密度の濃い内容でしたね~。その上、風刺も効いていて難しい。
勉強にもなるので、今回は古美門の電撃セリフを中心にお届けしたいと思います。。
あ、それと富樫の暗黒のフィクサーのセリフも。じっくり聞くと興味深いですよ~。
長いですが。。。
.
.
2010年春。
大物政治家・富樫逸雄(江守徹)の秘書が自殺します。
.
富樫には収賄容疑がかかっており、秘書たちは連日東京地検から事情を聞かれていました。
「向井も西川もがんばってる。先生に警察の手が伸びるのだけは避けないといけない」
秘書の遠藤は金庫番であった浅田(藤井宏之)に念を押します。
浅田は事情聴取される直前、すべてを処分して、首を吊ってしまいます。
.
「まんまとトカゲのしっぽを切られてしまいましたね~」
東京地検特捜部のエース、辰巳(津田寛治)に声をかける三木(生瀬勝久)。
「さぞはらわたが煮えくり返っていることでしょう。
私なら決め手になる証拠を渡せますよ」
辰巳は三木の誘いに乗ります。
数日後、収賄容疑で富樫は任意同行に応じることに・・・。
.
.
現在。
平和な古美門事務所では、蓮舫や田中真紀子のモノマネをする真知子(新垣結衣)。
それを見て、大喜びの古美門(堺雅人)。。。
「政治家になれ、鬱陶しいと思っていた法律がいくつかある。
国会で法改正してくれ。
君なら富樫逸雄あたりに金をつかませて、ケツを触らせてやれば当選だ。
あっぱらぱあ~な君には弁護士よりよっぽど向いてる職業だ!」
「政治家なんて絶対に嫌ですね。あんな汚い世界!」とふるふると首を振る真知子。
そんなところに、テレビに速報が流れます。
【富樫に実刑判決】
どうせ裏から手をまわして無罪になるんだろうと思っていた真知子は、驚いて古美門を見ます。。。
.
翌日、古美門は真知子を連れ、富樫邸へ。
「先生!!嫌ですからね!ケツ触らせませんよ!」お尻を抑えて抗議する真知子。
「弁護の依頼だ。バ~カ バ~~カ バ~~カ!」
古美門はスキップして大きな富樫邸に入って行きます。
.
大きな池で鯉に餌をやっている富樫。
あまりの威圧感に黙り込む二人です。。。
.
富樫は二人を部屋に招き入れます。
そして本題に。
富樫は判決に不満があり、控訴するつもり。
けれど、富樫自慢の国内最強弁護団は必ず勝てるという自信がないと言ったため、全員をクビにしてしまったという。
「お金さえ積めば、なんでも無罪になるというわけではありませんから!」
思わず口を挟んで、富樫ににらまれる真知子・・・。
.
「君の評判は聞いているよ」と富樫。
「金さえ積めばどんな汚い仕事もやってのけるという評判ですか?」と古美門。
「違うのかな?」
「そのとおりです!」
「単刀直入に頼む。牢屋に入らずに済むようにしてほしい」
その言葉を合図に机の上には札束が並んで・・・。
古美門はそれをそっと富樫の方へ戻します。
「私の信条は自分にふさわしい報酬を得ることと、引き受けた訴訟は必ず勝つこと。
「勝てそうもないときは引き受けないということか」
「はい。敵は検察より霞ヶ関全体です。判決文も控訴理由になりそうな点を見事に潰しています。
検察と裁判所は先生にこう言ってるんです。お前はもう終わりだ。もうあきらめろ。
最強弁護団が弱気になるのももっともだ」
「君も同程度の男だったということか」
「汚い金にまみれた政治家が捕まるのは当然、自業自得ではありませんか?」
そういう古美門の目の前に今度は小切手が置かれます。
「好きな金額を書きなさい」と富樫。
小切手を見た途端、条件反射のように0をいくつも書き出していく古美門。
となりでそれを見た真知子は目をむいて、古美門の腕を抑えます。
「先生????」
ハタと気づいて、自分の行動に愕然とする古美門です・・・。
.
気持ちを立て直した古美門は元のスタンスに戻って言います。
「じっくり検討した上で、引き受けるかどうか決めます。
控訴期限までまだ1週間ありますから」
「勝てる自信を得たら引き受けるということか。
いいだろう。負け戦をしないのは大事なことだ。待つよ」
意外にも富樫はあっさり折れ、古美門の提案を受け入れます。
.
