七つの会議・第2話(全4話)二度ともどれない
坂戸(眞島秀和)が取引していたトーメイテック株式会社のネジが強度不足だったことが発覚します。
それを知った原島(東山紀之)は、真相を探りはじめます。
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一方、カスタマー室には東京建電が販売した事務椅子のクレームが数件。
室長の佐野(豊原功補)はそれを問題視し、会議でも報告しますがうやむやにされてしまいます。
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佐野は社内政治家と言われている人物。
人の弱みを握り、相手にちらつかせることで、物事を有利に進めてきたそう。
ただ、今は問題を起こし、第一線からはずされクレーム処理係に。。。
佐野はこのクレームに対する上司たちの反応から何かあると嗅ぎつけていました。
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そんな中、営業第1課課長の原島がカスタマー室にやってきて、クレームについて聞いていたことを知ります。
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佐野は原島に接近。
原島が行きたがっている高崎工場へ行くため、カスタマー室で顧客見学ツアーを企画します。
原島は佐野が顧客を連れて工場見学をしている間に、坂戸関連のネジを全種類手に入れます。
佐野はそれでようやくクレームの原因がネジであること、そして、それを現場は隠ぺいしようとしてることを知ります。
原島が専門家に持ち込んだネジは、検査の結果・・・いくつもが強度不足で、疑惑が証明されてしまいます。
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原島は事の重大さに怯え、リコールになれば会社はつぶれてしまうと途方にくれますが・・・。
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佐野はこれを大いに利用しようと営業と製造の責任者と社長に手紙を出します。
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「顧客からの情報で調査したところ、トーメイテック株式会社の製造している複数種のネジで強度不足が判明した。
不良品のネジ使用の分野は多岐にわたっており、一部は国内外の興業危機、高速鉄道、航空機のシートなどに使用され、品質管理上、重大な問題をきたすに至っている。
トーメイテック社は坂戸元課長が下請け業者として取引を開始。
本年になって原島1課長に打ち切られるまでの2年あまり。
仕入れ値にして6億円弱の部品を規格外と知りながら納品していた。
営業部では従前から把握されていたものと推測される。
隠蔽は製造部にもおよんでいると思われる。
至急、第三者委員会の設置と全社的な本格調査、ならびに営業部北川、製造部稲葉、両部長など介入者の処分など、しかるべき対策を講じられるよう、ここに報告するとともに、提言するものである。」
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北川(石橋凌)からその手紙を見せられた原島は佐野を説得するように命じられますが・・・。
問題の元凶である坂戸が行方をくらまし、自分が隠蔽の手伝いをさせられることに怒りを覚える原島。
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本心を聞きたいと佐野の呼び出しに応じる原島ですが、佐野は・・・。
「俺は社内政治家といわれてる。
俺は俺らしいやり方で組織の本流に戻る」
この問題を自分の出世のカードとして使うことしか考えていない佐野に原島は失望します。
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「会社の弱みを切り札にして、気に入らない人間を飛ばし、ただ自分だけが生き残ろうするんですか?」
「じゃあ、おまえはなんなんだ?
北川のただの使いっぱしりじゃないか。
今のおまえはあいつらにいいように使われているただの不良品のネジだ。
強度が足りなきゃ、すぐに折れる。折れりゃ、かわりはいくらでもいる」
原島を黙り込んでしまいます。
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佐野は、東京建電のたたき上げの社長なら、この不祥事で関係者を処分するだろうし、自分を引き立ててくれるはずと、確信して手紙を出したのですが・・・。
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その手紙を読んだ宮野社長(長塚京三)は、北川と稲葉に即刻、社長室に来るようにと命じます。
青ざめた表情でやってきたふたりの顔を見ようともせず、
社長は、
「結論から先に言う。
隠蔽しろ!」と言い放ちます。
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一本のネジの強度不足がみるみるうちに大規模リコールという大事になってきて、驚きつつ見てました。
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隠蔽に利用するために自分が選ばれたと知り、「俺はやらない!」と八角に怒鳴る原島ですが、ずるずると引きずり込まれて、後戻りできなくなりそうです。
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なんといっても社長が隠蔽を指示しましたし・・・。
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営業成績をあげたいばかりに坂戸はこんなことをしてしまったんでしょうか。
ひとりがいい加減なことをしただけで、会社をつぶしてしまうようなことになるなんて。
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やはり間にいろんな人をいれて、チェック体制をつくっておかないと大変なことになりますね。
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