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2013年1月29日 (火)

メイドインジャパン・第1話 負け犬は帰れっっ!

私にとっては久々のNHKドラマです。

こういうドラマが見たかった~・・・。

基本、ハゲタカみたいな企業ドラマが一番好きなんですよね。

監査法人も良かったし。

内容は今、実際に起っているすべてのことが反映されていますね。

だからこそ、骨のあるエンドにしてほしいし、期待しています。

全3話なんですが、もっと話を広げて6話くらいで見たかった~。

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タクミ電機は社員20万人を抱える日本の巨大電機メーカー。

長年、営業畑を歩んできた矢作(唐沢寿明)は以前のような成績が出せなくなり、子会社に出向を命じられます。

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けれど、営業部での退任の挨拶の後、タクミ電機の譲原会長(岸部一徳)に呼び出されます。

指定された場所に行ってみると、そこには会長のほか、財務課長の柿沼(吉岡秀隆)、工場長の西山(國村隼)が待っています。

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会長は3人にメインバンクからの融資が3カ月で打ち切られる。このままではタクミ電機は倒産だ。そうなれば負債総額は2兆円を超え、社員20万人は路頭に迷うことになると打ち明けます。

それで危機を回避するために、矢作をトップとして秘密裏に再建戦略室を立ち上げることにしたという会長。

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さらに、自分の息子である現社長(及川光博)は経営者の器ではなかった、創業者として時がきたらクビにするつもりだと言います。

「現場を戦い抜いたおまえたちにしか会社は救えない!

奇跡を起こせ!!」

矢作ら3人は会長を前に拒否することもできず、再建戦略室を立ち上げることになります。

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さっそく、矢作たちはほかに会社から4人を選び、隠れ家に呼び寄せます。

海外企業との交渉業務が得意な五十嵐(斉藤歩)。

M&Aを多く手掛けている小畑かなえ(マイコ)。

以前も大量のリストラを実行したことがある宇崎(平田満)。

そして、社長の動向を監視をするスパイとして、社長秘書の工藤(中村靖日)。

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「とりあえず、メインバンクに5千億円を返済し、融資を続行させることが目標だ」と矢作は6人に向かって宣言します。

「タクミ電機の余命は3か月だ!

この7人は会社では物事をはっきり言ったりして浮いてる人間ばかり。

だから、別件で動いていても誰にも気づかれない。

そんな俺たちで会社を救ってやろう」

7人はさっそく提携や出資の可能性を探るため、企業をリストアップしはじめます。

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やがて、矢作たちは会社を立て直すために、自社開発したEV専用のリチウムイオン電池に目をつけ、それで再起を計ろうと考え始めます。

タクミ電機のリチウムイオン電池はヤマト自動車の次期最新モデルに搭載予定。

ヤマト自動車との契約が成功すれば、それを足掛かりにして一気にシェアを拡大できるんじゃないか。

そう思ったのも束の間・・・。

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中国の新興巨大電機メーカー、ライシェのリチウムイオン電池の方が安価だということで、ヤマト自動車からその契約を取り消されてしまいます。

技術者である西山がそのライシェのリチウムイオン電池を取り寄せ、性能を調べてみると・・・。

驚いたことに、タクミ電機の新技術が内蔵されていて・・・。

「矢作、やられたよ。新技術を盗まれてる・・・。」

矢作は表情を曇らせます。

「産業スパイか・・・。

日本人技術者は高い報酬で引き抜かれてるしな・・・」

7人はこの件で会議を開きます。

矢作は残された時間は3か月。裁判をしている時間はないと、ライシェに新技術を5千億で買わせようと言い出します。

それには西山が唖然とします。

「新技術を売るのか?

技術を盗んだ相手と取引をするなんて考えられない!」

西山は猛烈に反発しますが・・・。

「ライシェがタクミ電機の新技術を盗んだ上、取引先を横取りしに来ている。

ライシェがタクミ電機を狙ってつぶしにきているのなら、相手を見定める必要がありますよ」

柿沼らにそう説得され、上海のライシェ側との面会に同行することにします。

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矢作は上海に乗り込んでいくことを会長に報告。

「やるなら容赦はするな。

万事うまくいったら君を役員に推薦するよ」と笑う会長に、

「どうせなら社長にしてください」と笑う矢作。。。

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ついでに、矢作は会長になぜ、自分を再建戦略室の室長に選んだのかとたずねます。

