良かったですね~。良かったです。。。
3話続いた長いお話でしたが、あまりにきっちりまとまっていて言葉も出ないくらい。
無駄なシーンやセリフがなくて、すべて伏線だったんですね。
その上、姫川(竹内結子)の心の成長と家族との和解まで丁寧に描き切って。
ほんと素晴らしい脚本でした。
演出もカッコよさと切なさを両方表現していました。
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あらたに発見された胴体は当初、高岡(石黒賢)のものだと思われます。
けれど、高岡が内藤和敏だとすると、13年前にできた胸の怪我のあとがない・・・。
姫川はそのことからも、胴体は戸部真樹夫(池田鉄洋)のもので、彼を殺した犯人こそが高岡であると訴えます。
けれど、先に発見されていた左手首と今回の胴体のDNAは同一人物であり、息子同然の三島耕介(濱田岳)も高岡のものであると断言してしまいます。
よって、姫川の推理は捜査会議でも相手にされません。
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姫川は鑑識の國奥(津川雅彦)に、別人である可能性はないかとたずねます。
國奥は、左手首はビニール袋の血液に長時間つけてあったことから、その血液が別人のものなら切り口からしみ込んだ可能性はあると言います。
けれど本物のDNAは指先の血液を調べれば一発でわかると聞き、姫川はそれを依頼します。
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やがて、國奥に依頼していた鑑定結果が出て、左手首は高岡のものであることが判明します。
姫川は自分の推理が裏付けられたとして、さっそく上司に報告しますが、命令違反だと叱責され・・・。
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そんな姫川をかばってくれたのは、日頃から姫川が疎ましく思っている日下(遠藤憲一)でした。
日下は姫川の推理を裏付けようと、地道に関係者をまわり証言を集めてくれていたのでした。
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姫川は日下に励まされるようにして自分のさらなる推理を披露します。
「今回の事件の発端は高岡賢一こと内藤和敏の強い父性にあります。
内藤和敏は、実の息子、内藤雄太のために内藤和敏としての人生を捨ててまで保険金を残しました。
そして今ふたたび、今度は高岡賢一としての人生を、被害者を装うことで捨てたんです。
それも保険金のためであると同時に、高岡のその父性を悪行に利用し続けてきた戸部真樹夫から愛するものたちを守るために、戸部を殺害したんです。」
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菊田(西島秀俊)は尾行を続けている三島耕介が中川美智子(蓮佛美沙子)を守ろうとしてることに気づきます。
恋人だと二人は言っているけれど、何かに怯えているように見える・・・。
菊田の報告を聞いて、姫川は美智子に会いに行きます。
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姫川は戸部が殺害された当日に起こった出来事を美智子から聞き出します。
美智子の父も耕介の父と同様、戸部によって保険金目当てに自殺させられていました。
その上、戸部は美智子に乱暴し、その後も彼女の元へ通う日々。
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そんなところへ、耕介は美智子の父の死の真相を伝えにやってきます。
二人は境遇が似ているせいもあり、支え合うように・・・。
そして、美智子の現状を知った耕介は、とうとう戸部と殴り合いのケンカをしてしまいます。
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美智子は、自分と耕介はそれ以来、戸部がどうなったのか知らないと言います。
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・・・その後、戸部は、高岡の作業場へ出かけたのでした。
そして、かつて死に追いやった男の息子(耕介)を高岡が育てていたことをなじります。
俺を裏切ったら、おまえのまわりの者がどうなるかわからないぞ!と戸部は恫喝します。
高岡は猛然と戸部に飛び掛かり・・・。
作業場にあった工具を使って戸部を感電死させてしまいます。
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姫川は上司や刑事たちを前にして事件をまとめてみせます。
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「・・・三島幸助のおかげで生きる希望をもてた高岡にとって、再び人生の絶望をつきつけられるようなことがあったんでしょう。
戸部真樹夫を殺害したあと、その遺体を解体し・・・。
高岡にはさらにやるべきことがありました。
それが、自分の左手首を切断です。
自分が被害者でなければ、耕介と雄太に保険金を残せない。
愛するもの達を守れない。
その一心で、戸部の死体を遺棄した後、
自分の左手を戸部の血液に漬け込んだ状態で車の下に置きました。
我々に発見させるために。
間違った父性ではあると思いますが、高岡にとっては精一杯、父としての行動だったんだと思います。」
日下も全面的に同意してくれます。
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高岡の行方を探るため、耕介の事情聴取が行われます。
日下からすべての真相を聞かされた耕介は呆然とします。
「親父も、おやっさんも、同じだ。
自分の命を削って守ってもらおうなんて思ってない。」
悲嘆にくれる耕介を、珍しく日下が慰めます。
「人間ってそんなに利口じゃないんだよ。
・・・父親なんてのはな、不器用なもんなんだ。
そんな風にしか愛情をあらわせないんだよ。」
柄にもないことを言う日下の横顔を、姫川はじっとみつめます。
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ただ、耕介でもあっても高岡の行き先は検討がつかないと言います。
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日下と耕介のやりとりを聞くうち、
手の傷の手当てもせずにどこかに隠れている・・・・・・姫川は左手首発見現場の近くにあったホームレスの小屋を思い出します。
一番、最初に怪しいと思って事情を聴きに行った小屋だ!
