読売テレビ開局55年記念ドラマ「怪物」
※ ネタバレしてます。
いや、いつも、私のレビューは基本ネタバレなんですけど。。。
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CMもバンバン流れていたので、楽しみにしてました。
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CMではてっきり佐藤浩市さんが怪物なのかと思っていたんですが、向井理さんの方だったんですね~。
向井さんって、こういう悪役、似合いますね~。新発見です。
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警察署内で孤立している刑事、香西(佐藤浩市)は左遷間近。
新人女性刑事、石川えみ(栗山千明)と共に、失踪人の足取りを追ううち、最新ゴミ処理施設へ出向きます。
香西はそこで会った研究員、真崎(向井理)の研究室に入った途端、「殺人の匂い」に顔を歪めます。
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香西は、殺人のあった現場の匂いを嗅ぎ取る特殊能力の持ち主でした。
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香西は真崎が担当している有機物処理装置で、遺体を処理しているのでは?と疑い、えみに周辺を洗えと命じます。
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すると・・・。
失踪した男は昔、真崎の両親を詐欺でだまし、死に追いやった人物だと判明。
香西は真崎が復讐のために殺して、遺体を有機物処理装置で溶かしたのだと断定します。
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時を同じくして、香西が15年追いかけている少女殺人事件の容疑者、堂島(要潤)が衆議院議員選挙に立候補するというニュースが飛び込んできます。
8才の女の子を殺した男が国会議員になる?
香西はいてもたってもおられず、パーティーに乗り込み、堂島にくってかかります。
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その様子を見ていた藤井寺里紗(多部未華子)は香西に声をかけます。
「私も幼い頃、8才の子と同様に堂島に拉致され性的暴行を受けました。
どんなことをしても堂島を失脚させたい!」
里紗は必死に香西に訴えます。
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香西は里紗の訴えに揺り動かされ、共に堂島を罠にかけ、それを公表することで立候補をやめさせようとしますが・・・。
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ハプニングが起こり、里紗が堂島を殺してしまいます。
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香西は考えあぐねた末、堂島の遺体の処理を真崎に頼むことに・・・。
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おもしろかったです~。
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香西は元々警察に絶望してるんですね。
「証拠をひとつひとつ集めてようやくガサ入れしても、
何も物証が出なかったら警察という巨人はピタッと動けなくなる。
犯人は野放しだ」
8才の女の子を殺したとわかっているのに、逮捕することもできない。
憤りを通り越して疲れはててる。
香西は他にもそんな事件を数多く見てきたんですね。
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そんな香西の前に、何人もの人を溶かしてきた真崎があらわれます。
罪の意識を感じていない真崎は、香西の倫理観をグラグラとゆさぶっていくんですね。。。
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「遺体は溶かされ、物証がないから、殺人犯だとわかっていても逮捕できない」
真崎は香西にささやき続けます。
そして、最後には、ぐらり・・・心が揺れて香西は真崎という怪物の側に・・・。
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堂島を殺してしまった里紗はもっと容易く真崎に感化されてしまってます。
里紗はのしかかってくる罪の意識から逃れるために同罪の真崎のそばにいたいと。。。
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香西は、自分たちを疑い出しているえみの処理まで真崎に頼みそうな勢いです。
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でも、それが実行される前に、手がかりをつかんだえみが警察を動かして3人の逮捕に向かうところで、ドラマは終わるんですが・・・。
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これは逮捕されてしまうんでしょうかね。
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遺体がないということで逮捕されなかったら・・・。
この2時間が話の発端で、香西が真崎という怪物のいるダークサイドに堕ちるきっかけを描いていて、この先は連ドラで続けてくれたらいいなと思ったんですけど。
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連ドラになるなら、私は絶対に見たいです。
ちょっとホラーめいたこういうジャンル、見たい。。。
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ドラマの最後にニーチェの言葉が登場するんですが。
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「怪物と戦う者は、自らも怪物とならないように気を付けねばならない。
汝が深淵を覗き込むとき、深淵もまた汝を覗き込んでいるのだ」
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香西のことをあまりにもビタ~ッと、言い表してて感激しました。
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