龍馬伝・第34話「侍、長次郎」
龍馬(福山雅治)たちは調達した船と銃を長州へと運びます。
高杉(伊勢谷友介)は感激してくれますが、桂(谷原章介)はどこか暗い表情。
高杉によると、長州には薩摩に借りをつくったことを批判する人もいて桂は板挟みになっているとか。
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そんな中、船の名義が薩摩であることや薩摩藩と亀山社中が船を自由に使えるという契約が長州側で問題となります。
これは商談を任されていた長次郎(大泉洋)が亀山社中のやりくりのために自由に動かせる船が欲しくてしたことでした。
その上、長州の井上聞多(加藤虎ノ介)らも了承済み。
意外な展開に驚く長次郎を説き伏せ、龍馬は桂らの抗議を受け入れ船をすべて長州のものとします。
龍馬より先に長崎に戻った長次郎はこのことで亀山社中の面々から責められます。
そんな長次郎にグラバーはお金を渡します。長州藩からの謝礼金で井上が用意したものでした。
受け取れないと断る長次郎に、グラバーはそのお金でイギリスへ留学しては?と勧めます。
そして長次郎はついに密航を決心します。
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けれど、密航の夜、海は荒れ出港は叶わず・・・。
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この密航の件を聞きつけた奉行所はすぐに亀山社中に調べにやってきます。
亀山社中の面々は長次郎がいないことから彼が密航者だと気付き、探し始めます。
小曽根乾堂の屋敷に身を隠していた長次郎は亀山社中に密航の疑いがかかっていることを知り、「えらいことをしてしもうた」と泣き崩れます。
そして、ある決心を・・・。
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一方、長州ではようやく桂の心が決まり、京の薩摩藩邸の西郷(高橋克実)を会いにいくことになります。
それに同行することになった龍馬に、「長州の恩人になったということは他に多くの敵を作ったということ」と高杉は護身のためにピストルを贈ってくれます。。
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京へと出発しようというその時。
龍馬のところに亀山社中から手紙が届きます。
それを読んだ龍馬は長崎にとんぼ返りします。
しかし時はすでに遅く・・・、長次郎は切腹した後・・・。
龍馬はあまりのことに嘆き悲しみます。
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奉行所は長次郎が亡くなった後も密航の取調べを続行。
けれど、事情を聞かれたグラバーも小曽根乾堂も一切話そうとはしません。
龍馬も「長次郎は侍ですき。侍がわけあって腹を切ったがです。
それをあれこれ詮索することは無用でございますき」と一切答えようとしないのでした。
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料亭にやってきた龍馬はお元(蒼井優)を呼びます。
「・・・おまんの言うとおりじゃった。
わしはおめでたい人間じゃった。
わしはそれを思い知ったぜよ・・・」
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龍馬はお元に踊ってほしいと頼みます。
お元は龍馬の隣りに置かれた一組のお膳に目をやります。
「あのう・・・もう一人のお方は?」
「おまんと同じように異国に行きたいと夢見た男じゃった・・・」
お元はそれ以上は何も聞かず、踊り始めます。
龍馬は懐から長次郎の写真を出し、そっとお膳に置きます。
お元が舞う中、長次郎の杯にお酒を注ぐ龍馬。
大仕事をした長次郎の労をねぎらって、龍馬は乾杯しようと自分の杯を差し出します。
「約束どおり今夜はおまんと二人で飲むがぜよ・・・」
その目からははらはらと涙が零れ落ちます。
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長次郎があっけなく死んでしまいました。
切腹するに至るまでの経緯が省略されすぎていて、どうしてそこまで追い込まれたのかよくわからなかったです・・・。
前回と今回、2話分が長次郎の話にはなってますが、もうちょっといろいろ描いてほしかったです。。。
そんな中でも、長次郎の遺体を前にして「長次郎、おまんは何をしゆう・・・」という呆然とする龍馬には泣かされました。
その後の、亡き長次郎と杯を交わす龍馬にも。
別れのシーンとしてとても素晴らしかったです。
泣きながら飲むお酒は体中に沁みますね。
男の人はよくこういう弔い方をしますよね。
哀しみが降り積もっていくように夜が過ぎていき、時折、愉快な思い出に微笑んで。
離れて見守っていると、その背中は雄弁で。
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お元も踊りながら、いろんなことを感じていたんでしょうね。
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