2012年10月12日 (金)

相棒シーズン11 初回2時間スペシャル「聖域」新相棒はカイト!

始まりました~。相棒シーズン11。

今回から成宮寛貴さんが三代目相棒として登場。

出会いのエピソードを見逃してはいけないと、ドキドキして待ってました。

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警察庁の次長(石坂浩二)の息子ながら、制服警官から努力して刑事になった甲斐亨(成宮寛貴)。

警察エリートの父との仲は悪く、「刑事を辞めてさっさとどっかへ行ってくれ」と言われ、亨はカッとなって怒鳴り返しています。

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その父の関係で、亨は香港の日本総領事館での晩餐会に参加します。

領事館勤務となった元上司、根津(山田純大)に説得されて渋々・・・。

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そこで起こった拳銃の暴発事故で副領事の妻が死亡。

暴発事故を起こしたのは総領事の妻、詠美(賀来千香子)でしたが、総領事(団時朗)は病死したことにしようと口裏をあわせます。

妻を殺された副領事もそれを受け入れた様子・・・。

亨は根津に土下座され、わだかまりを残したまま、仕方なくその場を後にします。

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憂鬱な面持ちで亨がCAの恋人、笛吹悦子(真飛聖)と香港観光をしていると、右京が話しかけてきます。

香港行きの飛行機の中で悦子の出した飲み物が右京にスーツにかかってしまったとか。

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悦子と右京が話してるそばで、ぼんやりと景色を見ていた亨が、「隠ぺいしろってことか・・・」とつぶやき・・・。

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右京はその言葉を聞きつけ、亨に全神経を注ぎ込むことに。。。

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思い悩む亨は結局、帰りの飛行機に同乗した右京に、事のいきさつを打ち明けることになります。

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上手に聞き出していくんですよね~。右京さんったら!(笑)

ずるずると芋づる式にすべてを打ち明けた亨は、どんどん元気になって、再びふたりで香港の総領事館へと乗り込んでいきます。。。

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3代目相棒はもっと、クセのあるタイプなのかと思いきや、意外にも素直でズルさのない好青年でした。

右京さん相手にムキになったり、すねたりして、わかりやすい若者ってところ。

思ったことはいう、頭から口が直結タイプかな。

「(警察内での)評判悪いっすね~・・・」とか、「友達いないでしょう?」と右京さんに面と向かって言ってましたよ~。(笑)

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恋人の悦子は年上で、ふたりは遠慮なくポンポンと言いあう仲。

今回の悩みも亨は悦子に相談。悦子は真剣に心配してました。

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また、悦子が仕事から戻る頃に部屋で料理を作って待っていたり、お互いの足をマッサージしあってたり、とっても仲がいい。

サラダを手で混ぜ合わせてたり、悦子の足裏を両手でゴリゴリもんでいたり、亨の人懐っこくて気さくな性格がうかがえました。

悦子にとっては一緒にいるとすごく楽なタイプでしょうね。

亨は年上キラーの甘え上手なのか・・・。(笑)

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亨と行動を共にするようになって、右京さんはウキウキしているようでした。

それを見て、相棒がいなくなって、やっぱりひとりは寂しかったんだなとちょっとしみじみ。。。

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あと、ちょっと気づいたんですが、右京さんはスマホじゃないんですね!

普通の二つ折りの携帯でした。仲間~♪(笑)

米澤さんはスマホでした。スマホにストラップをつけてましたね~。

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事件を解決したことで、右京は警察庁に呼ばれ、亨の父から労われます。

何か望みがあれば叶えてあげようと尋ねる甲斐次長に、右京は相棒が欲しいと言い出し・・・。

「ご子息を」と亨を指名します。。。

甲斐次長は特命係に異動した刑事は、ほとんど長続きしていないと聞いており、これで息子を厄介払いできると承諾します。

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右京が亨を指名したと聞いて驚く、捜一トリオやヒマ課長たち。

そして、大河内や神戸も・・・。

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私物をいれた段ボール箱を抱えて特命係にやってくる亨。

右京が出迎えますが、亨はふてくされて様子でそれを無視して、さっさと空いた席に腰を下ろしてしまいます。

「キャバクラかよ~。指名なんかすっと、金取るぞ!」

アイマスクとイヤホンをして、すねて寝たフリをしだす亨。。。

右京は紅茶を飲みながら、「ふふふ」と忍び笑いをしています。

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このラスト、好きです~。。。(笑)

もう次回が楽しみで楽しみで。

神戸とまったく違うタイプですね~。

亨、いいです。

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なぜ、右京さんは亨を指名したのか、これは謎ですね~。

きっと、何かあるんでしょうね。。。

今回の事件で、右京さんは亨に何かを感じたのか。

総領事夫人は20年以上前に甲斐次長と知り合っていたらしいし。

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亨は「カイト」と呼ばれています。

甲斐亨(かいとおる)名前の前部分があだ名になったそう。

このあだ名のまま、右京さんに呼ばれるのかはわからないですけど、相棒シーズン11、ほんと楽しみです。。。

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今年もきっと元日スペシャルありますよね。

いやあ~、うれしいな!

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ところで、来年春、3作目の映画が公開されるようです。

ドラマの中でCMがありました。神戸も再び登場するようですよお~。

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2012年7月 5日 (木)

トッカン 第1話 暗いぞ、主人公・・・。

このドラマは一話完結じゃなく、連続モノみたいです。

同時に取り扱う案件が3件。1件は解決し、あと2件は継続。

こういう趣向は好きなので、もう少し見てみたいと思ってます。

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トッカンとは、特別国税徴収官のことで、公式HPによると、

国税徴収法により強い権限を与えられ、滞納税金の督促や滞納処分をおこない徴収官の中でも特に滞納金額の大きい者や悪質な事案を担当する。差押令状なしに捜索・差し押さえを行うことができる。

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舞台は室町税務署で、その中の新米徴収官が鈴宮深樹(井上真央)。

タイトルのトッカンは鏡(北村有紀哉)。

冷徹で情け容赦なく徴収する。「死神」というあだ名が・・・。

鈴宮はその鏡の部下となって滞納税を徴収するんですね。

でもこの鈴宮、「安定してる公務員になれただけで十分」という人。

消費税や源泉徴収税などの滞納税を差し押さえにいくことなんて、まったく気が進まない。

おどおどしていて、消極的で、覇気もない。。。

背中を丸めて、うつむき加減でいるのがなんとも「閉じた」感じがして暗い・・・。

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鈴宮にはある理由もあって、この仕事はしたくないんですね。。。

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一件目は1300万を滞納してる皆川夫婦。

豪邸に住んでいて、堂々と滞納。

怒った鏡が夫婦が溺愛しているハスキー犬を人質にとり、「返して欲しければ期限までに税金を払え~!できなければ保険所だあ~!」と。

抵抗していた夫婦ですが、娘(ハスキー)の一大事だ~と1300万用意して持ってきます。

ああ、これで返してもらえると喜んでいたところ、

「肺炎になっていたから、獣医に見せた。治療費3万立て替えたので払ってもらいたい」と鏡。

「あなたっっ!!!払ってっっ!!!」と妻。

「ああ!!当然だ! あっ?財布に1万足りない・・・」

「はい!保健所!!!!」

鏡の言葉に皆川夫婦だけじゃなく、税務署員がみんなのけぞっていて、

これがドラマのラストでした。

このオチが、クスリと笑えたので、次も見ようと思った次第です。

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ハスキー、まだ幼くて、メスのせいか優しい顔をしてて、とってもかわいかったんですよ。

もう出ないかな~。出てほしいな~。

鏡は犬が好きみたいですね。病気にすぐに気づいて獣医さんのところへ連れていってましたから~。

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1件目はこれで解決。

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2件目は、銀座のクラブを経営する白川耀子(若村麻由美)。

滞納税額は400万。

目元にほくろがあったりして、かなり色っぽい。

鏡は鈴宮を連れて、耀子の自宅に乗り込みます。

高級な高層マンション住まいで、生活用品も下着も有名ブランドで揃えているのに、店は赤字でお金がないと言い張る耀子。

お客には有力政治家もいるそう。。。

こちらはこのまま、継続です。。。

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3件目が今回のお話のメインでした。

「大島プラスチック」というアクリルケースを製造する町工場の社長、大島照夫(泉谷しげる)と妻の史子(リリィ)。

滞納税額650万。

注文もなくて工場を閉鎖したいけれど、借金があるからできないと嘆く史子。

健康保険料も払ってなくて、病院にも行けない状態・・・。

あれでは差し押さえはムリだと言う鈴宮に、鏡はここはお前が担当しろと命じます。

鈴宮は工場に日参し、夫婦との関係はなんとか良好に。

そんな時、工場に注文が入り、照夫はこれで少しでも税金を払うと言ってくれますが・・・。

工場に税務署が入ったことが噂となり、関わりたくないと注文はキャンセルに。

追いつめられた夫婦は心中しそうになりますが、鈴宮が駆けつけて止めます。

死なせてくれればいいのにという夫婦に鈴宮は、「今度こそ、どうすればいいのか、一緒に考えていきましょう!」と懸命に励まします。

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鈴宮が本気で仕事をする気になれずにいたのは、

高校の時に父親が営んでいる和菓子屋も差し押さえられたことがあったからなんですね。

あの恐ろしかった思い出。

それを今度はやる側になってしまったことに抵抗感があった。

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徴収官をしていることで父親から非難され、実家とは断絶状態になっているんですね。

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今度こそ、親身になって考えると宣言した鈴宮は、ちょっと「窓辺さん」に似てましたね。(笑)

多分、鈴宮は将来、「窓辺さん」を目指すんでしょうね・・・。

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でも、照夫が「こうなったら、もう破産宣告するしかないか・・・」と、

肩を落として言った途端、鈴宮が暗い顔で、

「たとえ破産宣告をしても、滞納した税金は払わねばなりません」と返答。

かすかに見えている光も闇で覆い尽くすみたいな・・・残酷さ・・・。(^-^;

ちょっと鈴宮が怖かったです。。。

全部手放しても、税金は払わないといけないなんて。。。

ビックリ・・・。

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ある意味、あの夫婦を追いつめていたのは毎日通ってる鈴宮だったのかも・・・。

工場をウロウロしてるから、税務署が入ったことがバレて注文もキャンセルされてしまうし・・・。

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これからはどうやったら払えるのか一緒に考えていくみたいですね。

それも描かれるのかはわかりませんが・・・。

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うつむいてばかりいる鈴宮、ちょっとは顔をあげてくれないかな。。。。

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.まだ、きちんとした方向性は見えてないので、次回も見たいと思います。

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2012年6月30日 (土)

リーガル・ハイ 第11話最終回 ガニ股なおせ~!

最終回もテンション、高い、高い。

繰り返し見ていると、新しい笑いどころを発見したりして楽しい。

グラタンをつかんで投げつけようとし合うなんてすごくないです?

リーガル・ハイでしか見られないシーンですよね。

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古美門事務所に1年ぶりに真知子(新垣結衣)が訪ねてきます。

しっとり落ち着いたキャリアウーマン風の真知子。

古美門(堺雅人)も花を用意したりして歓迎します。

今はどうしてるの?古美門の問いかけに、

真知子は個人でなんとかやっていると言います。

携帯さえあれば、どこででも仕事ができますから~と。

そして、借金の返済を2ヶ月滞納してることを詫びます。

個人でやっていては大変だろう?返済が少しくらい遅れてもいいんだよなどとにこやかに言う古美門。。。。

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 別人のようなふたり・・・。夢の中の話かと思ったら・・・。

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「先生、八木沼佳奈さん(田畑智子)を覚えていらっしゃいますか?」

まったく覚えていない古美門。

「1年前の訴訟で私たちに協力してくれた仙羽化学の八木沼佳奈さんです。

彼女はあの直後、フロンティアケミカルラボにヘッドハンティングされたんです。

そこで長期間飼い殺しにされ、挙句の果てに解雇。

フロンティアは仙羽化学のライバル企業なんですが、実は仙羽化学とフロンティアの社長は大学の先輩後輩の関係なんです。

仙羽化学は裏切り者である佳奈さんをフロンティアにヘッドハンティングさせた上で解雇させたんです。

つまり仙羽化学はフロンティアを使って佳奈さんに報復人事をしたということなんです。

私と佳奈さんは、仙羽化学とフロンティアの両者を訴えることにしました」

仙羽と言えば、三木(生瀬勝久)が顧問。

真知子は古美門にも手伝ってほしいと頼みますが、やんわりと断る古美門。

「佳奈さんには恩があるから力になってあげたいんだけどね~。忙しくてね~」

「仕方ありません。私ひとりで精いっぱいやってみます。

でも、なんだかんだ言いながら、先生はいつも助けてくれますよね。

先生とこんなに穏やかに話せるなんて不思議です」

「時というものは人を大人にしてくれるね~」

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真知子の裁判がはじまります。

その法廷に遅れて乱入してくる古美門。

古美門の顔を見た途端、期待がふくらむ真知子ですが・・・。

「フロンティアから顧問を依頼され、本件代理人となりました古美門研介です!

