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2011年10月12日 (水)

週刊きなこ庵10月編 会って話して

この間まで放送していたドラマ、「それでも、生きてゆく」。

このドラマを見ていて、

人と人って会うことが大切なんだなあ~と何度も思ったんです。

会って話してみること。

ドラマでは、それを伝えるため、一番、お互いに会うのが難しいであろう人たちを扱って、そこから起こる気持ちの変化を描いてみせていたような気がして・・・仕方なかったです。

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そう感じたのは、きっと私の現状のせいだと思うんですよね。

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ある日のこと。

駅のホームで電車を待っていると、改札の方から歩いてくる知り合いの姿が…。

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働いている場所が違うので、こんなところにいるはずがないのだけれど…と思いつつ、よく見るとたしかに知り合い。

その人とは、6年近く会ってなくて、もう知り合いとも言えないのかもしれないけれど・・・。

年を重ねてかなり風貌が変わり、以前より落ち着いた雰囲気になっていた知り合い。

別の世界にいる人のように思えて、声をかけるのもためらわれました。

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私のことはもう覚えてないかもしれない、もし覚えていたとしても声をかけたら迷惑かもしれない。

自分の引っ込み思案にそんな言い訳をして、知り合いが通り過ぎるのをやり過ごすことにしました。

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その人は私には気付かず、目の前を通り過ぎ・・・。

でも、なぜか戻ってきて私のそばに立ち、自販機に並ぶジュースの銘柄をしばし吟味。

またホームの先頭の方へと立ち去りました。

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私はそのまま、やってきた上りの電車に乗って、しばらく窓から遠のいていくホームを眺めてぼんやり。

ようやくホームに残してきたその人やその時のためらった感情に区切りをつけると、体の向きを変え、ドアを背にして本を読み始めました。

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すると、隣の車両から移動して来て、私の目の前に立つ人が・・・。

ふらりと立ち寄るようにその人はそこにいて、また別の車両へと。。。

私は少し気になって本から顔をあげて、その人の後姿を確認すると…。

なんと、さっきの知り合い・・・。

同じ電車に乗ってたのね・・・。

私は驚いて口を開けたまま、その姿を見送ることに。。。

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私の目の前で向かい合うように立っていて、私に気づかなかったのかしら。

それとも、その人も私に気付いて話しかけようか迷っていたのかしら。

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私に気付いている様子はなかったようだけれど・・・。

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なんだかおかしな事が起こったぞと戸惑うことしきり・・・。

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でも、私に気づいていなくて、自販機と電車内と2度も近くに来きたのだとしたら・・・。

まるで磁石に吸い寄せられてるようじゃないですか。

そう思うとちょっと和んでしまった私でした。

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そして、しばらくして後悔。

この不思議なことに便乗して声をかければ良かった・・・と。

私がもう少し社交的だったら、きさくに笑って話せたかもしれないのに・・・。

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この前も。

本屋さんで、やはりかれこれ5年ほど会っていなかった人を見かけて、

声をかけそびれ、その後、スーパーで買い物をしてる姿を見かけても、また声をかけそびれ・・・。

あとで後悔。

その人は5年経ってもほとんど変わらず、以前なら絶対にはかなかったジーンズをはいてました。

より活動的になったのかしら。

声をかければよかった・・・。

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ほんの数日前も。

車を運転していて、やはり知り合いとすれ違い・・・。

・・・声をかければよかったと後悔・・・。

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・・・・・・。

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こんな状況だから、友達だけでなく、知り合いさえどんどん減っていくんです。

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大切なのは会って話してみること、そこから始まることもある・・・。

不器用だけれど、勇気を出して相手の前に立とうとする洋貴や双葉が私にはとてもまぶしく思えました。

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ドラマの中の人たちのように、相手に冷たくされて傷ついても、心を強くして乗り越えていけばいいんですよね・・・。

私にはそのほんの少しの勇気が必要・・・。

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それは、じゅ~~ぶん、わかっているんですけどね。

いざとなると、勇気が出ないんです・・・。

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コメント

とわさん、きっと最初の一言が出ちゃえばあとはスラスラと流れるように会話が進んだりするのが現実じゃないですか?
私も話上手ではないのでうまく言えませんが、会いたい人・話したい人にその思いを向けて念じていればまたきっと次の機会がやってくるような気がします。
洋貴と双葉は互いを思いやる気持ちが前面に出ていて、だからこそどうでもいいようなやりとりがスーッと心になじんできて笑えたんだと思います。

要は人の気持ちを思いやるってことなんでしょう

投稿: エミーユ | 2011年10月12日 (水) 23時31分

知り合いの方も話し掛けようか迷ってたんじゃないですかね。
行動としてはちょっと不自然ですもの。

知り合い加減というか、微妙な距離感の時はありますよね。タイミングも。
それにしても、そんなに続けて出会っているんなら、私だと次は誰か見掛けたら話し掛けちゃうかな。
何だか私は流れみたいなのを重視するもんで。
というか、私も話し掛ける勇気は弱い方なので、流れに任せてるだけかもしれませんが、次は話そうと決めとくと案外自分自身が言うことをきいてくれるので。
間違ったら『すみません。知り合いに似てたもので。』と言えばいいだけなんですけどね。なかなか気軽にはいきません。

それにしても、私の場合そうした時に向こうの第一声が『生きてた?』とか『ちゃんと食べれてた?』とか聞かれてきたのが不本意なんですよねぇ。そんなんで余計に避けてしまうのですが。
今や三十路も終わるオッサンなので、聞かれはしなくなってるかな。

投稿: 閑人 | 2011年10月15日 (土) 08時33分

>とわさん、きっと最初の一言が出ちゃえばあとはスラスラと流れるように会話が進んだりするのが現実じゃないですか?

そうそう!そうなんです!
でも、どうしても声掛けの段階で迷うとダメになってしまうんですよね。。。

>私も話上手ではないのでうまく言えませんが、会いたい人・話したい人にその思いを向けて念じていればまたきっと次の機会がやってくるような気がします。

じゃあ、次の機会もありますね。
念じていようと思います。

>要は人の気持ちを思いやるってことなんでしょう

どうものんびりしていて、鈍いので思いやれているかどうか…。
でも、大事なことですよね。がんばってみます

投稿: とわ→エミーユさん | 2011年10月17日 (月) 18時14分

>知り合いの方も話し掛けようか迷ってたんじゃないですかね。
行動としてはちょっと不自然ですもの。

やはり気づいていたんでしょうか。
だったら、気づいていないふりをするなんて演技派です。。。

>知り合い加減というか、微妙な距離感の時はありますよね。タイミングも。

一度、スーパーで従姉妹とばったり。目の前にいる相手に同時に気づいたことがありました。
これは逃げようがなかったです。(笑)

>というか、私も話し掛ける勇気は弱い方なので、流れに任せてるだけかもしれませんが、次は話そうと決めとくと案外自分自身が言うことをきいてくれるので。

そうそう!自分自身が言うことをきいてくれるってほんとにこのとおりです。
ダメなときは頭ではわかっていても行動できないんですよね。次は話しかける!そう決めておきます!!

>それにしても、私の場合そうした時に向こうの第一声が『生きてた?』とか『ちゃんと食べれてた?』とか聞かれてきたのが不本意なんですよねぇ。そんなんで余計に避けてしまうのですが。

でも、そういう風な言葉をかけられるって親しみをもたれてるってことですよ~。周りから愛されてます!閑人さん!
声をかけたら知り合いの方に喜ばれると思います。

投稿: とわ→閑人さん | 2011年10月17日 (月) 18時40分

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