。

恭之助は、慌てて寝ていたままの恰好で、あやめを探しに飛び出していきます。

.

「なんでだよ。なんで俺になんにもいわずに・・・」

.

世左衛門も何か思いを巡らしている様子。。。

.

あやめは、大川と啓介のもとに行きます。

.

.

あちこち探し回っても、あやめの行方はつかめず、恭之助はとうとう一弥に電話します。

「おまえさ、あやめと最近話したか?」

「いえ。あやめちゃんがどうかしたんですか?」

「あやめがいなくなった」

.

今日は、一弥の結納の日でした。

ベトナムから帰国した両親を迎えに行こうとしていた矢先の恭之助の電話。

一弥は両親の出迎えをすっぽかして、恭之助のもとに駆けつけます。

.

「あやめちゃんはお父さんの所に?」

「わからねえ。

俺、あいつの父ちゃんの家もしらねえし・・・」

.

一弥は驚いて恭之助に食ってかかります。

「何やってるんですか?恭之助さん!

僕はあなただから、あやめちゃんを託そうと思ったのに!」

「・・・あいつ、最近すごい明るかったんだ。

だから、まさか出ていくなんて・・・」

.

ましてや、あんな父親を選ぶなんて。

あやめを思うと、恭之助は落胆して途方に暮れたような表情に・・・。

.

「あやめちゃんはきっと、あなたのために出て行ったんです。

自分がいると、河村家に迷惑がかかるから。

恭之助さんを守るために、父親のところへ行ったんだ。

そんなあやめちゃんをあなたは放っておくんですか?」

.

恭之助は大川の脅しを思い出します。

.

「けど、下手に動くと、大川ってやつも何をするかわかんないし。

俺のことだけじゃなくて、伝統に傷つけるとか、なんとか・・・」

.

一弥は煮え切らない恭之助の態度に怒り、胸ぐらをつかんで怒鳴りつけます。

.

「あなたにとって、あやめちゃんはその程度のものなんですか?

何があっても、どんなことをしても、自分の手でその人を守る。

それが人生を引き受けるってことじゃないのか!

あなたにはその覚悟もないのか!!」

.

その一弥の言葉が世左衛門の言葉と重なって、恭之助の心に突き刺さります。

『今までの半端な覚悟で目の前の壁を乗り越えることなどできるはずがない!』

.

一弥は恭之助にきっぱり言い放ちます。

.

「そんな人にあやめちゃんを任せられない!

すべてを捨てても、僕が彼女を守る!!!」

.

恭之助は自分と一緒に暮らすことが『夢みたいに幸せだよ』と言ったあやめの言葉を思い出します。

そんな風に言ってくれたのに、なんで俺は忘れてるんだ?

.

「覚悟ぐらいあるっていうんだよ!!!

てめえなんかにあやめを渡すかよ!!!」

.

恭之助も本気のエンジンがかかったようで、一弥は次の行動に移ります。

.

「とにかく、あやめちゃんを探すことが先決です!」

.

.

どうも、突然いろんな覚悟を迫られて、恭之助は受け止めるのに必死って感じです。

自分よりあんな父親を選ぶのかっていう失望でくじけそうだし。

一弥の方は元々結納に二の足を踏んでいたというか、そんなところにあやめの行方がわからなくなって心配で、終わらせたと思っていた本音が出たって感じですね。

.

.

啓介の居所がわからない恭之助は、東西スポーツ新聞の大川に聞きに行こうと決心します。

けれど、編集部に大川はおらず・・・。

編集員から写真集の撮影現場に行ってると聞かされ、恭之助と一弥は血相を変えて現場に向かいます。

.

.

.

その現場では、あやめがバスローブを身に着け、今まさに撮影が始まろうとしていました。

.

そこへ、恭之助と一弥が乗り込んでいきます。

.

「あやめ!!!」

恭之助はあやめを連れ出そうとしますが、あやめはためらいます。

「けどっ!!」

「けどもクソもねえ!

なんでひとりで全部背負いこむんだよ!

おまえはひとりじゃねえんだ!

もう誰にも、おまえを傷つけるようなことは絶対にさせねえ!」

「河村君・・・」

.

恭之助はあやめを連れ出そうとしますが、勢いよくぶつかってきた啓介に引き離されてしまいます。

「ふざけるな。おまえなんかに邪魔されてたまるかっ!」

「ふざけてんのはどっちだ!それでも父親か!」

撮影スタッフも恭之助にとびかかり、一弥はそれを引きはがそうとし、乱闘になります。

.

.

「そのくらいにしませんか!!!」

.

その場にいた全員が動きをとめ、声の主の方を見ます。

スタジオに響いた声は世左衛門のものでした。

そばには完二郎の姿も。

.

「親父・・・」

恭之助だけでなく、一弥やあやめも世左衛門がここに来たことに心底驚きます。

.

その世左衛門に大川は陰湿に絡んでいきます。

.

「お会いできて光栄です。河村世左衛門さん。

あなたの息子さんのせいでこの有様です。

あのこれ、記事にさせてもらいます。

名門木嶋屋の御曹司。恋人の仕事場に乗り込んで大暴れ。

みんな飛びつくな~」

.

それを聞いた恭之助は即座に反論。

「勝手にしろ!

そんなことでつぶれるほど生半可な気持ちで役者やってんじゃねえんだよ!!」

.

「威勢だけはいいが、後で泣きつくなよ~」

さらに脅す大川に、完二郎が言います。

「それはこっちのセリフですよ。大川さん。

俺のいきつけのキャバクラを梯子してあんたの噂、聞いてみたけど。

あんた評判悪いね。

グラビアで使ってやると言ってホテル連れ込むだの。

写真集、出してやるっていってギャラは払わないとか。

出てくる。出てくる。

被害者の証言は録音してあるぜ」

大川は急にバツが悪くなって黙り込んでしまいます。

.

「あんた次第だ。

こちらは、あんたのような人間と関わりたくもないんでね」

世左衛門の言葉に、大川はさっさとスタッフを撤収させ、帰って行きます。

.

.

儲け話が消えてなくなった啓介は、床に倒れ込むと、あやめに泣き言を言いはじめます。

.

「もう何もかも終わりだ。あやめ、俺は信じてたのに~」

あやめは悲しそうな顔をして啓介に言います。

「私だって信じてたよ。

がんばって待ってれば、いつか迎えに来てくれる。

また家族で一緒に暮らせる日がくるって」

.

「そうさ。そのためだよ。

また一緒に暮らす日のために家族が助け合うのは当然だろ!」

.

そばで聞いていた恭之助は家族だからと、娘を利用してきた啓介に怒りを爆発させます。

.

「家族、家族ってうるせえんだよ!!

あんたみたいなの、家族なんて認めねえ!

俺が、俺があやめの家族になってやるよ!!」

.

家族になって、あんたから守ってやる!!

.

啓介は鼻で笑いとばします。

「ガキがっ!無責任なこといってんじゃないよ!」

.

その言葉に今度は世左衛門が怒りを爆発!

「子供を守ろうともしないあなたに、そんなことをいう資格がありますか?

あやめさんは責任を持って、うちが預かります。

.

せがれの・・・、大切な人ですから」

.

「親父・・・」

恭之助は世左衛門が自分の気持ちを理解を示してくれたことに感激します。

.

.

「あやめ~、お母さんが死んで、お父さんひとりぼっちだ。

あやめまでお父さんを見捨てたりしないよな?」

あやめはすがるような目でみつめてくる父親に泣きながら別れを告げます。

「・・・私、今のお父さんとは、一緒にいられない」

.

「・・・そうかわかった。好きにすればいい」

「お父さん、だけど、待ってるから。

いつかまた会いにきてくれるのを待ってるから!」

あやめの言葉に振り返りもせず、啓介はフラフラと出て行ってしまいます。

.

.

涙が止まらなくなったあやめに世左衛門は、やさしく声をかけます。

「あやめさん。うちに帰りましょう」

「・・・はい」

あやめは泣きながら微笑んで、頷きます。

.

.

恭之助は世左衛門があやめを家族として、あらためて家に招いてくれたことにお礼を言います。

「親父、ありがとう」

.

.

世左衛門は珍しく笑顔を見せます。

「おまえの覚悟は、見せてもらったからな」

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.

けれど・・・、みんなが帰ろうとしたその時、

世左衛門は突然、苦しみだし血を吐いて倒れてしまいます。

.

.

.

一方、世左衛門が倒れる少し前、一弥はそっと姿を消しています。

結納の時間から大幅に過ぎている。

咲五郎の怒りや優奈の嘆きが身に迫ってくるよう・・・。

.

「結納をすっぽかしてしまった。

これで、終わりだ・・・」

一弥の想像どおり、結納の場では、優奈は待ちくたびれ、咲五郎は怒りに震えています。

.

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.

9話はここまで。

.

世左衛門から覚悟があるのか?と投げかけられて、きっちりそれを見せた恭之助。

世左衛門がいちいち息子の言葉に感動してるのがよく伝わってきました。

最後はあやめのことも認めてしまったし…というか気に入ってるし。(笑)

.

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これだけ見ているとうまくいきそうなのに~。

予告を見てると、どうもそうはいかないみたい。。。

世左衛門の病気と、一弥の破門で事情がガラリと変わるみたい。。。

.

ああ、病気はほんとにいい方向に向かってほしいなあ。

あやめもシズも看病にがんばると思うし。

.

.

それと、やっぱり一弥はとうとう本音が出ちゃったのかなと。

どんなに頭で割り切っていても、あやめの危機になると話は別で。

いままで心配してもらうことばかりで、あやめがどうにかなるなんてことはなかったですもんね。

.

「すべてを捨てでも守る」って恭之助には言えない言葉を吐いてました。

.

御曹司は生まれた時から、歌舞伎の世界に組み込まれて育ってきているから、守らねばならないものがたくさんあることを肌で知っているんでしょう。

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それが一弥と恭之助の違いですね。

.

一弥、どうなるんでしょうね。。。。

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.

あやめのことが今も好きという気持ちの以前に、18歳で好きでもない女の子と歌舞伎のために結婚っていうのが気持ちがついていかなかったんじゃないかな~。

そんながんじがらめにならずとも、もっと伸び伸びと歌舞伎に打ち込ませてあげたい気分になります。

.

一弥が、これで歌舞伎を完全にやめたら、5、6話の葛藤がなんだったんだ?ってことになるので、多分、いえ、当然やめないでしょう。

.

これだけは言える!

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恭之助とあやめはどうなるのかな~。

どうなったとしても、あやめは河村家にいてほしい。

世左衛門がああ言う風に言い切ったんだし。

9話がなんだったんだ?ってことになりますしね。

河村家のシーンがほんとに楽しいから、もっと見たい。

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恭之助の成長も見たいし。

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それと、あやめの告白。

追いかけられてばかりだった恭之助にちゃんと自分の想いを伝えないと。

どうなるにせよ。

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そして、最終回の後は、続編かスペシャルがあってほしいと願っています。

ぜひ!

ぜひ!!!

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

.

◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話&玉森くん

ぴんとこな第8話 感想速報

ぴんとこな第8話

ぴんとこな第9話感想速報

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2013年9月17日 (火)

名もなき毒・第11話最終回

名もなき毒の最終回、すごくおもしろかったです。

最後までしっかりと作品のトーンが一定で、宮部みゆき風。

見応えがありました。

杉村家にたくさんの人が集まってのクライマックスは緊張しちゃいましたよお。

いいドラマでした。見てきて良かった~。

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外立研治(君嶋麻耶)が古屋明俊殺害を認めます。

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研治は寝たきりの祖母を青酸カリで殺そうとしたのだけれど、結局できず。

だれかに怒りをぶつけたくて、ウーロン茶に青酸カリを入れてコンビニの棚に並べてしまったらしい。

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杉村(小泉孝太郎)は秋山(平山浩行)と一緒に、研治を警察に連れて行こうとしますが、
自宅からの電話で真っ青になります。

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なんと、原田いずみ(江口のり子)が家に押し入り、娘の桃子を人質にとってキッチンに立てこもっているという・・・。

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杉村は急遽、行き先を変更して、秋山と研治と共に、自宅へと向かいます。

菜穂子(国仲涼子)は泣き崩れ、美知香(杉咲花)はそんな菜穂子を看てくれています。

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いずみは桃子を殺すと脅し、杉村は必死で説得しますが、逆に興奮させるばかり。

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そんないずみに語りかけはじめたのは研治でした。

研治は自分が毒殺事件の犯人であることを告げます。

それには、そばにいた美知香の方がビックリ。

目の前にいる青年が祖父を殺したと知り、愕然として動けなくなります。

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その研治の告白を聞いているいずみの隙をついて、杉村は桃子を救出します。

その後、秋山に止められるまで、殺意を持って壁にいずみを叩きつける杉村。

杉村の中の毒が表出した瞬間でした。

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美知香は、研治に近づき、「どうして思いとどまってくれなかったの?」と怒りをぶつけます。

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これで、一件落着。

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原田いずみは、イケメン刑事が担当になり、親身に話を聞いてくれるとご機嫌で過ごしているらしいです。

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研治の祖母は萩原(でんでん)の尽力で施設に入ることができたそう。

萩原は研治の苦しみを一発で理解できたんでしょうね。

あの車のあとを追いかけて叫ぶ光景はジ~~ンとしました。

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暁子と美知香は祖父の家を売り、ペットと住めるマンションに引っ越すそう。

親子は気持ちをぶつけあって、仲良しに戻れたようです。

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北見(大杉蓮)からは遺書のような手紙が届きます。

杉村に探偵をしてはどうかという内容。

私もむいていると思います。あのひらめき、探偵っぽいです。

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いずみの事件と研治の事件がどうつながるのかと思っていたら、ふたりが直接話すというあの展開。

かなり驚きました。

研治の話はいずみにはまったく伝わらなかったけれど・・・。

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杉村の殺意をどう現すのかと思ったら、殴るでもなく、投げ飛ばすでなく、壁にドンドンと叩きつけるだけ。。。

ケンカなどしないできた善良な杉村ならではって感じでした。

小泉さんはこの杉村役にぴったりでしたね~。

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最後に、なんといってもいずみ役の江口のり子さんがすごかった。

ほんとに狂気がすごかった。

シャンプーのCMで普通に話してるのを見る度、ホッとするという。。。ここ数週間でした。(笑)

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どうも、月曜8時って前の確証に続いて、いいドラマが続いてますね。

なので、秋ドラマもこの枠は期待しています。

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●名もなき毒

※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話

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2013年9月16日 (月)

9月16日台風18号がやってきた。。。

深夜1時ごろ、寝ようかと思ったら、すごい暴風雨。

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ザザザザ~~~ゴオオオオオオ~~~~ と、

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あまりにもうるさいので、耳センをして寝ました。

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5時ごろまで爆睡。

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一度、起きて、ラジオをつけたら、

自分の住んでいるところにも、土砂災害とかいろんな警報が出ていて、

「なんだか、こわいよお~」

もしかして避難することになるのかな~と思いつつ、再び耳センして爆睡。

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翌朝は台風が遠のいていて、

リビングで母と話していたら、

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母は一晩中、あまり眠れず、ラジオで情報を得つつ、レインコートや懐中電灯を用意して、いつでも避難できるように準備していたらしい・・・。

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私が耳センして爆睡したと言ったら、

「おまえ・・・もってのほかよお~!!」

と、かる~~く、ののしられました。 

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2013年9月14日 (土)

きなこ庵ドラマ通信№13 ぴんとこな第9話感想速報

初見の感想ですが、詳しいレビューはまた数日後にUPします。

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あやめが恭之助んちにいるというすんごい幸せな光景を楽しく見ていたというのに・・・。

すぐに現れたあやめの父の酷さに愕然。

娘のヌード写真で一儲けして、それをもとに起業しようなんて。

なんという了見。

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しかも、撮影所で娘が脱ぐのをスタッフと一緒に見てるって・・・。

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撮影がエスカレートしないように見張ってたのかもしれないけれど・・・。

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バスローブを脱ぐのをためらってるあやめを見て、「もういいよ」と父が止めに入るんじゃないかと期待したのに。

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恭之助が駆けつけて、あやめを連れ出そうとした時も、撮影の邪魔をするなと文句を言ってましたね。

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ドン引きでした。

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気づいたら、地球の裏側まで意識が飛ばされてしまった感じ。

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世左衛門や完二郎が駆けつけて、阻止してくれてようやく意識が自分の部屋まで戻ってきました。

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しかし、あの完二郎のタンカ。

きゃあ~~~~。

また地球の裏側まで意識が飛びそうに。(笑)

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完二郎、好き。

自由でいつも楽しそうなんですもの。

兄的存在として恭之助や一弥を支えてる姿がとっても素敵。

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今回はなんといっても、世左衛門の頼もしさが際立ちましたね。

恭之助が「ありがとう」って言ってましたよ。

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それにしても、あやめが可哀想でした。

ひとりだとあんなにちゃんとしたしっかり者の女の子なのに。

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あのお父さんでは先が思いやられる。

心を入れ替えてくれたらいいけれど、そうでなかったら、きっちりと絶縁した方がいいのではないかな。

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やっと世左衛門の病気が表面化。

なんとか、元気になってもらいたいなあ。

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他にも、一弥のこととか、世左衛門とあやめのこととか、いっぱい書きたいことがあるんです。

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なので、またまた詳しいレビューを書こうと思ってま~す。

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ああ、来週で最終回。とっても寂しいです。

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●● ぴんとこな ●●

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2013年9月12日 (木)

名もなき毒・第10話 ララパセリの店員

今回は杉村(小泉孝太郎)が突然、ひらめきます。

もしかして彼なんじゃあ?

それで、警察さえマークしていないコンビニの店員に接触していくんですが。

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この杉村を演じてる小泉さんを見ていて、探偵をやってほしくなりました。

探偵がいい。

ひらめいた時の横顔なんて似合いすぎ!

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さて、古屋明俊を毒殺した真犯人は奈良和子(烏丸せつこ)と断定されました。

飛び降り自殺をした和子のバッグから青酸カリが出てきて、毒殺事件に使用されたものと同一成分だと判明したため。

暁子(真矢みき)は容疑が晴れてホッとします。

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美知香(杉咲花)は、家で奈良さんがやったとは思えないと口をすべらせ、暁子はふたりが会っていたことに怒ります。

それを発端として、親子喧嘩。

美知香は家を飛び出し、杉村の家で一晩泊まることになります。

「あなたの頭の中はいつも他人のことでいっぱい。

どうして誰にでも優しくして深入りしてしまうの?」

菜穂子(国仲涼子)は杉村とケンカ中でしたが、美知香を気持ちよく受け入れてくれます。

「私達、お人好し夫婦ね」

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杉村には、なぜか気になって仕方がない青年がいました。

それはララパセリの店員、外立研治(君嶋麻耶)でした。

気になったのは、店長でもないのに、自分の管理に落ち度があったからと明俊の事件をとても苦にしているようだったから。

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杉村は、研治のことをララパセリのオーナー親子に聞きに行きます。

研治は22歳。

幼い頃、母が男と駆け落ち、その後、父も行方不明、以後、祖母と暮らしているとか。

祖父の代では外立印刷を経営、けれど父の代で営業ができずつぶれてしまったそう。

自宅兼店舗を売れば、もっと楽に暮らせるのでは?という杉村に、ほとんど寝たきりになっている80歳の祖母が土地を売るのを反対していてできないのだと言われます。

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杉村が研治に会いに自宅を訪れると。

やせ細って顔色の悪い研治が出てきます。

そして、杉村から奈良和子が犯人だったと聞いた途端、ぜんそくの発作を起こします。

杉村はどうしても自分の考えを消し去ることができず、今度は秋山(平山浩行)を連れて研治の家を訪ねます。

「彼がなぜ犯人だと?」

「わかりません。

彼からは善良な印象しか伝わってこないけど。

でも動機は必ずあります」

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杉村と秋山の訪問に、研治は覚悟をしていたかのように言います。

「古屋明俊さんの事件のことですか?

僕がやりました。」

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一方、原田いずみ(江口のり子)は全国指名手配になります。

どこに逃げたのがわからなかったいずみですが、どうやら杉村の近くにいたようで・・・。

生垣からじっと杉村家の楽しそうな様子を眺めています。

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原田いずみと研治。

真逆の存在だと思うんですけど、どちらも毒を入れるに至ってると・・・。

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古田明俊の事件の真相が知りたいですね~。

まったく注目されてこなかった研治が急浮上。

ほんとに研治が犯人なんでしょうか。

きっと、毒は仕込んだものの、飲ませる相手を間違えたんでしょうね・・・。

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あと、杉村の家が土壌汚染を気にして調査してから家を購入。

編集部では、読者の要望が多かったので広報誌で土壌汚染を特集する予定。

そして、研治の自宅が土壌汚染で苦しんでいる。

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この3つの土壌汚染が何を表現してるのかも気になってます。

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●名もなき毒

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2013年9月11日 (水)

ぴんとこな・第8話 恭之介のスキャンダル【きなこ庵ドラマ通信№13】

さて、8話です。楽しみにしていましたよお~。

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恭之助(玉森裕太)に告白されたあやめ(川島海荷)は、びっくりしてありがとうとしか言えず・・・。

家まで恭之助に送ってもらっても、やっぱりそれ以上言えず・・・。

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微妙なリアクションだな~とちょっとガッカリな恭之助です。

俺の気持ち、ほんとにちゃんとあやめに伝わったのかな?

ベッドで暴れてます。

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あやめとしては、一弥(中山優馬)の婚約発表と恭之助の告白で、「いっぱい、いっぱいだよ~」みたいですね~。

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そりゃあ、そうだ・・・。

それにどうやら、まったく恭之助の気持ちには気づいてなかったような感じだし・・・。

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あやめと別れてすぐ、恭之助の携帯が鳴ります。

相手は幼馴染で初恋の人、美月(マイコ)で、ストーカーに狙われていて怖い。恭之助、助けて~と。

それで、恭之助は美月のマンションの中まで付き添って、人がいないか確認。

その後、お茶を飲んでいるうちに、美月に迫られてしまいます。

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でも、これは恭之助と一緒の写真が撮れれば、モデルとして宣伝効果抜群と考えた美月の策略なんですね。

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美月の部屋で、迫られる恭之助ですが、好きな子がいるからとそそくさと帰ってしまいます。

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この逃げ足がはやい。はやい。(笑)

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そうやって、恭之助は危機を脱したのに、翌朝、河村家は大騒ぎ。

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坊ちゃんが載ってました!とヤス(清水優)が写真週刊誌を差し出し。

それを見た恭之助が自分と美月が写っていることに吹き出し。

恭之介から週刊誌を奪って見た世左衛門(岸谷五朗)は固まってしまいます。

唯一、記事の内容に目を通したのはシズ(江波杏子)は、

「坊ちゃん。この方とおつきあいしてるように書かれてますけど・・・」としっかり質問。

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恭之助はあやめの顔が浮かんだのか、「まずいっ!」とカバンを持って飛び出していきます。

「うおおおおお~~~、どうしよ~~」

途中、会った晴彦(ジェシー)はニマニマ。恭之助の身に降りかかった災難を楽しんでます。

「よっ!年上キラー、さすがにやばいぜ。今回は~~」

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河村家騒然。楽しかったです~。

こういう光景をいっぱい見たいんですけどね~。

今回もそうでしたけど、恭之助がご飯を食べてるシーンが何度か出てきたんですが、お茶碗が大きいんですよね。(笑)

どうでもいいことなんですけど。(笑)

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恭之助が学校の花壇に駆けつけると、あやめはすでに写真週刊誌のことを知っており・・・。

園芸ばさみをチラつかせて「なんか用?」と。

恭之助のいいわけも聞こうとせず、「私に弁解することなんてないよ!」とプリプリ。

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シャキーーン、グサッという必殺の時のような効果音がおもしろい。

恭之助、相当ビビってます。

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「私達、ただの友達だし!」

「けど、どう見ても怒ってるじゃん・・・」

「全然!怒ってないけど!!」

「おまえさ、もうちょっと俺を信じろよ!」

「どうやって信じろって?

おまえ以外は好きにならないって言ってすぐにこんな・・・」

ここまで言って、あやめはハッと口をつぐみます。

これじゃあ、まるで恋人同士の会話じゃない、なんて思ったみたい。

.

「あの時、言ってくれた言葉、聞かなかったことにするよ!!」

そういうと、そそくさと収穫した茄子をもって行ってしまいます。

「なんだよ。それ。。。

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勝手にしろ!!」

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告白、保留どころじゃなくて聞かなかったことにするって。

かわいそうな恭之助。。。

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恭之助と別れてからも、あやめの気持ちはモヤモヤ。

なんでこんなにイライラしてるんだろ、と首をひねるあやめ。

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それはきっと恋なんですけどね。。。

一弥を好きだった気持ちのほかにそんな想いが育っていたなんて認めたくないでしょうね。

思えば2話のラストで、恭之助に「あやめ、って呼んでいい?」って聞かれた時に、ドキッとしてるんですよ~。あやめ。

.

