それでも、生きてゆく・第3話
すごく・・・いいです。
グングン引き込まれました。。。
母、響子が絡んできて、地に足がついたというか。
どこか幻想的でもあったお話が現実的にひしひしと迫ってくるようになりました。
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立ち寄った夏祭りで、洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)は母、響子(大竹しのぶ)とバッタリ会います。
洋貴の彼女だと思った響子は双葉にとても優しく接してくれます。
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洋貴に対して冷たすぎると気になっていたんですが、この様子を見て気持ちがあたたかくなりました。。。
洋貴が将来幸せになることを願っているということですものね。
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「あの人、僕を許してないんだ。事件の日、妹を置いて出かけたから。昔謝ったんだけれど・・・」
二人きりになった時、洋貴は双葉にずっと抱えているわだかまりを口にします。
双葉は嫌がらせで引っ越しを繰り返していること、それを当初は洋貴がしているんだと思って会いに行ったことなどを告白します。
洋貴は即座に否定し、双葉も自分の思い違いだったと詫びます。
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けれど、洋貴には心当たりがある様子・・・。
たまたまやってきた弟の耕平(田中圭)にたずねると、響子が興信所を使って嫌がらせの電話やビラ配布をしているとあっさり認めます。
ビックリして、なぜ止めない?と怒る洋貴に、耕平は。。。
「それが母さんの生きがいだったから。
娘を殺されたのにそんなことはお構いなしに、母親のくせにどうして子供を守れなかったんだと世間から責められたんだ。
嫌がらせで気がすむんなら・・・」
洋貴は黙り込んでしまいます。
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町でアルバイト先を探していた双葉は、偶然響子と再会します。
名前を聞かれて、「・・・サクです」と咄嗟にウソをついてごまかす双葉。。。
二人はボーリングをして楽しい時を過ごします。
響子は双葉に亜季を重ねて見ているよう・・・。
「今頃、亜季もこんなお姉さんになってたかな~」
「そういう話を息子さんとしないんですか?
洋貴さん、そういう話したがってると思います」
響子は洋貴から事情を聞いているであろう双葉には少し心を開いて話せるようで。。。
双葉の方は洋貴の淋しさを伝えようとしています。
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洋貴が、住まいであるボート小屋に帰ると、双葉と響子が楽しそうに笑い声をあげて料理を作っています。
その姿を見て、あんぐり・・・の洋貴。
驚きすぎて混乱した洋貴は双葉を連れ出し、帰ってほしいと告げます。
「あなたの家に嫌がらせしていたのは母だった。
母にとってもいいことじゃないのでやめさせる」を約束して。
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双葉が帰った後、洋貴は響子に嫌がらせをやめるように言いますが。
「やめるわけないわ!亜季を殺したのよ!!」
「家族は関係ないだろ!」
「洋貴、あんたどっちの味方なの?
ごめんね。
子供の命、守れなかった母親は生きてる資格なんてないの。
亜季が死んだとき、母さんも死んだの」
洋貴は母の苦しみを目の当たりにして立ち尽くすだけ・・・。
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洋貴の家からの帰り道、とぼとぼと歩く双葉を響子が発見、声をかけます。
バスを待つ間、響子は再び、亜季のことを話しはじめます。
亜季との楽しい思い出、亡くなった当日のこと。
そして、霊安室で横たわっている亜季に対面した時のこと。。。
響子は次第に不安定になり、まるで今、それを体験しているように声を震わせはじめます。
双葉はオロオロするばかり。
「あの日、短いスカートなんてはかせなかったら良かった・・・。
ふと、嫌な予感がしたのに・・・。
怖かった・・・。警察の人に聞けなかったの・・・。怖かったの・・・」
うずくまり、絞り出すように話す響子。
娘が最期、どんな目に遭わされたのか・・・響子は恐ろしくて聞けなかったと言います。
そして、ふらふらとした足取りでやってきたバスに一人乗って去ってしまいます。
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その場に取り残された双葉は、洋貴のところへ戻ります。
「お母さんは、この15年間。悲しんでただけじゃありません!
誰にも聞けなくて・・・苦しんでたんです!