事務所では、服部を交えて会議がはじまります。
服部「富樫逸雄先生の収賄事件というのは、2005年に購入した目黒区のビルの代金2億5千万の出所が不明だというところからはじまりましたね」
真「検察は花林工業からの不正献金だとして富樫逸雄の周辺を片っ端から捜索、差し押さえました」
服「その過程で金庫番といわれた秘書が自殺しましたね。。あれで迷宮入りかと思われましたが・・・」
小「その秘書に部屋から重要な証拠が出た。花林工業からの献金を示すと思われるメモです。それによって否認を続けてきた秘書が次々と口を割ったんです」
真「証拠があって証言があり。そりゃあ、有罪ですよ~。先生、アテでもあるんですか?」
小「愚問だね~。都合がよすぎると思わないか?
いままで検察は何度となく有罪にしようとしたができなかった。富樫が絶対にボロを出さなかったからだ。ところが今回、いとも簡単に証拠が出てきて、秘書たちが次々と口を割った。
聞いてみようじゃないか、特捜部のエース、辰巳。ポマードべっちょり野郎に!」
.
辰巳がひげを剃ってもらっている理容室に古美門は顔を出します。
「やらかしましたよね~?辰巳検事」
「どういうことでしょう?」
「霞が関のお偉方にはさぞ喜ばれたことでしょね。
なんせ、富樫は官僚がコントロールできない稀な政治家だ。
万が一、総理にでもなられたら、既得権益はめちゃくちゃにされてしまう。
御用マスコミに富樫の悪評を書かせ、国民にイメージを植え付ける。
その上で正義の味方の検察がお出まし。
悪徳政治家を見事有罪に。お見事です。
「三流紙の陰謀論に影響されすぎだ」
「身の回りの物をすべて処分して死んだ秘書が肝心のメモをうっかり処分し忘れていったっていうのはどうなんでしょうね。。
もうちょっとうまい筋を考えるべきだったんじゃないですか?」
「ねつ造したとおっしゃりたいんですか?」
「あなたは過去にもねつ造や改ざんを疑われたことがある」
「いいがかりだ」
「いいえ、あなたはやってるよ!
私にはわかるんです。
あなたは私とおなじ穴のムジナだから!
必ず暴きます。控訴審に備えておいてください」
.
元秘書向井に会いにいく古美門と真知子。
「なぜ取り調べでしゃべったんですか?
検察にあなたがしゃべったから西川さんも」
「検察の取り調べは、誰だって頭が変になるよ。
それでもがんばってたんだ。だけれどある日、メモを見せられた。
認めたら執行猶予がつくといわれて。心が折れた・・・」
「検察のねつ造だとは思わなかったんですか?」
「筆跡も書き方も浅尾のものだ。日付、金額 取引相手を示す記号も。
全部事実なんだよ!!
浅井じゃなきゃ、知りえないことなんだ!あれは本物だ!!」
「でもあなたが認めなければただの紙くずだ」
「なんで俺が責められなきゃならないんだ?
富樫は金を受け取っていたのは事実なんだぞ!
私には富樫より妻と娘の方が大事だ」
古美門の心を見透かしたように、
「先生、アテがはずれてますよね~」とたずねる真知子です。。。
.
富樫に呼び出されれる二人。
江藤からそれで引き受けてくれるのかと聞かれ、あと3日あるからと即答を控える古美門です。
富樫もタラバガニを二人に勧めながら、まあ~いいじゃないかとにこやか。。。
古美門と真知子もタラバガニをムシャムシャと食べ始めます。
「・・・だがね、古美門くん、
待たせた挙句、やっぱりできませんとなった場合、
ごめんなさいで済むとは思ってないよな?
こっちは控訴期限までの期間を君に託してるんだ。
私はね、金さえ積めばなんでもする人間をいくらでも知ってるんだよ」
タラバガニをほおばったまま、固まってしまう古美門と真知子です・・・。
.
事務所に戻った真知子は頭を抱えてパニックっています。
「やばいですよ!あれが有名な富樫逸雄の恫喝ですよ!
評判通りの暗黒のフィクサーですよ!
先生、どうするんですか?
調子に乗ってえらそうなことを言って、知りませんよ。
街宣車とか差し向けてきますよ。右翼も左翼もみ~~んなきますよ!!」
古美門は震えあがって、飲んでいたコーヒーをバシャバシャこぼしてズボンを濡らしてしまってます。
熱い熱いと股間を叩きながら立ち上がり、ウロウロ。。。
「どうして、かかわるな!と言わなかった?」
八つ当たりする古美門。
「かかわらない方がいいっていいました!」
「もっと強く止めたまえ!もっともっと強く止めたまえ!!
まったく、まったく、まったく~~~。使えないヤツだ!!