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恭之助はあやめに連絡もできないまま大阪公演に出かけていきます。
.
出発前日、あやめに理解してもらえなかったとがっくり肩を落とす恭之助を見て、シズはひと肌脱ぐことにします。

あやめと会い、大阪で坊ちゃんが熱を出してしまった。自分も風邪をひいてしまったので代わりにクスリを届けてもらえないかと頼むシズ。

「仲良しのあやめさんの顔をみたら元気が出ると思うんですよ。

ほら、坊ちゃん、単純だから。

でもその分、裏がないところが人として信頼できるんです」

.

シズにとっても自慢の坊ちゃんなんですね。

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あやめは新幹線のチケットとクスリ袋を渡されます。

自分が風邪をひいたときも看病してもらったんだからと、あやめは、風邪にはしょうがでしょ!とジンジャー入りのクッキーを焼いて大阪へ出かけます。

.

けれど、大阪の松竹座では、美月とバッタリ。

大阪公演の間に恭之助に急接近しようと目論んでいた美月は、あやめを追いかえそうとキツイ言葉を連発。

「あなた勘違いしてるんじゃない?

あの人、彼は歌舞伎界のプリンスなのよ。

あなたみたいな地味な子。本気で相手をするわけない。

世の中には釣り合いってもんがあるの」

優しいお姉さんのように見えていた美月にそう言われて、あやめはショックを受けます。

それで、「河村くんに渡してください」と、クッキーと薬を美月に渡して、東京に帰ってしまいます。

.

ああ、美月の思う壺。

恭之助とあやめの大阪デートも見たかったけどなあ~。。。残念。

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美月の食事の誘いを、あやめに誤解されるようなことはしたくないと断る恭之助。

恭之助が思い通りにならなくてイラつく美月です。

「振り向いてもくれない子になんで必死になってるの?

恭之助ならちゃんと愛してくれる子がいくらでもいるでしょ?

私は本気であなたのこと・・・」

「ごめん。俺はあやめが好きなんだ」

美月は一人になると、あやめから渡されたクッキーをホテルのロビーのゴミ箱に捨ててしまいます。

.

えらい!ビシッと言った。これをあやめに聞かせたかったわ。

.

その夜、ホテルにいる恭之助のところに一弥から電話がかかります。

一弥は美月が名前を売るために何人もの芸能人に近づいているという噂を恭之助に教えます。

「なぜ僕がこんなくだらないことで電話してるのかわかりますよね?」

「あやめのことだろ。美月とはなんでもないよ」

「そうだろうなと思ってましたが」

「・・・。おまえは俺を信じてくれるんだな」

.

おまえは俺を信じてくれるんだなですって。

ほかはみんな疑いの眼差し。(笑)

誰より一弥が信じてるって、なんかいいですよね~。

.

「俺さ、あやめに気持ちを伝えたんだよ。

ありがとうとか言われたんだけど、すぐあとのあの記事が出ちゃって。

あいつが俺を信じないから、ケンカみたいになって。

そのまま大阪に来ちゃったんだ。

このままでいいわけないけど、気持ちが中途半端な舞台に立てないから。東京帰るまでしょうがねえよ」

.

役者同士の会話ですね。

舞台に対する恭之助のプロ根性も垣間見えましたし。

カッコいい~!

歌舞伎シーンはなくなっちゃいましたけど、浴衣姿がこれまた決まってます。似合いますよね。えへへ。

.

.

翌日、いつものように舞台に押しかけた美月に、恭之助は再びきっぱりと言います。

「おまえは俺の名前を利用したかっただけだろ。

これ以上、自分を落とすようなことはやめろ」

「私みたいなはんぱなモデルはなりふりかまっていられないのよ」

「こんなやり方しなくたって、夢をかなえられるよ。ってか叶えろ!

やっぱ初恋の相手は素敵な人だったと思いたいからさ」

「ふっ、小学生の時と変わんないわね。

その鬱陶しいくらいまっすぐなところ」

美月は完全にあきらめたのか、憑き物が落ちたようにさっぱりとした表情で笑います。

そして、あやめがクッキーを持って大阪までやってきたことと、そのクッキーをホテルのロビーに捨ててしまったことを伝えます。

「ああいう純粋なタイプ超苦手だから嘘言って傷つけちゃった。ごめんね」

それから、恭之助はホテルのロビーでゴミ箱に頭をつっこんでクッキー探し。

もう人目なんか気にしてられねえ、絶対にクッキー探してやるという闘志がみなぎってます。

.

結局、美月につけいる隙を与えて、大阪まで来てくれたあやめを追い返すことになったと自分を責めてるんでしょうね。。。恭之助。

.

.

東京のあやめの前には一弥が現れます。

「あやめちゃん。たくさん辛い思いをさせてほんとにごめん」

「あやまることなんかないよ。

私はヒロ君が一番の歌舞伎役者になれるように応援してるから」

「がんばる。約束する」

「うん」

「・・・恭之助さんがいなかったら、ぼくは今頃歌舞伎をやめていたかもしれない。

舞台を降りようとした僕を彼が引きあげてくれたんだ」

「・・・私が知ってる河村君ってバカがつくくらいまっすぐで正直で、一見遊んでる風だけれど意外と純粋で、そういうところが舞台にも出る気がするんだよね。

・・・だけど、きっと私が知らない河村君っていうのも・・・」

「あの記事のこと?」

「あれね。歌舞伎界のプリンスなのに。大丈夫なのかな。あんな騒ぎ起こして」

「恭之助さんはあやめちゃんが思っている通りの人だよ。

僕は河村恭之助と同じ舞台に立ったからわかるんだ。

あの人が舞台で人を引き付けるのは裏も表もないまっすぐであったかい人柄がにじみでるからなんだ。僕はそう信じてる」

「うん。そうだよね・・・」

「もう行かなきゃ。じゃあ、元気で」

「ヒロ君も」

一弥は先に帰っていきます。

あやめはニッコリして見せたものの、一弥の姿が見えなくなった途端、悲しげな表情に。

.

あやめにも一弥が何のために会いに来たのがわかってそうですね。

あやめの気持ちを探った上で、さりげなく恭之助が信じられる人だと伝えてるんですね。

そして、わざとあやめをひとり残して帰って行った。

全部、あやめは感じ取ってそう。
.
しかし、切ないなあ。。。。もう。この二人は。

.

外に出てから一弥は恭之助に電話をかけます。

「まだ大阪ですか?」

「いや、いま東京駅。これから」

「ならいいんです。何ぐずぐずしてるんだって言おうと思っただけです」

.

電話を切った一弥は、雨が降っている東京の空を見上げます。

自分の秘めた恋はこの曇った夜空に預けてしまおうと思っているかのように。

.

「あやめちゃん、明日はきっと晴れるよ」

.

もう、もう、ほんとに。泣かせます。涙腺決壊ですよ。

一弥にとってはあやめはどこまでも大切な女の子なんですよね。

気持ちはまだまだ好きなんですよね。

自分はもう幸せにしてあげられないけど、それでも幸せになってほしいから、恭之助に託してるんですよね。

恭之助さんなら信じられるよって伝えに行ったりして。

切ないなあ。もう・・・。

でも、苦しんで苦しんで自分で歌舞伎を選んだんだから、取りつかれるほど夢中になれる歌舞伎なんだから、一弥にはきっと才能があるんだと思っています。がんばれ。

.

.

一弥と別れて、さびしい思いを抱えて、あやめがアパートに戻ると・・・。

床が雨漏りで水浸しに。

慌てて、雨漏りが落ちてくるところに洗面器やヤカンを置いて、水浸しの床を拭き始めます。

雨漏りが次々と増えてきて、拭いても拭いてもきりがない。

雑巾で雨水を吸い取り、バケツで絞るのを繰り返し、あやめは一弥の言葉を思い出します。

「恭之助さんはあやめちゃんの思っているとおりの人だよ」

それをきっかけに恭之助がしてくれたこと、言ってくれたことがあふれるように思い出されます。

.

看病してくれて、雑炊を作ってくれたこと。

水族館に一緒に行って、失くした撫子ブレスレットを探してくれたこと。

手作りキャンドルで誕生日を祝ってくれたこと。

一弥の気持ちがわからないと泣き出した自分を励ましてくれたこと。

一弥と別れた時も、探し回ってそばにいようとしてくれた。

「つらいことがあったら、俺に言え」

「俺の前では無理して笑わなくていいから」

.

なのに、私は事情を聞こうともしなかった・・・。

「おまえもうちょっと俺のことを信じろよ」

.

「あやめが好きだ。好きだった。ずっと前から。

この先も絶対おまえ以外の子を好きにはならない」

告白してくれたのに・・・。

聞かなかったことにするなんて言って・・・。

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モヤモヤしたり、イライラしたりしてたのに、ふいに恭之助の言葉がすんなりと心に沁みこんできます。

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そんな中、突然、アパートのドアを叩く音がして、あやめは飛び上がります。

「あやめ!!」

「河村君?」

あやめは大阪にいるはずの恭之助の声に、ハッとして思わず立ち上がります。

「美月から聞いた。会いに来てくれたんだろ?このクッキーを持って。

ごめん、さっき聞いたんだ。

美月が何を言ったか知らないけど、俺はおまえに嘘は言ってない。

それだけは信じてくれ。

.

俺、おまえに信じてもらえるような男になるよ。

今はすぐには無理でも、少しずつでいいから俺のことを見てほしいんだ」

.

恭之助の再びの告白に、あやめは突き動かされるようにドアを開けます。

目の前には、全身雨に濡れた恭之助が立っていました。
.
あやめは自分の気持ちを伝えようと話し始めます。

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「・・・さっき、河村君の声が聞こえた時、なんかすごくうれしかった。

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ひとりでいることなんて、全然平気だったはずなのに。

河村君に出会ってから、そばにいてくれる人がいることって幸せだなって。

いつの間にかそう思うようになってたんだね」

「あやめ・・・」

「信じられないとか、ひどいこと言って、ごめんね」

「いや・・・。

もうひとりで、がんばらなくていいよ。

これからは、俺がそばにいるから」

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あやめをみつめていた恭之助の視線が、その背後の雨漏りで水浸しの惨状へと移ります。

こんなところにひとりで置いておけない。

恭之助はあやめに微笑みかけて、

「よし、決めた!」

軽やかに言い放ちます。

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「あやめ、俺と一緒に暮らそう!!」

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あやめは驚きで目を丸くします。

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困った時にすぐに助けてくれる。

すぐに悩みを取り除いてくれる恭之助、本領発揮です。

あまり驚かないのは、一弥がすでに恭之助のお宅でお世話になったことがあるからなんですけど。

あの雨漏りを見て、放ってはおけませんもんね。

河村家にまたまたあやめがやってくるなんて、ほんと楽しみです。

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あやめは恭之助がそばにいてくれることを幸せだと感じてるって言いましたね。

あやめの今の気持ちを正確に率直に伝えたんだと思います。

さっさと恭之助のことを好きってはっきり自覚してもらいたいところだけれど(笑)。

まあそれはこの先のお話に期待します。

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はじめに告白した時の答えはもらったということですね。

それにしても、このあきらめない恭之助にはいつも拍手を送ってます。

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美月が言ったこととか、歌舞伎界のプリンスとか、そういうのが今後、引っかかってきそうな気が。

あやめが本気で好きになりはじめたら、きっとそういう立場の恭之助とつきあうことに遠慮しそう。

一弥に対しても、そうだったし。。。

そういうあやめの葛藤を見るのも楽しみですね~。

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とうとう、一弥は優奈(吉倉あおい)に言いましたね。

梢平(松村北斗)と優奈の関係を知ってることを伝えて。

「もうお互いとりつくろうのは止めにしましょう。

僕にはお嬢さんが必要だし、お嬢さんにも僕が必要だ。

一緒にいるメリットがあるんだからそれでいいでしょう」と。

これは、あやめにもうちょっかいを出すなということと、梢平との関係を終わらせろってことなんでしょうね。

それから、これからは優奈とは対等だと宣言したに等しい。

今まで一弥は、優奈のわがままに付き合ってきましたが、今後はかわってきそう。

優奈は思い通りにならない一弥に耐えられるかどうか・・・。

ここらへんはまだまだ先の話なのかもしれないですね。

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そして、世左衛門の病気の件。

感想速報では手術すれば大丈夫そうなんて書きましたけど、私の願望だったみたい。

きわめて厳しい状態なんですね。

ああ、これはやくシズに気付いてほしい。

恭之助の恋のお手伝いより、こっちに気付いてほしいと思ったんですけどね。

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これからのあやめの気持ちの動きも見ものですね。

完全に恭之助の方をみてくれるようになってほしい。

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次回は、あやめの父の出現で波乱の展開になりそう。

気になるぅ。あのお父さん、破壊的な人みたいだし・・・。

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●●ぴんとこな ●●

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※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビュー してます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話& 玉森くん ぴんとこな第8話  感想速報