原告の訴えはまったくの言いがかりです。

我がフロンティアは八木沼さんに多大なる期待をして招きましたが、

彼女は結果を仕事でしめさなかった。だから解雇されたにすぎません!!」

相手側の弁護をするという古美門に仰天する真知子。

「まだ開廷していません!勝手にはじめないように!」

裁判長が注意する中、古美門のテンションは上がったまま。

「さあ、始めましょう!!!」

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 なんと古御門が敵に・・・。

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古美門事務所に抗議にやってくる真知子。

もう以前の朝ドラファッションに戻っています。

「どういう神経をしてるんですか?

「私だって三木とならんで仕事なんてしたくないが、フロンティアの代理人になってしまったのだから仕方ない~」

「引き受けるべきではないでしょう?これが報復人事だということは先生が一番わかってらっしゃるはずです!」

「報復人事してどこが悪い?あの女が内部告発したせいで、仙羽化学は世界をリードするはずだった研究から大きく後退してしまった。

得をしたのは死にぞこないの老人たちだけだ。報復されて当然だ~」

「どの口が言うんですか?あなたと私がそうしたんですよ!

佳奈さんは自己犠牲をしてくれたんですよ!」

「彼女は自分が善人だと思いたいからしたんだ。彼女のは自己満足だよ~。

それを他人のせいだといって悲劇のヒロインを気取っている君たちふたりはバカ女コンビだ~」

「何も変わってないんですね!」

「君もなっ!」

「今回に関しては佳奈さんに正義があります。

正しいことをした人が不幸になっていいはずがない!」

「手足が生えるどころか、卵に戻ったな。おたまじゃくし!

正義は立場で変わる。勝ったものこそが正義なのだ~!」

「法は正しい人が幸せになるためにあるものです」

「0点だ!!

正しければみんな幸せになれるんなら苦労はしない。

誰かの幸せは誰かの不幸せの上に成り立ってる。

踏みつけるか、踏みつけられるか、それが現実だ。

踏みつけられるのは君たちのような間抜けどもだ~!!」

ふたりの激しいやりとりの中に服部が割って入ります。

「黛先生。1年前、次に会う時には古美門先生を倒す時だとおっしゃってましたよね?

はからずもそんなチャンスが巡ってきたのではないですかな?」

「服部さん。この低能が私に勝てる確率は上空8000メートルからゴルフボールを落としてゴルフカップに住んでるもぐら鼻の穴に入る確率よりも・・・」

古美門のいつもの言い草にむかついた真知子はテーブルにあるグラタンを手でつかむと投げつけようとします。

古美門はとっさに真知子のその腕をつかみ、自分もグラタンをつかみ、真知子に投げつけようとしますが、今度は真知子に腕をつかまれます。

両者、猛烈なにらみ合い・・・。

「ああ、私の料理で遊ばないでいただきたい~~~」

オロオロしつつ、文句をいう服部。。。

「入れてみせますっっ!

上空8000メートルからもぐらの鼻の穴に!!!」

「身の程知らずも相変わらずだ。やってみたまえ~!!!」

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 グラタン手づかみの投げつけあい。すごいですよね。

初めの対面がどれだけ猫をかぶっていたか、わかるというもの。。。

見ているこちらが気味悪くなるくらいでしたもんね。。。(笑)

古美門と真知子はこうでなくっちゃ!

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裁判での真知子は一層、闘志満々。

「佳奈さんは十分な設備も人員も与えられず、給料もきわめて安いものでした。そして一方的に解雇されたのです。

そこで、フロンティアに対しては解雇の無効確認と解雇後の未払い賃金の支払いを請求します。

あわせて、本件は仙羽化学による巧妙な報復人事にフロンティアが加担したものであり、
両者の共同不法行為が成立するためその慰謝料として2000万円を請求します!」

それに対して、古美門は・・・。

「フロンティアでは成果主義をとっており、基本給を安くおさえ、成功報酬を高く設定しております。

また一定期間内に成果を出さないと解雇するということも契約書に明記されており、八木沼さんはこれに合意しています。

成果を出せなかったので契約を実行したまでです!」

こちらも闘志満々です。

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言葉の応酬は続き、次第にムキになっていく二人。

「私のおかげで勝てたことだっていっぱいあるでしょ!」と真知子。

「脚を引っ張られたことの方がはるかに多い~」と古美門。

「何の話をしているんですか?」と困惑顔の裁判長。

「ボニータさんのときだって、圭子さんに勝てたのだって、三木先生の時だって!

私がいたからでしょうが!えっ!そうでしょ!!!」と声を張り上げる真知子。

「・・・彼女は一体、何を言ってるんでしょうか・・・」と冷ややかな古美門。

「原告代理人、これ以上勝手に話し続けると退廷させますよ」と裁判長あきれる。

「・・・申し訳ありません」と真知子。

「・・・フロンティアは不当な扱いをしておりませんし、仙羽化学さんとの不当な取引もむろんありません」と古美門はしめくくります。

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真知子は仙羽化学の営業部にいた金沢という男性を法廷に呼びます。

彼は元々フロンティアにいて、昨年、仙羽化学にヘッドハンティングされ、その後解雇されたという人物で、佳奈とはまったく逆のケース。

佳奈と同じような状況に陥った人物をみつけ出した真知子でしたが・・・。

仙羽化学代理人の三木は、金沢のSM趣味を暴露。金沢は法廷で裸になり、鞭を持って興奮状態に・・・。

解雇やむなしという空気ができてしまいます。

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裁判がうまく進んでいて和やかムードの三木や古美門サイド。

同席したフロンティアの石神社長(東幹久)も仙羽化学の池辺社長(神保悟志)ものんびり。。。

けれど、沢地(小池栄子)はこの裁判のアキレス腱は池辺社長だと指摘します。

一時期、佳奈と不倫しており、捨てられた後はしつこく追いかけまわしてた過去があるから。

三木もこの点をつかれたら、痴情のもつれと怨恨で報復人事の説得力が増してしまうと。

ただ、古美門はそれはまったく気にしていません。

真知子には佳奈の恥部をさらすことなどできないとわかっているから。

「早々に和解を申し込んでくるでしょう」

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古美門は真知子を事務所に呼びつけ、和解に応じるようにと言います。

「電話で済むような話ですね」とこっそり真知子にささやく服部。

「いい加減、非情になってみろって挑発してるんです」と溜め息。。。

「前に、古美門先生には絶対になれない弁護士になるんだとおっしゃってましたね。

すべてのものを敵にまわして打ち負かすことで勝利を得ているのが、

古美門先生ならば、黛先生には別の手法がお似合いかと・・・。

旅人のコートを脱がすのは北風ばかりではありません」

服部の言葉に何かを思いついたようで、真知子は元気いっぱいで出て行きます。

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その後の真知子の姿は、かつて古美門と一緒に手がけた裁判で、「敵」になった弁護士や検事のもとにありました。

日照権の裁判の弁護士、大貫先生(大和田伸也)は「共食いさせろ」とアドバイス。

検事の杉浦は、「古美門先生の立ててくる証人を自分の手札にすることができたら勝てる」とアドバイス。

古美門パパ(中村敦夫)や元妻の圭子からは、正道でぶつかれと激励されます。

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真知子はアドバイスを受け入れ、三木のところへやってきます。

「訴えを取り下げます。

仙羽をはずし、裁判はフロンティアだけに絞ります。

一緒に戦いましょう!

三木先生の本当の敵は誰ですか?古美門先生を恨んでいるんでしょう?」

三木は古美門への恨みを思い出し、ギリギリ歯ぎしりを。。。

それを見た沢地が口を挟みます。

「沙織さんとおっしゃいました。ある裁判の鍵を握っていた身寄りのない小さな女の子。
三木先生が引き取って実の娘のように・・・」

胸をつまらせる沢地・・・。

三木は打倒古美門に再び動きます。

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古美門は、元フロンティアの研究員だった村上を証人として法廷に呼びます。

村上は佳奈だけでなく、研究員はみんな待遇の悪い中、研究を続けていると証言します。

「本位じゃない証言をされていませんか?

村上さんは金銭面のトラブルを抱えているんじゃありませんか。

本当に八木沼さんに対し、フロンティアが用意した待遇は適切だったと思いますか?」

真知子の真摯な問いかけに、村上は心変わりします。

「彼女はカーボンXを開発した有能な研究者・・・。確かに不当な待遇だったかもしれません。

私の金銭トラブルは古美門先生の助けは借りない。

私は正しいことをしたものが報われる社会を望みます」

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古美門は真知子と手を組んだ三木に文句を言います。

三木は今度こそ絶対におまえに勝ってやると宣言します。

「報復人事をうなづける決定的なネタを持っている!」

「クライアントに貶める証言をするということですか~?」

「刺し違えてもおまえを地獄へ落としてやる!」

憎しみの炎がメラメラ~~。。。な三木です。

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裁判には沢地が三木側の証人となります。

「池辺社長がフロンティアの石神社長と話しているのを聞きました。

うちの八木沼を処分してくれたら、そっちのいらないのをこっちで処理するよ、そう言っていました」

「秘書とはいえ、顧問先企業の秘密をもらすことは職務違反だと思いませんか?あなたほど信用できない証人はいないと断言できます。

あなたは私の邪魔をすることで喜びを抱いている。

裁判長、彼女はかねてからこの私に強い恋愛感情を抱いてるんです~」

「それは古美門先生です。

当時私にしつこくつきまとい、先生には圭子さんという奥様がいたにもかかわらずです。毎日のようにメールで誘われました。

ちょうど、メールの内容をプリントアウトして持ってきておりますので読み上げます。

君江ちゃん、昨夜また君にお尻ぺんぺんされている夢を見たよ。正夢になるといいな~

傲慢な態度だった古美門が一変、情けない泣き顔に・・・。

「もう~やめて~~!!お願い~!」

圭子を裏切って沢地に言い寄っていたと聞いて、真知子もあきれています。

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裁判が終わって、外に出てきた古美門に真知子は言います。

「先日の和解のご提案の答えですが。

和解は絶対にいたしませんから」

「君たちは致命的なミスを犯したことに気づいてるんだろうな?

もっとも大事な鍵を投げ捨てたってことを」

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池辺の身辺をもっと探ってくれと加賀蘭丸を呼ぶ古美門。

けれど、加賀は俳優の仕事に専念したいと、引退を表明。

古美門事務所を去ります。

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三木事務所に池辺社長、真知子が集まって打ち合わせをしています。

「本件の鍵は池辺社長です。古美門先生はなりふり構わず社長を取りに来るでしょう」と真知子。

「俺は証人には立たないよ」と池辺。

「立たなければ、八木沼佳奈との関係を家族にバラす、やつはそういう強迫をする」と三木。

真知子には不倫を暴くことはできなくても、古美門なら間違いなくそこを突いてくる。

真知子はひとつの提案をします。

「池辺社長、先手を打ちませんか?

こちら側の証人として証言台に立ってしまえば、ご家族の問題は向こうにとって無価値になります」

「なんだって?報復人事を認めろって言うのか?」驚く池辺。

「このままいけば、おそらく私たちが勝ちます。

ならば積極的に認めた方が企業イメージも傷が浅いんじゃないでしょうか。ご家族も守れます」

冗談じゃないと聞く耳を持たない池辺です。

「俺は証言台なんかには立たない!」

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予想通り古美門は池辺と接触しようとしますが、必死に阻止する真知子。

池辺を逃がして、古美門の前に立ちはだかります。

「古美門先生。沙織さんじゃないんですか?

私、わかったような気がします。なぜ先生が勝つことにこだわってきたのかが。

沙織さんなんじゃありませんか?

