マルモのおきて・第10話
薫(芦田愛菜)は両親の写真を見て、母親があまりにもあゆみ(鶴田真由)にそっくりで驚きます。
「おばちゃんは・・・ママなの?」
「そんなわけないだろ~」
マルモ(安部サダヲ)はそう聞かれて一瞬、たじろぎますが、すぐに「世の中には3人、自分と似てる人がいるって言われてるんだよ~」とごまかします。
「俺だって似てるって言われる。
猫娘だろ~、猫バスだろ~、ええっと~宇宙人・・・」
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>薫は神妙な顔をしてましたが、私は大ウケ。
猫バスって・・・。そっくり。。。(笑)
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薫は両親の写真を欲しいと言い、マルモはそれを渡します。
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翌日、会社では、マルモが子供たちの運動会が楽しみだと話しています。
それを聞いた同僚たちは、運動会で大事なのは場所取りだから!などとアドバイス。
応援グッズも持ち寄ってくれます。
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その運動会の説明会には、急遽いけなくなったマルモのかわりに大家さん(世良公則)が出席してくれます。
説明会では、先生がアイアイダンスの振りを披露。
家に帰ったら子供たちにも教えてくださいと父兄にも宿題を出します。
大家さんは、おぼえてきた振りを子供たち相手に踊ってみせます。
子供たちは混乱ぎみ。。。
帰宅したマルモ、店に戻るように呼びにきた彩(比嘉愛未)は大家さんのおかしな踊りにビックリ。。。
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薫は一度はマルモにごまかされたものの、母親が生きてるのでは?という思いは捨てきれないようで、何かとマルモに母親のことをたずねます。
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会社ではマルモの商品開発部への異動話が本格化。
子供たちのためには残業なしの今の部署がいいけれど、商品開発は元々やりたかった仕事、複雑な表情のマルモです。。。
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また、あゆみから電話をもらってマルモは喫茶店で会うことに。
あゆみは先日のことを詫びます。
「この前は時間がたつのを忘れて、いろいろ連れまわしてしまいました」
そしてその時、薫から聞いた運動会の話をします。
「運動会でアイアイを踊るんですね。薫も友樹もかわいいだろうなあ~」
その言葉にあゆみの子供たちへの思いがにじみます。
マルモは表情を固くして、
「あの・・・何が話があったんじゃないんですか?」とたずねますが・・・。
あゆみは話をそらせ、マルモに質問をします。
「・・・護さんは結婚はされないんですか?」
「自分はもう結婚はないんじゃないかな・・・」
マルモがそう答えると、
「もしかして、あの子たちのせいで結婚ができなくなってるんじゃ・・・」
とあゆみは驚きます。
「とにかくあの子たちのことは俺がしっかり面倒をみますから。
ご心配なく!」
マルモはそれ以上、答えず話を終わらせてしまいます。
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そんなところへ、表の「迷子犬ムック」の張り紙を見たと言って老夫婦が居酒屋くじらにやってきます。
帰宅したマルモは大家さんからムックの飼い主が現れたことを伝えられ戸惑います。
ムックの飼い主がみつかっちゃった・・・。
マルモは子供たちの反応を覚悟しながらそのことを伝えます。
「ムックとお別れするのは嫌だよ~」
案の定、子供たちは大泣き。
「マルモ、ムックは家族じゃないの?」
「じゃあ、このままいようよ!」
「ムックには俺たちより先に家族がいたんだよ。
その人たちはムックと暮らすのをずっと待ってる。
ムックは返さないといけない・・・」
すがりついて泣く子供たちをなだめるマルモ・・・。
寂しい気持ちはマルモも同じです。
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騒動が一段落して、居酒屋くじらで大家さん親子とお酒を飲むマルモ。
「・・・なだめるの大変でした。
ムックのことも・・・、それとあゆみさんのことも。
俺、いろいろ言ったんです。
ムックは俺たちのもんじゃない。元の家族がいるんだから返すべきだって。
言ってるうちにあれ、これ、俺のことなんじゃないか?って思いだして・・・」
「・・・それで、あの子達をあゆみさんに返さないと、と思った?」
「もちろん、笹倉のことを考えたら、あゆみさんにあの子達を返すわけにはいきません。
男手ひとつで苦労しながら、あいつは死んでいったんです。
そんなあいつを裏切るようなことは絶対にできない。
俺だって、あの子たちといつまでも一緒にいたいし・・・」
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マルモは老夫婦にムックを見せます。。。
けれど、ムックは二人の飼っていた犬とは違うようで肩を落として帰っていきます。
マルモは心から安堵した表情を浮かべます。
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広場の石段に並んで座るマルモとムック。
「俺、ホッとしちゃったよ。
もともと俺のものでもないのになあ・・・。
でも、ほんとに・・・。
お前と別れなくていいってわかったとき、俺、悪いけど、うれしかった」
「泣くなよ。また一緒にいてやるからサ」とムック。
「なにぃ~、俺が一緒にいてやってるんだろ!」とすかさず突っ込みを入れるマルモ。
「・・・大好きだよ。マルモ」
二人っきりの広場にムックの声が響きます。
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>私は今回はここで号泣。。。
多分、ここで泣く人はそうはいないかも。。。
なんか、マルモはこれから子供たちとの別れを経験しないといけない。
ムックはそれをそばで支えてやらないといけないと思ってる感じで・・・。
ムックの「大好きだよ」に泣けて泣けて。
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運動会の日がやってきました。
応援に良い場所をゲットして、大いに張り切るマルモです。
そこに大家さん親子も合流。
薫も友樹もはりきっています。
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>マルモの応援はすさまじい。(笑)
