最終回放送からすでに3週間が過ぎてますが、
リッチ&プアが好きだった方は、読んでみてくださいね~。
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あらすじの最後にも感想がいろいろ書いてあります。
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8話あたりからグングン、引きつけられました。
最後にはこんなラブコメなら、もっと見ていた~~いと思うまでに!
ほんと、楽しかったです~。
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真琴(石原さとみ)の製薬会社での勤務先がブラジルと決まります。
地球の裏側・・・、絶句する真琴ですが。。。
日向(小栗旬)がどう思っているのか、悶々とするのがイヤだと、ブラジルでの仕事に集中しようと考えます。
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一方、日向の方は・・・。
「僕が会いたかったのは、君だ」と言いに行ったのに、言えずにすごすごと帰ってきてしまい・・・。
「あいつは仕事がしたいらしい。
あいつはすべてを失くした僕に同情しただけなんだ」
心配してくれる耀子(相武紗季)に、ショボンとしながらいう日向。
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数日後、日向はネクストイノベーションの代表取締役に復帰します。
その記者会見をテレビで見た真琴は、日向が心配になって、ついふらふらと会社まで行ってしまい・・・。
会社から出てきた日向とバッタリ。
「仕事はどう?」と日向。
「充実してます。
日向さん、大変そうですね」
日向の表情をうかがう真琴。
「ああ、今度ばかりは打つ手はないかもな~」
「ダメですよ。
ネクストイノベーションに日向さんと朝比奈さんがそろうのを期待してる人、結構いると思うんです。
だから、がんばってください。
私は勤務地が春からブラジルなんで、見られないですけど・・・」
真琴の言葉に仰天する日向。
「え? ブラジル? 行くのか???」
「行くに決まってるじゃないですか!
・・・・・・じゃあ、またどこかで」
「どこかでってなんだ!!!」
さっさと帰ろうとする真琴をみて、カッとなった日向は勢いで、
「どうせたいした仕事でもないのに、ブラジルまで行く必要があるのか!」とけなし。。。
売り言葉に買い言葉。真琴も日向の仕事を、
「ぱっと思いついたこと、ちゃっとやって何億円!だから新聞にうそくさいとか書かれるんですよ!」とけなして。。。
ケンカ別れに。
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日向がネクストイノベーションに復帰したのを新聞で知った朝比奈(井浦新)は、面会を承諾します。
日向の前にやってきて、椅子に腰かけた朝比奈は、憔悴しきった表情でぼんやりと宙をみるばかり。
「朝比奈・・・」
「日向、ネクストイノベーションを捨てろ。お前はやり直せる」
それだけ言って面会室を出ようと腰をあげた朝比奈に。
自分や今までの思い出をすべて捨てろと言いたいがために会ったのか・・・と日向は腹を立てます。
「ネクストイノベーションは絶対になくさない!
だから、帰って来い!!」
一緒に作った会社をまた一緒にやりたい。
日向の本心を聞いて、朝比奈は床に崩れ落ち、そのまま土下座して謝ります。
「徹・・・、徹・・・、ほんとうに、すまなかった。
すまなかった・・・」
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日向はもう一度、真琴に電話をかけます。
「この間はひどいことをいってすまなかった。
ブラジルとかいうから驚いたんだ。言いすぎた」
「私の方こそ、ごめんなさい」
「うん・・・。
ああ、朝比奈に会えたんだ。それを伝えたかった」
それだけいうと、次の言葉が続かず、、、日向は会社に来てみないかと真琴を誘います。
一晩中、仕事をしながら、真琴を待ったものの、彼女は姿を見せず・・・。
あらためて電話をすると・・・。
「ごめんなさい。
・・・会いたくないんです。だから行けません・・・」
「会いたくないって?どういうことだ??」
「辛いんです。
日向さんのこと、好きすぎてつらいんです」
真琴はそう言って一方的に電話を切り・・・。
「どういうことだ?」日向は途方に暮れたように空を見上げます。
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真琴の言葉の意味が本当にわからない日向は、朝比奈に相談をもちかけます。
「なあ、好きすぎてつらいって、なんだ?どういう意味だ?」
「へ・・・?・・・お前・・・?」
朝比奈は驚いて、笑いが止まらなくなります。
「・・・笑ったの、いつぶりかな。
夏井さんか?
