ビブリア古書堂の事件手帖・第2話 落穂拾ひ
せどり屋の志田(高橋克美)が、肌身放さず持ち歩いてる「落穂拾ひ」という本を盗まれたと、ビブリア古書店に帰ってきます。
栞子(剛力彩芽)によると、志田は彼女の家に居候しているという。
古書はたくさん持っていたのに、その本だけ、、、少し目を離したすきに女子高生に持って行かれたと・・・。
なぜ彼女は一冊だけ本を盗んだのか・・・・。
栞子も大輔(AKIRA)も首をひねります。
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志田にとって、その本はとても大切なものでした。
かつてホームレスをしていた時からずっと持っていたもの。
「何度も読み直していると、味わいが変わってくるんだ。
この本の主人公は、古書店のとても若い女性店主に耳かきと爪切りをもらうんだ。
ただそれだけの話なんだ。
実際には中年の男にそんなに親切にしてくれる若い女性なんていない。
作者はそれをわかった上で、あえてそう書いたんだ。
そこがいいんだよ~」
大輔は、おせっかいかもしれないけれど・・・と思いつつ、犯人の女子高生を探しに出かけていきます。
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志田と一緒に女子高生を目撃した本屋仲間、笠井(田中圭)に話を聞きに行く大輔。
大輔はその笠井から得た情報をすべて栞子に話します。
すると、栞子はあっさりと・・・。
その女子高生はその場所の先になったバス停で男子高生に誕生日プレゼントのお菓子を渡そうとしたんだろうと推理します。
「残念ながら、プレゼントを受け取ってもらえなかったようですね・・・」
なぜ、そこまでわかるのか、いつものように大輔は目を丸くします。
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結局、女子高生をふった男子高生から彼女の電話番号を教えてもらい、大輔は連絡をとります。
女子高生が姿を見せたところで、栞子はその先の推理を語り始めます。
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女子高生が志田の「落穂拾ひ」を盗んだのは、本自体の興味があったのではなく、本の上から出ているスピンと呼ばれるヒモが欲しかったから。
好きな男子に誕生日プレゼントを渡そうとケーキをつくったけれど、ラッピングが取れて、結び付けるためのヒモが欲しかっただけ。。。
たくさんの本の中で「落穂拾ひ」が選んだのは、スピンがラッピングと同色だったから。
女子高生は驚きのあまり、逃げ去ってしまいます。
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数日後、女子高生は志田に本を返しにきます。
「落穂拾ひ」の内容にちなんだ耳かきと爪切りのお詫びのプレゼントを持って。
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志田は少し照れくさそうに笑って、女子高生に言います。
「ここにはあんたの実際の生活にかかわりのない人間ばかりがいる。
気持ちを吐き出してすっきりして帰るといい」と。
本を傷つけ、叱られるとばかり思っていた女子高生の表情はみるみるうちに歪んで・・・。
クラスメートから手ひどくフラれたことを思い出して、わんわん泣き出してしまいます。。。
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「落穂拾ひ」を読んだことがないので、若い女性店主がどんな成り行きでプレゼントを贈ったのかわからないのですが・・・。
ドラマの中では、志田に有り得ないと思っていたことが起ったわけで、だからこそ、最後は女子高生にやさしい言葉がかけられたのかなと思いました。
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もしかして、「落穂拾ひ」の女性店主も主人公に何か話を聞いてほしかったのかもしれないですね~。
時折訪れるだけの人だからこそ、話せることもあったのかも。。。
読んでいないので、ただの想像ですが。
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最初は女子高生の言葉遣いが乱暴だったり、盗んだ本のスピンを切り取ったり。
とても行儀がいいとはいえない子でしたが、本を読んで耳かきと爪切りをプレゼントするあたり、なかなかオツなことをするな~と見直しました。(笑)
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男子高校生が、なぜ彼女にあんなに冷たかったのか。
いろいろ妄想がふくらんで困りました。(笑)
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そうそう、志田は栞子の家で居候中。
もともとはホームレスで拾った?本をビブリア古書堂に持ち込んでたんですが、栞子の母の勧めで家で暮らすようになったとか。
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その母は今はおらず・・・。
大輔がそのことに触れると、場の雰囲気が凍りつく事態に。。。
いわくありげです。
今後、徐々にあかされていくことでしょう。(笑)
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志田は、栞子宅では家事の一切をしているそう。
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