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2013年9月10日 (火)

名もなき毒・第9話 いずみの父

なんというか、かなり本格的なサスペンスドラマなんですよね。

ずっと一定の暗いトーンを崩さないし、笑いどころもない。

宮部みゆきの世界をそのものって感じですわ。

夕食を終えたぐらいのバタバタする時間帯より、10時台くらいに放送してじっくりと見てもらう方がいいのではと思います。

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編集部の人たちは睡眠薬を盛られてました。

倒れてるみんなをみつけた手島(ムロツヨシ)は、

「会社に戻ったらみんなひっくり返っていて今後トラウマになりそうだよ~」

と嘆いています。

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病院では全員が馬でも眠るほどの量の睡眠薬を飲まされていたと発覚。

直前に飲んだコーヒーに入っていたことが警察の調べでわかります。

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特に、編集長の園田(室井滋)は「苦みがたまんないわ。おいしい!」と2杯飲んだため、なかなか目覚めません。

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美知香(杉咲花)は軽傷で駆け付けた暁子(真矢みき)も一安心。
杉村(小泉孝太郎)のそばには菜穂子(国仲涼子)が。心配で片時も離れたくないという様子。

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ほう、殺されなくて良かった。。。

倒れ方が尋常じゃなかったので、この先の展開が気になって気になって。

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当然、原田いずみ(江口のり子)が疑われます。

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数日後、警察は、編集部に忍び込んだいずみが睡眠薬を入れたペットボトルを冷蔵庫に置いたのだろうという見解を発表します。

それを裏付けるようにペットボトルからはいずみの指紋が検出されます。

いずみは家賃滞納で行方をくらましており、今後、みつからないと指名手配することに。

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編集部にいずみの父、克也(前田吟)が謝罪にやってきます。

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「私どもにも落ち度があったのだろうと思います」

と言う編集長でしたが、いずみの父はきっぱりとそれを否定します。

「そんな考えはどうか捨ててください」と。

「今までにも何度もこんなことがあったんです」と克也。

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「私どもも無神経に接して、あの子を傷つけ、歪めてしまったのかと何度も何度も自分たちを責めてきました。

でも、いずみはいつでもどこでも好きなように行動してトラブルを起こし、人様を怒らせてきたんです」と。

「いずみは小さな時から異常なほど勝気で、負けず嫌いでした。

友達が賞をとったりするとその絵を破いてしまったり、友達のものが欲しくなると、勝手に持って帰って、元々自分のものだったと主張、友達に盗まれたんだと言いだすんです。

気に入らない男性にはセクハラされたと訴えたり」

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家族も困り果て、4年前にいずみから逃げて夫婦だけで札幌で暮らしてるそう。

そして、それはすべて大阪に住む4つ上の兄のためだと。

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そこまでになったのは大きなきっかけがあったと言います。

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それが長男の結婚でした。。。

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兄のお嫁さんになる女性を姉のように慕っていたと見えていたいずみなのに、挙式の日のスピーチで、突然、子供のころからずっとお兄ちゃんにいやらしいことをされてきたと涙ながらに訴えたそう。

驚いて止めようとすればするほど、泣き叫ぶ声は大きくなり、終いには両親に対しても、知っていたくせに黙っていたんだと非難。

当然、挙式は中止に。

新婦には両親や長男がウソだと説明したけれど、結婚は破談になったそう。

「毒がゆっくりと全身にまわっていったかのように」

1年後、その女性が自殺したと風の便りで聞きました。

克也はそれが真実なのか確かめるのが怖くてそのままでいると言います。

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賞をとった子の絵を破いてしまうように、幸せいっぱいの結婚式をぶち壊したかったのかしら。。。

編集長は兄のイタズラは本当かもしれない。そうでないとあの不安定さは説明できないわ~などと言ってますが。

あまり編集長の読みはあたっていないので、ウソじゃないかしら。

いずみという人を理解できたら、対処のしようもあるんでしょうけれど。

気質の問題なんでしょう。

普通の質が下がってる。

世の中、こんな自制心の足りない人が増えてきたら困りますね。。。

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どうしたらいいのかわからず、克也の帰った後、編集部は暗い雰囲気に。

みんなそれぞれに気分転換をしにどこかへ出かけていきました。

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その編集部に残って、杉村は自殺したらしいと思われている新婦のことを思っています。

「純粋であるほど悪意の毒に弱い。

毒に耐えるにはみずからもすこしずつ毒に染まらないといけないのか。

つまり毒は伝染すると言うことだ。疫病のように。悪い噂のように。

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悪意の毒は世の中にはたくさんありますよね。。。

慣れていかないと生きていけないっていうのもわかります。。。

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一方、古屋明俊(森次晃嗣)の殺人事件の犯人は。

徐々に暁子から奈良和子(烏丸せつこ)に警察の関心がむかっています。

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明俊は全財産を奈良和子に相続させると思っているのかと思ったら、不動産は暁子や美知香が住めるようにしてあるんですね。

その遺言書も正式なものではないそう。

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奈良和子は昔、毒婦と呼ばれた人だったそう。

DVの夫をやむを得なく刺したと思われていたのに、夫には多額の保険金がかけられてあり、受取人は和子でした。

さらに結婚前から関係が続いてる男がいたことが発覚。

そう呼ばれるようになったとか。

そのせいか、初犯で正当防衛ともいえなくない状況だったのに、執行猶予はつかず実刑となったそう。

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祖父とつきあっていた奈良和子に会ってみたいと言っていた美知香は、祖父の飼い犬のシロに導かれて、和子のマンションに行ってしまいます。

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実際に会った和子はいい人で、美知香と会えたことをとても喜んでくれます。

また、会いに来てもいいかという美知香に和子は引っ越しをするからもう来てはいけないと言います。

「美知香ちゃん、ごめんなさいね」

何度も謝る和子に、美知香は戸惑います。

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それから数日後、

再び美知香が和子のマンションを訪れると、飛び降り自殺を図った和子が救急車で運ばれていきます。

バッグから青酸カリがみつかります。

これで、古屋明俊の事件は決着をみたと誰もが思っていましたが・・・。

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2部がはじまった時には原田いずみとこの毒殺事件が最後にはつながると思っていたんですが、そういうわけでもないのかな。

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奈良和子でもないようなことを杉村は言ってるし。

ララパセリというコンビニ関係がまだちゃんとスポットが当たってませんしね。

このドラマはどこへ連れていってくれるんでしょう。

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●名もなき毒

※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話

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2013年9月 6日 (金)

きなこ庵ドラマ通信№12 ぴんとこな第8話 感想速報

9月に入りました。ちょっと過ごしやすくなってきましたね~。

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◆前回、言ってましたシャーロック2を見ました。

1時間以上の作品を一挙に3本。

しっかり録画はできましたけど、リアルタイムでは1本見るだけで降参。

かなり複雑なお話で、1本見ただけで、ぐったりしてしまいました。(笑)

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でも、ベネディクト・カンバーバッチはとっても素敵。

この人ならドラキュラできるなあ~と。

あの「インタビューウイズヴァンパイヤ」の続編なんか良さそう。

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それから、あの展開ならシーズン3あります。

また、楽しみにしておこうっと。

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◆それから、それから!最近はまってる ぴんとこな8話を見ました。

ちゃんとしたレビューは数日後にアップします。

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今回は恭之助の方にスキャンダルが。

あやめは恭之助の言い訳を信じないで怒ってます。

このふたりの仲をとりもってくれたのがなんと、一弥なんですね。

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私、一弥の「あやめちゃん、明日は晴れるよ」ってところで、号泣しました。

突然のあの言葉に、涙が噴き出たもんで、ティッシュを探して大変でした。

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一弥も大好きなんで、というか、あやめも恭之助も3人とも大好きなんで、たまりませんでした。

一弥の気持ちが一気に伝わってきました。

あの言葉はやさしいです。。。

で、号泣したのに。。。

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恭之助とあやめもうまくいったし、良かった、良かったと思っていたのに。

思っていたのに、

思っていたのに、

あの予告はなんですか???

ガ~~~ン、ショックゥ~~。

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やっぱり、あやめの父がネックかあ~。

娘のお金と持っていっちゃう人だからなあ~。

つらいなあ~。

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歌舞伎シーンはもうないのかな。。。。

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それと、今回、世左衛門の病気の診断シーンがありました。

相当進行してるので、早く手術しないと厳しいと医師から言われてましたね。

家族に早く伝えるようにと言われ、世左衛門は息子に話しますと答えてました。

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ということは、まだ手遅れじゃないってこと。

良かった。

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はやく恭之助とシズに打ち明けて手術しないと。

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大体、恭之助に跡継ぎの自覚がないってお説教してるけれど、自分が重病だと打ち明けた方が、恭之助は跡継ぎの自覚をもちますよ。

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ものすごい親心で恭之助に言えずにいるんでしょうけど。

でも、父親を亡くしてしまうよりいいので、はやく~。

母親はすでに亡くなってるんだし。

恭之助が一人になってしまうよ。

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●● ぴんとこな ●●

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※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1

ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

ぴんとこな第1話&玉森くん

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2013年9月 5日 (木)

ぴんとこな・第1話&玉森くん 【きなこ庵夏ドラマ通信№11】

※前後して申し訳ないんですが、見逃していた1話を見ることができましたので、遅ればせながらレビューしました。

第1話は2時間です。

男らしさと憎み切れない色気をあわせもつ役柄を歌舞伎の世界ではぴんとこなと呼ぶらしいです。

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歌舞伎界の名門の御曹司、河村恭之助(玉森裕太)が舞台で鏡獅子を踊っています。

着飾った多くのファンが熱い視線を送る中、制服を着た女の子がひとり。

演目が終わっても拍手しないで、恭之助をじっとみています。

.

公演後、楽屋口から出てきた恭之助を取り巻くファンの一郡。

その中から飛び出してきたその女の子は、馴れ馴れしく対応する恭之助の態度にブチ切れ、背負い投げして一気にまくしたてます。

「大好きな演目だから必死でバイトしたのに!

なんなのよ!あの寝ぼけた猫みたいな鏡獅子は!

舞台の真ん中に立つんなら本気でやれ!!

客、なめんな!!!」

.

突然、投げ飛ばされた恭之助も起き上がって食って掛かりますが・・・。

「このやろう!

ふざけやがって。俺を誰だと思ってるんだ!!」

「ふんっっ!」

さっさと帰ってしまう女の子です。

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女の子は千葉あやめ(川島海荷)。これが恭之助とヒロイン、あやめの出会いです。

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気を取り直して、ファンの女の子たちと遊びに行く恭之助と友達の春彦(ジェシー)。

「恭ちゃん、お父さんに叱られないのか?」

「舞台に出てさえいりゃあ~、出来なんて関係ないんだよ。

どうせ俺の芸なんて誰も見てないんだから」

そう言いつつ、さっき女の子から罵倒された言葉を思い出す恭之助です。。。

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案の定、帰宅すると、歌舞伎界の大御所で父である世左衛門(岸谷五朗)にこっぴどく叱られます。
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「こんな甘ったれた態度がいつまで通用するとは思ってないだろうな?」

「俺は好きでこの家に生まれたわけじゃないし、後を継ぎたいと頼んだ覚えもない。

気づいた時には、もうこの道を歩かされてた。

大根だ、七光りだと叩かれて、それでもしょうがねえから、やりたくもねえのに、稽古だってやってきたよ。

なんで、ガミガミ説教ばっかされなきゃいけないんだ。

俺がやめてもいいのか?

御曹司がやめたなんてことになったら、大変だぞ!

いいのかよ!」

「ばかもん!!!

何をいつまで子供じみたことを言ってるんだ!

おまえはいつもそうだ。

向き合うべきことから目をそらし、自分で乗り越えようともせず、うまくいかなければ人のせいにする。

これ以上、私を失望させるな!」

「出来の悪い息子で悪かったな!

けど、こっちだってうんざりなんだ。

この家と自分のメンツを守ることしか頭にねえ、親父なんか、うんざりなんだよ!」

.

結構、迫力の親子喧嘩です。お手伝いのシズ(江波杏子)と付き人のヤス(清水優)は廊下でハラハラ。

私もハラハラ。

恭之助は、母が危篤だった時でも舞台を優先した父を恨んでるようです。

家族のことなんてなんも思っていないんだと。

.

.

恭之助や春彦の通う高校で。
.
恭之助が花壇の横を通りかかると、足に土がかかります。

「おばさん、土かかったんだけど!」

「おばさん??私、まだ高校生なんだけれど・・・」

恭之介は目の前にいるのが昨日の女の子だとすぐに気付きます。

「ああ!!おまえ昨日の!!