あそこに高岡がいたんだ!
姫川班のみんながそれぞれにその存在に気づいていた・・・。
なのに、それが高岡だとは気付くことはできなかった・・・。
会ってたのに!
姫川は耕介の手をつかむと、一目散に走りだします。
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川の土手を駆け下り、草を避けながら小屋にたどり着く姫川たち。。。
日下が小屋の中をのぞくと、そこには出血多量で息絶えた高岡の姿が・・・。
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耕介は黒く変色してしまった高岡にすがりつくと、大声で泣き出します。
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高岡の首には、耕介から贈られたマフラーがしっかり巻かれていました。
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最後はとても物悲しくて、大きなため息がひとつ・・・。
私はてっきり、生きてると思っていたので、このラストには気持ちが沈んでしまいました。
でも、普通に考えると病院にいけなかったのだから、この結末しかないのかな・・・。
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ただ、彼から愛情をいっぱい与えられた耕介が今後、美智子と幸せにやっていくだろうと想像できたので、それだけが救いでした。
「強くなった君がいてくれるだけで十分。だからここは俺にまかせて」
「うん。・・・家で待ってる。」
耕介をひとりで警察に行かせるわけにはいかないと駆けつけた美智子に、強くなってくれただけで十分と、これはいいセリフでしたね。
感動しました。
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その美智子を必死で救おうとすることで、姫川も自分のトラウマと向き合えることができたみたいです。
昔、自分を励ましてくれた女刑事さんのように強くなれたんですね。
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姫川とその家族の和解にはホッとしました。
ただ抱きしめるだけで気持ちは通じる。。。
ポロポロ泣くお母さんを見て、こちらもウルウル、ほんと心憎い演出ですよね。。。
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中盤で、杉本哲太さん演じる元刑事が息子と最後までちゃんと話すことができずに死なせてしまった話がありましたが、
それと対比するように、日下も仕事人間でしたが、息子のシグナルに応えて、仕事を放って家に帰りました。
日下も高岡の件で父性について思うところがあったんでしょうか。。。
姫川の報告書の誤字脱字、文法のあやまりに赤字で訂正。
そのやり直しにつきあってあげてる場合じゃありませんよね。(笑)
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ところで、映画化決定ですって。
最終回にはられた伏線はガンテツ(武田鉄矢)と葉山(小出恵介)。
葉山のトラウマを利用しようとガンテツが狙ってます。
姫川班の内部分裂を企んでいるのか、スパイにしたてて情報を得ようとしているのか・・・。
映画も気になるところです。。。
ところで、ガンテツが出てきたときに流れる「ガンテツのテーマ曲」がオドロオドロしくて怖いんですけどっ!
映画ではいっぱい流れんでしょうね。(笑)
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あと、井岡(生瀬勝久)がやはり一番、おかしかったですね~。
そういえば、姫川に隠れてカバンにつけたお守り。
あれ、どうなったんでしょう~~。
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ちょっと、盛り上がったかのように見えた姫川と菊田。
どうもお互いに進展させずに現状維持を望んだ感じで終わりました。
まっ、いいさ。
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それから、なんとも気になるのがラストの姫川の表情。
あの表情はなに~?
日下のことじゃないですよね???日下のことじゃないって言って!
映画の事件はガンテツがらみですよね?
そう思っときます。。。
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総括です。
全11話。すべて楽しく見ることができました。
特に印象に残ったのは、「悪しき実」と今回の「ソウルケイジ」。
前者はなんとも雰囲気のある作品で、見入ってしまいました。
後者、この作品はもうややこしい~。。。
笑っちゃうくらい混乱した作品でした。
パソコンの前にメモ帳を置いて、人物相関図やら会社名やら書き出して理解しようと必死でした。
こんな風にメモ帳に書き出したのはライアーゲーム以来のこと。
ライアーゲームはゲームの流れが難しくて混乱したんですよね。(笑)
でも、どちらも十分楽しませてもらいました。
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昔は連ドラの最後は3話連続のお話っていうのが多かったんですが、最近は2話連続どまり。
そんな中で、ストロベリーナイトは根性を見せてくれました。
3話連続大成功!おもしろかったです。
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久々の長い記事となりました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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※過去の記事
第0話
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
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第8話
第9話
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