あなたは勝つために女の子の命を奪ってしまった。

もし勝利にこだわるのをやめたら、自分のしたことを否定することになる。

あなたは勝ち続けることで罪の意識から必死に逃げ続けている。

勝たせていただきます。それが私の先生への恩返しです」

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裁判で真知子は証言台の佳奈に発言を促します。

「では最後に今の思いを教えてください」

「一年前、私は仙波化学の極秘文書を持ち出し、会社に多大な被害をもたらしました。

報復される覚悟はできていたので、今回もあきらめるつもりでした。

それを戦おうと言ってくれたのは黛先生でした。

どのような判決がくだされるのか私にはわかりませんが、戦って良かったと思っています。

この先も胸を張って生きていけそうだから」

佳奈の発言が終わると、真知子も語りだします。

「私はこの裁判で多くのことを学びました。

正義とはなんでしょうか。法とはなんでしょうか。

この世界に正義などない。勝ったものが正義だと言う人がいます。

私もそうかもしれないと思った時期がありました。

でも今は核心を持って言えます。我々、人間には正義を愛し求める心があると。

裁判は勝ち負けのゲームでも、金儲けのギャンブルではありません。

また傷つけあう場ではないはずです。

きっとどこかにある正義と真実をみつけ、みんなが幸せになれる道を探す場ではないんでしょうか。

正しい人が報われ、幸せになれる社会。

そんなのは夢物語。現実は非情だ。たしかにそうかもしれません。

だけど、人は夢を見るから生きられるんです。理想をかなえようとするから私たちはこのあきらめに満ちた現実をいきていけるんです。

わたしは理想が現実を覆すと信じています」

被告代理人の古美門は黙り込んでしまい、尋問はなく・・・。

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事務所に戻って、ぼんやりとしている古美門に服部が話しかけます。

「どうやら先生はとんでもない弁護士をお育てになったみたいですね。

どこかすがすがしいお顔に見えるのは気のせいでしょうか」

「バカも突き抜ければそれなりになるもんだと感心してるだけですよ」

「思えば不思議でした。

黛先生をこの事務所にあっさり受け入れられたこと。いつかこの方が自分を負かしてくれるのではないかと。

勝ち続けなければならない生き方もおつらかったでしょう。

もうそろそろそのお荷物を下ろされてもいいはずです」

.

真知子は池辺を追加証人として呼びます。

「あなたの証言ですべてが明らかになります。

どうぞおっしゃりたいことをおっしゃってください!」

「私は社員だった八木沼君に報復するため、フロンティアさんとのあいだで不当解雇をする
ための取引を行った・・・・・・そんな事実はありません!!」

「えっ??」

「八木沼君は将来を嘱望していた逸材。他社に行かれたことは返す返すも残念でなりません」

打ち合わせと違うことを言われて慌てる真知子。

勝手に反対尋問をしはじめる古美門。

「沢地さんの証言で、携帯で人事取引の密約を交わしていたそうですが、この点についてはいかがですか?」

「それがまったく記憶にないんです」

「池辺さんの携帯の通話記録を過去一年間調べましたが、フロンティア関係者との通話は一件もありませんでした」

被告本人尋問。石神が証人に立ちます。古美門が尋問します。

「私も池辺社長と密約を交わしたことなど一切ありません。

八木沼さんの解雇理由は期待していた結果も得られず、熱意も感じなかったので契約に沿って解雇しました」

「訴えを起こされてどうお考えでしょうか?」

「誤解が解かれることを願っています」

「解かれるでしょう。仙羽化学と御社が取引をしていたことを示す証拠をなにひとつあげられていないのですから!

そのかわり、そちらの弁護士先生が主張なさったことは何の論理的根拠もなく、ひたすら情に訴えるもの。

夢を探す場所?そんなものがみつけたいならインドのガンジス川か下北沢の三流劇団に入りたまえ!」

「被告代理人!」

弁護がズレてきて裁判官に注意される古美門。。。

「失礼!不適切でした。

・・・我々は神ではありません。

この私もふくめ、愚かで感情的で間違えてばかりのちっぽけな生き物です。

そんな人間に人間を裁くことはできるんでしょうか。

いいえ、できません。だから、人間になりかわり法が裁くんです。

どんなに怪しかろうが、どんなに憎かろうと、一切の感情を排除し、法と証拠によってのみ人を裁く。

それこそが我々人類が長い歴史の中で手に入れた法治国家という大切な大切な財産なんです。

むろん、裁判所におかれましては、情緒的な弁論に惑わされることなく、徹頭徹尾、法と証拠のみに基づいて判断なさることでしょう。

そしてその場合、結論は明白であります」

.

判決が出ます。

「主文、原告の請求をいずれも棄却する・・・・・・」

裁判官が言い終えるのを待てず、古美門は向かいに座っている真知子を大声でののしります。

「勝ったと思ったろ?愚か者~~!100億万年早いわ~!!!」

真知子は悔しさで、キーーッっと唸り声をあげて、髪をかきむしります。

「今、読んでいるんだから静かに!」

裁判官が古美門を叱りつけますが、古美門は聞こえないようで。

はしゃぎまくっています。

.

裁判に負けて悔しがる真知子を佳奈は慰めています。

佳奈は清々しい表情で、わだかまりもない様子。

「こんなのありえない」

「まあ、しょうがないわよ。私、タイの企業に誘われているの。そこでがんばるわ」

佳奈はそういうと帰ってしまいます。

そこへ古美門がゴキゲンでやってきます。

「近い将来、タイの化学が日本を脅かす日がくるんだろうね。実に残念だ」

「あなたのせいでしょう?」

「違う君のせいだ。だろ?」

「・・・・・・はい」

「佳奈の本人尋問で終えておけば勝てたかもしれないのに。

調子に乗って池辺本人まで証人として借り出した。私のトラップとも気付かずにね~」

「池辺社長はいつから?」

「最初っからだよ。もっとも有効に使うために君に食いつかせた。

重要な鍵だと刷り込んでね。いいか、フロンティアが負ければ仙羽も無傷ではいられない。

池辺は家族や元愛人なんかより会社を守りたいんだ。

安っぽい、お涙ちょうだいごときでそっちにつくはずないだろうが。

自分が成長したと思ったか?

全然成長してない!

私を追い詰めたと思ったか?

遊んでやっていただけだ!

一度、惑星探査機はやぶさ2にくくりつけられて、数年小惑星を探査してくるといい。

すこしはマシになるだろう~。

成・層・圏で燃え尽きなければな~」

エラそうな古美門に、泣きそうな真知子。。。

「私・・・何がいけなかったでしょうか?」

「旅人のコートを脱がせたくらいで勝てると思うな~!

灼熱地獄でパンツ一枚残さずはぎとれ~、

それぐらいでなければ理想と現実を変えることなんてできやしない~!!

もっと、もっと、強く、賢くなれ~、朝ドラ~~!!!」

高笑いしながら立ち去ろうとする古美門を追いかけて引きとめる真知子。

「・・・・・・私の完敗です。

でも先生には解決しなければいけない問題が残っているはずです。

三木先生と話し合いましょう」

.

よく聞かないと、ののしられてるだけのような古美門の言葉。

でも、ちゃんと教え、励ましてるんですよね。古美門流で。(笑)

おもしろいですよね~。

北風と太陽は有名だけれど、太陽じゃなくて、灼熱地獄にしてパンツまではぎ取れって。

北風どころじゃないってことですね~。

古美門の言葉って痛快で、楽しい気分になります。

.

三木の事務所には、みんなが勢揃い。

古美門は三木に面と向かって訴えます。

「私を怨むのは筋違いです」

「おまえが裁判に引きずり込んだんだ!」

「あの子は死ぬ運命だったんです」

「なんだと~~~~~!」

怒りでワナワナと震える三木は沙織の写真を古美門に見せて、

「もう一度言ってみろ!

沙織の眼を見て、もう一度今のセリフを言ってみろ!」と叫びます。

とうとう、ふたりは殴り合いのケンカをはじめてしまいます。

それを呆然と見ている真知子・・・。

ふたりのところから飛ばされてきた写真を拾って、はじめてそこに写っているものを見ます。

「あのう・・・・・・。この子が沙織さん?」

「ええ・・・・・」

ケンカを見ていた沢地はしっかりと頷きます。

「あれは新薬をめぐる製薬会社どうしの訴訟の時でした。

相手会社の新薬を発売停止に追い込むため投薬実験が行われたんです。

数か月の実験で、沙織さんは三木先生やこの事務所の心のやすらぎ、オアシスのような存在になっていきました。

三木先生は実験を止めようとされたんですが、古美門先生は途中でやめると実験が無駄になると強行して・・・」

「あのう・・・・・・、沢地さん、この方が本当に沙織さんですか?」

写っていたのは、白茶のモルモットでした。

「はい。3歳に満たない女の子でした。

沙織さんを失って以来、三木先生は抜け殻のようになって・・・」

三木と古美門の殴り合いは続き、時折、泣き叫ぶ声が・・・。

その光景をうれしそうにみつめる沢地を見て、ビビる真知子。

「あなたは何なんですか?」

「私? 私はただ男のケンカが好きなの~。キャハハハハハ~~~」

.

真知子はひとり三木事務所を去り、古美門事務所に戻ると、やっと大声を出してツッコミます。

「なんじゃ~~あ、そりゃあ~~~!!!」

.

数日後、真知子は再び古美門事務所にいます。

また、古美門事務所で働くことになったようです。

「極めて気がすすまないが、借金の返済の目処がたたないのなら仕方ない~」と古美門。

加賀もなぜか出戻り・・・。俳優に専念するのは来年からにするとか。

服部を含めた4人が顔をあわせます。

.

いつものように古美門と真知子は一緒に裁判所へ向かっています。

不機嫌な古美門は隣の真知子に文句をタラタラ。。。。

「ガニ股を直せといったろ~!」

「私はガニ股じゃありません!」困惑する真知子。

「ガニ股だ~!」

「どこがですか?」

「精神的なガニ股なんだよ~!」

「なんですか?それは。

先生に精神面を言われたくありませんね!」

真知子は人差し指で古美門の顔を刺すようにして抗議します。

それにムッとした古美門も負けじと人差し指を突き出します。

「人を指すな~~!

失礼だろ~~~~!!」

.

.

.

おもしろいコンビです。

真知子がいなかった1年はさぞ淋しかったことでしょう。(笑)

こんだけ言われても凹まない真知子は稀有な存在ですもの。

さすがに古美門は真知子より何枚も上手です。

まだまだ古美門に勝つなんてこと、できなさそうですね。

.

ドラマを見てる途中から、沙織ってまさか犬や猫なんじゃないの?と思い始めてたんですが、まさかモルモットだったなんて。

なんてくだらない・・・。(笑)

ずっとこれでもめてきたのに、ずっとずっとひきずっていたのに、笑うしかない、「なんじゃあ~そりゃあ~」のオチですね。

三木も古美門も激しく泣き叫んでるし・・・。(笑)

動物実験のモルモットだったってところが、リーガル・ハイらしくちょっとシュールでしたね。

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沢地は結構、怖い女性~。

ケンカさせるために、三木のところから資料を持ち出して古美門に渡してましたよね。(笑)

三木も古美門も遊ばれてます・・・。

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全話、ほんとに楽しいドラマでした。

金田一の回が、一番のお遊びの回でしたね。

もしシーズン2があるなら、3本くらいはこういう回にしてほしいです。

もうワクワクして放送が待ち遠しいったらなかったですよ~。

あと、絹美村の回の古美門の長セリフは圧巻でした。

どの回も古美門のセリフはすごく長くて、毎回これらを覚えてるなんて堺雅人さんは超人だわ~と感動して見てました。

また、あんなに高速でしゃべってるのに、ほとんどすべての言葉が聞き取れるなんて滑舌の良さにも驚きました。

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セリフの間に合いの手を入れないといけない俳優さんも緊張したでしょうね。

堺さんがトチッてないのに、短いセリフの自分がトチるわけにはいかないって。。。。

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古美門のあの長セリフにすっかり病み付きになってるので、

新作をもっともっと見たいです。

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リーガル・ハイ シーズン2、ぜひ!作ってください。

古美門と真知子の罵り合いもまた見たいです。

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古美門のあのユニークな髪型も。(笑)

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※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 p>.

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2012年6月27日 (水)

鍵のかかった部屋 第11話最終回「榎本がいなくなる日」

おもしろかったです~。

最後、ブラック榎本になっちゃうなんて予想外の展開でしたが、

ピリッと引き締まってこれが良かった~。

純子や芹沢の信頼を裏切ったとも言えるので、寂しさはあるんですけどね。

.

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「よく考えたら榎本さん(大野智)のこと、何も知らないんですよね。私たち」

「君は彼が犯人じゃないと思うか?」

「はい、絶対に違います」

芹沢(佐藤浩市)と純子(戸田恵梨香)がふたりで警察に連行された榎本を救うために事件のおさらいをしていると、なんと!その榎本が解放されたという連絡が!

それは久永(中丸新将)が犯行を認めたためでした。

純子が接見すると、久永は疲れ切った表情で、

「私は眠っていたんです。眠っている間にやったと言われればそうなのかもしれない・・・」

と無実を訴えることをあきらめた様子。

「精神的ストレスで一時的錯乱状態に陥ってる可能性が高く、つい虚偽の自白をしてしまう・・・よくあるケースです」

純子の見解を聞いた穎原(鈴木一真)は久永が気の毒になり・・・。

.