きのうはよく恥かかせくれたなあ~」

「うっ・・・だってほんとうのことだもん。

稽古不足がバレバレ!」

再び、恭之助の舞台を詳しくダメだしする女の子。
.
恭之助はあやめのいう指摘がいちいち当たってることで言葉につまってしまいます。

「もういいよ!・・・帰ろうぜ!!」

立ち去ろうとする恭之助にあやめは追い打ちをかけます。

「それ、あなたの芸はそうやって逃げてる芸。

あなたの芸には見る人の胸に響くものなんてなにもなかった。

あれじゃあ、木嶋屋の看板が泣くよ」

「うるせええ!!

なんで、おめえにそんなことまでいわれないといけねえんだ!」

「歌舞伎が大好きだから腹がたつのよ。

あんな鏡獅子ならヒロ君の方が絶対・・・」

「あっ?ヒロ君?なんだそれ?好きな役者でもいんのかよ」

「いるよ・・・。

今は無名だけれど、絶対にすごい歌舞伎役者になるから。

河村君よりずっと」

言うだけいうと、あやめはバイトに行かねばと、さっさと帰ってしまします。

「あれ、3-Cの千葉あやめだ。特待生なんだけど。

父親が借金作って失踪して超貧乏な一人暮らしで、学校の花壇で野菜、作ってるんだってさ」と春彦。。。

.

稽古場では、完二郎(山本耕史)が恭之助のことを待っています。

次の公演の演目は、仮名手本忠臣蔵。

お軽と勘平の勘平を恭之助が演じます。

.

兄的存在の先輩、完二郎は恭之助の姿をみつけると、来たな!といきなり飛びついて頬をつねったり、首をしめたり・・・。

その稽古場に見かけない顔が・・・。

恭之助が気づいたのを見て、完二郎は言います。

「轟屋さんとこの澤山一弥(中山優馬)だ。

轟屋さんの頼みで今回、役をつけたらしいんだけれど、ちょっと只者じゃないって感じだろ。

おまえと同じ年だ」

師匠の松吉(高嶋政宏)も、一弥のことをひさしぶりに養成所から逸材が出たと評価している様子・・・。

.

 養成所とは、国立劇場の養成所で、一般家庭の子が通う歌舞伎役者を目指す学校だそう。

養成所出身の役者は大役をさせてもらえないらしいです。けれど、一弥は一番の歌舞伎役者になることを目指しています。

.

そして、稽古では、主役の寛平を演じる恭之助にダメ出しの嵐。

まったく稽古していない恭之助に、松吉は怒りに震えています。。。

.

「いいか!

多少人気があるからって勘違いするなよ。

芸のない役者なんて所詮あきられる。おまえは名門、木嶋屋の名跡を継ぐんだろ?

400年脈々と受け継がれてきた伝統に傷をつけることは許さんぞ!!」

.

稽古後、恭之助はぐったり。

一弥はそんな恭之助に声をかけます。

「先日の恭之助さんの鏡獅子、拝見しました。

でも、とてもがっかりしました」

初参加の一弥の言葉に稽古場がしんとなります。

.

「子供の頃、歌舞伎座であなたをみたことがあるんです。

子供心にすごいと衝撃を受けたのを今でもおぼえています。

だけど、今の恭之助さんには正直、何も感じません」

それだけ言うと、一弥は松吉のもとに走り寄ります。

「師匠。僕にもうすこし良い役をつけてもらえませんでしょうか?

お願いします」

一弥は群舞の中でも目立つ役をもらっていました。

師匠に直訴することなど、なかなかないことで、その場にいた役者たちは驚きます。

「一弥と言ったな。分をわきまえなさい。

どんな世界にも秩序というものがある。

地道に一歩ずる努力しなさい。

それは名門の名跡をつぐのも同じ。

家の名前でお客を呼べるほど、この世界は甘くはないからな」

一弥だけでなく、恭之助も叱られてしまいます。。。

.

.

その一弥には稽古場の外で待つ女の子が。轟屋の娘、優奈(吉倉あおい)でした。

恭之助と完二郎は、優奈と腕を組んで帰っていく一弥の姿を偶然目撃します。
.
「あの子は轟屋のひとり娘だ。

あの子と結婚して、ムコ養子に入れば養成所出身の一弥でも名跡を継ぐことができる。

あの、何がなんでものぼりつめてやるっていう執念。半端じゃねえぞ」

完二郎は恭之助に発破をかけます。

「俺だって本気を出せば・・・」

「じゃあ、はやく本気出してくれねえかな。

おまえだっていずれは歌舞伎座の舞台で主役はりたいんだろ。

いつまでも足踏みしてる場合じゃねえぞ。

みんな命がけで、そこを目指してるんだ。多分あいつもな」

.

その一弥はあやめの想い人でもありました。

「ヒロ君を歌舞伎に誘ったのは私なの。

ヒロくんの一弥って芸名はね、私がつけたんだ」

一番の一と鏡獅子に出てくる女の子、弥生の一文字をとって、一弥。

7歳の時、学芸会で鏡獅子を一弥にやらせたのはあやめでした。

その後、あやめの父の仕事が失敗して、引っ越しすることになり、以来二人は会ってないのですが・・・。

「あやめちゃんのために一番の歌舞伎役者になる。だからあやめちゃんも一人ぼっちで寂しくても、がんばって」

「うん!」

別れ際、ふたりはそう約束したのでした。

「今はまだ会いにいっちゃいけないの。ヒロ君が夢に向かってる途中だから。

夢をかなえたら必ず会える。そう信じてるの」

.

だそうなんですが、、、。

一弥は優奈と交際してるようで。

あらあ~。。って感じですね。

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稽古の帰り、恭之助は坂の上から猛スピードで下ってくる自転車に出くわします。

「きゃああああ~、ブレーキがぁ~~~~」

その自転車に乗ってるのはあやめでした。

「千葉???」

恭之助は自分の横を通り過ぎようとする自転車からあやめを抱きかかえ、ふたり一緒に道路に転がります。

.

いち早く起き上がったあやめは、恭之助が助けてくれたのだとわかると、慌てて救急車を呼びに走ります。

一旦、意識を取り戻した恭之助はその姿を見て・・・。

「おい。。。助けたのに置き去りかよ。

いつだって結局、俺はひとりなんだ」

恭之介は子役の時にも自分に厳しかった父のことを思い出します。

「まだまだだ。お前は河村家の跡継ぎだ。

普通にできるんじゃだめなんだ。もっともっと精進しなければな」

褒められることなど一度もなく、精進しろと言われるばかり。。。
.
必死でやっても背をむけられて、いつだって俺はひとりぼっちで・・・。

ふいに額に冷たいハンカチが置かれます。

目をあけると心配そうなあやめの顔が・・・。

「良かった!目をあけてくれて。

携帯なくて、遠くまで行くことになって。

すごい時間がかかちゃったの。

ごめんね。私のためにこんな。ほんとにごめんね。

私、大通りに出て救急車を誘導してくる」

「・・・そばにいてくれ」

恭之介はとっさに起き上がるとあやめの腕をつかんで、抱き寄せます。

「行かないでくれ。ひとりにしないでくれ」

ギュッと腕に力をこめたまま、再び気絶する恭之助・・・。

.

恭之助が病室で目覚めると、あやめがそばについてくれています。

「検査しても異常ないみたいだから、帰っていいって」

「ずっとついてくれたのか」

「家の連絡先とか知らないし」

「ありがと」

「いや、こっちこそ。たすけてくれてありがと。

廃品回収のおじさんにもらったんだけれどね、あの自転車。

ブレーキがきかないなんて・・・」

「おまえさ、一人で暮らしてるんだって?

さみしかったりしないの?」

「普通に楽しいし。貧乏だけれど、学校いけて、友達がいてご飯食べれて・・・。

それに私には大好きな歌舞伎があるから!」

思わず、その笑顔に見惚れてしまう恭之助。

「どうかした?」

「ああ、いや別に」

「あっ、そうか。河村君は意外と、さびしがりやだもんね。

ひとりにしないでくれ~だもんね!」

「くっ!それ、誰にもいいうなよ!」

「わかった!わかった!じゃあ、帰ろうっか」

そのあやめの足下にしおりが落ちています。

「これ、おまえのか?押し花?」

「あ、うん。私の。撫子だよ。大事なもんなんだ」

あやめはそのしおりを大事そうに鞄におさめます。

.

病院を出た恭之助はあやめを送っていきます。

「ほんとにごめんね。お稽古に響かないといいけれど・・・」

「大丈夫だよ。どうせ俺の芸なんか誰もみてねえし」

「どうした?なんでそんなこといいうの?何かあった?」

あやめは驚いて真剣にたずねます。

「俺のこと散々、バカにしたヤツに言われたくねえって」

「ごめん。

でも(この間の舞台を見て)みんなが河村恭之助を見たくなる気持ちはわかったよ。

河村君には華がある。河村恭之助にしかない華が。

この人が本気で演じたら、きっとすごいものになるんだろうって思ったもの。

他の人には真似できない河村恭之助にしかない華」

あやめにそういわれて、一気に有頂天になる恭之介。

「まあな、そりゃなんて言ったって御曹司ですから~」

「河村君って結構、単純?」

「悪かったな~」

あやめは立ち止まって、ちゃんと恭之助の目をみて言います。

「河村君は必ず歌舞伎界を引っ張っていく人になるよ」

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あやめの言葉は自信を失っている恭之助には救いとなったようでした。

.

あやめは、ここまでいいと言うと、軽快な足取りで帰っていきます。

あやめの後ろ姿を見ながら、恭之助はじわじわと喜びがこみあげてきます。

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.

御曹司で、天才子役と言われた恭之助なのに、あやめの一言でそんなに奮起するものなのかと思うんですが。

ちやほやはされても、ほんとの望むものは何もない。

そんな孤独なところにいたのかもしれないですね。。。

あの父の、普通にできるだけじゃダメ。

おまえは特別な存在にならないとっていう、あれはしんどいでしょうね。

どれだけやっても褒めてもらえない。

7才の時からそんなんだったら、疲れて果てて逃げ出したくもなるでしょう。

恭之助にとって、17歳の今が正念場の時なのかもしれないですね。

.

恭之助は家に帰ると、あやめの言葉を思い出してニヤニヤ。

あいつ、結局、俺に気があるんじゃねえのか?

「あやめ~~~~~!!!」

ベッドでゴロゴロしながら、叫ぶ恭之助です。

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階下では、その叫び声に驚いた世左衛門とシズの間でいろんな憶測が飛び交います。

「・・・あのバカ息子め」

「あやめっていいましたね?」

「さあ・・・」

「彼女ですかね?」

「さあ・・・」

「坊ちゃん、モテるのに一向に彼女ができないんですものね。

オクテすぎるのもどうですかね~」

「オクテで結構。いまは稽古に集中してもらわないと」

「私のカンでは、あれは恋に飢えた狼の雄たけびです」

「さあ!!!」

息子の恋にうろたえる世左衛門です。。。

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.

恭之助、翌日からさっそくあやめにアプローチ開始です。
.
あやめに稽古場を見にこないかと誘ってみることに。

あやめは「木嶋屋の稽古場が見られるの?」と大興奮。

恭之助も勢いづいて、あやめを自宅に招きますが・・・。

稽古場の障子をあけると、そこにはすでに先客が。

見事な踊りに見入る恭之助。

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先客は一弥でした。

一弥は世左衛門に稽古を見てもらいにやってきていたのでした。

.

その恭之助の背後から中を覗き込んだあやめは息をのみます。

「・・・ヒロ君」

「え?」

恭之助は思わず、あやめの顔を見ます。

「一弥があやめのヒロ君?」

.

そのあやめに踊っている一弥も気付きます。

けれど、目があったのは一瞬。

一弥は、さっと目を逸らして踊りに没頭してしまいます。

.

あやめは拒絶されたことにショックを受け、その場から逃げだしてしまいます。

恭之助はあやめを追いかけ、外に出たところで捕まえます。

「千葉、待てよ!さっきヒロ君って言ってたよな?

おまえの好きな役者って一弥のことか?」

「・・・小学校の同級生なんだ」

「まさか初恋の相手とか?」

「まあ」

「まさか、まさか、ずっと想い続けてるとかじゃないよな?」

「まさか!ちょっとびっくりしちゃっただけ。

小学校の時にね、約束したんだ。一番の歌舞伎役者になるって。

まあ、向こうはもうとっくに忘れてると思うけど」

「でもおまえは追っかけてるんだろ?」

「それは大好きな歌舞伎を幼なじみがやってるから応援してるってだけだよ。

私、バイト行くね」

あやめは走って帰っていきますが。

「ヒロ君、追いかけても来なかった…」目には涙がいっぱいです。

.

