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2013年1月20日 (日)

ビブリア古書堂の事件手帖・第1話 夏目漱石「それから」

はじまりましたね~。。。

ビブリア古書堂。おもしろかったです。

かなり省略をしていますが、あらすじを書いてみました~。

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鎌倉で父のあとをついで「ビブリア古書堂」を経営している栞子(剛力彩芽)。

ひっそりとした店のたたずまいと同じく、控えめで内向的な栞子は今日もひとり、古い本に囲まれて訪れる人を待っています。

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そんな古書堂に活字恐怖症の大輔(AKIRA)が祖母の遺した本をもってやってきます。

その本は夏目漱石の全集の一冊で、それだけに夏目漱石のサインがあり、大輔は本物か鑑定してほしいと依頼します。

本を手にしてじっくりとページをめくっていく栞子。
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数時間経っても鑑定が終わる気配がなく、大輔は痺れを切らしてしまいます。

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やがて、栞子は夏目漱石のサインは本物ではなく、それはあなたのおばあさまが書いたもの。

そのサインの左下にあるサイン「田中嘉雄」という人がプレゼントしたのでしょう。

おばあさまはそれをほかの人に知られたくなくて、夏目のサインを書き足したのでしょうと言います。

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あのサインだけで、なぜそんなことまでわかるのか・・・。

目を丸くして聞いている大輔に栞子はいくつかの質問をします。

けれど、祖母のことをそれほどしらない大輔は答えられず・・・帰って行きます。

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自宅にもどるとさっそく母親(松坂慶子)に栞子にたずねられたことを聞いてみる大輔。

すると、栞子がたずねたことを裏付けるような答えが返ってきます。

大輔の祖母には祖父と結婚する前に愛している人がいたこと。

親の反対で結婚できず、祖父と結婚したこと。

その祖父との結婚はうまくはいかず、祖母はずっと我慢するしかなかったこと。

母親は亡き母の苦労を思いだし、ため息をつきます

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さらに、かもいに頭をぶつけた大輔を見て、祖母のお葬式のことを思い出す母親。

「不思議ね~。一族の中で私とあなただけが大柄なのよね~。

そういえば、お葬式の時、あなたと同じようにかもいに頭をぶつけたご老人がいたわ~」

大輔は、かもいのちょうど頭のあたるところにゴムが打ち付けてあることに気づきます。

「このかもい、いつ頃、ゴムをつけたの?」

「ああ、それはおばあちゃんがつけたの。

私が生まれるときに今度生まれる子は背が高いはずだからって。

でも生まれたのは私でそこまでは大きくならなかったけどね~」

大輔の頭の中ですべてがつながっていくような気がしていました。

この田中嘉雄という男性との間には深い縁があるのかもしれない・・・。

大輔は押入れからお葬式の時の芳名帳を取り出し、その中に田中嘉雄の名前をみつけます。

そして、会ってみたい一心でそこに書かれた住所を訪ねますが、田中嘉雄をみつけることはできず仕舞い。

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大輔は再び栞子のところを訪ね、すべての事情を話し、考えを聞かせてほしいと頼みます。

「ここから先は推測になるし、おばあさまのプライベートな話になるから」と戸惑う栞子に、大輔は何度も頭を下げます。

大輔の真剣な表情に栞子はためらいつつ重い口を開きます。

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「夏目漱石の「それから」はどんな話がご存知ですか?

男性が人妻と不倫をし、本気になって駆け落ちまで考える…そんな話です。

その本を田中さんはおばあさまに贈った。

きっと、自分のひたむきな想いを伝えるために・・・。

・・・多分、おばあさまと田中さんは不倫をしていたんでしょう。

田中さんは実際には芳名帳に書いた住所には住んでおられません。

それは、この本の舞台となった場所なんです。

そして、この本の主人公の男性の名前は、あなたの名前、大輔・・・。」

「・・・・・・」

ああ、そうだったのか・・・。

大輔はキレイに謎が解き明かされ、納得のため息をつきます。

予想はしていたとはいえ、そこから導き出される結論に絶句して、ただただ目の前の栞子から目を離せなくなってしまいます。

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ああ、あのとき、祖母の葬式の時。

自分はやってきた田中嘉雄を見たはずなのに・・・。

けれど、どれだけ記憶をたどっても姿は浮かび上がっては来ない・・・。

母によると、その男性は焼香をすませ、退席する際、かもいにゴンと頭をぶつけたという。

その後、かもいのゴムにそっと触れ、自分のことを祖母が忘れずにいてくれたことに気付いたのか、ゆっくりと振り返り、祖母の遺影に深々と頭を下げた・・・。

ふたりは何年ぶりの再会だったのか・・・。

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その光景を思い浮かべただけで、ふたりの想いがあふれだし、大輔の心を満たしていきます・・・。

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「あのう・・・」

不安げに自分を見る栞子に気付き、大輔は素直な気持ちを伝えます。

「祖母にそんな人がいて、自分はその人の血をひいてるんだろうと知って、そりゃあ~、複雑だけれど・・・。

でも不思議とあまりショックじゃないんです。」

穏やかな笑顔を見せる大輔の言葉に栞子はホッとしたように微笑みます。

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「あのう~、俺、本を読もうとすると気分が悪くなってしまうんです。

もしよかったら、この「それから」って本の内容を話して聞かせてもらえませんか?」

「・・・ええ、もちろん」

栞子は快く承諾してくれます。

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ビブリア古書堂の古い机をはさんで、栞子は向かい合わせに座っている大輔に語りはじめます。

「この、それからは夏目漱石の三部作のひとつで・・・」

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たくさんの時間の流れの中でお互いに年老いて、いろいろな出来事があったのに、浮かび上がってくるのはひとつの想いだけ。

大輔がひとりで導きだした答えは、多分すべての視聴者も気づいていたこと。

そこから栞子が本の内容から深く探りあてた真相はお見事って感じでした。

栞子のすごさも浮き上がらせてました。

すべての謎がこの「それから」という一冊の本に凝縮されていたところがなんといってもすばらしかった。

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背中しか映らなかった田中嘉雄がかもいのゴムに触れるところで、ぶわ~~っとこみあげてくるものがありました。。。

うるうるです。。。

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次回から、栞子のこの深さを味わっていくことができるんですね。

うれしい限りです。

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ところで、AKIRAさんって撮られる角度によっては別人に見えますね。(笑)

前髪をおろしたこのドラマの雰囲気の方が好きだな~。。。

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さて、この大輔。

次回からはビブリオ古書堂で働くことになります。

いいなあ~、私が働きたい。(笑)

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大輔の率直で誠実な様子に恋をしたのか?

それとも、何かまだ謎があるのか。

それはわかりませんが、栞子が失業中ならうちで働きませんか?と大輔を誘いました。

働いていたところが倒産して、職探し中だったのです。。。

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大輔は活字恐怖症だから本屋で働くなんて~と戸惑いますが、それでも大丈夫だと栞子が請合います。

熱心です。

古書は本の値打ちを見ることができたらいいそう。

そういう仕事、せどり屋も次回は登場してくるそうで、古書売買の世界も広がっていきそうです。

これも楽しみ!

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最後に、大輔の活字恐怖症は、幼い頃、この「それから」を手にしていたところを祖母にみつかり、ひどく叩かれたからのようです。

大輔自身は記憶が飛んでいてその時のことを忘れていたのですが、しっかりトラウマになっていたんですね。

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