榎本は、純子と芹沢と共に穎原が待つ社長室へとやってきます。

「5年前、社長は愛人に現金類を盗まれたため、自宅から社長室にあるものを移したのではないでしょうか。

そして、ひとつはっきりしたことは久永さんが無実だということ。

僕と社長の過去の因縁を知っているのは同僚と青砥さんだけ。

どちらもメリットがない。だから、犯人は僕と青砥さんの会話を聞いていたんです。

その話をしたのは社長室なので、そこに盗聴器を仕掛けていたんでしょう。

犯人にとって久永さんの自白は想定外。

けれど、それで事件が片付いてくれるなら好都合でしょう。

それと、様々な検証を行いましたが、犯行には作業ロボットを使ったとしか考えられません」

穎原は榎本に真犯人をみつけてほしいと頼みます。

.

社長の遺体の第一発見者は清掃会社の窓拭きスタッフ、佐藤学(玉木宏)でした。

純子は社長室に佐藤を呼び出し、榎本を紹介します。

純子が芹沢からの電話で席をはずした途端、佐藤は榎本に暗い視線を向けます。

「まさか中に入る時がくるとは思わなかったな。

ガラスを隔てた向こう側は遠い世界だと思っていたから。

あなたもこっち側の人間ですよね?」

榎本は返事もせず、じっと佐藤をみつめています。

.

芹沢は穎原に呼び出されます、

社長が10年以上にわたり、6億円を横領していたことが発覚したそう。

純子が久永に接見して確かめると、彼も社長の横領を認めます。

.

また、芹沢と純子は自作自演までして窓ガラスを防弾に替えようとしたのは、窓から誰かに侵入されると思ったからではないかと推理。

「社長は横領したお金をダイヤに変えていた。

それを窓から見られたんじゃないかな・・・。・・・佐藤学に」

芹沢と純子は佐藤のことを調べ始めます。

.

佐藤は清掃会社では、写真に写るのを徹底的に避けている様子。

素性を知られると困ることがあるのかと芹沢は、警察の鴻野(宇梶剛士)に佐藤の本籍地を教えてもらいます。

そしてそれと同時に、美術館や宝石商で起きた窃盗事件の記録を見せます。

「最新鋭の警備システムを備えているのにあっさりと突破された。

これらのすべてに共通点がある。

事件の起きた日の終業間際に現場に訪れた榎本さんの姿が監視カメラに写っていた。

ほかには何の痕跡もなし。なんの手がかりもなかったけどね」

鴻野の話に驚きつつ、芹沢はその記録を置いて警察をあとにします。

.

純子は佐藤学の本籍地へ。

そこで、佐藤学と名乗っている男は実は椎名章だとわかります。

椎名は引きこもりになっていた佐藤になりすましていました。

会社を経営していた椎名の両親は共同経営者に裏切られ、倒産。

両親は多額の負債を背負ったことを苦に心中自殺。

椎名はそのあと、闇金業者のしつこくつきまとわれ、とうとう取り立て屋の男をナイフで刺し行方不明になった。

やくざに追われる身になった椎名は仕方なく佐藤学になりすますことに。

家の問題がなければ椎名はエリートコースを歩んでいたはずと担任の教師。

「もし、椎名が犯人なら、物取りが目的だったのかな。

椎名はどうやって社長を殺したのか。やはりそこが問題だ」

純子の報告を聞いて、思案顔の芹沢。

.

榎本の介護ロボット、ルミナスVを使っているはずという手掛かりをもとに、芹沢は一生懸命推理します。

「ルミナスVはセイフティープログラムはは万全。被介護者を攻撃するような動作はできないし、わざと床に落とさせるという捜査も受け付けない。障害物をセンサーが察知して減速するから壁に衝突させることも不可能だ。

そんなものが、殺人の道具になるのか・・・」

ふと、芹沢はひらめきます。

その推理を榎本に話してみると、

「・・・お見事です」と太鼓判。

芹沢は大喜び。

純子も「芹沢さん、すっごい!!」と大騒ぎ。

.

さっそく、江原の前でルピナスVを使って推理を立証しようとしますが。

芹沢の推理では、ルピナスVで社長が寝たソファーごと抱きあげないといけないのですが、アームの長さ70センチを超えるものを持ち上げることはできないことが発覚。

残念ながら、芹沢の推理は成立しないことに。

意気消沈する芹沢。ショックで魂が抜けた状態に。

電話でその結果を聞いた榎本は、何かに気づいたようで、

「僕も今からそちらの伺います」と・・・。

.

「社長はなぜルピナスVを社長室に置いていたんでしょうか?

それはひとりでは持ち上げられない重たいものを持ち上げるだけだったら?」

榎本は社長室の壁に置かれた家具を持ちあげさせます。

その家具の裏を手で探っていくと、隠し扉を発見。

芹沢や純子、穎原たちは驚きで息を飲みます。

けれど扉の中は空っぽ。すでに抜き取られた後でした。

「介護ロボットは、社長にとってはフォークリフトの代用品にすぎなかったということです」

.

榎本は推理を続けます。

やがて・・・。

「そうか、そうだったのか。

密室を破れました。・・・真相は明日お話します」

.

翌日、榎本からの連絡を待つ芹沢と純子。

.

榎本はふたりにれんらくすることはなく、椎名章の仕事場に現れます。

「僕の情報を警察に流したのはあなたですね。

.

・・・あなたは窓拭きの最中に偶然あるものを目撃しましたね。

社長が部屋に隠し持っていた6億円相当のダイヤモンドです。

あなたはそれを盗もうと思い立った。

深夜、社長室に侵入し、盗聴器を仕掛け、時間をおかけて様々は情報を集めていった。

決まった時間に社長がコーヒーを飲むことや仮眠の習慣があることや、社長室のダイヤのありかも盗聴器から推測できた。

でも、いよいよ事を起こそうかとなった時、社長が狙撃事件をでっちあげ、警備システムを強化しようとした。

あなたはだから、僕がシステムの工事に取りかかる前に、つまり事件前夜にダイヤを盗み出し、盗聴器を回収した」

「くだらない・・・」その場から去ろうとする椎名。

「ダイヤを処分し、家に帰るんですか?

あなたがここから出ていくなら僕は警察に通報しないといけません。

あなたは逮捕され、アパートに家宅捜索されてしまいますよ。

数百個ののダイヤだと隠し場所は限られています。

ほんとはどこかに埋めておくのが一番安全なんですが、心配でそれができないのが人間の性。

いまあなたが恐れているのは火事や泥棒でしょう?違いますか?

.

玄関脇の古い洗濯機のことですが。

あれだけ古いものだと盗まれる心配はありませんよね。

ダイヤの包みを外層と内層の間に押し込めば、まずみつかることはないし、取り出すのも困難です。

しかも洗濯物を入れ水をためておけば、カモフラージュと火災よけの一石二鳥になる」

「・・・そんなのありかよ。うちに勝手に入ったのか?」

榎本がすでに自宅に侵入していることを知り、唖然とする椎名。

.

「あのダイヤは社長が横領したものですから、たとえ盗まれても公表はできない。

ではなぜ大変な苦労をしてまで殺す必要があったんでしょうか?

ダイヤを盗みに入った夜、すべての準備は整えられていた。

事件当日、あなたは誰より早くゴンドラにのって12階に下りました。

コーヒー用の睡眠薬が仕込まれていたから、昼食後社長は深い眠りに落ちていた。

ルピナスVは開発途中のため、市販のラジコン用コントローラを使っています。

あなたはコントローラを持参し、ゴンドラからロボットに社長の体を持ち上げるように指示し、窓のすぐ内側まで運んでこさせた。

社長室の窓ははめ殺しになっていましたが、がたついていた。

窓ガラスがほんのわすかだけ可動するように細工がしてあったんです。

その窓ガラスに社長の頭部を押しつけ、外側から重量のある鈍器で思いっきり叩いたら、ビリアードでいうレッドコンボと同じ現象が起きる。

ガラス越しに伝播した衝撃は手術を受けたばかりの頭蓋骨には致命的となった。

その後、あなたは偶然遺体を発見したように装ったんです。

「鈍器はどこにあるんだよ」

「あの屋上で隠せるのは給水タンクの中。その中にみつけましたよ。

ボーリングの玉でしたね」

「・・・・・・。

そうだよ。俺がやったんだよ。

何で殺す必要があったかって?俺の目的はダイヤじゃない。復讐が目的だった。

あいつはかつて共同経営者。会社の金を持ち逃げした張本人だった。

どうせ殺すならあのダイヤももらっておこうと思った。

そうすれば世界は変わる。ダイヤを手にすればガラスの向こう側に行ける。

君のことは調べさせてもらったよ。君にならわかるだえろう?俺の気持ちが」

「それで、ガラスは超えられたんですか?

復讐をはたし、ダイヤを手に知れて、あなたは解放されたんですか?

僕にはそうは見えません」

「君はどう見える?」

「前後左右、それから上下まで、ガラスに囲まれているように見えます。

僕はガラスの箱に閉じ込められるのはごめんです。

たとえ向こう側にいけないとしても自由でいたいんです」

.

待ちわびて、とうとう備品倉庫室にやってきた純子と芹沢。

中に入ると、榎本のコレクションの錠前等が跡形もなく消えています。

芹沢に鴻野から電話が・・・。

「椎名が自首してきました。

供述どおり自宅の洗濯機からもダイヤがみつかりました。

ただ、ひとつ気になることがあるんです・・・・・・」

.

榎本と連絡が取れないまま、3日が過ぎています。

榎本はどこに行ったんだろうと芹沢と純子が話していると、

純子の携帯がなります。相手は榎本でした。

「すみません。連絡が遅くなりました」

「どうしてたんですか!心配してたんですよ!」

「事情がありまして、今、空港にいます。

旅行に行ってきます。臨時収入が入ったもんで」

ただただ驚いている純子の手から芹沢は携帯をひったくります。

「榎本!聞きたいことがある!

椎名のところでみつかった6億相当のダイヤのうち、1億円分が偽物だった。

おまえ、まさか?」

「・・・・・・なんのことでしょう?

社長が業者にだまされたんじゃないですか?」

再び、純子が携帯を取り返します。

「旅行ってどこに行くんですか?いつ帰ってくるんですか?

榎本さん!!!」

「時間なのでもう行きます。じゃあ」

電話はあっさりと切れてしまい、放心状態の純子です。

電話の受話器を置いて、榎本はパスポートを手に歩き出します。

.

その表情は、

いつものポーカーフェイスが崩れ、ニヤリと毒のある笑みが浮かんでいます。

.

.

.

このラストはいいですね~。ルパンみたいで。

また3人のドラマをしてほしいと思ってましたが、ルパンになった榎本を純子と芹沢が追いかけるっていう展開でもいいかもしれないですね。。。

.

あと、10話のあらすじで、お猿とロボットのことを省略したので、

今後、推理に絡んで来たらフォローできないと書いていたんですが、

榎本がロボットが~~と言った時には、ありゃ・・・と絶句してしまいました。

笑うにも声が出なかったです。(笑)

.

あまり、ラブラブ展開にならないなあ~と思っていたんですが、

榎本は純子との間に一線をひいていたんですね~。

オタクで恋愛ベタって感じだったのに、あんな悪が潜んでいたなんてねえ~。

まあ、内在していてもおかしくないか。

.

大野さんはこういう無口な役が合いますよね~。うん!

戸田さんの純子は昭和な感じで、まったく飾り立ててないところが良かったです。

あそこまでシンプルにしててチャーミングっていいです。

そして、芹沢!

文句タラタラ、ダダをこねるし、勝手だし・・・なのにいないとドラマが物足りない。

いないと寂しくて。いいキャラでした。

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ドラマはとってもおもしろかったです。

続編、できたらいいですね~。

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※過去の記事

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2012年6月26日 (火)

ATARU 第11話最終回 チョコザイの旅立ち

爽やかな最終回でしたね。

舞子パパは罪を犯してなかったし、

続編ができそうな形で終わったので、大満足でした。

楽しかったのね~~。

.

.

「沢主任、どうして母のことを家族に聞いてたんですか?

母の名前知ってましたよね?

母の亡くなった現場の様子まで・・・。どうしてですか?」

沢(北村一樹)とふたりになった時、舞子(栗山千明)は疑問を口にします。

.

