トッカン・第10話最終回 トッカン付きができるのは私だけです!
最終回、とても良かったですね~。
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弁護士、吹雪(及川光博)は唐川が自殺を図ったのは鏡(北川有起哉)が恫喝したからだと宝町税務署と鏡を相手として裁判を起こします。
宝町税務署前には一般市民とマスコミが押しかけ大騒ぎに。
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鈴宮(井上真央)は吹雪にたずねます。
「どうして吹雪さんは国家公務員を目の仇にするんですか?」
「僕が裁判官をしていたころにね。
一番、驚いたのは人がその場しのぎで作った体裁が引き起こす犯罪の多さでした。
人が自分を守るために作り上げた体裁という鎧と戦うことはとても高いハードルでした。
そんな時にね。
検事として法務局に行き、行政訴訟に携わるうち、世の中でもっとも多くて、深刻な敵に気付いたんですよ。
国家の体裁っていうね。
その手先があなたたち国家公務員なんですよ」
「・・・・・・」
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鏡はとりあえず、署長預かりとなり、トッカン案件もストップします。
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木綿子(鈴木砂羽)は鏡の机にあった唐川に関する書類を見て、有給をとってどこかへ出かけてしまいます。
また、南部(木南晴夏)は合コン相手の警察関係者から情報を仕入れます。
「(唐川が書き残したものは)遺書とは認められてない。
証拠能力がないってこと。ただの遺書めいた走り書き。
吹雪なんて弁護士に負けたら承知しないわよ!」
芽夢(美波)も白川耀子(若村麻由美)も心配してくれます。
「私が担当していた案件だったのに、トッカンが標的になっちゃって・・・」
「女ってね、自分を守るためならなんだってするのよ。
それが自分を追い込んでるってことも知らずにね・・・」と耀子。
鏡は本人がまったく知らないところで、意外にも女性たちに心配されています。
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唐川の妻、詠子は堀トラストと車体に書かれた車に乗り込みます。
中には40代くらいの男が・・・。
「店をうちの会社に売ってくれないか?
こんな騒ぎになったら、税務署がかぎつけるのは時間の問題。すぐに売ってくれ」
「あの店は売りません・・・」
「だったら、俺も子供は認知しないよ。」
詠子のお腹の子は、この男の子のようです。
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テレビには吹雪が何度も登場し、鏡の恫喝を問題にして、国家公務員を攻撃しています。
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遅ればせながら、金子統括官(池田鉄洋)や鈴宮は唐川に関する書類に目を通すと。
4か月前に店の名義が唐川から詠子に移っていることと、
また借金があり、200万円の抵当権が店についていてることを知ります。
「これでは差し押さえられない・・・」
鈴宮は鏡の恫喝とされている言葉を思い出します。
『だからもう、あの店はあなたのものじゃないんですよ!』
あの言葉はこの抵当権のことを言っていたのかと鈴宮は合点がいきます。
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抵当権の所有者である片倉ふさえに会いに行きたいと金子統括官に願い出る鈴宮。
けれど、許してもらえません。
鈴宮はならばと、詠子から事情を聞こうと留守電にメッセージをいれます。
「お店の名義変更と抵当権についてお聞きしたいことがあります・・・・・」
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浮気相手の冷たい言葉に放心状態だった詠子は、鈴宮のメッセージでさらに絶望します。
夫の自殺は私のせいだと気づかれた・・・。
詠子は訪ねてきた吹雪に告訴を取り下げたいと言いますが、吹雪は聞き入れません。
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有給中の木綿子から鈴宮に報告が。
木綿子は抵当権の所有者、片岡ふさえに会いに行っていました。
ふさえは詠子の叔母にあたる人物で、認知症になっており詠子の名前さえ憶えていない状況。
だから、抵当権は詠子がつけたもので偽造されていると知らされます。
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新事実に驚くばかりの鈴宮ですが、そんな彼女に鏡は配置異動書を渡します。
鏡の元からはなれ、別の人のもとで修行しろと・・・。
「トッカン、知っていたんですね?名義変更と奥さんによる抵当権の偽造。
どうして言ってくれなかったんですか?」
「おまが知ったところで何か変わるのか?
唐川が自殺を図った事実はかわらん」
鈴宮がブチ切れます。
「なにさ~、カッコつけちゃって!
自分だけの問題だなんて思わないでください!!
おごりもいいところです!!!