おしえてくれか・・・。
もうそんな風に聞かれることはないかと思ってた。
夏井さんが来て、お前は俺のいうことをきかなくなった。
俺は嫉妬したんだな、彼女に。
お前に失望したといわれたときはショックだったよ。
・・・でも、過去の話だ。
今、同じことをいわれても、俺はもう、傷ついたりしない。
・・・借りは返すぞ」
「僕も許したつもりはない」
日向は朝比奈の気持ちを受けとめ、深くうなづきます。
朝比奈は普段の調子を取り戻して、日向に助言します。
「お前に教えてやれることは最後にひとつだけあるな。
好きすぎてつらいってことはな。
お前の気持ちが知りたいってことだ」
「いや!会いたくないって言ってるんだ!!」
「そこから先は自分で考えろ!
・・・それより、なあ、会社どうなった?」
「そっちは大丈夫だ。いいことを思いついたんだ」
「そっちはそんなに簡単かよ」
ふたりは久しぶりに笑い合います。
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日向はJIテックの経営陣を前にして、パーソナルファイルについての提案をします。
「パーソナルファイルを作らせてください。
その成果はすべてお渡しします。
そのかわり、50億ください。
パーソナルファイルは100年規模の事業。それが50億で手に入る。
安いもんだと思いませんか?」
経営陣の中にいた社長(石坂浩二)がその話にすぐに乗ってくれます。
パーソナルファイルは総務省からJIテックに委託されてはいたけれど、現在は立ち消え状態。
JIテックでは、次の手を決めかねていたところでした。
まず、運用実験をやり成功すること、それができたら、正式に開発費として50億出すという話がまとまります。
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運用実験まで2週間。
ネクストイノベーションは天と地をひっくり返した事態に。
ワンダーウォールの安岡(浅利陽介)らもやってきて、協力してくれます。
「ずっと考えてたんだ。
うさんくさい、信用できないって思われてる会社で一体僕は何をするんだ?って。
ITとは人々の生活を豊かにするものだ。
パーソナルファイルだってそうだ。
グラハム・ベルという男はなぜ電話を作った?
事実はわからない。でも僕はこう思う。
遠くにいる恋人の声が聞きたかった。
心配ばかりする母親に無事をしらせて安心させたかった。
メールに写真を添付する機能だって同じだ。
離れている人と同じものを見て、一緒に見て、喜んだりしたい。
そう思ったから作ったはずだ。
ITの中心にはいつも人間がいるんだ。
僕らの仕事は、大切な人を想うことから始まるんだ。
君たちにもそういう人がいるだろ。
だったら、その人のために作ろう。この会社で」
日向は、真琴の顔を思い浮かべて微笑みます。
そして、数ヶ月前、朝比奈によって白く塗りつぶされた壁にあらたに社名を書きこむます。
「次なる革新は、君たちの中にある」
社員たちから拍手が起こります。
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朝比奈は妹の耀子と面会しています。
耀子は目に涙をためて、朝比奈をみつめています。
「泣くなよ。これでも、ホッとしてるんだ。
正直言うとな、周囲の期待に応え続けるのがしんどかった。
ごめんな。こんな兄で。がっかりさせて」
「何言ってんの?もっと好きになったよ。
お兄ちゃん・・・」
心を閉ざしていた兄が自分たちのもとに戻ってきてくれた・・・、耀子は心から安堵します。
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運用実験は見事に成功し、50億の契約が結ばれます。
大変な作業をやってのけた日向を、JIテックの社長は労います。
「日向社長。無事に終わって良かったね。
企業生存率って知ってるか?