15年前、機動捜査隊、初動捜査担当の新米だった沢は、舞子の母、真理子(奥貫薫)の事故を担当していました。

車は一回転し炎上。真理子の遺体は燃え、ひどく損傷していました。

スピードの出しすぎ、ブレーキ痕はなく、ガードレールを超えていた。

その状況を見て、「居眠り運転か決意の自殺だ。捨て山だ。だから解剖はなし」と初動担当の上司には判断されてしまいます。

捜査ができるのは機動捜査隊の初動2時間が限度で、その見立てで捨て山かどうか決まる・・・沢は事故の不審な点に気づきつつ、意見を言うことなく流されてしまいます。

現場には舞子の父、達夫(利重剛)もやってきており、じっと炎上した車の様子を調べていました。

.

「現場直前のオービス、300メートル手前のNシステムと2つの映像を確認したら、とても自殺するような顔には見えなかったんだ」と沢。

「私もその映像を見せてもらいましたが、どちらの映像でも目を開けていた。居眠りではないんです」

「だから自殺の可能性がたかい・・・」

「その現場にいたこと、どうして黙ってたんです?」

「・・・負い目があったのかもしれない。自殺するようには見えなかった。

でも警察は自殺にした・・・」

.

そのやりとりをこっそり聞いていたチョコザイ(中居正広)は、

「目を開けていた」「居眠り運転」「ブレーキ踏まなかった」とつぶやき、

捜査に行こうとしますが。あわててとめる沢と舞子。

.

沢は前回の事件の犯人である宝井真美(広澤草)に達夫の写真を見せます。

昔、車のことを話したのはたしかに達夫だったと彼女は証言します。

沢は真美の証言のすべてを舞子に伝えます。

.

チョコザイは急に蛯名家のお墓に行きたいと言い出し、舞子と昇(玉森裕太)が連れて行きます。

真理子の骨壺を取り出し、遺骨を調べ始めるチョコザイ。

驚く舞子と昇ですが、チョコザイは言うことを聞かず・・・。

後からやってきてその光景を見た達夫は取り乱し、

舞子や昇がなだめても治まらず、

「私が殺した!私が真理子を殺したんだ!」と絶叫して行方をくらましてしまいます。

舞子と昇はあまりのことに呆然として、その場に座り込んだまま動けなくなり・・・。

「右手中指がありません」

そんな二人を前に、骨を調べあげたチョコザイは何度も何度もそう指摘します。

.

達夫の告白に舞子はチョコザイに弱音を吐きます。

「人の捨て山は平気で調べてたのに、自分の捨て山を調べるのは怖い・・・ひどいね」

「泣いたら前が見えないよ」と舞子の涙を拭いてあげるチョコザイ。

「泣くのは見なくていい時だけだよ」

「チョコザイ君はいつもそうだったね。強いね。

どんなに傷ついても真実に向かっていく」

.

沢は右手中指のことを調べています。

また、携帯から達夫の居場所がわかり、舞子と向かいます。

達夫は真理子の事故現場にいました。

「この白い花、かわいでしょ。すぐ先にこの白い花が咲いてる丘があるんです。

そこでプロポーズして、そのままこの先にある宝石店で指輪を買って。

・・・そして、同じ花が咲いてる・・・ここで死なれました。

それも私が作った車で。

設計上、車内に火が入るはずがないと訴えました。

たとえガソリンが漏れても、運転席の一番遠いところから燃えるようにしたから。

でも、ひっくり返った車では、後輪の間からガソリンが漏れ、引火した炎が流れ落ちるガソリンとともに開いた窓から車内に入ったと・・・説明されました」

ブレーキ痕がなかったことや、直前の映像でも居眠りをしてなかったことから、

達夫は妻が自殺するため、わざと運転席の窓を開けたんじゃないかと思っていたと告白します。

「でも、自殺するなんて、動機がないわ」と舞子。

「あるんだよ!」

事故直前、達夫は真理子と夫婦ゲンカをしており、

『あなたはあの車と同じ。外面は良くても家族4人を乗せるには狭すぎる』

『そういう車を設計してるから家族4人が生活できてるんだろう!』

自分の言い様に妻が絶望したんだと嘆きます。

父の思いに涙しつつも、母の死に直接関わっていないことにホッと胸をなでおろす舞子でした。

.

チョコザイが捜査に参加していると知って、ラリー(村上弘明)が警視庁にやってきます。

「捜査させるなと言っておきながら、あなたたちも捜査させてる」

「あんたとは違う」

「アタルは蛯名舞子のために捜査している。

私はアタルという人間の人生を障害者としてではなく、天才として歩ませたい。

アタルにはそれだけの能力があります」

「能力か、俺もいろんな能力を持った人にあったよ。

みんな想像を絶するほどの苦しみを味わってた。

能力、病気、障害、それをわけることにどんな意味があるんだって。

とてもやっかいな、愛すべき個性じゃダメなのか。

天才も同じだ。天才じゃないといけないのか?」

.

チョコザイがまた、ばらまかれた写真の一枚を指さし、

「骨、血が出てる」と繰り返します。

沢と舞子は捜査しなくていいとチョコザイに言いますが、

「舞子と沢のために捜査したい」というチョコザイ。

「俺たちで調べるから、安心して寝て」

チョコザイはそれでようやく落ち着きます。

.

鑑識の渥見(田中哲司)によると、

写真は頭蓋骨の裏を写したもので、燃焼血腫ができていると言います。

鑑定の結果、病気所見で、真理子は運転中に脳出血を起していたと判明。

「映像を撮られた時にはすでにマヒが起っていたはず。

捨て山にしなかったら、解剖などでわかった事案だ」と渥見は指摘します。

.

でも、とてもそんな表情には見えなかったという疑問が・・・。

舞子はチョコザイに「チョコザイ君、力貸してくれる?」と頭を下げます。

チョコザイ親指を突き出して、OKの合図。

.

成り行きを見守っていた捜査一課も総出で調べることに。

みんなで事故直前と300メートル手前の真理子の映像を見比べます。

チョコザイはすぐに、「窓が開いてます」「ブレスレットがない」「右手中指ありません」と3点を何度も叫んで倒れてしまいます。

.

連絡を受けて駆け付けたラリーに謝る舞子。

「すみません。私のせいで」

「そうです。あなたのせいです。

あなたの母への思いと重なったんです。アタルの母への思いが。

人のために何かしたい。あるのかもしれません。アタルにもそういう感情が」

「ありましたよ。チョコザイ君にも。そんな気持ち」

「だとしたら、アタルは変わったのかもしれない。あなたがたと会って・・・」

.

沢は判明したことを整理します。

「真理子さんは運転中、突然、脳出血を起こしてしまった。

全身がマヒして驚いた彼女は唯一動く右手で、助けを求めようとして、

窓を開け、手を出した。

それで、対向車に中指とブレスレットを持って行かれた。

無表情なのはすでに顔面にも麻痺が出ていたからだ」

「真理子さん、自殺じゃありません」とチョコザイ。

「ありがとう。でもごめんね」舞子はチョコザイにお礼を言います。

.

物証が欲しいと、15年前のブレスレットを探す警察。

野崎(千原せいじ)や松島(庄野崎謙)もブレスレットを見ていないかと周辺の民家に聞いてまわってくれます。

.

ブレスレットはみつかりませんでしたが、そんな野崎らの聞き込みが功を奏したのか・・・。

警視庁に宝石店の店主(タモリ)がやってきます。

店主は真理子がファミリーリングを注文していた言います。

そこには達夫もおり、結婚指輪を購入した宝石店だと驚きます。

真理子は大小2組の指輪を注文し、ちょうど商品を渡す日は真理子の死んだ日だったそう。

宝石店は事故が起きた道の先にあり、真理子は指輪を取りに行く途中で、事故が起ったのだとわかります

注文したとき、真理子は店主に、

「その家族をやり直したくて。私、家族を再生したいんです」と言っていたそう。

.

舞子や昇は事故の日の朝、真理子がにこやかに、

「いいから早く帰ってきなさい、いいことあるから」と言っていたのはこの指輪をくれる予定だったためと知ります。

「・・・真理子、ほんとに自殺じゃなかったんだ」と大泣きする達夫。

その隣りで涙をこらえている舞子にチョコザイが、

「今は泣いていいんだよ」とささやきます。

それを機に舞子も涙がとまらなくなります。

.

「捜査、終了」

チョコザイは今までとは違い、清々しい笑顔を見せます。

.

.

「明日、朝食食べに来てください。私、作りますから」

沢に伝える舞子。

翌朝、舞子の作ったおにぎりとお味噌汁が食卓に並びますが・・・。

「前評判通りの味だな」とガッカリの沢。

昇と達夫は慣れた様子で、ひたすら口に運んでいます。

チョコザイは好物のおにぎりなのに、「これは違います」と突き返す始末。

沢はあらかじめ買ってきたコロッケを出します。

大喜びの舞子に、チョコザイも勝手に「アップデートしました」と、コロッケをパクリ。

.

舞子は中津川(嶋田久作)に退職願を出します。

それを見ていた野崎が珍しく舞子に話しかけてきます。

「本格的に捨て山のハイエナになるんか?」

「ええ」

「ほな、どうせまたすぐに会うな。事件番で忙しなかったら協力したるわ」

心境が変化したようで、関西弁の野崎です。

.

両親が一緒に住もうと言っているのに、チョコザイはラリーとアメリカに行く方を選びます。

「アタルが決めたことなんですね」

「今度はママもNYに行くからね」

チョコザイの母は、彼のお気に入りのネズミのぬいぐるみを渡します。

千切れてしまっていた尻尾はしっかりと縫いつけられています。

「どんなに振り回しても絶対に切れないようにしておいたからね」

「もう絶対に切れません。離れません」

母は涙を流してただ頷きます。

.

舞子と沢は空港を歩くラリーとチョコザイに追いつきます。

そこへどこからか現れた犬飼(中村靖日)が、ラリーに飛び蹴り。

「ひとつだけ感謝する。あんたのおかげで上司からの評価があがったよ」と言ってまた足早に去って行きます。

どうやら、犬飼は自力で催眠も解いたようで、元の性格に戻っています。

「彼は立ち直りがはやい。しかし、おかしな人だ」

「あれがあいつの個性なんだよ」と沢。

「能力と障害と病気、わけることに意味がないと言いましたね。

それをちゃんと分けて、名前をつけて、それではじめて対処に仕方がわかり、救われる人がいるんです」とラリー。

.

見送る舞子と沢にひとこともなく、あっさりと旅立とうとするチョコザイに、

寂しさのあまり泣きだす舞子。

「もう~~~、泣くなよ~~~」と困る沢。

すると、チョコザイが戻ってきて、母にもらったネズミを、舞子に握らせます。

「もう絶対に離れません」

手に手を重ねるチョコザイに、舞子は落ち着きを取り戻します。

.

隣りで何か欲しそうな沢には、バッグの中を探り・・・ケチャップをあげるチョコザイ。

睡眠導入剤入りだな、これ・・・、複雑な表情の沢です。

.

チョコザイはふたりに手を振ってラリーのもとへ戻ります。

舞子はネズミを振り回すと、急に元気になって、

「よし!帰ろう!!」

くるりと背を向けて、はりきって空港を後にします。

「バイバイ~」

チョコザイも手をひらひらさせ、NYに旅立って行きます。。。。

.

.

.

終わりましたね。。。ちょっと寂しい。

「捜査、終了」でのチョコザイの笑顔にウルウル。

ラストのネズミを渡すシーンでもウルウル。

チョコザイの優しさに、しみじみすることが多かったです。

みんながお互いに支え合って、優しくしあって、仲間の輪ができていく・・・。

そんなことが描かれていたと思います。

.

またチョコザイ、舞子、沢に会いたいです。

昇も何気に頼もしい存在でしたね。

渥見なんて、ずば抜けた「変キャラ」に成長してしまいました。

おかしかったのね~。。。

.

舞子は警察を辞めて、公原のところへ行くんでしょうか。

それとも、自分でああいう仕事をしていくのか。

.

沢はマリコーポで暮らすようですし、今までの形とそう変わらず、またドラマを作れますよね。

チョコザイが帰って来さえすれば~。

舞子と沢が困れば、きっと帰ってきてくれますよ~。。。

期待しつつ、待っていたいと思います。

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2012年6月23日 (土)

もう一度君に、プロポーズ 第10話最終回

ちょっと、可南子の気持ちがどう動いたのか、、、わからない部分もあったんですが。

きっとそれは私にデリカシーがないせいなんでしょう。

とにかく、大団円で良かったですね~。

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太助(小野寺昭)が亡くなり、波留(竹野内豊)は太助が作成した名簿を見ながら、お葬式の連絡をしていきます。

そんな波留に可南子(和久井映見)はずっと付き添い、食事を作ったり・・・。

お葬式でも波留のとなりに立って、参列者に挨拶をする可南子。

可南子は気丈にふるまう波留を見て、ためらっていた過去の日記を読もうと決心します。

.