家に戻ると、一弥は帰っており、稽古を見た世左衛門は一弥を誉め称えます。

一弥は特別にお願いして世左衛門にお軽の踊りをみてもらっていました。

「なかなかだったよ。一弥の芝居は。

しかも大した野心家だ。

あの男なら、いずれ大成するかもしれんなあ。

おまえも精進しろよ。恭之助」

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.

翌日、一弥は制服を見たはずだから、もしかすると学校を訪ねて来てくれるかもしれないと校門にいるあやめ。。

千晶からそれを聞いた恭之助はあやめのところへやってきます。

「何してるんだ?

そんなに会いたきゃ、こんなところで、イジイジしてないで会いにいけばいいだろ!」

「別にイジイジなんて。河村君には関係ないでしょ!!」

「ああ、関係ないよ。けどなんかイライラするんだ。

ガキの頃の約束なんか知らないけれど、こんなとこまで会いにくるわけねえじゃん。

そんなに会いたいなら俺が会わせてやるよ!」

あやめの手を引いて、一弥のところへ連れていこうとする恭之介。

「やめてよ!!いい加減にして!!

河村君みたいに恵まれた人には、私の気持ちなんてわかんないよ。

きっと欲しいもんなんでも与えられて、本気で悩んだことも苦しんだこともないでしょ?

だから河村君の芸は胸に響かないんだよ。

.

私だってわかってるよ。

会いに来るわけないって。

私にはヒロ君との約束だけが支えだったの。

一番の歌舞伎役者になったらきっと会えるって信じて。

だからひとりでもがんばってこれたの。

彼がくれたこの花・・・」

あやめはずっと手に持っていた撫子のしおりを見せます。

「私には宝物なの。向こうはとっくに忘れてる。

ほんとバカみたい」

あやめは逃げるように教室に戻ります。

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.

「・・・何やってるんだ。俺」

その後、恭之助がイライラした気持ちを抱えたまま歩いていると、ぶつかった他校の生徒たちとケンカに。

殴られるすんでのところで助けたのは一弥でした。
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お礼も言わず、なんで助けるんだと文句をいう恭之助。

「顔は役者の命です。ベストな状態でいていただかないと。また言い訳されても困りますから」

「おまえ、千葉あやめと幼馴染なんだろ?

何で会いにいってやらないんだ?」

「恭之介さん、人の心配してる場合ですか?

そんな暇があったら稽古した方がいいですよ。

僕との差がこれ以上開かないように」

「おまえのそのバカみたいな自信はどっからくるんだ?」

「10年、努力してきましたから、やみくも身の程知らずな発言をするほど、僕もおめでたくはありません。

あなたが御曹司という立場で胡坐をかいてなまけてる間に、僕は血のにじむような努力をしてきた。

名前しかないあなたには絶対に負けたくはないんです」

恭之助はメラメラと闘志を燃やしはじめます。

「本番を楽しみにしてろよ!

俺が名前だけの役者じゃねえからな。

それと、わざわざいうことじゃねえけど。

俺、千葉あやめのことが好きになった。

だからあいつに認めてもらえるような男になりたいと思ってる」

「ほんと、わざわざ言うことじゃありませんね。。。」

.

自宅の稽古場で必死に稽古する恭之助。

父の世左衛門も満足そう。

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 ・・・会える人は会えるんですよね。一弥と簡単に。

あやめと別れてから、すぐに一弥と会うなんて。

あやめはひたすら校門で待っていたのに。。。

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そんな中、あやめは当然、一弥のことを引きずって沈んだ毎日を過ごしていました。

そんなあやめに撫子のアレンジメントが届けられます。

「君のことをずっと想っているよ」などというメッセージカードも添えられて。

あやめは、やっぱりヒロ君は約束をおぼえていてくれたと大喜び。

一弥にお礼をいうために、連絡先を知ってる恭之助に聞こうとしますが、学校を休んでいると春彦。

さらに、「おまえが悪いんだよ。おまえがズケズケいうから。ああみえて恭ちゃんは繊細なんだ」と脅されます。

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心配になったあやめは河村家の前まで来て、どう訪問したらいいのか思案しますが、ちょうど買い物から帰ってきたシズの後をついて敷地内に入ってしまいます。

「私、何をやってるんだろう・・・」

自分に呆れながらも、こっそり稽古場をのぞくあやめ。

そこには元気に稽古に励む恭之助の姿がありました。

「なんだ、元気じゃない」

ホッとしていると、恭之助は踊りをやめ、電話をかけはじめます。

「いつもどおり、撫子のアレンジメントでお願いします。

メッセージは君の笑顔が僕の支え ヒロキ・・・で」

あやめは一弥からのものでないことに失望しつつ、恭之助の心遣いに心から感動するのでした。

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家から出て、あらためにて恭之助をお呼び出すあやめ。

恭之助は慌てて、家から出てきます。

「千葉、どうした?」

「うん。学校来てないっていうから様子見に来たの。

「稽古してたんだ」

「このあいだ、ちょっと言い過ぎた。ごめんね。

それとお花・・・、ありがと」

驚いて、慌ててとぼける恭之介。

「って、ヒロ君に伝えておいてくれる」

「ああ、わかった。伝えとくよ」

「私、やっぱり河村君はすごい人になると思う」
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恭之助は仮名手本忠臣蔵の舞台にあやめを招待します。
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「明日の公演、来いよ。今度は絶対にガッカリさせないから」

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公演当日。

お軽役の完二郎がぎっくり腰に。

一弥は世左衛門にお軽をやらせてほしいと頼みます。

以前、お軽の踊りを見ている世左衛門は他に適任者がいないことからその申し出を受け入れます。

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一弥が俺の相手役として同じ舞台に立つ。

恭之助も闘志を燃やします。

「足引っ張るなよ。今日はあやめも見に来てる。

この舞台、俺とおまえの勝負だ」

お軽と勘平の装束を身にまとい、恭之助は一弥に言います。

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幕が開き、光りに向かってふたりで歩き始めます。

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恭之助は思います。

仮名手本忠臣蔵の勘平は少し前の俺の姿だ。

自分をごまかしていつも逃げることばかり考えてた。
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けれど、今は違う。

こいつだけは負けるわけにはいかないんだ。

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一弥は初めて舞台の真ん中に立って踊りはじめます。

僕はいま、舞台の真ん中に立っている。

だけど、なんだ?この客席を覆い尽くすような静けさは。

この日のために必死で努力してきたのに。

ダメなのか。僕は認めてもらえないのか、このままおわるのか。

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「轟屋~~!」の声がかかります。

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そして、客席から大拍手。

不安な表情から一変、あふれるほどの自信が一弥の瞳に宿ります。

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一弥の成功に、恭之助も一層、奮起します。

「このままじゃあ、終われねえ」

俺は何があってもこの世界で生きていくことを選んだんだ。

見てろよ!

これが河村恭之助だ。

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一弥に負けないほどの拍手を恭之介ももらいます。
.

舞台は大成功に終わりました。

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ふたりの演技を見ていた世左衛門の表情が緩みます。

「どうなることかと、肝を冷やしましたが。

はあ、頼もしいもんですな」

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この言葉を恭之助に実際にかけてあげたら、親子関係も随分変わるでしょうに。

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歌舞伎の化粧を落とすため、シャワーを浴びているふたり。

「今日は引き分けだったな。

でもこれから先は必ず俺が一番になるから」と恭之介。

「それはそのままお返しします。

それから、これはわざわざいうことじゃありませんが、僕はずっと彼女を想い続けてきました。

それでも、会いに行かなかったのは、歌舞伎の世界で生きるなら、舞台の真ん中に立つまで合わないと決めていたからです。

でもどんな形にせよ。僕はきょう、舞台の真ん中に立つことができた。
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だから今、この瞬間からあやめちゃんは僕のものです」

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一弥の本心を初めて聞いて、恭之助はガックリと肩を落とします。

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「あいつら、両想いじゃねえか・・・」

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恭之助の恋はまだ始まったばかりです。。。。

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このドラマ、初回チェックできていたら、絶対に最初からはまっていたと思います。

だから、とても不覚だったなと後悔しています。

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なんといっても歌舞伎の世界をのぞけることがいいです。

演目の紹介にはCGが使われていて、このCGがかわいいのなんのって。

他の歌舞伎の演目も、これでやってくれたらすぐに頭に入りそうです。

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歌舞伎と言えば、様式美がしっかりとあって、堅苦しいイメージがありました。

とっつきにくいというか。

それを、若手の俳優さんたちがやってくれて、随分ととっつきやすくなりました。

でも、俳優さんたちは大変でしょうね。

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お話もとっても楽しい。

野心家の一弥が現れて、競争心をあおられて心境が一変する恭之助。

あやめという歌舞伎大好きな女の子に恋をして、彼女に認められるような役者になるという目標もできちゃうし。

やる気を失くしてた恭之助は俄然、恋に稽古に励み始めます。

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もうね、楽しくて仕方がなくなるドラマです。(笑)

にわかに活気づく河村家。

世左衛門とシズはハラハラして見ています。

恭之助には厳しい面しかみせない父ですが、「あのバカ息子が~」と言いながら、ほんとは愛情いっぱいなんですよね。

息子がかわいくて、かわいくて仕方ない。

そりゃあ、あんなに性格が良くて、ひたむきで、単純で、明るい子なら、誰だって愛してしまいます。

「息子を鍛えるために鬼になるしかないんです」とシズに告白してましたが、つらい役目です。

でも、少しでいいので、褒めてあげるといいと思うんですが。

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ところで、恭之助を演じる玉森裕太さん。コメディーが上手です。。。

表情がくるくる変わって、今、何を考えているのかすぐに察することができます。

シリアスな表情にもドキッとさせられますし。

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それに、驚かされた時のリアクションが特におかしいんですよね。

シズやあやめに耳元で叫ばれた時のリアクションには大笑いさせてもらいました。

稽古を見てやろうと座る世左衛門を煙たそうに見てる恭之介にも。

この間合いは絶妙でした。

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回がすすむにつれて、思いっきりやってるなあ~と伝わってくるんですが、最後まで期待してみたいです。

なんといっても、恭之助と河村家はコメディー担当みたいなところがあるので、登場するとニマニマ。

うれしくて、うれしくて、ワクワクしています。

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玉森さんは今後も別の役でコメディーをされるでしょうけど、大好きな恭之助のキャラを見せてもらえるのはあと数回。

ものすごく残念でなりません。

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スペシャルなんてあるといいけれど・・・。

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まあ、とりあえず、これからの数回を大事に見ていかないとと思っています。

(2013/9/5)

もうすぐ、8話が放送されます。

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1

ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話

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2013年9月 4日 (水)

ぴんとこな・第5話&大好きな理由 【きなこ庵夏ドラマ通信№10】

5話はすごく大事な回でした。

1~6話まで通してみて、この回がどんなに重要か切実に感じました。

見られてほんと良かったです。

この回を見て、私はぴんとこなにはまったんですよ~。

そのことも最後の方で書いてまいます。

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世左衛門とシズのやり取りも楽しいし。

世左衛門と対面したあやめが狂喜するシーンも楽しい。

こういうシーンが多いとグッと魅力が増しますね。

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一弥(中山優馬)はあやめ(川島海荷)の誕生日に携帯をプレゼントします。

これからはこれで毎日連絡を取り合えるね。

あやめも浮かれ気味。

幸せすぎてスキップしてます。(笑)

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そんなふたりを目撃した優奈(吉倉あおい)は嫉妬に狂い、梢平(松村北斗)を使って自分と一弥がつきあっていることを恭之介(玉森裕太)に告げ口させます。

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それを聞いた恭之介は一弥の元に飛んで行って殴りつけます。

「名門の御曹司でもない雑草が上を目指すには、なりふり構ってはいられないんですよ!」という一弥に、

「おまえがどこを目指してもいいけど、それとこれとは別だろ!!」と恭之介。

「ちゃんとけじめはつけます!」

「あやめは俺が守る!おまえなんかに絶対に渡さないからな!!」

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・・・と、堂々と宣言した恭之介でしたが・・・。

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翌日、一弥に携帯をもらったと大はしゃぎのあやめを見て、ふたりの間が急接近してるのを知り焦ります。

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「そうだ!!」

恭之介は追試のために家庭教師のバイトをしないかとあやめを依頼します。

「バカはバカなりに考えてるね~」友人の春彦(ジェシー)の指摘は的確ですね~。(笑)

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で、ここからが楽しいんです。

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あやめは家庭教師を引き受けて、河村家へとやってきます。

恭之介の家には世左衛門(岸谷五朗)がいて、あやめは一気に目がハート!

