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2013年2月20日 (水)

メイドインジャパン・第2話

丁寧に作られていて、じっくり熱中してみることができました。

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迫田、やばいですね。

タクミから訴えられ、ライシェはすべてを迫田のせいにしてお払い箱にしそう。

その上、ライシェの製品から不良品が出て事故でも起こしたら、あの社長は迫田のせいにして訴えそう。

技術者としていたかっただけのなのに、その寿命を本人がすり減らしてるように見えます。

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いろいろ思うところがあったので、あらすじと共に書いていきたいと思います。

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矢作(唐沢寿明)は迫田(高橋克実)とふたりで話します。

「ここにくる途中、タクミの古いラジオを見たよ。

昔、タクミのラジオにあこがれて、あれを超えるものを作りだそうとがんばったよな。

ふたりとも・・・」

矢作の言う、そのタクミの古いラジオを、迫田は今も愛用していました。

「俺はタクミに捨てられた。そんな俺を中国が拾ってくれた。

だから中国に恩を返す」

「盗んだ技術で恩なんか返せない。その技術に正当な対価を払ってくれ」

「あの素材は俺が開発したんだ」

「ああ、そうだ。おまえが開発した。タクミにいるときにな。

おまえのやっていることはただの復讐だぞ」

数年ぶりの会話は平行線で終わってしまいます。

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日本に戻った矢作はライシェとの法廷対決は、グレーゾーンが多く勝つのは難しいということから、あらためて、タクミの商品で世界で戦っていこうと決意します。

そして、再建戦略チームはドイツの家電メーカー、マンハイムとの提携を模索しはじめます。

矢作はそれを会長に伝えますが、意外にも会長は強硬策を取れと・・・。

「ライシェと迫田を相手に訴えろ。

おまえにこの仕事をまかせたのは、

おまえは汚い仕事であればあるほど能力を発揮する男だからだよ」

矢作は思わず苦笑します。

「光栄です。でもどうせなら汚れがいのある仕事がしたいです」

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 結構、会長の方が向こう気が強いんですね。創業者魂かな。

問題を起こしたくないのかと思っていたのでちょっと驚きました。

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ライシェでは、ヤマト自動車の関係者を呼び、提携記念パーティーの最中。

迫田とライシェ社長はこんな会話をしています。

「社長、私は工場での不良品の高さが気になってます」

「小さなことを気にするな。製造業に欠陥はつきものだ」

ワイングラスを片手に、君もパーティーを楽しめと言う社長。

「ところで、ほんとに技術を盗んでいないんだろうな?

盗んでいたら、会社に傷がつく」

「ご心配なく。新型電池はライシェに来てから開発したものです」

社長は迫田の言葉に満足そうに笑います。

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 これって、迫田は梯子をはずされた形になってません?

私は知らない、おまえがやったことにしろと・・・。

迫田の技術を買って雇ったんでしょうに。

迫田はそれでも恩を返したいって気持ちが強いんでしょうね・・・。

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矢作は強気でマンハイムと交渉をすすめていきます。

最終段階で、マンハイムが提携条件として挙げたのが会長と社長の辞任でした。

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そんな中、新聞にタクミが倒産の危機という記事が載ります。

マスコミが本社に押しかけ、社員にも動揺が広がります。

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矢作は慌てて、会長(岸部一徳)に辞表を出してほしいと頼みに行きます。

「マンハイムと組めば会社は間違いなく生き残ることができます」

「会社が生き残るためにおまえは生みの親である私に会社を出ていけというんだな?」

「私は会長がご自身の保身ではなく本気で会社を守ろうとしてると信じています」

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会長は取締役会で矢作にそれを説明させます。

けれど、取締役たちは会長と社長の辞任に賛同せず・・・。

会長は矢作には他の案もあるんだと言い出し、それを披露しろと促します。

会長によると、それはライシェを提訴すること・・・。

矢作は自分の案としてそれを提案させられます。

ライシェを提訴して、横取りされたヤマト自動車との契約を奪い返すこと。

結局は会長の思うとおりに事が進められてしまいます。

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矢作からライシェを提訴することになったと聞かされた再建チームには不協和音が。

もう一度、上層部を説得しては?という五十嵐たちに、矢作と一緒に取締役会に参加していた工藤(中村靖日)がため息交じりに言います。

「うちの上層部は自分を犠牲にして会社を救うつもりはないんです・・・」と。

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柿沼(吉岡秀隆)は裁判をするよりもっと確実に再建を果たす方法として倒産を提案します。

「会社更生法を申請して、倒産した上で法的整理するんです。

債務を整理して再出発すれば、時間はかかりますが、またタクミは復活できます」

矢作はそれに難色を示します。

「それではどんな部門を切り売りさせられるかわからない。

僕はどんな手段をえらぼうともメイドインジャパンだけは守らないとと思ってる」

控えめだった柿沼が意を決して反論します。

「・・・このテレビの中に日本で作られたものはどこにあるんですか?

