名もなき毒・第8話 毒に倒れる
杉村が直接関係のない美知香親子に親身になっているのに、ちょっと違和感をおぼえないでもないんですが。。。
予告でバンバン流れていたシーンは最後で出てきましたね。
怖い話ですわ~。。。
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杉村(小泉孝太郎)のところへやってきた美知香(杉咲花)が母の暁子(真矢みき)が祖父を毒殺したのではないかと言い出します。
それは、祖父の遺言書が無くなっていたことだけでなく、祖父が毒入りウーロン茶を買ったコンビニの店長と母がつきあっていたから。
不安そうな美知香に杉村は何も言ってあげることができず、自分でいろいろ調べてみようという気になります。
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まず、連続殺人事件を取材しているフリージャーナリスト、秋山省吾(平山浩行)に会い、詳しい話を聞きます。
秋山によると、警察が暁子を疑っている最大の根拠は、事件当日の朝、コンビニ、ララパセリの防犯カメラに暁子が映っていたこと。
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そのララパセリの店長と話してみようと思う杉村ですが、コンビニはすでに閉店。
店先の掃除にやってきたバイト君に話を聞くと、店長は資産家の父にコンビニを与えられ、しぶしぶ働いていたらしい。
杉村は父に逆らえない店長がコンビニを閉めるために起こしたのでは・・・そんなことを考えてしまいます。
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そんなちょっと探偵もどきのことをして情報を得た後、杉村は暁子を呼び出し、美知香にすべてを打ち明けるべきだと助言します。
「事件について話してあげてください。自分が潔白だってことを伝えてあげてください。
言わなきゃわかりませんよ。
(言わなくても当然わかるだろうなんて)子供なのに多くを望まないであげてください。」
珍しく杉村がビシッと。
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どうも暁子ってまだいろいろ隠してそうですね。
それが娘との壁にもなってる。
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暁子は疲れた顔をして、「私は奈良さんが怪しいと思うんです」と告白。
杉村は驚くばかりですが・・・。
でも、警察も彼女から事情を聴いていました。
奈良和子(烏丸せつこ)には人を刺した前科があったんですね。
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やがて、警察は2番目の横浜の事件も解決したと発表します。
事件を模倣した自殺。保険金を受け取るためだったようです。
残りは美知香の祖父、明俊の事件のみとなりました。
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翌日。
編集部に晴れやかな表情で美知香がやってきます。
母がいろいろと話してくれたとニコニコして報告。
杉村と美知香は編集部で出されたコーヒーを飲みながら、話を続けているんですが。
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なんと美知香は「奈良和子さんに会ってみたい」と言い出します。
それは暁子に頼んだ方がいいのでは・・・と杉村は困り顔。
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そうこうするうち、美知香が頭が痛いと言い始め・・・。
杉村も意識が遠のいていきます。
毒を盛られたと気づいた時には編集部のメンバー全員が床に倒れていまいした。
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原田いずみ(江口のりこ)に毒をもられた・・・彼女しかこんなことはしない。。。
杉村の視界が闇に閉ざされます。.
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聞き込みの最中に杉村は入院中の北見(大杉漣)のお見舞いに行ったんですよね。
そこでとても印象的な会話がされるんです。
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いずみのことはもう解決したと思うという杉村に北見は。
「いずみは目ざといし、耳ざとい。
杉村さんはきっと妬まれているから気をつけた方がいい」と言います。
「失礼ながらなんの苦労もなく、今の幸せを手に入れた風に見える。
人はみんなそれなりにいろんな悩みを抱えているのに、いずみにはそれがわからない。
わかるくらいならああはならない・・・」
「北見さんは普通の女性だとおっしゃってましたね。私はそうは思えないんですが」
「原田いずみは普通の人間ですよ。
じゃあ、杉村さんの思う普通の人ってどんな人なんですか?」
「私や北見さんのような・・・」
「違います。
我々はまあ、立派と言っていいでしょう。
こんな世の中で人様に迷惑をかけず、まっとうに生きているんですから。
普通の質が下がってきてるんですよ。
いずみの父は言ってました。あの子は幼い頃から、いつもなにかに怒っていたと。
そこから彼女は成長できなかったんでしょう」
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普通の質が下がってる。。。
このドラマはほんとに洞察力のあるセリフが多くて、ドキッとさせられることが多いです。
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最後のシーンはインパクトが強かったですね。
あまりドラマで毒を盛られて、集団で倒れるというお話ってないんですよね。
だから、ほんとに恐ろしいことだなと思いました。
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この編集部には秋山の頼みを聞いて、いとこ(中西美帆)がバイトを始めてるんですよね。
まったく関係がないのに事件に遭遇してしまって。
秋山は当然、ジャーナリストとしても、親類が被害に遭ったことでも関わってきそうですね。
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留学費用をだまし取られた遥もバイトを再開してるんですが、彼女は外出していていなかったみたい。
彼女がみつけるのかな。
はやく~~救急車だあ~~っておもっちゃいました。。。
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コメント
ひゃあ、第8話盛り上がりましたね~。
とわさんおっしゃるようにあんまりドラマの中でも
集団で毒を盛られ・・・なんてないですもんね。
正直、半沢直樹よりも期待していたこの第8話でした。
原作を読んだ時も「うそでしょ~!!」とこの意識が遠のいていく場面を読んでいてゾーーッとしたのを覚えています。
まさに普通の生活を送っている中で"青酸カリ殺人事件"はどこか他人事に映りますが、毎日飲んでいるコーヒーを飲んだとたん倒れる、というのは日常に直結していて本当に怖かったです。
宮部みゆきの底力!と思いましたもん。
「フツーの人間の質が下がっている」という箇所も身に沁みますね。フツーは時代とともに変わっていくものだと思いますが、人としての根幹は変わってはいけないものです。肝に銘じますわ。
投稿: エミーユ | 2013年8月28日 (水) 17時51分
返事が遅くって申し訳ないです。
>とわさんおっしゃるようにあんまりドラマの中でも
集団で毒を盛られ・・・なんてないですもんね。
ちょっと怖いシーンでしたね。
これは初めてみるなあ~とぞぞぞ~っとしました。
> まさに普通の生活を送っている中で"青酸カリ殺人事件"はどこか他人事に映りますが、毎日飲んでいるコーヒーを飲んだとたん倒れる、というのは日常に直結していて本当に怖かったです。
宮部みゆきの底力!と思いましたもん。
そうなんですよね。このドラマをみながら、さすが宮部みゆきと思うことが多かったです。
普通の人の質が下がってるなんて、どこかで思っていることをこんな風に言葉であらわしてしまうなんて、すごい人です。
>フツーは時代とともに変わっていくものだと思いますが、人としての根幹は変わってはいけないものです。肝に銘じますわ。
そうですよね。そうなってほしくないなあ~と思いつつドラマを見てました。私も肝に銘じたいと思います。。。
投稿: とわ→エミーユさん | 2013年10月 2日 (水) 14時14分