「私、大ファンなんです!

連獅子の踊りに魂を揺さぶられました!

あのう。連獅子の踊り、ちょっとだけ見せてもらえないでしょうか?」

さすがの恭之介もあやめの踊ってくれという願いに慌てますが、世左衛門は、「いいでしょう」と快諾。

え?いいの?とあやめの横で目を丸くして驚いています。

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ただ、この後、実際に踊るシーンは一切なくて、次は恭之介とあやめは部屋で勉強しているっていうシーンになっちゃうんですよね。残念。

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階下のリビングでは、世左衛門が心配顔。

「あいつ、(女の子を部屋を連れ込んで)良からぬことを考えてる気が・・・。

「良からぬことしか考えてないでしょう!!」とシズ。

「やっぱり!!」

「ご安心を、手は打ってあります」

シズはしぶ~~いお茶をもって、恭之介の部屋へ突撃。

良からぬことを考えている恭之介の野望を阻止してます。(笑)

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勉強からの帰り、あやめは上機嫌です。

「世左衛門さんって家庭ではいいお父さんって感じだね~」

そういうあやめに恭之介は、不満顔。

「あの人は歌舞伎の名門、河村家の名誉と伝統を守るためだけにいるんだ。

どんなときにも家が、名前が、そればっかり。

父親だなんて思ったこともないよ」

「・・・河村くんも寂しい思いをしてきたんだね」

「おまえもひとりなんだろ?寂しくないの?」

「大丈夫。

でも、たまにつらい時はデパートの屋上にいくんだ。

昔、お母さんといったところで、落ち着くの」

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恭乃介は意を決して言います。

「おまえさ、デパートの屋上もいいけどさ。

つらいことあったら、俺に言えよ。なっ!」

そういう恭之介に、あやめはカラカラとわらって、

「ありがとう。でも、今は幸せだから平気!」

「・・・・・・」
.
もう顔を見なくても、恭之介がガックリきてるのがわかります。。。

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あやめが家に帰ると、一弥が待っています。

一弥は自分が若手選抜の公演で加茂堤の刈屋姫という大役をやらせてもらえるようになったとあやめに報告します。

一弥の10年の努力が実を結んだことにあやめは大喜びします。

けれど、一弥はあやめが恭之介宅で家庭教師をしてきたと聞いて危機感を抱きます。

「次の舞台が成功したら、後ろ盾がなくてもやっていけそうな気がするから。

今は無理だけれど、いつか一緒に暮らさないか?

これからはあやめちゃんのことは僕が守るよ」

「うん。ありがとう!ヒロ君」

あやめは頬を赤らめて照れています。

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翌日、恭之介は高校であやめから一弥が刈屋姫に選ばれたことを聞かされます。

・・・自分は当然選ばれると思っていたのに、選ばれなかったのか・・・。

内心のショックに追い打ちをかけるようにあやめは、

「真面目に努力してれば、見ている人は見てるんだね」とニコニコ。

恭之介はつい嫌味のひとつも言ってみたくなります。

「おまえはなんもわかってねえ!」と。

でも、それだけ。

あやめを悲しませたくなくて、二股をかけてるとは言えない恭之介です・・・。

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稽古場前でバッタリ会った一弥からも、

「今度の公演が終わったら、澤山家を出る予定です。

あやめちゃんとはいずれ一緒に住む予定です。

ここからは彼女とふたりで夢を掴みにいきますから」と言われ、

もう自分の入るスキなんてない・・・と落ち込みます。

.

プライドがズタズタになった恭之介は、カラオケで大暴れ。

カラオケ店に恭之介を引き取りにやってきたのは世左衛門でした。

店長に一緒に謝ってくれる世左衛門。

「俺はおまえの父親だからな。

おまえにもいろいろあるとは思うけど、無駄なケンカをするパワーがあるなら芝居にぶつけろ。

このバカ息子!」

怒られているのに、恭之介からは笑顔がこぼれます。

.

恭之介はこんな風に父に構ってもらったことがなかったんですね。

父親が自分の気持ちを察してくれていることを知って、ものすごくうれしそうに笑うんですよ。。。

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一弥が独り暮らしをしたがっていると知った優奈は、それを完全につぶすために今度は一弥とあやめがデートしているところで梢平に言わせます。

「あれ?彼女とデート?

おまえ、轟屋のお嬢さんがいながら、これはまずいんじゃないの?

お嬢さんのおかげで今までの主役だってもらえてたようなもんなのに」

「ヒロ君、ほんとうなの??」

そのことを否定しない一弥を前に、あやめは「幻滅した」と別れを告げます。

.

すべてが順調にいっていたのに、ふたりの夢が見事なくらい砕け散ってしまいます。

.

千晶(草刈麻有)からあやめの元気がなかったと聞いた恭之介は、前に言っていたことを思い出し、デパートの屋上を探します。

数件目でやっとあやめを発見し、恭之介はためらいつつそばへと近づきます。

「ちょっと通りかかったんだけどさ・・・」

「・・・デパートの屋上を?私のことを探してくれたんでしょう?」

恭之介は苦笑いするばかり・・・。

「バイト休んだって聞いたからさ」

「ああ・・・、河村君は知ってたんだね。ヒロ君のこと。

だから、おまえは何もわかっちゃいないって言ってたんだね。

でも、私は大丈夫だよ。

元々歌舞伎の世界に誘ったのは私なんだし。

ヒロ君は悪くないんだよ。

きっと10年間、大変な思いをしてここまできたんだと思う。

私がそばにいても、ヒロ君が望むものは与えてあげられないから。

ヒロ君が夢を叶えるために選んだ道なら邪魔したくないんだ」

「おまえはそれでいいのかよ」

「ヒロ君の夢は私の夢。それはいまも変わらないからさ」

「おまえさ、俺の前では無理して笑わなくていいから。

つらい時は聞いてやるって言ったろ」

恭之介の言葉に泣き出しそうになるあやめ。

つい甘えて頼ってしまいそうになるところを、がんばり屋のあやめはしっかり踏みとどまって、ふたたび笑ってみせます。

.

「ダメだよ。

やっぱりそういうのは、もっと大事な人に言ったほうがいいよ。

私になんて言ったら、もったないないって。

私は河村君に甘えすぎたって反省してるんだから」

あやめはバイバイと手を振って帰っていってしまいます。

.

「…俺じゃあ。ダメってことか」

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ああ、くさらないで~。恭之介。

もうなんというか、あまりにもあやめに想いが通じなくて気の毒になっちゃう。。。。

.

.

一弥はあやめにフラれたことを忘れようと、刈屋姫の稽古に一層打ち込みます。

迷うな。この大役は10年の努力で勝ち取った結果なんだから。

僕にはもう歌舞伎しかないんだから・・・。

自分を叱咤して稽古に精を出す一弥ですが、なかなか身が入らず。

完二郎(山本耕史)から「優奈との婚約が近いのにケンカでもしたのか?」と聞かれます。

「あのう、なんの話でしょうか?」

.

同じ頃、恭之介も付き人から一弥の婚約話を聞かされています。

「今回の刈屋姫の役は一弥さんが澤山家の婿養子に入って、名跡を継ぐことを前提として(澤山)咲五郎さんが根回ししたもんだそうです」

.

.

「実力なんかじゃ、なかったんだ。。。」

一弥は自分の足下がガラガラと崩れていくのを感じます。

.

.

講演当日がやってきます。

.

一弥は本番で舞台に立ったものの、集中できずに苦しみます。

「集中しろ。あの日から10年。

ようやくここまで辿りついたんだから。

.

だけど、あの拍手も、この舞台も、

僕が自分の力で掴んだものじゃないかった。

僕にはなにもなかった。

ただの思い上がりにすぎなかったんだ。

.

それだけじゃない・・・。

.

僕は一番、大切な人を失ったんだ・・・」

.

一弥は舞台の真ん中でハラハラと涙を流し、うずくまってしまいます。

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.

その舞台を恭之介も見ていました。

「お前があやめを傷つけてまでつかもうとしたものを見届けに来た。

今日の舞台は絶対に成功させろ。

悔しいけど、あやめの夢をかなえてやれんのはおまえだけなんだ」

.

本番前、そう伝えていた恭之介は、舞台上で号泣する一弥を真剣な目で見つめています。

.

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ちょっと前に若手選抜に選ばれず、あやめも一弥とラブラブで腐っていた恭之介なら、恭之介に身に降りかかってきた絶望がすさまじいことがわかったのかもしれないですね。

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この後、舞台は途中で中止。

一弥は行方をくらましてしまいます。

その行方を必死で探しつつ、歌舞伎界から追放だと怒る師匠や父のところを回ってもう一度、チャンスを与えてやってほしいと頭を下げて回ったのは恭之介でした。

.

ようやく、中止になった舞台の責任者、完二郎が恭之介の頼みを聞いて、再びチャンスを与えてもいいと言ってくれます。

.

そのニュースを持って恭之介は一弥のもとを訪ねます。

.

祖父の家で、人形のように動かなくなってる一弥に、恭之介は、

「おう!どうしたんだ?

おまえ、俺みたいじゃないか~」

と元気よく声をかけます。

.

.

不覚にも大笑いしてしまいました。

俺みたいじゃないかって。

恭之介もいろいろありましたからね~。(笑)

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「帰るぞ!!」

恭之介は一弥を連れ戻し、澤山の家を出た一弥を自宅に招き、公演まではここで寝泊まりしろと勧めます。

.

6話はここから、また紆余曲折あるんですが、一弥は気持ちをふっ切って、歌舞伎に邁進することを決意するんです。

.

恭之介はあやめのために動いてる感じではあるものの、一生懸命に駆けずりまわってるのは他ならぬ一弥のためなんですよね。

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「俺はあいつと歌舞伎をやりたいんです!

一弥を信じてやってください!

一弥には歌舞伎しかないから!!」

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父や師匠に何度も頭を下げる姿には感動します。

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あの後、2度目の公演にも遅れて代役をたてないといけなくなった時も、あいつは絶対に来るからギリギリまで待ってやってくださいと必死で頭を下げるんですね。

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私はこの恭乃介がたまらなく好きなんです。

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5,6話で、私がぴんとこなにどっぷりはまったのは、この恭之介と一弥の関係なんですよ。

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恭之介はやる気をなくしてて、歌舞伎の大御所である父や師匠たちから何度、注意されてもあらたまらないんですね。

でも、一弥が登場し、あやめを好きになって、状況が一変。

特に、ライバル一弥と競い合うように芸が磨かれていくんです。

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その上、そのライバルの苦境に、必死になって苦手だった師匠たちに頭をさげてまわってる。

俺はあいつと歌舞伎をやりたいんですって。

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その恭乃介の心根がまっすぐで、清々しいんです。

卑怯でも、姑息でもない。

一生懸命、駆けずり回って努力する。

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あやめのところでは、心底優しいってこともわかりますしね。

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恭乃介の役者として、人としての成長を見せられて、拍手したい気分にかられます。

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人を成長させるのは、上の人ではなく、同じ年代の人たちと切磋琢磨することなんだと、丁寧に描かれているのがこのドラマだと思います。

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良いドラマを見ることができてよかったと思ってます。

ドラマの神様に感謝です。

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●● ぴんとこな ●●

※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1 ぴんとこな第7話

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◆前後してますが、見逃していた回を見ましたので、遅れてレビューしてます。

ぴんとこな第5話&大好きな理由

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2013年9月 2日 (月)

ぴんとこな・第7話 告白!【きなこ庵夏ドラマ通信№9】

長いレビューになったので、タイトルを前に持ってきました。

いやあ~、ものすごくはまってます。

5,6話でズドンって感じでしたね~。

私は恭之介と一弥のライバル&友情話に魅かれてるんですけど。

今回は恭之介があやめに告白がメイン。

長い間、ためらっていたんですが、ようやく言いましたわ。

恭之介、ようやった~!

