新参者・第10話最終回「人形町の刑事」
さて、いよいよ最終回。
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清瀬(三浦友和)が逮捕されます。
峰子(原田美枝子)殺害日時の翌日、14日に清瀬からお金を受け取っていた克哉(速水もこみち)も任意同行を求められます。
けれど、加賀(阿部寛)はあっさり克哉が犯人ではないと断言します。
「克哉さん、あなたは犯人じゃない。もうウソをつくのはやめませんか?
あなたのは自分をよく見せるウソだ」
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克哉は13日の夜に清瀬に電話し、車に落書きをされたことを告げています。
それは午後6時すぎにホビーショップにいた証拠となりました。
その日、ショップの地下駐車場は落書きの被害で大変だったから。
13日におもちゃの取り置きを頼んだのは、クレジットが使用停止になっていてお金がなかったから。
14日に清瀬に会ったのはお金を借りると共に、車の落書き消しも依頼したためでした。
「清瀬さんはあなたにお金を貸したことを黙っています・・・」と加賀。
克哉は白状します。
「投資にはまった5年前は儲かったのに、今は・・・。
でも生活を変えられなくて。カッコいいパパでいたかった・・・」
克哉の疑いは消えますが・・・。
克哉の息子は15日にお爺ちゃんにコマをもらったと口走ります。
13日にもお爺ちゃんは家に来ていて、コマを持っていた。
そのコマが欲しいと言ったら、ヒモがないからあげられないと言われた。
そして、このことは誰にも言わないようにと口止めされたと。
コマにはヒモがついていたというのに・・・。
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加賀はコマにこだわり、人形町でコマを売っているお店を詳しく調べます。
すると、13日にコマを万引きされている店があり・・・。
その後、コマが1個売れている店があり・・・。
加賀はその店にある残りのコマをすべて購入して指紋を調べます。
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また、清瀬の倉庫から発見されたヒモは凶器ではなかったことが判明。
倉庫を調べろと加賀からヒントをもらった松宮(溝端淳平)は鍵を発見します。
それは「長井」の名前の入ったもの。
長井の周辺を調べると・・・。長井は長年、業務用の洗剤を盗んでおり、13日もそのつもりで倉庫に入ったと白状します。
そこへ清瀬がやってきて、驚いた長井はダンボールの隙間に隠れ、清瀬がいったん外へ出た途端、倉庫から出たと証言します。
このことで清瀬のアリバイもあっさり成立してしまいます。
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加賀は岸田(笹野高史)の元を訪れます。
岸田にコマを回してほしいという加賀。でも岸田にもまわすことは出来ません。
岸田が孫にあげたコマは誰がやっても回せないと加賀は言います。
それはコマにヒモが合っていないからでした。
「13日の夜にあなたはコマを孫にみつけられてしまった。
ヒモは犯行に使ったために、それを孫に渡すわけにはいかない。
それで、15日に購入したコマのヒモを付け替えて孫にあげた・・・。
その店の他のコマからあなたの指紋が出ました」
岸田は犯行を否定して、コマを回そうとしますが、手が震えてどうすることもできません。
やがて・・・犯行を認めます。
岸田は峯子から、秘書の祐理(マイコ)と清瀬の関係や慰謝料のことで相談を受けたそう。
慰謝料の再要求をしたいという峯子は、清瀬が密かに作っている峯子名義の別会社の口座にお金があるんじゃないかと言い出し・・・。
岸田は、数年前からその口座から無断でお金を引き出しており、その発覚を恐れ峯子を殺害したと言います。着服額は5千万にのぼるとか。
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けれど、加賀は岸田がまだ何かを隠していると思っています。
加賀は上杉に助けを求めます。
捜査本部の上司は上杉の辞表を上には提出していませんでした。
なので、まだ彼は刑事・・・。
「岸田さんはまだ何かウソをついています。
なぜそんなことが起きたのか徹底的に突き止めないと。
でないとまたどこかで同じことが起きます」
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取調べ室で、上杉は岸田に自分と息子のことを話し、変にかばうと息子を失うことになると話して聞かせます。
「岸田さん、あなたはまだウソをついてる。
そのウソは誰のためにもならないウソ。
息子さんのことを思うなら、真実を話してください」
ようやく岸田の重い口を開きます。
岸田が清瀬の会社のお金に手を出したのは克哉のためでした。
克哉が自分の会社のお金、8千万を使い込んでしまい、岸田に泣きついたそう。
さっそく克哉は業務上横領で逮捕されます。
父親が隠し続けてくれるものと思っていた克哉は父親の裏切りに驚きます。
「どうして黙っていてくれないんだ?
おやじの税理士事務所は羽振りがいいと思っていたんだ・・・」
がっくりうなだれる克哉。
「岸田さんもあなたのは前ではカッコいい父親でいたかったんですよ」
加賀は克哉にそう言います。
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事件は解決しました。
犯人は岸田でした。。。
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清瀬と弘毅(向井理)は和解します。
また、峯子が家族に宛てた文章から清瀬に感謝していたこともわかります。
清瀬は事件が解決して、ホッとして加賀に言います。
「あなたは、強引に人の心に踏み込んでくる。
けれど、話しているうちに心が軽くなっていく・・・、不思議な人ですね」
加賀はなんとも言えない表情をして笑うのでした。。。
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終わりました。。。
新参者。
コマをね。15日に買ったものをそのまま、孫に渡してたらどうなったんだろうと・・・思ったり。。。
それと、事件が解決した後、清瀬親子が岸田に対してどう思ってるのかが描かれてなくて・・・淡々としてるので、なんか変だぞと思ったり・・・。
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それから、13日昼に克哉が峯子宅を訪れていたことにもまったく触れられてなかったですよね。清瀬同様、お金を借りたのかしら・・・。
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他に、なぜ克哉がそんなに浪費するようになったのかちょっとでいいから触れてほしかったです。
あとは、、、初回、峯子が保険に入ろうとしたのは、あれは弘毅の恋人のためだったんですよね?
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でも、コマから真相を告白するシーンの加賀と岸田はすごく良かった。
加賀の真犯人に対しては一歩も引かず、ぐいぐい追い詰めていく強引さは迫力満点。
それに気圧されてコマを手にして震える岸田。ヘラヘラ弛緩したように笑う様子も見事でした。
三浦友和さんも、愛人のいそうな怪しい社長に見えましたし。今後もっと汚れ役を演じて欲しいです。
マイコさんも、龍馬伝だけでなく、こちらでも活躍。しっかり名前を覚えました。
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ドラマ全体の総括では。
このドラマのパターンだと、殺人事件が起こって犯人は最終回あたりに明かされる(はず・・・)。
それまでは毎回、寄り道人情話を楽しむんだと割り切ればよかったのに・・・。
そうは思えなかったから、肩透かしを感じてばかり。もっと柔軟になればもっと楽しめたのかもしれないなあ~とちょこっと反省しています。
そうそう、毎回のタイトルのつけ方が、洒落ていて好きでした。
音楽もめちゃめちゃ好き。菅野祐悟さんですって。覚えておかねば!
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最後に、人形町にやってきた新参者の刑事は、「50回並んでも名物鯛焼きを食べられない刑事さん」としてタウン誌に紹介されるんですね。
事件解決のために歩き回っていたら、人形町の人たちとすっかり顔馴染み。
「人形町の刑事」になっていて、もう新参者ではなくなっていたってことですね~。
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