双葉(満島ひかり)は、自分と文哉(風間俊介)が隆美(風吹ジュン)の子でなかったことを知り、家を抜け出し洋貴(瑛太)のもとへとやってきます。
でも、そこには先客、五月(倉科カナ)が・・・。
きまずい雰囲気のまま、そうめんを食べる3人。
「あのう・・・。お二人つきあってるんですか?」
五月のふいをつく質問に、二人とも喉をつまらせてしまいます。
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その後、双葉と五月は洋貴の釣り船屋「ふかみ」で一泊することに。
布団に横になると、五月は再び双葉の気持ちを探ろうとします。
「全然ないです・・・」双葉は再び、否定。
「深見さんはもう私の気持ち気づいてると思うんですけど・・・」
どうやら、五月は洋貴のことが好きな様子・・・。
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>五月が洋貴に親切なのは彼を好きだったからなんですね~。
私ったら、前回の感想でなにか企んでいるのでは~?なんて書いたんですが・・・。
笑顔がさわやかすぎるなんて言って・・・。
鈍いのは私だったか・・・。双葉は鋭いな~・・・。
でも、おしゃれで美人の五月が魅かれるようなタイプなんでしょうかね。洋貴って。
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翌日、五月が去った後、「ふかみ」には双葉の父、駿輔(時任三郎)がやってきます。
「お母さんに15年前にできなかった謝罪をさせてください」
駿輔は双葉がそこにいてもまったく驚いた様子もありません。
駿輔は、日向夏を栽培している農家を探して、文哉を必ずみつけ出すと洋貴に約束します。
洋貴は少年院から退院する直前に書いたという文哉の絵をみせます。
父の達彦(江本明)がそれを見て激怒し、文哉を殺そうという思いにまで至った絵。
湖に陽の光が差し、その中で眠る少女・・・。
「文哉は反省してません・・・」
その絵を見て、駿輔は黙り込んでしまいます。
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洋貴との話が終わって、駿輔は双葉のいるところへ戻ってきます。
「お父さん・・・」
「帰ろう。双葉。お前のお母さんはあのお母さんだけだから」
「いつからだったの?」
「・・・お前が1歳の時」
「再婚?じゃあ、お兄ちゃんは5歳の時か。
私とお兄ちゃんを産んだ人・・・今、生きてる?死んでるの?」
「・・・死んだ」
駿輔は実母の写真は一枚もないと言います。
ただ、双葉が成人式で着た振り袖が遺品だったと・・・。
双葉は驚きもせず・・・「ああ、あれが・・・」とつぶやきます。
外に出ていた洋貴は、偶然二人の会話を耳にし、聞き入ってしまいます。。。
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洋貴は駿輔の話をしに母、響子(大竹しのぶ)のところへ行きます。
「三崎さんが母さんに会いたがってる・・・。
会って謝罪したいって」
「会いたくないわ・・・」
「じゃあ、断っとく。
でも、もう一回、母さんの時間を動かすチャンスになるんじゃないかな・・・。
俺は母さんに幸せになってほしいよ」
弟の耕平がやってきて洋貴を殴りつけます。
「母さんはここで幸せなんだよ。ほっといてくれ!!!」
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家でふさぎ込んでいる駿輔に隆美が声をかけます。
「私は自分の人生を一度も疑ったことはないわ。
1歳の双葉は私の指をぎゅーっと握ってくれた。
一人じゃ生きられないんだろうって守ってあげなきゃって思ったの。
・・・でも、文哉だけは最後まで私の手を握ってくれなかった・・・」
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洋貴と五月は東京で達彦が会ったという看護師に会います。
そして、文哉の担当をしていて、現在は行方不明になっているという看護師、東のことを聞きます。
彼女は当時、二人はつきあってるんじゃないかという噂があったと教えてくれます。
ふらりとゴミ出しに行くって感じで消えた東は今も文哉と一緒にいるのでは~と彼女は匂わせます。
事件性を疑っていた洋貴はその話を聞いて少し拍子抜けぎみ・・・。
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その帰り道、五月は三崎家を相手に訴訟をおこしましょうと言い出します。
洋貴がそこまでは考えてませんと答えると。五月はバッグから書類を取り出します。
それは昔の週刊誌の記事で、三崎家の母、隆美と双葉が写っていました。
「どうして妹さんを殺した犯人の家族なんかと一緒にいるんですか?」
五月は双葉と親しくしている洋貴を理解できないと言っているのでした。
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再び洋貴に会いにやってくる双葉。
「ふかみ」に入っていくと、テーブルに突っ伏して寝ている洋貴をみつけます。
双葉は持ってきた缶ビールをそっとそばに置いて、投げ出された洋貴の指にそっと触れてみます。
ビクッとして目を覚ます洋貴。
双葉は即座に手を引っ込めて、知らん顔をします。
「あ・・・、今、何時ですか?」
「10時すぎです」
電話をし忘れていることに気づいて、洋貴は慌てて携帯を取り出しますが、かけようかどうかためらっている様子。
双葉には聞かなくても相手が誰なのかわかってしまいます。
「(電話を)してください」
「いえ、いいっすよ。もう遅いんで」
「そんなに遅くないですよ」
「いや、お風呂入ってる時間かもしれないし」
「そんなっ・・・いやらしい想像しなくても・・・、普通に」
「いやらしい想像なんてしてないっすよ」
「でも、照れてる感じですよ」
洋貴はムッとした表情に。
「今はあれだけど、言ったときはしてないっすよ」
「今は考えたってことですね」
ムキになっていく洋貴。
「お風呂を想像するのはいやらしいことなんですか?