応援団長みたい。学生のころ野球部だったから、応援というとこういうノリなのかな~と。
きっと子供たちはめちゃめちゃうれしいでしょうね~。
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マルモは運動会の途中で薫や友樹(鈴木福)を見ているあゆみに気づきます。
アイアイを踊る子供たちを見たいと言っていたあゆみ。
あゆみは、マルモに見られていることに気づき、そっと姿を消そうとします。
マルモは少しためらった後、あゆみを追いかけて、一緒に応援しようと誘います。
「一緒に子供たちを応援しましょう。
お弁当作りすぎっちゃったんですよ。だから食べて行きませんか?」
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マルモとあゆみが戻ると、運動会ではアイアイダンスが始まっています。
運動場で踊っていた薫は、あゆみに気づきます。
「ママかもしれないおばちゃんが来てる・・・」
薫はそのことで頭がいっぱいになり、ダンスの振りを忘れてしまいます。
呆然としてる薫の前に出て、振りを教えるマルモ。
マルモは薫だけを見ていて、他の親や先生たちの目など一切気にしていません。
あゆみはその光景をみて、マルモがどれだけ子供たちを思ってくれているのかを再び実感します。
ようやく薫は踊れるようになり、表情に笑顔が戻ります。
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>今回はこのシーンが印象的でした。
ほんとに周りなんて気にしないで、薫だけを見ていて。
子供たちが大好きだって思いっきり懐いていく気持ちがわかります~。
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薫と友樹のアイアイダンスを涙を浮かべて見ているあゆみ。
マルモにはあゆみの思いが痛いほどわかってしまいます。
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うたたねする薫をあゆみが、うたたねする友樹をマルモが背負って帰る帰り道。
「護さん、この子達をよろしくお願いします」
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家の前で、目を覚ました薫は、あゆみにたずねます。
「あの・・・おばちゃんは…薫と友樹のママですか?」
あゆみは母親だと名乗りたい思いをぐっとこらえます。
「…違うよ。ゴメンね。
たくさん食べて、たくさん笑って、大きくなってね。
薫ちゃんと友樹くんのことずっと応援してる。ずっと二人の味方だよ」
影からそのやりとりを見守っていたマルモは何も言えず・・・。
あゆみは帰って行きます。
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>マルモの気持ちの中にあゆみに子供たちを返さないといけないっていう思いが渦巻いてますね。
でも、あゆみはまだ一度も子供たちを引き取りたいとは言ってないんですよね。
マルモに気をつかって言いだせないんだろうって勝手に想像はしてますが。
母親と名乗りたいって気持ちはあるでしょうけど、一緒に暮らすのはちょっと自信がないのかもしれない・・・。
そんなことを思ったり。
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今日のおきて。
【みんなで みんなを 応援しよう】
「応援されると力が出てがんばれただろ。応援はする方もされる方もうれしいだろ」
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子供たちが寝た後、マルモは笹倉の持ち物からあゆみに宛てた手紙を発見します。
「その後、体調はいかがですか?
・・・君はたったひとりで3年間も子育てを続けてきたんだね。
双子の育児がどれだけ大変だったかわかった。
できることならこれからは薫と友樹の成長を一緒にみてほしい。
僕は今でもあゆみを家族だと思っています。
薫と友樹のそばにいてやってほしい。それが僕の一番の願いです。
もし体調が整って心の準備ができたら返事をください」
マルモは笹倉の思いを初めて知って、ショックで部屋を飛び出します。。。
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階段で座り込んでいると、そこへ彩が通りかかります。
「高木さん?どうしたんですか?」
マルモは何も言えず、笹倉の手紙を差し出します。。。
「・・・笹倉はもうとっくにあゆみさんのことを許してたんだ。
俺なんかが心配しなくたって、ずっとあゆみさんは家族だったんだ。
俺、笹倉が苦労してるの知ってるから、あいつが不憫で。
あゆみさんには絶対にあの子達を渡すもんかって思ってたけど。
けど間違ってた。
彩ちゃん、俺、返すわ。薫と友樹。あゆみさんところへ戻すわ」
「そんな・・・高木さんがふたりをつなぎとめたのに。
せっかくみんなで家族に慣れたのに」
彩は驚いてマルモを思いとどまらせようとしますが・・・。
「笹倉が子供たちのためにそう考えたんだから。
・・・子供たちのために」
「・・・寂しくないんですか?」
「そりゃ、さみしいよ。家族だもん。
さみしくて、さみしくて、どうしたらいいのかわかんないもん。
でも・・・返さなくっちゃいけないんだよ・・・」
マルモは子供たちとの別れを決意します。。。
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笹倉パパの手紙を読んだら、マルモもそうですが、私もスパッと「文句ナシ」状態になりました。
育児放棄したと聞いていたから、子供たちを任せて大丈夫なのかとマルモも思っていたはず。
それは笹倉パパの心配でもあるだろうと。
でも、その笹倉パパがあゆみを大丈夫だと思っていたんなら、それで十分。
何も言えませんね。
マルモはかわいそうだけれど、仕方ない。
でもね~、笹倉パパも突然亡くなったわけじゃないんだから、こういう思いを抱いていたんなら、あゆみを必死で探すべきですよね。
子供たちを託すために。
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こうなったら、あゆみはマルモ&居酒屋くじらの近くで住んで、薫と友樹はみんなに見守られて大きくなるっていうのはどうでしょう。
あゆみも働いているんだから、マルモの時と同様、助っ人は多い方がいいと思うんです。
子供にとっては愛してくれる人がたくさんいる中で育つ方が幸せだと思うし。
そうなったらいいなあ~。。。
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さて、次回は最終回。
拡大版です。
どんな内容を届けてくれるんでしょうね。
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