すべては外国で作られたものだ。

メイドインジャパンは一体どこにあるんですか?」

「ここだよ!」

矢作は自分の胸を指して答えます。

「自分の会社が物を作ってるというのがメーカーにとっては大事なんだ!」

「形だけのメイドインジャパンをこだわったから、こんな事態になったんじゃないんですか?」

途中入社のおまえにはわからないと矢作に言われた柿沼は失望して再建室から出て行きます。

西山(國村隼)、工藤、宇崎(平田満)、五十嵐(斉藤歩)も柿沼に続き、再建室を去り、チームは空中分解状態に。

国際弁護士である小畑(マイコ)だけがチームに残り、矢作とふたりで裁判の準備を進めていくことになります。

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 柿沼のいうとおり、製品のどこにも日本製のものが入ってないのに、メイドインジャパンってどういうことなんだろう?と思ったんですが。。。

クオリティの問題ですよね。

どこの国でつくっても日本のクオリティで作っているから、メイドインジャパン。

でも、本来の日本製の部品が入った製品を作ってほしいなあ。。。

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ライシェでは、迫田の不満が頂点に達していました。

タクミからの訴状が届いたと社長は迫田に知らせますが。。。

迫田はそれには見向きもせず。

「工場で電池の発火事故が隠されていました。

欠陥品が出回ったら大変な問題になる。

市場に出回ったら信用を失う。

ただちに製品のリチェックをお願いします!」

けれど、社長は迫田の言葉を聞こうとはしません。

「その必要はない。

何万という製品のうち欠陥が出るのは仕方ない。

製造業に欠陥は宿命だ。

もし私と考えが違うならもう一緒にはやっていけないな」

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 ほらあ~、ライシェの社長は迫田と手を切りたがってる~。

迫田がいなくなっても、ほかにもリストラされた日本人技術者を雇えばいいと思ってるんじゃないかな。

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裁判の準備を整え、矢作は会長に報告します。

「ヤマト自動車がライシェとの契約を破棄するように猛攻をかけます」

「そうしてくれ。契約がとれれば銀行も見捨てはしない。

日本の電機メーカーのプライドがかかっている」

「・・・私は国もプライドもどうでもいいと思っています。

会長や社長の人生もどうでもいい。

ただ自分の務めてきた会社をつぶしたくない。

社員20万人のうちのひとりとしてやるだけです」

「それでいい。上等だ」

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矢作からはなれた西山は中国のライシェの工場に迫田を訪ねます。

そこで技術指導をしている迫田ともう一度話します。

「必死に開発してきたものを凍結されたんだからな。

おまえの気持ちは同じ技術屋だからよくわかるよ・・・。

でも裁判なんて・・・どうも馴染めなくてな・・・」

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また、柿沼の倒産案には、社長(及川光博)が興味を示します。

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いろんな人の思いが動く中・・・。

矢作はタクミ倒産の記事をスクープした新聞記者と会っていました。

娘に近づいて矢作の動向を探っていた記者、根来(金井勇太)は迫田の息子でした。

「君は、迫田の息子だったんだな・・・」

素性を明かした根来は激しい恨みを矢作にぶつけます。

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タクミをリストラされた後、迫田は誘われた中国企業で働いたそう。

日本で暮らしたいと言っていた家族も迫田の情熱に引きずられ一緒に中国へ。

けれど、最初の企業では迫田の完璧主義がうとまれて、早々に解雇・・・。

その後、迫田を拾ってくれたのが、新興企業のライシェの社長だった・・・。

迫田はライシェと中国に馴染もうと必死になりますが、母と妹は精神を病んで、事故とも自殺とも判断できない死を迎えてしまい・・・。

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そのため、根来は矢作だけでなく、技術屋にこだわって母と妹を自殺に追い込んだ迫田のことも憎悪している様子。

「僕は父を絶対に許さない!」

「あいつはものを作っていたかっただけなんだ。

原因はそれをとめた僕たちにある」

「今さら勝手なことを言わないで下さいよ!

あんたは一度父をを切り捨てたんだぞ!

その上、今も訴えてるじゃないか!

徹底的に父を憎めよ!」

「僕はお父さんを憎んでなんかいない。今でも友人だと思ってる。

勝手かもしれない。

でも、お父さんを切ったことも。その結果中国に渡ったことも。

お互いが生きる上での選択だった。

お父さんも僕も必死だった。それだけを伝えたくてここにきた」

根来はカッとなって、矢作を突き飛ばします。

床に転がった矢作の上に、家電が次々と落下し・・・。

矢作は救急車で運ばれることに・・・・・・。

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ええ~、、、病院に運ばれてたら、会社はどうなるの~?

すぐに復活するんでしょうけれど・・・。一応。(笑)

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メイドインジャパンは物づくりの姿勢なのかな。

迫田とか西山を見ていてそう感じました。

あれこそ、そうですよね。。。

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不良品率の高さが気になるという迫田と、

不良品はあるもの、小さなことは気にするなという中国企業の社長。

メイドインジャパンがなんなのか、浮かび上がってきたような気がしました。

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しかし、重要な任務を家族にも打ち明けられず、ため息をつきながら、奥さんに甘えてる姿はなんともかわいかったですね。

西山とか柿沼とか。(笑)

矢作はしんどい時期に奥さんともギクシャクしていてちょっと気の毒・・・。

大変ですよね。。。ほんと。

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ところで、裁判はどうなっちゃうんでしょうね。

マンハイムとの提携で救われるなら、それでいいんでしょうけれど。

でも、中国企業相手に裁判という選択肢の行く末も見てみたかったので、次回、すごく楽しみです。

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さて、どんな結末が待っているんでしょうね。

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このドラマは次回の3話で終わりです。

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※過去の記事

第1話

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