遠山さんはお風呂はいんないんですか?」
「へ?深見さん、私がお風呂入る姿を想像してるんっすか?」
「してません!」
「逃げるんですか?」
「晩めし作るんですよ!」
台所に向かう洋貴を見ながら、双葉はおかしそうに笑い・・・。
台所に避難した洋貴は、やれやれと笑いだしてしまいます。。。
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>まるでじゃれあっているような二人の会話。
重さをしょってる二人はカラッと明るく笑いあうってことはないものの、こんな低血圧ぎみのやりとりをよくしてます。これが意外とおもしろいんですよね。
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テーブルで洋貴の作ったラーメンを食べる二人。。。
「この時間でよければ、お店のものを持ってくる」と双葉は言います。
そして、自給900円の居酒屋バイトが見つかってラッキーだったと報告します。
「バイト代が入ったら、服を買ったらどうですか?」
東京に行ったら、みんなもっとおしゃれな服を着ていたと話す洋貴。
双葉はもじもじして照れ笑い。
「・・・私はこういうので十分です」
「僕もこれで十分です。
じゃあ、ちょっとだけ自分を変えられるとしたらどこですか?」
僕は、カラオケ行かない?・・・・・・・とか人に言ってみたいです」
「・・・小さすぎません?私のはちょっと大きいですよ。
スプーンを曲げたいです」
クスッと笑う洋貴。
・・・そのうち、うまくいきますよ。
さすがにスプーンは無理だと思いますけど。
・・・つらいことがいろいろあると思うけど、そのうち、うまくいきますよ」
突然の洋貴の言葉に双葉の表情は凍りついてしまいます。
「あれ・・・、母の話とか、聞いてました?」
うなづく洋貴。
「ああ・・・、なんか今日はやさしいなって思ってたら・・・そっか」
双葉の声は心の動揺をあらわすように震えています。。。
「いつもこれぐらいっすよ」
「い、いつもこれくらいだったらいいな・・・」
「じゃあ、いつもこれくらいの感じにします」
「あのう、もう一回だけ言ってもらってもいいですか?
ラーメン食べながらでもいいんで・・・」
洋貴は箸を置いて、双葉としっかり向き合います。
震える双葉の手を握ろうとして、辛うじて思い留まります。
「うまくいきますよ。遠山さん。がんばってるから」
双葉の強張った表情が崩れ、瞳から涙がぽろぽろとこぼれ落ちます。
洋貴は双葉に泊っていくように勧めてくれます。
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けれど、洋貴が部屋を整えに行っている間に、双葉は台所のゴミ箱に捨ててある書類をみつけてしまいます。
洋貴が1階に戻ってくると、双葉の姿はもうありません。
先ほどまで会話をしていたテーブルにはゴミ箱に捨てたはずの書類と双葉の手紙が・・・。
「ありがとうございました。私はもう十分です」
週刊誌の写真を見られてしまった・・・。
洋貴は無駄に双葉を傷つけてしまったと、あわてて後を追うとしますが・・・。
『どうして妹さんを殺した犯人の家族なんかと一緒にいるんですか?』
五月の声が脳裏に響き、双葉を追いかけることを思いとどまってしまいます。
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洋貴のところを飛び出して、双葉は駅から灯里に電話をかけます。
灯里は一生懸命、双葉を元気づけようと話しかけてきます。。。
双葉は妹の気持ちに感謝しながら電話を切ります。
そして、老人ホームにいる祖母のもとへと向かいます。。。
「お祖母ちゃん・・・。双葉、なんか疲れちゃったよ・・・」
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響子が突然、姿を消します。
洋貴のところにも連絡が入り、洋貴は耕平一家のもとへ駆けつけます。
兄弟でもめているところへ帰ってくる響子。
響子はみんなの前で、その日の一日をどう過ごしたのか話し始めます。
15年ぶりに昔の家に帰り、そこから亜季が亡くなった日、彼女が行動したとおりに行動してみたと・・・。
驚く洋貴たち。。。
響子は、亜季が文哉と会った場所に来たとき、そこに人生の大きな落とし穴が見えたといいます。
「・・・あれから、15年たって。
今の私は人から見たら随分と落ち着いているようにみえるかもしれません。
でも、ほんとは違うんです。
みんな私と同じ目にあえばいいのにってずっと思って生きてきました。
優しくされるとあなたに何がわかるの?って思いました。
子供を連れた母親をみると疎ましく思いました。