バッカ~~ン!」
真知子の肩をたたくと、泣きながら自分の部屋へ閉じこもってしまう古美門です。。。
.
今度こそ事務所を辞めようかと口走る真知子に、騙されたと思ってくらいついてみては?と服部。
いざとなったら、モンゴル相撲で守ってあげると言われ、どう見ても恰好だけのようで・・・真知子は表情が強張ります。
.
古美門のライバル、三木の事務所にも富樫逸雄が古美門と接触しているという情報が入ります。
「古美門みたいなゴロツキに手を出すなんて、富樫も老いたもんだな~」
三木は秘書の沢地(小池栄子)と笑っています。
.
元気が復活した古美門は富樫の秘書、江藤に会います。
江藤によると、メモを作成しうる人物は5人ほど。けれどその中で検察に寝返る可能性のある人物などいないと言い張ります。
「ほんとに、(控訴は)大丈夫なんだろうねえ?
ここだけの話、先生は次の総裁選に出られる。
年齢的にもこれが総理の椅子に座る最後のチャンスでしょう。
それもこれも君たちにかかってるんだ。しっかりやってくれ!」
.
三木は古美門と戦うことになる検事の辰巳と理容室で会ってます。
「今回のことでは三木先生にお礼をしなければなりませんね」
「もう十分、お礼はもらってますから。
実は、これは私の秘書が持ってきた情報なんですよ~」
二人の話を背後でこっそりと聞いている加賀蘭丸(田口淳之介)。
加賀はすぐに沢地を探し出し、あとをつけます。
けれどあっという間にみつかり、一緒にレストランへ。
「あなた、古美門先生の密偵でしょ?」
加賀はあっさり認め、本職は売れない役者で、前にやばいことをしたときに古美門に助けてもらった。その弁護士費用のかわりに先生のスパイになったと話します。
自分はちゃんと答えたんだから、何かヒントでも教えてよ~と沢地に頼みますが。
沢地はただただ、「ここ、おいしいでしょ?カップルが多いのよ」と言うばかり。
加賀のことなんて相手にしていないようで・・・。
.
加賀は古美門の事務所にやってきて、その夜、起こったことをすべて話します。
服「しかし、三木先生はなぜ検察に情報を提供したんでしょうか?」
加「お礼は十分してもらったって言ってた」
古美門はそれを聞いて、閃きます。
「衆議院議員、今の幹事長、伊勢正三郎は知ってるか?
反富樫派の長。彼にもかつて不正献金疑惑が持ち上がった時期があった」
服「たしかに、いつの間にか不思議と掻き消えました」
小「その理由がわかりました。三木のクライアントだからだ。
富樫を検察に売って伊勢から手を引かせた」
加「深いねえ~~」
.
そんなことろへ、真知子が帰ってきます。
「お手伝いさんとお近づきになって情報を取って来い」という古美門からの指令を実行してきたのでした。
真知子はお手伝いさん二人と飲みにいき、へべれけに酔っぱらって戻ってきました。
「私をバカにすんじゃねえ~ぞ~。古美門ぉ~~~。
面白い話を聞いたよ~。
わたしゃ~完全にわかっちまったよ。富樫を裏切ったのが誰か。
聴きたいか?おい?コミ?」
「コミ??? ・・・聞かせてもらおう」
「教えてくださいだろ?」
としばし、古美門に絡む真知子。。。
そして、何も話さず、グゥ~~と寝てしまいます。。。
.
翌日、古美門と真知子は江藤に真偽を確かめに行きます。
それは・・・、真知子がお手伝いさんから、江藤が富樫の政敵に自分を売り込んでいたのを見たと聞いたから。
あっさりと認める江藤。けれど、それは富樫も了承のことらしい。。。
「私は古いだけで、肝心の金集めに関してはタッチさせてもらってないんです。
信用されてないんですよ。
国会議員になるのが夢だったのに、選挙区にたててくれなかった。
秘書が嫌なら出ていけと言われましたよ。
・・・20年を無駄にしました」
.
古美門から江藤のことを聞かされた富樫は、「あいつは凡人だ。裏切る力さえ持たせていない」と笑います。
真知子はカッとなって不満をぶちまけます。
「お身内にも冷たいんですね。
私、先生のような方に総理大臣になってほしくありません。
政治家もやってほしくありません。そんなにお金儲けがしたいですか?
ワイロもらって高い錦鯉買って、バレそうになれば、お金をばらまいてもみ消そうとする。身内も容赦なく切り捨てる。あなたみたいな人がいるから政治がよくならないんです」
富樫は怒りもせずにそれを聞いています。
「世の中に先生と呼ばれる職業がいくつかある。
教師、医者、弁護士、政治家だ。
なぜ人は我々を先生と呼ぶんだろう?