亜季ちゃんが、殺される前にひどいことをされたんじゃないかって。
それは、お父さんじゃなく、お兄さんじゃなく、お母さんだから気になるんです。
事実がどうであれ、ほんとのことを知った方がいいんです!」
双葉は、響子の話から伝わってきた苦しみを必死に洋貴に伝えます。
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洋貴と双葉は東京に出て、ネットカフェに1泊したりしながら、亜季の検死調書を手に入れます。
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警察で声をかけてくれた事件の被害者の関係者と話すくだりでは、洋貴がその女性にかけた言葉にちょっと双葉が嫉妬したり・・・。
ネットカフェで、カップル部屋しかないと言われ、洋貴はそこでいいと言いながらも、「カップルじゃないですけどね」とわざわざボソと付け加えたり。
部屋でのやりとりなどで、二人のしぐさや行動が自然で、クスッと笑わせてくれるシーンが多かったです。
キレイにしている女性が登場すると、双葉がどれほどおしゃれする気持ちを封じているかがわかりますね・・・。
だぼだぼのシャツにパンツ。。。。化粧っけなく、髪も後ろで無造作にまとめて。
でも、もとの素材がいいので、充分魅力的に見えるんだけれど・・・。(笑)
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「文哉に殺されそうになったことがあるって言ってましたよね。
どんな感じだったんですか?」
「・・・寝てるとき。目を覚ましたから助かりました。
目を覚まさなかったら死んでたと思います・・・」
「生きててよかったです。
帰ったらつきあいますよ。行きたいって言ってた・・・前の家を見に行くの」
狭い部屋で眠りに落ちる前、洋貴は自分につきあってくれた双葉に感謝して、彼女の希望を叶えてあげると言います。
双葉はその言葉に静かに頭を下げます。。。
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翌日、洋貴は検視調書を持って響子のところへやってきます。
そして、戸惑い逃げまどう響子を追いかけるようにして調書を読み上げます。
「・・・、死因は頭部の鈍器による殴打・・・。
姦淫のあとは認められない。
・・・亜季は即死だったそうだよ・・・」
長年、聞けずにいた事を聞かされて、黙りこんだまま、涙を流す響子。
「・・・お前、母さんのために調べてくれたの・・・?」
「うん・・・。
母さん、ごめんなさい。
俺が亜季から目をはなさなかったら・・・」
「・・・何を言ってるの。お前のせいだなんて思ったことないのよ」
洋貴は涙で声を震わせ、正座して深々と頭をさげます。
響子はキッチンのタオルで洋貴の顔を拭いてやります。
そのタオルを受け取って、洋貴も響子の涙を拭います。。。
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ひとつのタオルでお互いの顔を拭くシーンはハッとさせられました。
不器用な愛情表現ですよね。わだかまりが解けた感じがしました。
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響子は嫌がらせを終わらせる決意をします。
けれど、再び急に悲しみに包まれます。
「・・・じゃあ、なんで亜季は殺されたの?」
心の中の幼い娘が問いかけてくるから・・・。
重く暗いものを抱え込んで・・・、響子は、取りつかれたように興信所の書類にあった文哉の家族のもとを訪ねてしまいます・・・。
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同じ時刻、洋貴は双葉を連れて彼女の以前住んでいた家を訪れます。
洋貴の後ろをゾンビのような歩き方でついていく双葉・・・。
恐る恐る双葉が顔をあげると・・・。
家は取り壊され、草がはえた空き地になっていました。
その草の中に一個の夏ミカンが・・・。
「・・・・・・」
二人はそれをみて、すぐに文哉が置いたものだと気づきます・・・。
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いつ、双葉の正体が響子にバレるだろうとちょっとドキドキしながら見てました。
そうなればどちらも傷つきそうで・・・。
でも、その前に、双葉が響子の苦しみを取り除いてあげました。
それが、双葉の今後に良い結果をもたらしてくれますように。
そう願わずにはいられませんね・・・。
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とうとう、響子は双葉の父と会いそうです。。。
響子は何を言うつもりなんでしょう・・・。
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そして、あらたな問題が。
文哉のいる果樹園に新入りが入ります。
その女性は文哉の隠している過去を知っているようで、意味ありげにニヤリと。。。
波乱が起こりそうです・・・。
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次回も見たいと思います。
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