前向きに生きろって言われると死にたくなりました。
私はずっとそんな人間です。
ダメだ、人を愛そう。前向きになろう。
そう思った5分後にみんな死ねばいいのにって思ってました。
ごめんなさい。
母親から子供を取ったら、人じゃなくなるのかもしれません。
亜季が浮かんでいた湖にたどり着いて、亜季の夢を見ながら、消えていこうと思いました。
でも夢に出てきたのはあの少年で。
亜季がどんな悪いことをしたの?って聞いたけど何も答えてくれなかった。
その時気づきました。
この子と私は同じ人間だ。
人をやめてしまった人間だって。
ああ、目を覚まさなくっちゃ。このまま死んだら亜季に嫌われる。
そう思ったらはじめて生きようかなって思いました。
亜季の分まで生きようかなって。
昔、亜季が殺されたとき、いろんな人がいろんなことを言いました。
私は長い間、自分が悪いんだと思って生きてきました。
でも、私が言いたいことはひとつしかないの。
亜季を返して・・・。それだけなの。
私、あの少年に会いに行きます。
会って亜季を返してもらいます」
響子は体から振り絞るようにして一気に話すと、今まで一緒に暮らしてくれてありがとうと、日垣の家(耕平の婿養子先)の人たちに深々と頭を下げます。
「耕平も・・・、今までありがとう。心配してくれてありがとう」
洋貴は響子の告白を涙ながらに聞いています。
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翌日、響子は洋貴の「ふかみ」に引っ越ししてきます。
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引っ越しの荷物を解きながら、洋貴と響子は他愛ない話をして笑いあいます。
「なんだか照れくさいね・・・」
そんな穏やかな時間はあっという間に終わってしまいます。
「ふかみ」に人が訪れます。
店先に出ていくと、、、そこには双葉の母、隆美が立っているのでした・・・。
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双葉は老人ホームで、祖母に話しかけています。
祖母はもう話しかけても反応がありません・・・。
それでも、自分の心が休まるのか双葉は話しかけるのをやめようとはしません。
ふと、その部屋に入ってくる人の気配が・・・。
双葉が顔をあげると・・・そこには。
「・・・お兄ちゃん?」
文哉を前にして思わず泣き出す双葉に、彼は無表情のまま・・・。
「・・・双葉、お兄ちゃんと一緒に行こうか…」
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どこへ???
どこへ連れていくの?
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第一、どうして文哉は祖母のホームを知ってるの??
祖母がホームに入ったのは最近のことで、それを教えた人がいるってこと?
それが東って人?
でも、双葉のまわりには30くらいの女性はいないけれど・・・。
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ああ、それと、前回、文哉に軽トラックに乗せられて森へと連れていかれた紗歩(安藤サクラ)は脅されただけで戻ってこれました。
いきなりのサスペンスタッチかあ~とドキドキしましたがそんな展開ではなかったですね。(笑)
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双葉と洋貴の想いは少しずつ育っていってる模様。
乗り越えるには大きすぎる壁がありますが、見守っていきたいです。。。
ふたりの会話は妙なおもしろさがあります。
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それと、記事ではずっと洋貴のボート小屋と書いてきましたが、正式名がわかったので今回から、ちゃんと書いてます。
釣り船屋『ふかみ』と。
ボート小屋ってねえ~、、、泊る施設でもなんでもないですよね・・・。
荒川UBじゃないんだから・・・。
ドラマを見てない人が読んだら、意味わかんないですよね。(笑)
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「ふかみ」にやってきた隆美。
何を言いに来たんでしょうね。
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※過去の記事
第1話 第2話 第3話 第4話
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