トッカン付きができるのは私だけです!!!」
普段おとなしい部下の反撃に、言い返せず口をパクパクと開け閉めしているだけの鏡・・・。
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そこへ、唐川の意識がもどったという知らせがあり、病室に駆け付けるふたり。
鏡は唐川に謝罪します。
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「すいませんでした。すべて私の責任です」
けれど、鈴宮は唐川の本心を知りたがります。
「あのう、唐川さん。お聞きしたいことがありまして・・・」
鈴宮の話をさえぎろうとする鏡ですが・・・。
唐川が口を開きます。
「・・・ごめんなさい。鏡さんのせいじゃない。
妻に店を取られたことと、あいつがほかの男と浮気して子供を・・・。
離婚するか?と言ったら、そうしたいならいいわよって、あいつ、笑ったんです」
「・・・ご主人の子供じゃないなんて・・・。どうしてそんなこと・・・」と戸惑う鈴宮。
「私と一緒にいたんじゃ子供は産めない。私は子供を作れないんです」
「・・・そんな」
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鈴宮の脳裏には、白川耀子の言葉がよぎります。
鈴宮は詠子のもとへと駆けつけます。
店の奥に入っていくと、そこにはいまにも首を吊ろうとする詠子の姿が・・・。
「奥さん!!!」
驚いて、それを止める鈴宮。
町で鈴宮の姿を見かけて追いかけてきた吹雪も愕然とします。
「税務署はふたりも殺すつもりなんですか?」
詠子のそばに駆け寄り、鈴宮と後から駆け付けた鏡をにらみつける吹雪。
「ばかばかしい」と鈴宮。
「夫婦の問題だ」鏡はさりげなく詠子をかばいます。
でも、それを聞いた詠子の目からは涙が吹き出ます。
「だから、告訴は取り下げてっていったのに。
店の名義を移したのは主人のためです。
いまさら信じてもらえないでしょうけど・・・。
あの人を殺したのは私です。私が追い詰めた・・・。
できれば、最後に謝りたかった・・・」
鈴宮は詠子に優しく声をかけます。
「謝ってみたらどうですか?ご主人は先ほど意識を取り戻しました」
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詠子は病室に入り、ためらいがちに唐川の様子をうかがっています。
そんな詠子に、唐川はもっとそばに来てほしいと手を差し出します。
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鏡は、詠子の浮気相手を公文書偽造罪で警察に引き渡します。
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「ああ、もう少しでヒーローになれるところだったのになあ~」
告訴を取り下げた吹雪はいかにも残念そう・・・。
「体裁って、いつかいってましたよね?
それはあなたです!!
あなたのわけのわからない正義感にみんなが振り回されたんです。
ヒーローになりたけりゃ、公園でひとりで遊んでればいいんです。
この体裁弁護士!!!
徴収官をなめたから罰があたったんです! さようならっっ!」
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宝町税務署にも穏やかな毎日が戻ってきます。
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鈴宮は久しぶりに父親と過ごします。
鏡のことで騒ぐテレビを見て、娘を心配して父親は数日前に上京、事のなりゆきをそっと見守っていました。
「私、この仕事、やってていいん?」
「ええんちゃうか。。。おまえは安定が欲しかったんやろ?」
「ううん、今は少し違う。
私は、もし私が徴収官をやっていく理由があるんやとしたら、
それは、世の中にお金に殺されそうな女の人がいっぱいおるからやと思う。
だから、徴収官をやっていくんやと思う」
娘の言葉に深くうなづく父親。
「母さんの7回忌には必ず帰ってこいよ」
がんばれ!
父親は笑顔で娘にエールを送って、大阪へと帰って行きます。
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「鈴宮ぁ~~~、S だあ! S しに行くぞ!!!」
今日も、鈴宮は鏡と一緒に税金の滞納者のもとへと、
差し押さえに出かけて行くのでした。
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いやあ~、最終回にお父さんが出てくるとは!
感動しました。
最後にお父さんの愛情が見えて、良かったです。
現実なら、この仲直りがないままのご家族もいっぱいいると思うんですよね。
だから、なくても良かったとは思うけれど、お菓子のオマケのように、あればなおうれしいって感じでした。
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白川耀子も再登場。
元気そうで良かった。(笑)
毎回の案件だけでなく、鈴宮と周囲とのつながりも濃厚に描かれていて、回を増すごとに深みが出てきて、見るのが楽しみでした。
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「トッカン付きができるのは私だけですから!」
鈴宮の反撃に、声も出ない鏡がおかしかったです。
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井上真央さんと北村さんのコンビが好きでした。
鏡の変人っぷりが大好き。
まだまだ、変人っぷり全開というわけではないので、どうか、シーズン2を!
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さて、私はトッカンの原作を読まねば!
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