人はね、何かをしてもらう相手に対して先生と呼んでへりくだるんだ」
「教師には押してもらう、医者には治してもらう、弁護士にはたすけてもらう」と古美門。
「政治家には・・・稼がせてもらうんだ。
私が身内も信用していないのはその通りだ。
誰もかれも私の金と権力が目当てで群がっているにすぎないからな」
.
事務所にもどっても真知子は怒りまくりです。
「正直、知れば知るほど嫌いになるんですけど。あの人!
控訴せずに服役してほしいんですけど!
わたしが言ったことが間違ってますか?」
「間違ってない。
富樫が違法に金を集め、権力を握ってきた政治家であることは事実だからな。
でも君はやはりあっぱらぱ~だ。
金と権力は表裏一体。金を集めるものが力を持つんだ。
なぜかわかるか?
それは人は金のあるところに集まるからだよ。
だがこの国では金を集めるものは悪とされる。
おのれは金を求めるのにな。
そうして、愚民にこびた政治家がクリーンな政治を標榜し、愚民がまたそれを支持する。
その結果、力のない何もできない政治家ばかりが増え、力のある政治家は検察によって抹殺される。
そして、日本の政治家はダメだと同じ国民が嘆くんだ」
「富樫を擁護なさるんですか?」
「金と権力の中で生きれば、身内すら信用できないのも当然だ。
それもツライ人生だろう。心を許せるのが池の鯉だけではな・・・」
話が終わって、ふたり一斉に書類に目を落とします。
「タイムリミットが迫ったようですね」と服部。
控訴期限が明日に迫っています。
.
手がかりさえつかめず、イライラする古美門と真知子。
加賀も収穫なし。。。
ふと、真知子が脱いでかけておいた上着のポケットからポイントカードが落ちます。
酔っぱらった時にお手伝いさんのものを勝手に持ってきたのでした。
それを見た加賀は自分と沢地と食事したのもこのレストランだと言います。
「蘭丸くん~~!ちゃんとヒントをくれていたのかもしれないよ。
あの乱暴なアンジェリーナ・ジョリーは!」
.
古美門と真知子はそのカードの持ち主、吉岡めぐみ(春木みさよ)を喫茶店に呼び出します。
ポイントカードのレストランは2年前に自殺した秘書の浅井と二人でよく訪れていたところでした。
めぐみは浅井と極秘でつきあっていたことを認めます。
二人はデートを重ね、浅井が将来議員として独り立ちしたら、一緒になろうと約束していたと。
その将来のためにと、めぐみは浅井の仕事を手伝い、彼のかわりに筆跡を真似て帳簿までつけていたと言います。
「・・・ある日、私の携帯に知らない番号から電話がかかってきました」
それが辰巳でした。
「憎いんでしょう?あなたの恋人を捨て石にした富樫が。復讐する方法がありますよ」
めぐみの耳元で辰巳という悪魔が囁き・・・。
めぐみは浅井の筆跡を真似て、メモを作成してしまったのでした。
「このことを証言していただきたい。
検察がなぜ、あなたと浅井さんの関係をかぎつけたと思いますか?」
古美門は沢地の写真を見せます。
めぐみも沢地のことは知っていました。レストランでよく一緒になって浅井ともども親しくなった女性でした。
「伊勢の顧問弁護士の秘書です。
浅井さんが富樫先生の秘書だから近づいたんですよ。
あなたもまた、この国の権力をめぐる策謀の中で利用された。証言してください」
「謝罪してほしい。土下座して謝ってほしい」
それがめぐみの唯一の条件でした。
.
めぐみのことを聞いた富樫は、「謝るくらいどうってことない、すぐに連れてくるように」と古美門に伝えます。
さっそく土下座する富樫。
「浅井君のことは私も遺憾に思ってます。
彼は心優しき青年だった。
考えてみれば検察の執拗な追及に耐えられるはずがなかった。
彼に金庫番を任せた私のあやまちです。申し訳なかった」
「政治家の謝罪会見そのものですね。
嘘です。嘘ですよ!
警察の追及に耐えられないと思ったからこそ、あの人に任せたんでしょう?
あの人なら、口を割る前に死んでくれると思ったから、あなたはあの人にやらせたんですよ!
それなのに、あの人はあなたを恨んでない!!」
.