また、裕樹(山本裕典)は志乃(市川由衣)ときちんと話し合い、別れることに。

桂(倉科カナ)はもっと技術を身につけたいと積極的に勉強中。

裕樹と桂はいまはまだお互い仕事中心で進展しないようですね~。

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波留はミズシマオートの社長から会社を継いでほしいと言われていましたが、それを引き受けることにします。

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お葬式が済み、しばらく経ったころ。

波留の実の母、西園晶子(朝加真由美)がたずねてきます。

遠慮がちに仏壇に手を合わせる晶子。

ちょうど思い出の鳩時計が時を告げます。。。

「・・・生まれたばかりのあなたはよく泣く子で、鳩時計で泣き止んだの。

だから太助さんにあなたと一緒に託したの」

晶子は15歳で波留を出産したため、自分ではどうすることもできず手放さざるを得なかった・・・。

そして、手放したからには他人なんだと自分を律して生きてきたと言います。

ごめんなさいと頭を下げる晶子。

始終おだやかに晶子の話を聞いている波留。

「俺、幸せでしたよ。

親父はきっとあなたの気持ちを引き継ぎたかったんだと思います。

だから、ありがとうございます」

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晶子の思いを太助が引き継いで・・・、まるでリレーのように、

誰からも愛情をもらって育ってきた。波留はほんとに大人でとっても優しい人です。

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波留は晶子に手を差し出します。

晶子は泣きながらその手を両手で握りしめます。

「きっと、また来てください。待ってます。

俺、、、いつか・・・、親父のような父親になります」

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波留は自分の生い立ちから子供を持つ決心がつかなかったようなんですが、

太助さんの生きざまを見て、理想の父親像をみつけることができたみたいですね。

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可南子は日記を読んで、波留との出会いから今までの自分の思いを知ることになります。

そして、波留に、

「昨日一晩中日記を読んでて。

私、幸せそうでした。日記の中の私。

不満とか不安とかそれなりにあって、

100点満点とは程遠い旦那さんだったみたいですけど」

「5年後も10年後も、その先も。平凡な幸せを一緒に迎えにいきたい。

だからこの先もずっと、俺の妻でいてくれないか?」

「はい」

波留はふたたび、結婚指輪を可南子の指にはめます。

うれしそうに微笑む可南子を抱き寄せる波留。

今度は可南子も突き飛ばすこともなく・・・、

精いっぱい波留の背中に腕をまわして抱き締めます。

.

良かった、良かった。

抱き締められても可南子、棒立ちだったらどうしようかと思いましたよ~。(笑)

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このプロポーズ前のやりとり、もうちょっと長くても良かったかな~と思ったりもするんですが。

教会で可南子が寝てたところとか、最後、グッと波留を抱き締めたところは良かったですね~。

結婚式での可南子の絶叫ももう一度聞けたし。

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それに、6年後のシーンには5才くらいの男の子と可南子と波留が浜辺で遊んでいる様子が。

幸せいっぱいのラストシーンでした。

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初回からまったりとしたテンポで、ドラマチックな展開もあまりなかったんですが、たまにはこういう淡々としたドラマもいいなと思いつつ、毎週見ていました。

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竹野内豊さんと和久井映見さんの夫婦役が良かったです。

それと、一番存在感があったのが、太助役の小野寺昭さん。

竹野内さんとの布団の上で寝ころんでのやりとりが息ぴったりで、おかしかったです。

お二人の親子役はずっと見ていたかったです。

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2012年6月22日 (金)

リーガル・ハイ 第10話 公害訴訟にも勝ってみせます

やっぱりね~、やっぱりね~、こう来たかぁ~~、

私も古美門に騙された~~~~!

真知子が泣くのをみて、うるっときてたのにぃ~~~。

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古美門(堺雅人)の演説に心を動かされた絹美村の老人たちは一気に奮起します。

「古美門先生よお~、俺たちは、俺たちのゴールを決めた。

慰謝料5億、安全が保障されるまでの工場操業停止。

これ以下は受け取らねえ!!」

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裁判がはじまります。

古美門はヘルムート38は有害物質で強い発がん性があると訴えますが、

それが確かに第4工場から出ているものだと証明する必要が出てきます。

そのためには大規模な掘削工事をする必要があり、莫大な費用が。

その上、工場周辺の家は仙羽科学の息がかかっているので、買収するためのお金も用意しなければならず・・・。

古美門は家や車、クルーザーと持っているものすべてを抵当にいれ、お金を用立てます。

「もし負けたら、ホームレス弁護士ですよ」と心配する真知子(新垣結衣)に、

「勝つためならどんな手段でも使う!

家を売って勝てるんなら安いもんだ。

地下水からヘルムート38が出るまで手当たり次第に掘り起こすんだ!」とあっけらかんという古美門・・・。

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何回も掘削工事を行い・・・ようやく絹美地区の水源となる場所からヘルムート38が検出されます。

大喜びの古美門と真知子。
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その結果を持って、三木(生瀬勝久)のところへ和解の提案にいく古美門。

「こちらの提案は慰謝料5億と、安全が確認されるまで工場操業停止です」

三木は追いつめられるどころかニヤニヤと笑うばかり。

「そろそろ車とクルーザーが差し押さえられたころか?

家ももうじきだな。まんまとドツボにはまったな。

いいか!和解などしない!10年でも20年でもやるぞ!」

「あなた、負けますよ、仙羽グループから見捨てられたら終わりですよ」

「負けるのはお前の方だ!あの子の仇は必ず討つ!」

.

三木の反撃が始まります。

三木はこのヘルムート38という新物質がほんとに人体に有害なのか疑問だと訴えます。

絹美村の老人とほかの地区の老人の疾病率を比べてもあまり変わらない。

また、ヘルムート38の発見者で名付け親であるドイツ人学者を法廷に呼び、人間への影響は不明で誰にもわからない、老人たちの症状がこの物質が原因とは断言できないと証言させます。

「疾病と第4工場との因果関係があるとは到底、言い難い。

なのに、公害公害とはやしたてるのはいかがなものでしょうか!」と三木。

反論する古美門と法廷で言い争いになります。

根本的なところを覆されて、窮地に追いやられる古美門。

.

古美門の事務所に三木や沢地(小池栄子)らがやってきます。

差し押さえの札が貼られた家具などを見て嘲笑う三木。

「仙羽科学は和解金を3千万円払うと言っています。和解されてはどうですか?」と井出(矢野聖人)。

古美門はとうとう負けてしまうのかと気力を失ってしまっている様子。

「勝ったぞ!おれの勝ちだ!

お前は終わりだ!古美門!

これが俺の復讐だ。すべてを失って首でもくくってあの世であの子に詫びればいい。

おまえが裁判に巻き込んだせいで命を落としたあの子にな!!」

ギャハハハハッハ~~。

恐ろしいくらいの高笑いを残して三木は帰って行きます。

一言も言い返せず、その背を見送る古美門です。

.

「最初から勝てないと思ってらしたのに、なぜ今回、無茶な戦を?」

服部がたずねます。

「さあ、なぜですかね~。愚かなことをしました」

何とも言えない表情の古美門。

「知らず知らずのうちに影響を受けていたのでは?」

服部(里見浩太朗)は真知子の方を見ます。

「ざれごととしても耐え難いですよ。服部さん。

・・・再就職先を探してください・・・」

.

三木から示された和解案をもっていく古美門と真知子。

けれど、老人たちは承知しません。

「5億だ!古美門先生よお~!勝手に下りることはゆるさねえ。

あんたが破産しようがどうなろうが関係ねえ。雇ったのは俺たちだ。

討ち死にするまで戦ってもらう。5億か0かだ!」

「やっかいな年寄りたちだ。

さすが戦後の復興と高度成長を成し遂げただけのことはある。

ならば私からの条件です。

決着がつくまで誰一人くたばらないでいただきたい!」

.

古美門と真知子は裁判の初めから、仙羽化学研究開発部主任で第4工場について最も知り尽くしている人物の一人、八木沼佳奈(田畑智子)に接触していました。

彼女を味方につけ、何か情報を得られればと考えているのですが。

特に真知子は佳奈に自分と同じ匂いを感じ、彼女のもとへ足繁く通っていました。

「もう一度、八木沼さんに接触したいんですが・・・」

「屈辱的だが、君に賭ける」と古美門。

.

真知子は佳奈に会いに行きます。

「もうあきらめたら?どうせ因果関係は証明できないのよ」

「たくさんの人たちに健康被害が出てるんです。

それを知ってあなたは何も思わないんですか?」

いつものようにそれには答えず、立ち去ろうとする佳奈の前で、突然、胃を押さえてもだえ苦しむ真知子。

佳奈は驚いて救急車を呼びます。

診断はストレス性の胃腸炎だと言われるのですが、病院に駆け付けた古美門は精密検査を受けろと怒ります。

「君が想像を絶するバカであることから推察するに。

毎日毎日、満腹中枢がいかれたかのように頬張ってる米と野菜は絹美でとれたものであり、水は絹美の井戸水。

公害訴訟の常で因果関係の証明が最大の争点になることを予見した君は自らの体を実験台にした」

「・・・あたしが病気になれば因果関係の証明になるんじゃないかと」

「あなた、バカ?」付き添っていた佳奈もあきれてしまいます。

「ええ、バカなんです。疑いようもなく」と古美門。

「勝つためにはどんな手段でも使う、先生に教わったことです!」

「ただちに精密検査を受けなさい!」

.

数日後、検査結果が出ます。

たまたまお見舞いに来ていた佳奈がそれに立ち会ってくれます。

「黛さん、どうか落ち着いて聞いてください。

大腸に腫瘍がありまして、大腸がんの可能性が高いです・・・」

頭が真っ白になる真知子。

「超早期発見でしたから、大丈夫ですよ~」

元気を装って、古美門の報告する真知子・・・。

.

佳奈はそんな真知子のところへやってきます。

「こんなことで裁判の流れが変わるとは思えない。

あなた、100円玉拾っても交番に届けないと気がすまない子だったでしょ?」

「はい」

「・・・私も、ずっと持ったままにしてる100円玉があるの。それをあなたに渡す」

それが一発逆転の切り札でした。。。

.

古美門は佳奈から渡された資料を持って三木の事務所に乗り込みます。

「ご覧のとおり、仙羽科学の内部資料のコピーです。

トップシークレット扱いのね。

要約すれば、第4工場、廃棄プラント作業中の作業員が数名、原因不明の体調不良を訴え、長期休養を余儀なくされた。

社内調査の結果、カーボンX製造過程で排出される化学物質が原因の可能性アリという内容です。

仙羽化学はヘルムート38が健康被害を引き起こしていることを認識していた。

これは紛れもない証拠。

問題は仙羽科学がこの事実を隠ぺいしていたこと。

すべての人にみてもらいましょう。

むろん裁判所にも提出します。次回の審問が楽しみだ。

社長に言ってください。慰謝料5億と、安全確認がされるまでの工場の操業停止!

それ以外には和解の道はない。これは絹美の老人たちの温情だ。

それを飲めないのなら、徹底的に戦います。

たとえ老人たちが力尽き最後の一人が死んでも、

その骨を拾い、あとに続くものが必ず出てくる!ご覚悟を!!」

.

古美門が去った後、悔しがって暴れる三木。

「すまない!お前の仇は討ってやれなかった。すまない。沙織!!」

.

古美門は5億円の小切手を手に絹美村へ。

老人たちは歓声をあげます。

「こんどこそ、これを元手に土地をよみがえらせて絹美を復活させてやる!

死ぬまで働いて働いて働きまくってやるよ!!」

.

古美門と真知子はお見舞いに来てくれた佳奈にお礼を言います。

「あなたが流出源だと秘匿しますから」と古美門。

「すぐにばれる話です~。私なら働き口はいくらでもあります。

そんなことよりあなたこそがんばって」

佳奈は真知子を励まし、さばさばした笑顔を見せて帰っていきます。

.

病院の庭で二人きりになると、真知子は急に取り乱して泣き出します。

大きな病気を抱えて、怖くてたまらずに。

古美門はそんな真知子をそっと抱き寄せます。

「バカだな、君はほんとうにバカだ・・・」

.

