龍馬伝・第47話「大政奉還」
慶応3年10月。
慶喜(田中哲司)は土佐の容堂(近藤正臣)が書いた大政奉還の建白書を読み、言葉を失くします。
慶喜の側近である永井玄蕃頭(石橋蓮司)は冷静で先見の明がある容堂の言葉を深く受け止めてほしいと進言します。
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土佐藩邸では、幕府からの返事がないことに苛立つ龍馬(福山雅治)と後藤(青木崇高)。
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一方、長崎の土佐商会では、弥太郎(香川照之)がこれからの戦で高値で銃を売買し、大儲けしようと作戦を練っていました。
けれど、龍馬が大政奉還を推し進めていることを察知した長崎商人たちは戦にならないのでは?と半信半疑。
「龍馬さんなんだから、どこまでできるか底知れない・・・」と。
弥太郎が海援隊の拠点に行き、「おまえらの商売は小さい。わしはもっと大きな商売をしちょるぞ!」と自慢してみせると・・・。
海援隊の面々は涼しい顔。
「わしらが金儲けをするのは龍馬に思う存分動いてもらうため。
わしらは武器には手を出さない」と言ってのけます。
龍馬と仲間たちの固い絆を感じる弥太郎。
龍馬ならやるかもしれない・・・。
弥太郎は明日のうちにすべての銃を売ってしまおうと決意します。
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慶喜は永井に各藩の重役を集めよと命じます。
いざ、戦の準備かと薩摩や長州は色めき立ちます。
そして、龍馬や後藤はいよいよ追い詰められます。
「もし大政奉還を拒まれたら、長崎の海援隊を呼び寄せ、上様を斬る」という覚悟の手紙を龍馬は後藤にしたためます。
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二条城に在京40藩の重役が集まります。
慶喜はそこで、大政奉還を問いますが、重役たちの中で明確に自分の考えを述べられるものはいません。
そんな中、ただ一人、意を決したように後藤が声をあげます。
「大政奉還をすれば異国からの侵略を防ぎ、薩長との戦も防ぐことができます!
慶喜候のお名前は未来永劫、歴史に刻まれます。上様、大英断を!」
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そんな折、龍馬の宿に、ひょっこり顔を見せたのは勝麟太郎(武田鉄矢)。
久しぶりの再会を喜ぶ二人。
やがて、勝は言います。
「幕府をなくすのは容易じゃない。2万からの人間のほとんどが役目を失くす」
龍馬は・・・。
「そんなことはどうでみいいことですろう。
上も下ものうなる。2万人の人も仕事をしたらええ。
自分の食い扶持は自分で稼いだらええじゃがき」
「ははは、筋が通ってる」
相変わらず突き抜けた考え方をする弟子の姿に勝は目を細め笑います。
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そこへ、慶喜が大政奉還を決意したという一報が届きます。
「慶喜候はようご決断された」
龍馬は感激して涙します。
「夜明けじゃ。新しい日本の夜明けぜよ。
・・・大政奉還はわしの夢でした。
戦をせんと世の中を変える大仕事じゃ。
たしかに大政奉還はなったじゃき。それだけでは人々の暮らしはかわらん。
これからじゃ。すべてはこれからじゃがき」
「700年続いた侍の世の中を壊したんだ。
これからがおまえさんの勝負のしどころよ!」
勝は感慨深い表情を残して江戸へと帰って行きます。
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徳川幕府はこれで終焉を迎えます。
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慶喜の決意に薩長は「龍馬を生かしておいたのは間違いだった」と悔しがります。また、幕府も徳川崩壊を龍馬のせいだと恨みに思っているよう。
弥太郎は見事に銃を売りぬけ、大金を手にします。
しかし、ちっともうれしくないようで・・・。
いつも自分の先を歩く龍馬。とてもあいつには叶わない。
弥太郎は龍馬のいる京へと向かいます。
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先週に引き続き、大クライマックスを迎えている龍馬伝。
慶喜の大政奉還では、またまた後藤が活躍。
各藩の重役の中で、体を奮わせるながら慶喜に意見を述べるシーンが良かったです。
龍馬が永井に直談判しに行くシーンも迫力ありました。
新撰組を前に永井に声をかけるなんて。
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そしてそして、
勝先生、出た~~~!!
やはり、ぐっと盛り上がる。。。
龍馬との掛け合いはテンポがよくて、楽しくて。
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その上で、最後の勝の言葉には一気に泣きそうになりました。
武田鉄矢さんは龍馬に心酔してる方。
この龍馬への最後のセリフをどういう思いで言ったのかと思うと胸がいっぱいになりました。
龍馬が殺されずに生きていたらどうなっていただろうと、誰もが違った未来を思い描いてしまうもの。
その未来に思いを馳せてのこのセリフ。そう思うと泣けました。
勝先生の再登場はうれしかったです。
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さて、次回は最終回。
とうとう龍馬伝も終わりです。。。
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