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とうとう告白しようと覚悟を決めて、あやめ(川島海荷)を呼び出した恭之介(玉森裕太)ですが、「もしかしてヒロくんに何かあった?」とあやめに聞かれてしまいます。

「いや、あいつは大丈夫。舞台は大成功だったよ」と、一弥(中山優馬)の報告をした後は、また言いそびれてしまいます。

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 もう何度も機会を逃してますしね・・・。

でも、一弥を好きなあやめに言っても距離を置かれるだけだしなあ…。

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「永遠に告白できない気がしてきた・・・」

家で落ち込んでる恭之介に、シズ(江波杏子)は、

「そんなことありませんよ。

時が来れば、花は咲くものですから」となぐさめます。

そして、園山の家元から送られてきた祝賀パーティーの招待状を見て、「芸者さんの踊りから御茶席もあるんですね。こういうのあやめさんお好きだと思いますけど」とすすめてくれます。

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恭之介は一弥がパーティーに来ないことを確認してから、あやめを誘います。

あやめも一弥が来ないと聞いて、じゃあ、気分転換にいいかもね!とOKします。

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その夜、借金をして失踪中の父からあやめに電話が・・・。

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翌日、恭之介はあやめがふさいでいることにすぐに気づきます。

「実は…昨日父さんから電話があったの。2年ぶりくらいに」

「おまえ、借金残して逃げた父親を恨んでないの?」

「恨んでないよ。元気でいてくれればそれでいい」

「おまえはすげえな。

なんか、いつも自分より相手のことっていうかさ。

一弥と別れたのだって、あいつのために」

「やめてよ!」

いきなり怒り出すあやめに、キョトンとする恭之介。

「すごいとかそんなんじゃないから!」

あやめは恭之介を置いて、立ち去ってしまいます。

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意味がわからなくて途方にくれてしまう恭之介。

「何で怒ったんだろう。一弥だったらわかんのかな・・・」

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あやめが家に帰ると、祝賀パーティーに着ていく着物用に貯めていたお金が盗まれています。失踪中の父の仕業でした。

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 ひとりでバイトして暮らしてる娘の貯金を盗むって・・・。

生活費じゃなくて、趣味用の貯金だったとしても、このお父さんではあやめの将来が心配ですわ。

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翌日、あやめは恭之介に、「ごめんなさい。行けなくなった」と頭を下げます。

「・・・やっぱ、なんか怒ってんのか?

なんで怒ってんのかわけわかんないよ・・・」

「私のこと、いろいろ心配してくれてありがと。

でも私は平気だから気にしないで」

「何だよ・・・それ」

がっくり肩を落とす恭之介でしたが、「まさか!一弥のせいか?」と思い立ち、一弥に聞きに行きます。

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「なんでそんなこと聞くんです?

もしやあやめちゃんになんかあったんですか?」

「いやあ・・・、急に怒ったり、言うこと変わったり、わけわかんねえんだよ」

「まさか僕にグチを言いに来たわけじゃないですよね?」

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 ここで私、大ウケ。

このふたりって歌舞伎を通じて、もうすごく信頼関係ができてるんですよね。

一見、つっけんどんな態度なんですけどね。

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「違うよ!俺はただ、またおまえが原因じゃないかって・・・」

「しっかりしてください。

あやめちゃんは僕のことなんか忘れて前に進もうとしてる。

恭之介さん、あやめちゃんを守るって言いましたよね?

だったら、彼女のことをちゃんと見てあげてください。

僕にはもう許されないことだから」

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うっ、一弥は完全にあやめをあきらめたんですね。。。

どーして、澤山の家に戻ったのか。澤山の家にもどらずになんとかできなかっ

たのか。こちらは今でもそう考えてしまうんですけどね。

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恭之介はあやめの友達、千晶(草刈麻有)からあやめが行けなくなった本当の事情を教えてもらいます。

なんだ!そんなことか!!

わかったら、恭之介は即行動。

あやめを自宅まで引っ張って行き、母親の着物を見せます。

「これ、パーティーに着て行けよ」

「え?いいの?」

「箪笥で眠ってるより、着てもらった方が母ちゃんも喜ぶと思うからさ」

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パーティー当日は、河村家でシズに着付けてもらうあやめ。

母親の形見の着物を着たあやめに感動する恭之介。

「ダメ?」

「キ、キ…」照れて言えない恭之介のかわりに、

「キレイと言ってます」とシズが答えてくれます。

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 思いっきり照れてるふたり。すごいかわいいの。

あやめは和服がとってもよく似合って。

ふたりならんで撮った記念写真も照れて、照れて。

シズさんじゃないけど、思わずニマニマ。

世左衛門もちょっと離れたところから見てましたね。

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ふたりは祝賀会場に入って行きます。。。。
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さっそく、踊りの家元である園山に捕まって恭之介は放してもらえない状況に。

「今日は紹介したい人がたくさんいるんだ。私のそばにいなさい」

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ひとりで舞台の踊りを見ていたあやめのもとに優奈(吉倉あおい)と一弥がやってきます。

あやめは一弥を見て、動揺を隠せない様子。

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恭之介があやめをパーティーに誘うところを見ていた優奈が、あやめに嫌がらせをするために強引に一弥を誘って連れてきたんですよね。

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ここから、優奈の嫌がらせの数々が始まります。。。。

もうこれでもかというくらい準備万端で挑んでるんですよね。

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恭之介が園山の家元のそばにいるうちに、優奈はあやめを誘ってお茶席に。

けれど、お作法を知らないあやめはまわりの女性たちから笑われてしまいます。。。

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 適当に人の真似をすればいいからと誘っておきながら、一番先頭に座らされてるし…。でも、茶道はお作法を知らなくても笑ったりはすることはありません。

どうすればいいんでしょうか?ってたずねたあやめはえらいです。まわりの人がちゃんと教えてくれますよお。

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あやめは気疲れして、こっそり会場を抜け出し、バルコニーにやってきます。

そこには、すでに疲れた一弥が先客としています。

「・・・パーティとか苦手でさ」

「緊張するよね」

あやめと一夜は苦笑い。

「あやめちゃんの着物姿、はじめて見た」

「そりゃあ、そうだよ。初めて着たもん」

「そっか」

「うん。。。」

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 こういうシーンを見ると、やっぱりあやめと一弥はしっくりくるなと思います。

一緒にがんばっていけたはずなのにね。

幼馴染で約束して、でもその約束を果たすために別れることになるって。ほんとに皮肉な・・・。

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あやめは気まずくなって会場に戻ろうとしますが、つまずいたところを一弥に支えてもらいます。
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それを目撃した恭之介は、背をむけてその場を離れてしまいます。

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 なんだかこの消極的な恭之介の態度にちょっと驚きました。

まあ、一弥には勝てないってことずっと思い知らされてきてますもんね。。。

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会場に戻ったあやめは、優奈の嫌がらせ第2弾、着物を汚されてしまいます。

大事な着物がシミができる。慌てるあやめを優奈は更衣室につれていき、自分の予備の着物を押し付け会場に戻ってしまいます。

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着付けができないあやめはどうすることもできなくて呆然・・・。

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 恭之介の母親の形見の着物だって聞いてもこれをやるのね。優奈。意地悪すぎる!

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会場であやめを探していた恭之介は、女子更衣室まで辿り着きます。

「あやめ?いるのか?」

着物が汚れてしまって、新しい着物はあるものの着つけられないでいると知った恭之介は襖越しに着付けを教えていきます。

けれど初心者のあやめでは帯までは締められず、恭之介が。

新しく恭之介の手で締められた帯は歌舞伎の女形で使う結び方でその艶やかさに会場で注目されます。

あやめのうれしそうに恭之介を見上げます。

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 ここ、恭之介が帯を結んであげるところを見たかった~。

色っぽくて素敵なシーンになったと思うんですけどね。ほんとに!!

そういえば、4話でしたか。世左衛門に踊りを見せてほしいとあやめがお願いして、承知してもらって大喜びだったのに、その後の踊るシーンがなかったんです。

これもやってほしかった。

結構、見たい!って思うシーンが省略されていることがあるんですよね。

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パーティーも一区切りついたところで、園山の家元から、一弥と優奈の婚約が発表されます。

こちらもあやめへの当てつけで優奈が家元に頼み込んだものでした。

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会場から拍手が起こる中。

あやめも顔を引きつらせつつ、「おめでとうお幸せにね」と声をかけます。

そして、そのまま会場を飛び出してしまいます。

ハラハラして見守っていた恭之介は園山の家元に呼ばれて、後を追えず・・・。

かわりに一弥が追いかけます。

「あやめちゃん!」

一弥はあやめを引き留め、あらためて、「ごめん…」と謝ります。

目にいっぱい涙をため、あやめは絞り出すように言います。

「おめでとう。ヒロ君。

・・・・・・さよなら」

あやめはそのまま外へと向かいます。

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「あやめ!」

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草履の鼻緒が切れて、ズサ~と地面に転がるあやめ。

起き上がって、もう一方の草履も脱いで歩き出したところで、恭之介に呼び止められます。

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お作法も知らない、着物も着つけられない、恭之介にも迷惑をかけてしまう・・・。

パーティーに場違いな自分にも泣きたい気分なのに、その上、一弥からは完全に別れを告げられてしまった・・・。

あやめは背後にやってきた恭之介に心情を打ち明けます。

「カッコ悪いよね。でもこれが本当の私なんだ。

私、河村くんにちょっとうそついてたんだ。

ヒロ君と別れたのは彼のために身をひいたとか、そんなかっこいいことじゃないの。

怖かったの。

私を選んだことをヒロ君は将来後悔するんじゃないかって。

私はヒロ君に嫌われたくなかっただけ。

婚約発表だってお祝いいする気にはなれなかった。

お父さんのことだって、実はちょっと恨んでる。

河村君は私のこと、すごいって言ってくれたけど。全然ちがうんだよ。

なんで、私ばかりこんな目にって、心のどっかで思ってる。

最低でしょ?

私はそういうダメな人間なの!!」

そんなあやめの前に回って、恭之介はじっとあやめをみつめます。

「だからなに?

カッコ悪くって何が悪いんだ。

それでも、あやめはがんばって笑って前に向いて歩いてきた。

強い女の子だ。

だから俺は、あやめが好きだ。

好きだった。ずっと前から。

この先も、俺は絶対おまえ以外の子は好きにならない!!」

恭之介の突然の告白に、あやめは動けなくなってしまいます。

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やった~~!言った~~~!!!

ようやく言いました。

まだ早いんじゃ~と思ってましたが、ベストタイミングだったかも。

時が来れば花は咲く~ですね。

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あやめはプライドを傷つけられ、最後には一弥からほんとに別れを告げられ、気持ちはボロボロ。

そんな自棄を起こしたあやめを受け止めてあげたくて、恭之介が必死の告白。

ほんと良かった。

あやめはこのあとどう言うのかな。

ワクワクワク。。。。

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恭之介も言ってましたが、あやめは強い女の子。

お父さんのこととかで不安なことがあっても、笑ってがんばっている子。

これくらいのことがないと恭之介に弱音を吐いたりしませんもんね。

恭之介も一弥のことが好きなあやめに告白するのはハードルが高すぎます。

このパーティーはいい機会でした。

シズさんの提案が功を奏しましたね。

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あやめは、恭之介の初恋の女性、美月(マイコ)に、「河村くんは根はやさしくて、困ったり辛いことがあると、どっからともなく現れて助けてくれる」と恭之介の良さを十分にわかってます。

ちょっとずつ心は動いていきそう。

2話で、すでに「あやめ」って呼ばれて、キュンとなってますしね。

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来週は今回、パーティーでいきなり恭之介に抱きついてきた美月が本格的に絡んできそう。

この美月さん。

恭之介が小学生のときに、近所に住んでいた年上の女性で、その後アメリカへお引っ越し。

お別れの時には恭之介がラブレターを渡したという初恋の相手。

いまは売れないモデルなんだとか。

私はてっきり、着つけができないあやめを助けてくれるのは彼女だと思っていましたよ。

どうも、恭之介を奪いにくるようですね。
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まあ、この展開は出てくるだろうって思ってました。

恭之介の初恋の相手出現で、あやめに恋を自覚させる必要がありますもんね。

自分の中の一弥の存在が大きかったからこそ、恭之介にとっても美月の存在も大きいのではとあやめは思い悩みそう。

そんなことないかな。(笑)

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ところで、私は河村家が大好きで、特に世左衛門(岸谷五朗)とシズさんのやりとりがお気

に入りなんですよ~。

なのに、その世左衛門が重病に?

胃が痛いと初回から言っていて、こういうことにならなければと願っていたんですが。

お医者さんからも余命を宣告されていたのかしら・・・。

「坊ちゃんもいつかお嫁さんをもらうんですね~」byシズ

「間に合うといいが…」空を見ながらつぶやいているんです。

「じっくり考えてください」と言われていたので、まだ手はあるのかも。

手術してほしいなあ。

でも、世左衛門は病気のことを内緒にしているんですよね。

最後は胃潰瘍だったというオチで、どうかお願いします。。。

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※ドラマ通信の中にあるぴんとこなの過去ログ

ぴんとこな第2話

ぴんとこな第3話

ぴんとこな第4話

ぴんとこな第6話

番外編1

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※前後しますが、今後、第1話と第5話のレビューもUPします。

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