けれど、真知子が古美門の胸で泣いたのはほんの束の間・・・。

突然、古美門は「先生!!」と廊下を歩いている医師に声をかけ、駆け寄って行きます。

そして、封筒に入ったお金を渡し、真知子のもとへと帰ってきます。

「黛く~~ん!君の診断は誤診だったんだってよ~~。

君は健康だ~~!」

驚いて棒立ちになっている真知子。

「君の捨て身の作戦を援護したまでだ。

君のような風邪ひとつひかない怪力バカ女が、

ちょっとやそっと絹美の作物をバカ食いしたからといって、

そうそう都合よくガンになるはずないだろ。

さあ、すぐに退院したまえ、今夜は勝利の祝いだ~~!」

さっさと帰って行く古美門。

ぽつんと残される真知子。

.

事務所では、テーブルに服部の料理が並び、加賀(田口淳之介)も呼ばれ、宴会がはじまっています。

「私の成功報酬は1億5千万。

もっとも大部分は借金返済で消えてしまったが、

家は元通り、車とクルーザーは新品に買い替えちゃった~。

いい加減、誰かに負かして欲しいけれど、誰も負かしてはくれないね~。

強すぎて敵がいないというのも虚しいもんだよ。

アメリカに行ったダルビッシュの気持ちがわかるよ~」

ゴキゲンの古美門です。

.

そこへ真知子がやってきます。

みんなに温かく迎えられますが、真知子はシリアスな表情のまま・・・。

「古美門先生。今日でこちらの事務所を離れさせてもらいます。

私が我慢ならないのは先生の作戦に気づけなかった自分自身です」

「三木のもとへ帰るのか?」

「いえ、ひとりでやってみます」

「私への借金返済はまだまだ残ってる」

「もちろん、これからも返済し続けます」

「蘭丸君。役者の道もがんばってね。

服部さん、ほんとにお世話になりました。騙されたと思ってやってきてよかった」

「みつかりましたかな?ここで探すとおっしゃった先生の信じるべきもの」

「わかったことがひとつあります。

私は古美門先生のようにはなれない。なる必要もない。

私は先生が絶対になれない弁護士になります。

ここから先は私の道です」

「黛先生に幸多かれ」服部は心からのエールを送ります。

.

真知子は古美門のそばにやってくると、宣戦布告します。

「今度お会いするときはは先生を倒す時です!」

「なにひとつ成長しなかったのにか?」

「先生のバイオリンの腕ほどではありません。

ありがとうございました」

「どうしたしまして。

朝ドラヒロイン、ポンコツおたまじゃくし、酒乱で音痴であっぱらぱーな赤毛のアンの蟹頭村の変態の女神さま」

.

夜の街を闘志満々で歩いていく真知子。

「待ってろ~~~!古美門!!」

寂しくなりますね~と服部に気遣われて、古美門がひとこと!

「結局、ガニ股は治らなかったな!!!」

強がって、10話は終わりました。

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.

.

ああ、真知子が出ていってしまいました。

こんな展開になるなんて。

古美門が悪い。あんな風にコケにするなんて。

悪いけど、でもきらいにはなれなくて、まったくね~この人は~って唸ってしまう感じ。

う~~ん。。。。

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でも、9話から11話まで薄ぅ~~く続くこの流れって、いいですね~。

まだ、今回の話もちょっと引っ張るようだし。盛り上がります。

.

次回はとうとう、「沙織」関係の話になるのでしょうか。

いい加減、真相が知りたいですもんね~。

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しかし、リーガル・ハイは水戸黄門が好きですね~。

黄門さま関係の俳優さんが登場すると、テーマ曲が2秒ほど流れるんですよね。

私なんて、水戸黄門をそんなに見ていたわけでもないので、このテーマ曲で気づくという・・・。

.

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来週は、今まで出てきたキャラも再び登場しそうですよ。

た~~っぷり楽しめそう~。

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いよいよ古美門の不敗神話が敗れるのか!

真知子によって?

なんか、負けるのを見たいような~、見たくないような~。。。

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2012年6月21日 (木)

鍵のかかった部屋 第10話 「硝子のハンマー」

最終のお話は10話、11話の連続ものです。

その前半の今回のお話、おもしろかったですよ~。

もうゾクゾクしました。

最後の玉木宏さんの登場の仕方もカッコ良かったし~。

榎本、警察に連れていかれて、この先どう推理するのかわかりませんが、来週が楽しみです。

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介護サービス会社「ベイリーフ」の社長室が銃撃され、

顧問弁護士である芹沢(佐藤浩市)と純子(戸田恵梨香)が呼ばれます。

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会社では、穎原昭造社長(佐々木勝彦)、副社長の穎原雅樹(鈴木一真)、専務の久永(中丸新将)が待っています。

銃撃されたといっても空気銃で怪我はない、脅しになんて屈しないと息巻く社長を、甥の副社長と専務が落ち着かせようとしています・・・。

脅迫状は何通も届いていたけれど、社長の命が狙われていると世間に知られては近々予定されている株式上場に差しつかえるため、穏便に済ませてきたらしい。

今回は芹沢らも加わり、対策を練ることに・・・。

社長はもし警備員が今回の犯人ならなんでもできてしまう、社長室のある12階だけは別の警備会社に変え強化しようと言い出します。

芹沢はそれでは信用できるエキスパートをということで榎本(大野智)を紹介します。

榎本はさっそくベイリーフを訪れます。

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榎本を社長に引き合わせる芹沢と純子。

けれど、社長は榎本を一瞥すると、純子に怪しいことをしないかずっと張り付いて見張っているようにと指示して出ていってしまいます。

二人になったところで、純子は社長の態度を詫びますが、すぐに榎本の様子がおかしいことに気づきます。

「あのう、もしかして社長とお知り合いですか?」

「・・・以前仕事で会ったことがあるんです。

でも、社長はおぼえておられないでしょう。

警備会社のスタッフを一人の人間として意識する人は少ないですから」

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セキュリティ強化の工事は6月18日午後1時から行われることに決定します。

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その日、PM12:11

伊藤秘書(西山繭子)は会議室にいる社長と副社長、専務にコーヒーを出します。

その後、PM12:19

会議は解散。副社長は外出。

社長と久永専務は眠いと言って自室にこもってしまいます。

PM12:25

別の会議室で社員による、次世代の介護に猿を使うアイデアと、ロボットを使うアイデアの話し合いが・・・。

また、榎本から渋滞で20分ほど到着が遅れるという連絡が秘書課に入ります。

PM13:10

警備室から、窓拭きの人が一番端の部屋で人が倒れているのを見たという連絡が秘書課に。

それを聞いた伊藤秘書は、ちょうど帰社した副社長ととも社長室へ入ります。

そこには倒れて絶命している社長の姿が。

.

その後、榎本もやってきて、副社長らと一緒に専務のところへ。

秘書がかけてくれた毛布にくるまり眠りこけている専務。

体をつよく揺すられてようやく目を覚まします。

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やがて、警察がやってきて、芹沢や純子もかけつけます。

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社長の死因は頭部に受けた打撃による脳内出血。

強打されたものではないけれど、昨年の脳動脈瘤の開頭手術で頭蓋骨が衝撃に弱くなっていたため、死に至ったと。

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事件を担当する捜査一課の萬田(丸山智己)は、監視カメラでは社長室に出入りしたものはいない。

けれど、社長室、副社長室、専務室は部屋がつながっていて廊下に出なくても行き来できることから、自室で眠りこんでいた久永専務を疑い、警察へ連行します。

無実だと訴える久永。

久永は睡眠導入剤を飲まされた可能性があり、朦朧としていて副社長に起こされるまでまったく記憶がないと接見した純子に言います。

また、自分を拾ってくれた社長にとても感謝していたと涙も・・・。

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芹沢が伊藤秘書から話を聞くと、

ワンマンな社長で、副社長とはいつも経営方針の食い違いで対立。口論を繰り返していたし、専務には雑用ばかりさせていたと。

また、次世代介護を担当している社員からも恨まれていたことも・・・。

さらに、3人に出したコーヒーについて。

社長はいつも専用の粉。社長と久永は砂糖とミルク入り。副社長はブラックだったと言います。

.

副社長の穎原はできるだけ大事にならないようにするため、久永が犯行を否定しているにもかかわらず、弁護方針を心神喪失にしてほしいと芹沢に命じます。

純子は無罪の人を有罪にするのかと憤慨。

「穎原さんは自分に疑いの目を向けられないようにしてるだけです!

密室は必ず榎本さんが破ってくれます。私は信じてます!」と榎本のところへ向かいます。

そんな二人のやりとりを影で聞いているスニーカーの男が・・・。

.

榎本は純子とともにいくつかの実験をした後、密室トリックを見破ったのか、純子に穎原副社長を呼んでほしいと頼みます。

緊急取締役会で副社長だった穎原は社長に昇任したそう。

榎本は、芹沢らが呼ばれた社長室の銃撃は社長の自作自演だったと言います。

社長は部屋の中で壁に空気銃を撃ちこみ、その後、屋上に出て上からロープ付きの突起物を落とし、窓ガラスに傷をつけたと榎本は説明します。

穎原はそれを聞いて、

「12階の警備システムなんですが、社長の提案で5年前に強化しています。

でも今年になってさらにシステムの見直しが必要だと言い出し、

役員会で協議したんですが、反対されたんです」

「それじゃあ、社長は警備強化のために自作自演を?」

「そこまでする理由って何なんですか?」

「それは、おそらく・・・」榎本が答えようとしたところで、

萬田と鴻野(宇梶剛士)が部屋に乱入してきます。

「穎原さん、その男の口車に乗せられてはダメですよ」と鴻野。

.

一般から強力なタレコミがあり、榎本の過去を調べたという鴻野と萬田。

5年前、榎本は社長の自宅のセキュリティを手掛けたそう。

その直後、泥棒が入り、警備の榎本が疑いをかけられるはめに。

社長は会社にまで怒鳴りこみ、損害賠償を請求したりと大騒ぎ。

もちろん、会社は証拠がないのでやめさせられることはなかったが。

警察から何度も事情を聴かれたり、同僚から白い目で見られたり・・・。

このことで榎本はひどく孤立することになってしまった。

結局、窃盗は社長の愛人によるものでしたが、その後もひとことの謝罪もなく。

榎本はそれから会社の同僚との交流を一切絶って、倉庫室にこもってしまうことになったという・・・。

「榎本さんは社長を恨んだんでしょうね?殺したやりたいと思ったんじゃないですか?」

「でも、榎本さんは社長の遺体が発見された後だったんですよ!」と純子。

「できますよ。榎本さんなら。

だってあなた、事前にここの警備システムを調べ尽くしていたんでしょう?

あなたなら誰にも目撃されずに社長室に忍び込めたはずだ。

.

榎本さん、あなたが殺したんでしょう?」

.

.

榎本は鴻野の求めに応じて、警察に向かいますが・・・。

ふと背後に視線を感じてふりかえると、

社長室の窓を窓拭き用のゴンドラがゆっくりと男を乗せて通過していきます。

それは純子たちの動きを探っていたスニーカー男でした。

男(玉木宏)は榎本と目を合わせると、ニヤリと不気味な笑みを見せます。

.

.

.

さてさて、玉木さんが犯人?

玉木さんは榎本を陥れたの?

なんの目的で?はやく知りたいですね~。

.

ところで、記事を書いていて、ちょっと悩みごとが。

お猿とロボットはこの殺人に絡んでいるんでしょうかね・・・。

あまり触れずにいたんですが・・・。(笑)

.

芹沢の推理用に登場したのかな。だったらいいんだけどな~。

後編でどっちかが犯人だったら、前編で省いてるのでフォローできない。(笑)

.

犯人は猿なんじゃないかとか、ロボットなんじゃないかと言い出して、

いちいち純子に榎本にどう思うか聞きに行ってくれとせがむ芹沢。

純子はいい迷惑ですが、結構笑えました。

.

.

以前から、どうも鴻野が榎本のことを調べているようだったのに、

今回、一般市民からのタレコミで疑いを向けるとかどうなのよ~。

もっと大きな窃盗事件があって、それに絡んでいるとか。

実はルパンみたいな存在だったとか、いろいろドラマチックなことを想像してたんですが・・・。

どうもそういう展開にはならないのかな・・・。

.

それと、セキュリティ会社で居場所がなくなっていったのは、

警察が何度も事情を聴いたこともあるでしょうに。

鴻野、なのにあんなにえらそうに言わなくてもねえ~。。。。

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芹沢と純子はどんな風に榎本の力になるんでしょうね。

大活躍をしてもらいたいですね~。。。

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2012年6月19日 (火)

ATARU 第10話 病室からも捜査開始!

あっの~~、いかにもなミスリード! 