株式会社は30年で、その99.98%が消える。
つまり100の会社が生まれても30年後にはほぼ一社も残ってない。
生き残るには奇跡に近い。みんなギリギリのところでやってきてる。
その結果、国を代表する企業になったものもある。
日向徹、軌跡を起こせ!」
日向は疲れた顔で、無言のまま力強くうなづきます。
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さっそく、朝比奈に結果を報告する日向。
朝比奈はホッとした表情をします。
「そうか良かったな。
・・・お前、普通になったな~」
「ああ、意外と僕は今の僕を気に入ってる。あいつが変えてくれたから・・・」
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ネクストイノベーションでは契約成功パーティーが開催中。。
名前と顔を覚えられなかった日向が、35人いる社員の名前を呼んでいきます。
「君たちのおかげで僕はなんかいい人になれた。
僕は君たちのことを忘れない。ありがとう」
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そのパーティーの中、安岡の携帯に真琴から連絡が入ります。
ワンダーウォールで写真たてを探しているけれど、みつからないと。
安岡は日向に会いにいけとばかりに真琴との会話を聞かせます。
日向はパーティーを抜け出して、真琴のもとへ走ります。
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けれど、ワンダーウォールにも、真琴の自宅にも、もう彼女の姿はなく・・・。
安岡は日向からそれを聞いて、社員を総動員して真琴の行き先を探し出します。
真琴はブラジル行きの飛行機に乗るために、空港にいました。
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日向は空港の真琴の前に現れます。
「なんで何も言わずに行くんだ?」
「すいません・・・」
真琴が探していた写真たてを差し出す日向。
「お前に言いたいことがあったんだ。
ネクストイノベーションがとりあえず生き残った。
あと、言えたんだ。社員の名前を全員、言えたんだ」
「完璧です!」
真琴は破顔して喜んでくれます。
それを見て、日向は単刀直入に聞きます。
「好きすぎてつらいってなんだ?
・・・僕はそういうのわからない。
なんでつらくなる? 好きならそばにいろ。
つらくても僕のそばいればいいじゃないか?」
複雑な表情になる真琴。
「そりゃあ、いたいですよ。
わからない?なにそれ?
会いに来いって言ったり、そばにいろって言ったり、
人にはああしろこうしろって言うくせに。
自分の気持ちは全然、言わない。
そういう時のこっちの気持ち、わからないって?
バカッ!もういいです!」
「待てっっ!
じゃあ、こういえばいいか?
お前のことが好きだ。
どうだ。納得したか?」
「気持ち、こもってなあ~い!」
日向はジャケットをきちんと着て、あらためて真琴に言います。
「夏井真琴、僕はお前のことが好きだ。
だから、僕のそばにいろ!」
ちゃんと面と向かって言ってもらった真琴は、今度はブラジル行きで悩むことに。
「でも、仕事あるし~。ブラジルに行かないといけないし~。
ああ~どうしたら・・・」
「ブラジルに行け」
「はあ~~?ブラジルですよ~」
混乱している真琴の腕を引き寄せて、真琴にキスする日向。
真琴は目を見開いたまま・・・。
「地球の裏側?それがなんだ。
そんなものは僕がどうにかしてやる。
お前は僕の仕事がわかってない。
1万8千590キロ?
関係ない。
まるで隣りにいるように顔が見える。声が聞ける。
今、一緒に笑えるようにしてやる。
それが僕の仕事だ。
だから、お前は行け」
「・・・はい」
「・・・でも、いくら僕でも、あんまり離れてると、キスはできないから。
だから、今しとく」
ポ~となりながら、日向の言葉を聞いていた真琴はようやくクスリと笑います。
真琴は目を閉じて、キスを待ちますが・・・。
途中で照れた日向はなかなかキスできず。
真琴が目を開けると、ふたりしてクスクス笑い。
ようやく、日向は真琴の肩に手をおいて、キス。
真琴はそっと腕をのばして、日向のジャケットを引き寄せます。
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1年9か月後。
ネクストイノベーションに朝比奈が復帰してきます。
日向は戸惑う朝比奈を社員の前に強引に押し出します。
朝比奈は社員たちをゆっくりと見回し、深々と頭をさげます。
そして、日向に促され、再び壁に文字を書く朝比奈。
「俺たちならできる!!」
それはふたりが初めて会社を興した時に書いた言葉でした。 ※1
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いつも時間があれば、パソコンで会話している日向と真琴。
日向が仕事をしているパソコンの画面にはブラジルにいる真琴が笑ったり、怒ったり。
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その真琴がとうとうブラジルから日本に帰ってきます。
内緒の帰国だったため、会社で突然、真琴の声がして驚く日向。
真琴の前に立つと、日向はうれしそうに笑って腕をひろげます。
「おかえり!」
「ただいまっっ!!」
真琴は泣きそうになりながら、日向の腕に飛び込みます。
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うずめていた日向の胸から真琴が顔をあげると、
待っていた日向も顔を寄せてきて、ふたりは頬を寄せ合います。
