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2010年12月 5日 (日)

龍馬伝・最終回「龍の魂」

最終回、とても良かったです。

冒頭の死んだ人たちの中に迎えられる龍馬で。

もう一気に涙腺が決壊。

これはずるい・・・。

今回はあの壮麗なオープニング曲もなく、静かに始まりました。

ラストで流れるのかと思ったらなかった。

これは残念・・・。

龍馬が斬られるシーンは画面が暗くて・・・ほんとに良かった。

これは救いでした。

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大政奉還を成し遂げた龍馬(福山雅治)。

龍馬への風当たりはさらに強く・・・。

特に薩摩、長州、旧幕府からは反感を持たれてしまっています。

京の土佐藩邸も、後藤象二郎が土佐へ帰ってしまうと龍馬を追い出す始末。

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龍馬は近江屋に身を隠し、新政府綱領八策を各藩に送ります。

その内容は各藩を疑心暗鬼にさせます。

大政奉還後の政府を示している文の「○○○を盟主として」という部分に誰が入るのかと。

龍馬は名前を伏せることによって各藩が真剣に考えるよう促したのでした。

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そんなところに長崎から弥太郎(香川照之)がやってきます。

弥太郎はようやくみつけた龍馬に銃を売って儲けた5200両を渡そうとします。

龍馬に儲けさせてもらったことが悔しい。わしは龍馬が足元にも及ばん人間になってみせると宣言して。

そして、弥太郎は龍馬に対するねたみの気持ちを率直に伝えます。

その上で、龍馬にやりすぎるなと忠告します。

「人がみんな、新しい世の中を望んどる思うたら大間違いじゃ。

そのうち、怒りの矛先はおまんに向く。

まぶしすぎる陽の光は無性に腹が立つっちゅうことをわしは知っしちょるきのう」

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「世の人はわれは何ともいはばいへ わがなすことは我のみぞ知る・・・。

わしは自分にできることをしただけぜよ。

おまんも思うように好きに生きたらええ。

おまんはのう。

この金で世の中とつながっちゅう。

この金で日本一の会社を作って日本人を幸せにするんじゃ。

わしにやるべきことがあったように。おまんにも必ずやるべきことがある。

達者でのう・・・」

龍馬は幼なじみに、にっこりと微笑みます。

龍馬の笑顔をあとに残すように近江屋を出て、トボトボと歩く弥太郎。

別れの言葉に嫌な予感が胸に広がって仕方がありません。

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弥太郎を見送った龍馬はお龍(真木よう子)に手紙を書きます。

身の危険を感じながらも、妻のことを考え束の間の安らぐひととき。

家族や仲間を乗せた船で世界中を旅するという未来に思いを馳せます。

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新政府綱領八策について、龍馬の本心を確かめようと中岡(上川隆也)が近江屋を訪れます。

龍馬は新政府に入る人のリストを書き記しているところでした。

その中に旧幕府の重鎮の名前をみつけた中岡は憤慨します。

これでは薩摩や長州の言うように戦で幕府を倒しておく方が良かったのではないかと。

龍馬に○○○に誰が入るのかと問いただす中岡。

龍馬はこともなげにその答えを教えます。

「あれには【みんな】が入るがじゃ。

志のあるもんをみんなで選ぶがじゃ」

屈託なく笑う龍馬。

呆気にとられた中岡がもう一度、リストを見るとその中には龍馬自身の名前がありません。

「おまんの名前がない」

「わしはのう、役人になる気はない。

わしは海援隊の仲間と世界を巡るがじゃ」

中岡は龍馬の真意を知り納得します。

なるほど、この男は違う・・・と。

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龍馬と中岡は、土佐の名物の軍鶏鍋でも食べようかと話していると。

・・・その時。

階下から、部屋へと雪崩れ込んでくる侍たち。

二人は一気に斬り付けられます。

旧幕府で大政奉還で役目を失くしてしまった見廻組の者たちでした。

あまりの急襲に龍馬と中岡は反撃するヒマもなく刃を身に受けてしまいます。

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見廻組が立ち去った後、

中岡は自分より深手を負っている龍馬を必死に励まし続けます。

ですが、龍馬の意識は少しずつ薄れていき・・・。

最後の言葉が部屋に響きます・・・。

「・・・わしはこの命を使いきれたかのう・・・」

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近江屋の近くで見廻組と出くわした弥太郎は、龍馬の最期を察します。

陽の光のようだとあこがれ続けてきた龍馬が殺された・・・。

そんなこと許されるのか・・・。

弥太郎は我を忘れ、見廻組をののしります。

そして、血を吐くように激しく慟哭するのでした。

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龍馬伝、とうとう終わってしまいました。

しかし・・・。

龍馬が殺され、その後、号泣する弥太郎。

彼に誘われるようにこちらまで、泣きじゃくっていたものの・・・。

お布団の中でもだえ死んでいる弥太郎が映って・・・。

はじめ何が映ってるのかわからなくて、そのあと、どこに顔があるのか探していたら、こちらを向いていて・・・。

その怖い形相に思わず、ぎょっ!

