七つの会議・第4話最終回 だれかが生き残る
すごく良かったです。
やはり主人公が男泣きするドラマはいい!
こういうドラマはNHKがダントツですね。
私、監査法人も好きだったんです。もっとこういうのが見たいなあ~。
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ほんとに良かったので、今度再放送があった時にはぜひ見てください!
超おすすめです。
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東京建電のリコール隠しは、八角(吉田鋼太郎)が親会社フロンティアに知らせて大騒ぎに。
フロンティアは、八角を責任者にして東京建電の聞き取り調査を始めます。
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まず、坂戸(眞島秀和)が呼びもどされ、事情を聴かれます。
フロンティア側はネジの強度偽装をすべて坂戸の責任と決めつけようとしますが、八角と原島(東山紀之)は反発し、坂戸からあらためて事情を聴きます。
すると、坂戸は元々この話はトーメイテックから持ち込まれた提案だったと証言。
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原島は真実をつきとめないと会社は変わらないとトーメイテックにも話を聴きに行きます。
けれど、すぐにその動きは上司の耳に入り、圧力をかけられます。
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どうも、トーメイテックの江木社長はうちの内情を知りすぎている・・・。
原島は社内に通じている人間がいるのではと探しはじめますが、手掛かりはつかめず・・・。
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そんな時、フロンティアから出向してきていた村西副社長(北見敏之)がヒントをくれます。
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村西は自分の実家は広島で金属加工の工場をやっており、今は姉夫婦が引き継いでくれていると初めてプライベートの話をします。
「先代のおやじの口癖は、仕事っていうのは金儲けじゃない。
人の助けになること。
客を大切にしない商売はほろびる・・・よくそう言ってたよ。
フロンティアの出世競争にはじかれ、2年前にやってきた東京建電。
骨を埋める覚悟で仕事をしていたのに、誰も私に知らせてもくれなかった・・・」
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親会社からの出向である村西に、東京建電の不祥事を伝えられるはずがなかった・・・原島は小さくため息をつきます。
村西は村西で淋しさと後悔をにじませます。。。
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「・・・まだ間に合うと思ってます。不正の真実を明らかにしたい。
作って売る。会社をそこに戻したい」
「作って売るか・・・」
原島に共鳴したのか、村西は、
「秋葉原ではよく宮野社長を見かけたよ。
でも、音響仲間と一緒だったから声はかけなかったけれど・・・」と、言って去っていきます。
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原島と八角が調べると、宮野社長(長塚京三)がトーメイテック社長、江木と頻繁に会っていることがわかります。
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まさか、社長がこの不祥事の原因?
原島は宮野社長に率直に問いただします。
宮野はあっさりとそれを認めます。
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4年前、新型航空機のシートを受注するため、全社をあげてのプロジェクトを展開。
チーフは坂戸。
競合他社を追い落とすため、コストダウンを迫られていた坂戸に宮野は江木を通して、ひとつの方法を提案したそう。
ネジの強度を偽装しろと。
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「苛烈を極める中で受注を勝ち取るためにはそうするしかなかった」
原島は社長自ら強度偽装を行っていたことに愕然とします。
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さらに、宮野は北川から、20年前にも強度不足のネジでコンペを勝ち抜いたことを知らされたといいます。
その主導者が当時フロンティアから出向していた現常務の梨田であったことも。
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話を理解しようとしていた原島の前で、宮野の携帯が鳴ります。
それに出た宮野は満足そうに何度も頷いてから電話を切ります。
「原島くん、フロンティアがこの問題を公にせず、隠蔽することに同意してくれました」
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原島はフロンティアがリコール隠しを認めたと知り、衝撃を受けます。
宮野の部屋を出て、トボトボと廊下を歩く原島。
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思い悩んだ末、原島は週刊誌にリコール隠しの告発文を持ち込みます。
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数日後、この内部告発はマスコミに大々的に取り上げられ、東京建電にはクレームの電話が殺到します。
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東京建電では第三者委員会の弁護士による聞き取り調査が開始されます。
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原島がすべての経緯を話し終わります。
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「あのう、お聞きしてもいいですか?これは個人的な興味なんですが。
あなたはこの会社のどこをそれほど愛しておられたんでしょう?」
「愛?」
不思議そうな表情をして原島は聞き返します。
「ええ、すべてを投げ打って正そうとしたんですよ?
人はどうでもいいものにそこまではしませんよ。
あなたは会社を愛してたんだ・・・・・・」
原島はその言葉自体が理解できないようで・・・。
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部署に戻った原島は部下に頭を下げて詫びます。
「みんな、話がある。
今回のリコール隠しを外部に告発したのは私だ。
正直、初めてこのことを知った時、俺は坂戸を憎んだ。
坂戸にこんなことを指せた会社を憎んだ。
課長に任命されたのはこの不正を隠ぺいするためだ。
俺自身、俺会社にも下請にも迷惑をかけないようこのまま黙って回収に徹しよう。
そう決めた時もあった。でもできなかった。
何度も同じことが繰り返させれたら、東京建電は本当にダメになる。
会社は人だ。
そこで働く理由はいろいろでも、ここをなんとかしようそう思い人間が一人でもいる限り、まだ生き残る道はある。
東京建電は営業一課を残し、新会社へと移行をはかるだろう。
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君たちは新しい会社で活躍できるようできるだけのことはするよ。
でももし少しでもこの会社のために頑張ってみようそう思うなら手を貸してほしい」
部下は口々に原島を責めたてます。。。
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数時間後、疲れ果てた原島の姿は父親の病室にありました。
父親のベッドサイドにも、東京建電のリコール隠しを批判した新聞が置いてあります。
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今日は風が気持ちいいから車いすで外へ出ようか・・・という原島に父親は言います。
「長い間、生きてきたら、この年になってわかることもあるんだ。
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・・・少しくらいの向かい風が生きていくにはちょうどいい。
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つらかったな。
お前はがんばった」
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父親のふいの言葉に、一気に思いがこみあげて、原島は背中をむけてむせび泣いてしまいます。
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数か月後、東京建電は営業1課を残し、残りの業務は新会社に移行。
財務処理を託された東京建電を引き継いだのは村西副社長でした。
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ガランとした東京建電に出社してくる原島と八角。
そして数名の部下。
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原島の掛け声のもと、朝の会議がはじまります。
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終わってみれば、リコールを発表して、これでスッキリ。
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けれど、それまでの葛藤はもうすさまじい。
その葛藤はとても見応えがありました。
素晴らしかった。
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営業成績が悪く、上司からののしられていた原島。
それが最後には修羅場を潜り抜けた貫禄を身につけて、会議の招集をする。
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会社という組織の中での、人としての成長を十分に見せてもらいました。
ほんとに素晴らしいドラマでした。
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しかし、このドラマを見て、ネジ一本がどんなに大切なのかつくづく思い知らされました。
町工場、バンザイ!!
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コメント
初めの頃、
ちょっとへこんでたと~まには、
重すぎたんですが、元気が出てきたので
再放送があったらぜひ見ようと思います
投稿: と~まの夢 | 2013年8月17日 (土) 23時15分
>ちょっとへこんでたと~まには、
重すぎたんですが、元気が出てきたので
再放送があったらぜひ見ようと思います
わかります。私も1話を見た時は内容も暗くて、画面も暗くて、ちょっと見続けようかどうか迷いました。
再放送もありそうなんで、元気な時に見てみてください。
投稿: とわ→と~まの夢さん | 2013年10月 2日 (水) 14時17分