わざとらしく、コン、コン、咳。途中まで綾香と森はなんか関係があるんだと。。。

そう、あんなのでも私はだまされるっっ~。なんか悔しい~。。。(笑)

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昏睡状態のチョコザイ(中居正広)の周りには沢(北村一樹)と舞子(栗山千明)、ラリー(村上弘明)が集まり見守っています。

猪口夫妻も病院にやってきます。

チョコザイの状況を知り、捜査の訓練をさせているのかと怒る猪口(市村正親)。

ラリーはあなたが「我々が死んでもアタルが一人でもいきていけるようにしてほしい」と、かつて頼んだんだと反論。

納得できない猪口。

けれどそれをこっそり聞いていた妻(原日出子)は、

「アタルの能力を天才じゃなくて、障害だと思ったから追いつめられたんでしょう?

責めるならラリーさんじゃない。私たち自身よ」と夫を諭します。

そして、猪口夫妻は毎日のようにおにぎりをチョコザイに届け始めます。

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沢はあらたな事件を抱えます。

車が電信柱と衝突、炎上し、運転していた女性が焼死体で発見されます。

被害者は青梅に住む小暮桃香(安倍なつみ)。独身の一人暮らし。

時刻は午前3時55分。

車は時速70キロで衝突。ブレーキ痕はなく、わき見運転の可能性が高い。

居眠りか自殺かと見立てられますが、沢は自殺の可能性があるなら動機くらい調べるようにと部下に指示します。

ニュースで事故を知った舞子は母親の時と同じ車で、同じ状況だったことに驚き、独自で捜査を始めます。

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上司の中津川(嶋田久作)は解剖は許可しますが、沢がこの事件にかかりきりになるのは反対のようで・・・。

沢は事故科学鑑定社の公原(平岡祐太)に連絡を取ります。

舞子が現場に行くと、さっそく公原が桃香の双子である綾香と事故を検証中。

綾香は桃香には結婚したい人がいたから自殺なんてありえないと舞子に訴えます。

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沢はその桃香の結婚したい相手、森洋一(西興一朗)を訪ねます。

森は桃香とは一昨日に別れたと言い、すでに別の女性、宝井真美(広澤草)のところに入り浸ってる様子・・・。

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 森のところでのカレーをめぐるやりとりに大笑い。

あのカレー、ちょっとしか映らなかったけれど、おいしそうでしたもんね~。

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そんな折、昇(玉森裕太)からチョコザイが昏睡状態ではなく、眠っていただけだったという電話があり、舞子たちは一気に明るい気持ちに。

良かった良かったと大喜び。

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公原は、車にABS機能がついているとブレーキ痕がつかない場合があるので、ブレーキ痕のあるなしで運転者の状況を決められないと言います。

また、桃香の携帯が折れていたけれど、それは運転中に通話かメールをしていた証。それでわき見運転の可能性も・・・。

公原はいろんな可能性を探っているようです。

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 なんだかやけくそ気味で話す公原。前回の幼馴染の彼女にきっとふられたんでしょうね・・・。心配する舞子に「うるさい!」と吠えてましたよ~。

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舞子が病室で公原の検証を沢に報告していると、チョコザイは、

眠りの中で、「捜査を開始します」とつぶやきます。

「公原さんは同じコバルト自動車で同じ道で実験するそうです・・・」と舞子。

「ABSは時速10キロ以下だと働かない・・・」

眠ったままのチョコザイがしゃべりますが、英語だったので舞子わからず・・・。

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解剖結果は渥見(田中哲司)の報告。死因は焼死。おかしいところはない。

彼女が走った道に設置されていたカメラの映像は、すべて午前3時すぎで、ひとりで乗っていたという。

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舞子と沢はまた病室で意見交換。

時速10キロ以下じゃないとブレーキ痕がつかないと舞子が言うと、桃香は70キロ出していたと沢。

ABS機能のせいで判明できないが、ブレーキを踏んだ可能性も。

また、携帯履歴から最後のメールは3時1分。相手は森。

桃香はそれ以降は携帯を使っていない。

死亡時刻の3時55分。なんのために携帯が開かれていたのかはわかりません。

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一方、ラリーはチョコザイのカバンの中に仕込んだ盗聴器から、チョコザイが昏睡ではなく睡眠不足だったと知り、FBIの本部に抗議します。

本部はチョコザイの脳が開発されすぎ睡眠に支障が出ていることを以前から承知しており、でもそれをわざとラリーには伝えなかったと言います。

チョコザイと家族のような関係になっているラリーが研究を緩める可能性があったためと。

不満を爆発させるラリー。

が、チョコザイにはFBI特製の睡眠導入剤の入っているケチャップを持っていきます。

病室にいた沢や舞子にも突然倒れたのは市販のケチャップを食べていたせいで、FBI製のものを食べているともうこんなことは起らないと説明します。

複雑な表情の沢と舞子。

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ラリーと二人きりになった沢は、犬飼の警察手帳からラリーの指紋が出たことを問い詰めます。

ラリーは違法電波を調べていた犬飼を拉致し、それらの記憶を忘れた状態にするため催眠を行ったと告白します。

それはラリーが監修するドラマ、シンクロナイズドスイミング刑事にも施されていて、それを犬飼が見るたび、忘れた状態を維持できるとか。

ラリーはチョコザイにも同じことにしていて、未来のトレーニングに邪魔になる思い出を排除してきたと言います。

「チョコザイと犬飼の性格まで変えたのか?」

沢は唖然とします。

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舞子は公原から渡された大量の現場写真を病室に持ち込みます。

沢に見せるためでしたが、ラリーとチョコザイが先に見てしまいます。

その中には桃香の車のタイヤ痕もあり、それは公原でさえ見たことがないという奇妙な写真でした。

チョコザイは「これじゃあ、燃えません」「クロロホルム」と次々に手掛かりを教えてくれます。

舞子やラリーはチョコザイが目覚めて喜びますが・・・。

「もうチョコザイ君を捜査に使うのはもうやめましょう」と舞子。

けれど、ラリーは自信満々。

「事件の捜査にデータを提供するそれがアタルなんです。

それが私とアタルの築いた25年なんです」

ラリーは舞子に警察を辞めてアタルと一緒にアメリカに来てほしいと再度頼みます。

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チョコザイの言葉を聞いた公原は、桃香の車のすべてのタイヤにクロロホルムが注入されていたことを発見します。

クロロホルムを注入するとタイヤは弾性を失い、破裂する。

衝突事故は一気に殺人事件へと扱いが変わります。

また、この車種は後席のタイヤ付近からしかガソリンは漏れない構造になっていて、それだけで桃香の車のような状態になるのか・・・公原は実験を希望します。

これには捜査一課も参加。

2度の実験でも車中は燃えず、チョコザイの言ってたことが証明されます。

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「桃香の車同様、母の車も中は燃えていた・・・」と疑問を口にする舞子。

公原によると、母親の車は回転し、運転席の窓が開いていた。そこから、ガソリンが侵入したんだろうと推測します。

しかし、桃香の車は窓もドアもしまっていたので、そんなことにはならない。

誰かが社内に直接ガソリンをまかないと・・・。

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そして、犯人が判明します。

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「衝突して燃えた車のガソリンと、社内で燃えたガソリンが違うことがわかりました。

あなたの車のガソリンの鑑定をさせてもらいたいんですが・・・」

沢は森の新しい交際相手、宝井真美に話しかけます。

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真美は恋仇の桃香が邪魔になり、前もってタイヤにクロロホルムを注入、森の携帯で呼び出し衝突事故を起こさせた。

その後、携帯を壊し、社内にガソリンをまき、火をつけたそう。

「運転席の人間を殺すのに、どうして後部座席にガソリンをまいた?」と野崎(千原せいじ)。

「だって、あの車って後ろからガソリンが漏れるんですよね?」

「なんでそんなことしってる?」

「教えてもらったから。スナックで隣になった人に。

10年くらい前、長田のスナックで知らないおやじが、

酔っぱらって話しかけてきたの。

昔、あの車で自分の妻が死んだ時に簡単に事件性なしになったって話。

今と違って昔はブレーキ痕が残る車だったとか。

安全性を考えて、ガソリンが後ろから漏れるようにして、

引火しても車の中に火が入らない設計にしたとか。

あの女があの車に彼を乗せるのをみて、あの時のおやじが言ってた車だって。

だから私ならあの女を殺しても事件性なしにできると思ったの」

その証言に沢の顔色が変わります・・・。

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 突然、話が舞子の母親の方へ。

これはビックリ。この追っ払いのおやじは舞子父、達夫の可能性が高いですよね。

う~~ん。

でも、自分が計画的に殺したとは言ってないんですよね。

まあ、いくら酔っぱらっていても言わないでしょうけど・・・。

ほのめかしてるのかな~。。。

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猪口夫妻は今後はチョコザイと暮らすと舞子に伝えます。

「もう一度、一緒に暮らして親子を始めようと思っています」

その前に、舞子の願いで2日間だけ蛯名家で過ごすことに。

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蛯名家では相変わらず、カレースープでのやり取りが続いています。

今日はみんなも一緒にカップのカレーそばを食べてます。

「チョコザイ君が出ていったら、沢さんはどうするんですか?」と昇。

沢は「宿無しになる」とジェスチャーで伝えます。

「格安でアパートを貸してもいいですよ~」と笑う舞子。

「マリコープはお母さんの名前なんだよね?」と沢。

「はい。母の遺産で買ったアパートなんで」と舞子。

「お母さんは資産家だったのか?」何気に聞き出そうとする沢。

「母の死んだ前の年にお祖父ちゃんが死んだんです。その遺産が少しって感じです」と昇。

「お父さんは15年前に自動車メーカーにいたんですよね?」

「ええ」と達夫(利重剛)。

「そうそう!コバルト自動車だよね~」と舞子。

舞子は真美の供述を聞かせてもらっていないようで、まったく屈託がない様子。

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沢はやはり達夫を怪しく思っているようです。

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そして、チョコザイは・・・。

「捜査を終了します・・・捜査を開始します」とつぶやき、

蛯名家の面々・・・特に達夫ををじぃ~~っとみつめています・・・。

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さてさて、とうとう話は舞子らの母親の死の真相に迫ってきました。

あのひとりまったりとしている達夫パパが殺人?妻殺し?

う~~ん。

どうなんでしょうね~。

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ところで、1話から毎回やってるパパの襟直し。

あれには意味があるんでしょうか。

こんだけやってきたんだから、意味があってほしいもんです。

最終回にわかるかな。

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楽しみです。。。。

今回、一番ウケたのは、沢のカレーですね。

何回見ても笑える~。。。

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※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話

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2012年6月17日 (日)

もう一度君に、プロポーズ 第9話 父の死

太助(小野田昭)が逝きました。

でも、眠るように~という最期。

波留(竹野内豊)の喪失感がこちらにも伝わってきました。。。

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桂(倉科カナ)は、波留にふられたことより、「お前は俺の一番弟子」と言われたことがうれしいとニコニコ。

まさに恋の「病」が治ったようにあっけらかんとしてます。

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裕樹(山本裕典)は桂を通じてミズシマオートの人たちとも交流。

異業種交流で気持ちが解放されておおらかに。

それで、波留の父がもう長くないと聞き、さっそく可南子(和久井映見)に伝えます。

「お見舞いに行ってきた方がいいよ」と。

少し前ならこんなこと言わなかったでしょうに。

万里子(真野響子)は息子の成長に目を細めていました。

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可南子はさっそく太助のお見舞いに、そこには波留も来ていて一緒に料理を作ることに。

自宅療養している太助は台所の騒ぎをうれしそうに聞き耳をたてています。

家に帰ってきた可南子は万里子に「行って良かった」と報告します。

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その後、海へと3人で出かけます。

「波留と結婚してくれてありがとう」

それが可南子にとって太助の最期の言葉になりました。

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数日後、波留が少し目を離したすきに、太助は亡くなってしまいます。

その太助を前にして、ぼんやりとしている波留の肩にそっと触れたのはお見舞いにやってきた可南子でした。

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「離婚しないで、しばらくこのままでいてくれませんか?」

太助のこととは別にそうしてほしいと頼む可南子に波留は「ん・・・」と頷きます。

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今回も太助と波留の会話が良かったです。

「小さい時は、いっつも俺のあとをくっついて歩いてたのになあ~。

昔は後ろを見ればお前がいて、今は前を見たらお前がいる。

不思議なもんだな。

俺の知らない道の先をおまえはこれから見に行くんだよな。

ようするにおまえが生きていればそれで親孝行だよ」

愛情あふれる息子へのエールですね。

太助に背を向けて、必死に涙をこらえてる波留の哀しい気持ちが伝わってきました。

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始まったころは、裕樹や桂はひと波乱起こしそうだったのに、

どちらもそうはならずに、とても真面目で優しい人に。。。。

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来週は最終回です。

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※過去の記事

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話

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