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斬られた龍馬より怖いってどういうことよ・・・。

迫力がありすぎて、涙がひっこんだぜよ・・・。

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あれは絶対にわざとですよね。

龍馬の死を引きずらないようにするためのスタッフの心遣いだと解釈しました。

いい人たちです。(笑)

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龍馬伝は、龍馬や弥太郎など、みんなの死を描いて終わりました。

武市や高杉の死から最後の弥太郎まで。幕末を駆け抜けた人々の死。

富を得た弥太郎までやはり心穏やかに息を引き取ったわけではなく。

病に命をもぎ取られるように亡くなっていました。

激しく強い志をもって生き、無理矢理引き離されるようにこの世を去っていく人たちを見て、短い一生も長い一生もそう変わりはないような気がしてしまいました。

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生きている時は、まさに夢のよう。

魂はこの世で夢を見て去っていく。

そしてまた、夢を見るため、この世にやってくるんでしょう。

短い夢、長い夢と、何度も繰り返して。

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時を同じくした魂が、総力戦で成し遂げたのがこの時代。

それが冒頭の武市や以蔵、亡くなった人々が勢揃いしていて、「ようやった。あと少しじゃ」と笑顔で龍馬を称えているシーンにつながっていたのだろうと思います。

中岡慎太郎と新撰組が対峙するシーンは迫力満点。

殺陣も息がつまるほど真に迫ってましたね。

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それから、今回の弥太郎の行動。

龍馬を殺さないでくれと懇願する姿、その後の嘆き。

気持ちが揺り動かされ、泣かされました。

儲けたお金を龍馬に差し出すなんて、この人も突き抜けたまっすぐな人なんだなと。最後は龍馬と同じ匂いのする人になりました。

弥太郎との最後で、「この金を使って日本一の会社を作り日本人を幸せに」という龍馬も良かった。なるほど三菱財閥がここにくるのね~と。

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さらに、龍馬のニッと不敵に笑うところも良かった。

中岡を見事に説得してしまうし。

龍馬に実際に会えば、みんな考えが変わる。。。

この人の怖いところがそこで、それを排除してしまいたかったんでしょうね。

暗殺者は。

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見廻組の面々は威圧感がたっぷり。

なんだかどんよりした暗さを背負っていて、新撰組が明るく軽いアイドルのように見えてしまいました。。。

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さて、龍馬伝はこれで終わり。

私の大河も終わりです。

NHKはこれで視聴0になりました。(笑)

でも、ちょっと名残り惜しいので、総括をまた書いてUPしてみたいと思います。

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龍馬伝」カテゴリの記事

コメント

こんにちは☆
*Refreshing-wind blows*の
bluestar1719と申します。

第三部からではありましたが、TB記事
等でお世話になりありがとうござい
ました。m(_ _)m

ワタシは第三部から視聴だったのですケド
個人的には伊勢谷君の高杉晋作が強烈で。
出番は多くないのに印象が強かったですね。
香川さんや谷原さん、筧さんとか改めて
いいなーって思いました。
また別の大河ドラマ出て欲しいです。

「坂の上の雲」始まりましたね!

投稿: bluestar1719 | 2010年12月 6日 (月) 17時25分

返事がおそくなりまして申し訳ありません。

コメントありがとうございます。
bluestar1719さん!

いつもTBを送ってくださって、とてもうれしくて感謝していました。


>個人的には伊勢谷君の高杉晋作が強烈で。

そうでしたね。
伊勢谷さんの高杉にはほんとに圧倒されました。
亡くなる回も龍馬伝の中で格別でした。

>香川さんや谷原さん、筧さんとか改めて
いいなーって思いました。

そうですね~。谷原さんや筧さんはあまり登場しなかったけれど、存在感がありました。
香川さんはもう最後まで笑わせてもらったり、泣かされたり・・・圧倒されました。(笑)

それに近藤正臣さんも青木崇高さんも良かったです。

>「坂の上の雲」始まりましたね!

こちらは見てないんです。
いつかまとめて見たいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


投稿: とわ→bluestar1719さん | 2010年12月13日 (月) 21時23分

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