「8年前、君は会社の危機を救った。だから今回も頼んだんだ。」

矢作は、「売れないものは切り捨て、売れるもので一気に勝負に出るべきです」と会長に直訴した時のことを思い出します。

「なぜ、商品が売れなくなった?その答えをみつけなければな・・・」

会長の言葉に矢作もうなづきます。

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翌日、矢作と柿沼と西山は上海へ向かいます。。。

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3人はすぐにライシェに乗り込み、社長に直談判します。

「うちの新技術を盗んで商品を販売していますね。

今後、裁判で差し止めを検討中です。

裁判がいやなら、5千億で買ってもらいたい」

矢作や西山は社長に詰め寄りますが、社長は相手にしません。

そして、巨大工場で技術担当役員に引き合された途端、言葉を失くしてしまいます。

それはかつてタクミ電機の開発室にいた男、迫田(高橋克美)でした。

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迫田は矢作の同期で、西山の優秀な部下でした。

8年前、矢作が提案した赤字部門の切り捨てで、リチウムイオン電池部門は開発を凍結。

その後、開発責任者だった迫田はリストラされたのでした。

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迫田は当時、それが同期の矢作の意向だったことに憤慨し、会社で取っ組み合いのケンカに。

「金がかかるんだ!これ以上の開発費はかけられない!」

「おまえにそんな権限があるのかっ!!」

激しい怒りを抱えたまま、迫田は会社を去ったのでした。

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西山は、迫田の裏切りに納得がいかない表情で問い詰めます。

「どうして、おまえがこんなことを・・・?

新技術は君がタクミ電機にいる時に開発したものだぞ。

君が他社に持ち込むのは犯罪なんだぞ」

迫田は余裕の笑みを浮かべます。

「私は何も持ち出してはいませんよ。

すべては私の頭の中にある!!」

西山は迫田の態度に激怒します。

「きさまっ!それでも技術者か!日本の技術者か!」

「西山さん。

ライシェに来ませんか?

あなたほどの技術があれば、高待遇で招き入れますよ」

西山の怒りにもまったく動揺しない迫田は、次に矢作を見て嘲笑います。

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「日本の電機業界はもう再興できません!

メイドインジャパンは負けたんです!

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負け犬は帰れっっ!!」

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矢作らは凍りついたように動けなくなってしまいます。

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(2話へ)

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タクミ電機が切り捨てたリチウムイオン電池の事業。

それをもって別のところで花を咲かせたんだから、文句はないだろうという感じみたいですね。

迫田の言い分は。

今後、矢作たちに打つ手はあるのか、次回をはやくみたいです。

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日本のメーカーでリストラにあった技術者が高い報酬で海外の会社に雇われているというニュースはよく聞きます。

それで技術が流出し、大量生産され、世界でのシェアを奪われていく。。。

家電業界のみならず、青息吐息の状態です。

このドラマはそれを真正面から描いているみたいです。

行く先はどうなるのか、わかりませんが、どうかブレないで最後まで描き切ってほしいです。

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しかし、迫田のいる中国電機メーカーはすごかったですね。

大量の従業員であふれ、日本から来た矢作ら3人を飲みこんでしまいそうでした。

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そのうえ、広大な敷地にさらに工場を建てようと計画中。

成長する企業の勢いを目の当たりにして、見ているこちらまで圧倒されてションボリ。(笑)

ちょっと気持ちが沈みました。

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技術者がどの国で働こうが、それはその人の勝手だけれど。

年月をかけて、多額の研究費をかけて、苦労を重ねて開発してきたのに、出来上がったものをあっさり横取りされるなんて。

やるせなさでいっぱいです。。。

なんとか阻止する方法があればいいんですが。

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ドラマでは、他にも登場人物が。

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タクミ電機が倒産しそうだという噂を聞きつけて、取材を開始した新聞記者の根来(金井勇太)。

彼は個人的にタクミ電機に恨みがあるようです。

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矢作の妻は、料理教室の講師。矢作とは離婚したがってます。

仕事第一な夫にほとほと嫌気がさした様子。

ひとり娘は両親の離婚を心配しつつ、「大人」と交際中。

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柿沼には妊娠中の奥さんが。

奥さんには持病があるようで、出産を心配してる風な柿沼。

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西山は3人の子供たちとしっかり者の看護師の奥さんがいて、下町でにぎやかに暮らしています。

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会社の命運を握っている重要人物なのに、家ではゴミ出しとドアの修理を頼まれていて、奥さんが絶対で逆らえない・・・。

シリアスな話の中で、唯一、クスリと笑わせてもらいました。

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それと、ドラマのエンディング曲はタクミ電機の社歌。

ひと昔前、家電のCMでよく流れていたような家庭的な明るい曲。

遊び心満点なんですけど、、、、。

「負け犬は~」の直後に流れたので、そのギャップにクラクラしてしまいました。(笑)

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コメント

うわっ、観たい!!
途中で読むのやめたもんね~
父ちゃんが録画してたはず観るからね~

投稿: と~まの夢 | 2013年1月29日 (火) 23時59分

観てくださいませ。
私も2話以降はまだビデオの中…。

はやく観ないと!

投稿: とわ→と~まの夢さん | 2013年2月13日 (水) 21時54分

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