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2010年5月 4日 (火)

チェイス・第3話「パーマネント・トラベラー」

雨の日に起こった村雲(ARATA)と鈴子(水野絵梨奈)の接触事故。

どうやら鈴子が飛び出したようです。

村雲は軽い脳震盪。

連絡を受けた春馬(江口洋介)と病院で対面し、保険の手続きのため連絡先を交換します。

村雲は自分を「投資コンサルタント、廣川」と偽り名刺を渡します。

さっさと立ち去ろうとした村雲でしたが、「慰霊祭にいたでしょ」と鈴子に言われ、とっさに春馬にあの事故で弟を亡くしたとウソをつくのでした。

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一方、山から3億円のお金が発見され、マスコミでも大騒ぎとなります。

国税局の春馬らも動き出します。

山は経済産業大臣、紺野大志が所有しており、彼の裏金ではないかと疑われたため・・・。

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紺野はちょっとした因縁の相手でした。

かつて、春馬の尊敬する伝説の査察官、井坂敏(石橋蓮司)が紺野の裏金を暴こうとしたけれど、直前で上からストップがかかったとか。

「査察が叩く悪に聖域を作ってはダメだ。巨悪に屈したらその使命を失う」

井坂の口癖だったという・・・。

でも・・・その伝説の人は、今・・・、紺野の税務コンサルタントをしているのでした。

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紺野の周辺を調べてみると・・・。

紺野と関係の深い大内運送に税務調査が入った際、5億の絵画取引があり、それが最近、転売され1億にも満たない価値のものであることが判明したという。

そのため、紺野のもとには裏金が3~4億あるはずだと春馬は上司に報告します。

上司の品田(奥田瑛ニ)は二の足を踏みます。

なんといっても現役大臣の巨額脱税事件になると、ヘタをすれば首が飛んでしまうから。

その5億の絵画を扱った画商の名前は海江田といいます。

海江田には申告した形跡がまるでなく、住民票を海外に移し、各地を転々としているため納税する必要はないそう・・・。

これをPTパーマネント・トラベラー(永遠の旅行者)と呼ぶそうです・・・。

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檜山正道(中村嘉葎雄)邸では。

檜山(斎藤工)は父親の正道を村雲に紹介する。

「村雲さん、あんさん、お金が好きですか?」

ほな、お金はキレイなものですが?汚いものですか?」

「触ると手が汚れるものだと思います」

「お金が入って汚れはる人もいるし、

手を汚してお金入れる人もいてはる」

「息子さんの手は汚しません。私が汚します」

「おもしろいことを言いはる。それは蛇の道や。人にあらずの蛇が通る道や。

何を好んでそのような道を」

「はじめからこの道しかありませんでしたから」

「ほう~、怖い人やな」

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元々エリートで頭が良すぎてダークサイドに行ったのかと思ったら、違うんですね。

村雲はずっとこんな風に生きてきたと。

前回、ゴミ箱のご飯を食べていた人だってガンダレに言われてましたけど・・・。村雲の正体がまだまだ見えないですね。

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村雲は廣川として国税査察官の春馬に近づいていきます。

有益な情報が引き出せるかもという下心から。

「疑いをもてない人間ほど一度崩れたら脆い」などと言いながら。

同じ遺族という立場の村雲にどんどん気を許していく春馬。

「どうしてなんでしょうね。悪いやつほどよく眠る。

まじめにコツコツ生きてる人間ほど悲しい目に遭う」とグチってみせる村雲。

公務員だと言っている春馬は、つい詳しく自分の仕事の話をしそうになって、辛うじて口をつぐむのでした。

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どうして村雲は春馬に近づくんでしょう・・・。

春馬をなめてるのか。

それとも、これからすることを春馬に止めてほしいのか・・・。

むごいことをしますね。村雲の正体を知ったら憎悪が何倍もになって返ってきそうです。

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村雲との会話では、春馬に大人の孤独をすごく感じました。

泣き言を言うわけにはいかない春馬。

大人になると、誰かがなぐさめてくれるわけでなく、常に誰かが気にしてくれているわけでもない。

辛くても、哀しくても、自分でそんな気持ちに折り合いをつけるしかないんですよね。

だから同じ立場の人と会うと、雪崩をうったように簡単に気持ちがあふれ出す。。。

心の隙をつけこまれるというか・・・。

春馬も今にも心が折れそうなんですね。

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鈴子のは、父親に当り散らしてるだけ。当たれる相手がいるだけ子供の孤独。

でも、それはそれなりに真剣な思いなんですけどね。。。

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引き続き、海江田を調べている春馬らは、無申告だからお金の動きがわからないと頭を抱えます。