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まわりに社員がいることなどお構いなし。
幸せが周囲にこぼれ落ち、会社中を満たしてしまいます。
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いやあ~~、ラブラブで終わって、いい気分です~。(笑)
すごく良かったですよね~。
すべてうまくいって、後半の日向の告白シーンも良かったし。
思わず、キャア~~ってこっちまで照れちゃう感じ。
でも、そう思わせてもらえたら、ドラマとしては大成功ですよね。
こういうラブコメ、いいなあ~、もっと見たい!と思ってますよお~。
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朝比奈の復帰も、他の社員は拍手もなくて、複雑な表情のまま。
そういうところが、甘く簡単にまとめようとしていなくて、いいなあ~と思いました。
情報漏えいですもんね。なかなか・・・。
これから朝比奈が信用を取り戻す努力をしていくんだな、がんばれ~って思えました。
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あと、日向と母親の再会がああいう感じで終わったのも、良かったです。
ずっと母親と会いたがっていたけれど、今、自分が会いたいのは真琴。
そんな風に心のよりどころが、自然に移っていったなんて表現、
すごくシャレてますよね。
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日向は真琴に会って、どんどん変わっていって、
それまでの日向と朝比奈の調和が崩れ、朝比奈は壊れてしまった。
だからあそこまで朝比奈はしてしまったんですね。
朝比奈の気持ちを聞いて、ようやく納得できました。
鈍くて、言われるまで朝比奈がそんな状態だったなんて気づいてませんでした。
最終回を見た後、1話から見直したら納得するシーンが多そうです。
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朝比奈の謝罪があって、その次の面会では恋の相談をする日向。
朝比奈を拍子抜けさせてヘラヘラと笑わせてましたが。
あれをみて、ああ、このふたりはほんとの友達なんだなと思いました。
かけがえのない相手なんですね。
だから、心からの謝罪があれば、あっという間に以前の調子に戻ってしまう。
ふたりの過去はそれほど描かれてはいませんでしたが、長い期間、培ってきた絆を感じることができました。
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このドラマ、私として8話くらいから加速して気になるようになりました。
朝比奈が日向をおとしいれはじめたところから、社員の前で日向を追い出すところがピーク。
そこからは次が気になって気になって。
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あのシーンを演じる小栗旬さんと井浦新さんはすごかったですね。
見ているこちらが、緊張して指先が冷たくなるくらいの熱演でした。
セリフや演出があっても、それだけじゃあ、あそこまでいかなくて、
それを十二分に活かせるのは、俳優さんの演技力なんだなとつくづく思いました。
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そして、何度も言いますが、日向と真琴の空港でのシーン、良かったです。
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約2年後のふたりは印象までかなり変わっていて、
生身の真琴を見て、うれしそうに笑う日向の表情が穏やかで砕けていて素敵でした。
胸の中に飛び込んだ後、しっかり頬を寄せあってるところがもうバッチリ!
パーフェクト!でした!!
ふたりの「大好き」が全開になると、こうなるのね~とニマニマ。
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名残惜しいですが、最終回がおわってしまいました。
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リッチ&プアがこんなに素敵なドラマだったとは。
もっと見たいけれど、これでおわりでしょうね。
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でも、続編があったらいいなあ~~~~。
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※1 ちょっと録画を見ていましたら、初めの壁に書いてあったのは、「お前ならできる!!」でした。最終回に朝比奈が書き込んだのは、「俺たちならできる!!」。
言葉の変化は、朝比奈のもう一度、がんばろうという気持ちと、35人の社員を含め一丸となってがんばろうっていう気持ちのどちらともとれますね~。後者の方かな。
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※過去の記事
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
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★ぽちっとよろしくです。励みになります。
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