浅井が死ぬ前に送ってきた遺書を富樫に渡すめぐみ。
富樫はその遺書に目を通し始めます。
「あなたへの尊敬の言葉であふれてますよ。
この国を改革できるのはあなたしかいないって。
だから自分は富樫のために死ぬんじゃない。この国の改革のために死ぬんだって。
私への言葉よりずっと多い。こんな悔しいことがありますか?
憎いです。あたしは先生が憎いです!」
めぐみは思いのたけを吐き出すと泣き崩れます。。。
「お金と権力を目当てに群がっているわけじゃない人もいたみたいですね。
富樫先生は浅井さんのような方こそ、大事に育てなければいけなかったんじゃありませんか?」
真知子の声が静かに響きます。
.
再び、理容室を訪れた古美門。そこでは辰巳がまたひげを剃ってもらっています。
「吉岡めぐみを落としました。
現在、控訴申立書を作成中です。同時に控訴趣意書も提出する予定です。
控訴理由を詳細に書いてね。
違法収集証拠があきらかになれば富樫のみならず、向井や西川秘書の有罪もひっくり返ります。
あなたも検事としては終わりです。
こちらも吉岡めぐみを法廷に立たせたくありません。
お互いうまくやりませんか?
他の控訴理由を提案してくだされば、もっと穏便に控訴審を争うことが・・・」
「その吉岡めぐみって誰ですか?」しらばっくれる辰巳。
「あなたを助けるために言っているんですよ。実際、あなたも気の毒だ。
富樫を葬れという至上命令の圧力は相当なものだったでしょう?
つい証拠のねつ造に走っても無理はない」
「私は圧力なんて感じたことはありません。
富樫は犯罪を犯している。だから刑務所に送り込まないといけない。
我々特捜部はその一心で働いている」
「あなたはそれ以上のことをしてるんでしょう?
どんな手を使ってでも、悪者はぶちこむ」
「その結果が身の破滅でも?」
「わが身の破滅を恐れたことはありませんね。妻も子も持たなかったので。
あなたもそうではないのかな?」
「控訴審では徹底的にやりあいましょう」
.
辰巳検事から三木に古美門がかぎつけたようだという連絡が入ります。
情報がもれたことを不思議がる三木。
それを聞いて、三木の見えないところでニヤリと笑う沢地・・・。
.
控訴準備を終えた頃、二人は富樫に呼ばれます。
二人が富樫邸に行くと、上機嫌でお酒を飲む富樫。。。
「若い人は勉強しないといけない。政界には勉強会なんて腐るほどあるが誰も勉強なんてしていないんだ。
刑務所に入っている間にまた勉強でもするかな。
出てくるころには68か。服役後5年間は立候補できないという法律があるから。選挙に出れるのは早くて73・・・」
「かえって健康になって戻ってこられるのでは?」と古美門。
「私は立派なご判断だと思います。浅井さんへの贖罪になるでしょう」と真知子。
富樫はそれを聞いて鼻で笑います。
「贖罪?バカなことを言うな。これは計算だよ。
当たり前だろう。
検察の弱みを掴んだんだぞ。
こういうカードは使わずに持っておいた方が利用できるんだ。
検察もころがせるようになれば私は無敵だ」
「さすが闇将軍ですね!」と拍手しそうな勢いの古美門。
.
突然、富樫はじぃ~~~っと真知子を見ます。
「はじめてみた時から思ってたんだけどね。
君はいい面相をしてる。
私はいい政治家を見出すことにかけては人後に落ちない。
面倒みるよ。
こういう子ほど化けるもんでね~」
それを聞いた古美門は歓喜!
「さあ~、黛くん!ケツを触ってもらえ~~~!」
話が意外な方向へいって、真知子は目を丸くしてジタバタ。
自分のお尻を抑えて、逃げ回るのでした。。。
.
.
.
最後はこれで終わりましたね~。
真知子がお尻を抑えてるバタバタしてるのがなんともかわいかったです。
.
タイトルバックもいいんですよね。
特撮風の巨大古美門と真知子。少しずつパラパラ漫画のように変化していってます。
毎回、すごく明るい気持ちにさせてもらってます。
.
三木も古美門を早口だって言ってましたが、そんなどころじゃないですね。
ほんとにものすごい量のセリフを超高速でしゃべってます。(笑)
しかも、高速でもちゃんと一言一句聞き取れる!!
すばらしいです。
堺さんの負担は相当なものだと思うけれど、場数を踏んでいるのでヘチャラなのかな。
.
.
次回は古美門の別れた奥さんが登場するらしい。。。
バツイチだったんですね~。古美門がかつて恋した女性、楽しみですね~♪
.
第1話
第2話
第3話
第4話
.
.
★ぽちっとよろしくです。励みになります。

.
最近のコメント