紺野の裏金は海江田を通して作られていることは明らかなのに。

海江田の方から崩すのは無理。紺野代議士を直接内偵させてほしいと春馬は品田に頼みますが。

及び腰だと思われていた品田も紺野を捕まえたい気持ちは同じのようで、定時に帰宅すると見せかけて、井坂が残した資料に目を通す毎日。

品田は、春馬が井坂を以前と同様に尊敬していることに気付き、釘を刺します。

「井坂の息子が就職したのはあの大内運送だ。

甘っちょろいことを言うな」と。

そして、自分は紺野を調べるから、お前は海江田のスキームを壊せと指示します。

「査察には聖域はない、たとえ大臣であろうがOBであろうが」

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春馬は井坂が船舶免許を持ってることに着目します。

海江田を出国させ、台湾で船を使って日本に密入国させたのではと。

春馬は窪田と共に海江田宅を張り込むと・・・。

やがて中に海江田自身が潜んでいることがわかります。

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3年前、海江田の画廊は経営難に陥り、そこに目をつけた井坂が一切外出しないことを条件にパーマネントトラベラーにしたてあげたのでした。

海江田の所得税法違反で、彼の自宅と井坂の事務所が調べられます。

海江田から紺野へと芋づる式につながることを狙っていた春馬ら国税局でしたが。

そこへ飛び込んできたのが、東京地検特捜部が収賄容疑で紺野を逮捕したというニュース。

春馬は愕然とします。

新谷によると、品田が検察に紺野を譲った・・・らしいです。

新谷は「査察は検察の下請けなんですか?」と品田に不満をぶつけますが、品田は答えようとはしません・・・。

井坂は春馬に言います。

「紺野の疑惑は俺が命をかけて追ってた案件だ。

それをお前らは逃した。それが答えだ。

俺がこうなった答えだ。こんなもんだ。脱税するくらいがちょうど人間なんだよ・・・」

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春馬は尊敬している査察官達が仕事に挫折し、保身に傾くのを見て失望していきます。

娘の鈴子は高校を退学し、どこにいるのか姿を見ることもない・・・。

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春馬は村雲に電話してしまいます。

「信じてた人に裏切られて・・・。

最近の世の中なんかおかしくないかな。

どんどん悪い方へいってるっていうか。

人の心って言うものが壊れていってる気がするんだ」

「春馬さん、この世界はもうあなたのしってる世界じゃないんだ。

あなたは真面目に働いてきた。

正義感を持って社会のためになればと自分を律して生きてきた。

でも、それを認める人は社会からいなくなった。

世間は官をたたき、役人を諸悪の根源のようにののしる。

ぼくは人の悪意は重力のようだものだと思います。

報われなかった善意や正義感の裏に、同じだけの悪意が根を張るんだ。

奥さんを亡くして、娘さんを見失って、ほんとはあなた、

こんな世界滅びてしまえばいいと思ってるんじゃないですか?

もう我慢するのはやめましょう。

あなたには、この世界を憎む権利がある」

村雲の言葉に春馬は激しく動揺します。

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それは、理性でフタをしていた憎しみや復讐心を呼び起こしたのかもしれません。。。

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村雲のところに鈴子が母の通帳を持って訪ねてきます。。

母の保険金を自分で運用しようと思っているようで・・・。

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春馬は密かに記者だという男に会います。

財津の査察の時にみつけた写真を調べるために。。。

記者はすぐにそこに写った飛行機のことを調べ上げてきます。

東アジア空港の旅客機はここ数年急成長をしている日本の人材派遣会社ライトキャストがリースしていたもので、今回の事故で、会社は違約金を受け取ってるというもの。

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財津のところでみつかったのなら、国税局で調べればいいものを、わざわざダーティ風な記者に頼むなんて・・・。

さて、、、ライトキャストは檜山の会社ですよね。。。

これで檜山までつながりましたね。

春馬には正攻法で檜山や村雲にぶつかっていってほしいもんです。。。

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檜山正道にガンが発見され、余命1年と診断されます。

檜山はショックを隠せない様子・・・。

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やがて、歌織(麻生久美子)が妊娠します。

大喜びで父、正道に報告しにいく檜山。

歌織は檜山が姿を消した途端、

「私、脱税のタメに子供を産もうとしてる・・・。

私が歩こうとしてる道も蛇の道。この道の先には何があるの?」

と村雲にたずねます・・・。

どうやら村雲の子供のようですね・・・。

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ところで、あの村雲が時折スーツのポケットから出して見ている置物は何なんでしょう。

世俗に疎い方なので、名前のあるものなのかもわからないんですけど。

または・・・、墨で作ったバラの消臭剤みたい・・・。(笑)

あれをスーツから出すのを見る度、重くないのかな~とか、どうしてもこんなのを持ち歩いてるんだろうとか、、、みょう~に気になるのは私だけ・・・。

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今回の話は春馬の査察官としての仕事がメインになっていて、地に足がついていて見やすかったです~。

脱税の村雲サイドももちろんおもしろいんですけど、春馬サイドに視点をおいた上での攻防戦が安定感があります。。。(笑)

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3話でまたおもしろさが増しました。

来週が待ち遠しいです。。。

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