左目探偵・最終回
バスジャックの犯人、池内(甲本雅裕)が愛之助(山田涼介)を連れて来いと要求する。
駆けつけた愛之助に弟、智哉のことをたずねる池内。
彼は仮釈放前に面会に来た典子(片平なぎさ)に智哉の行方不明の理由は愛之助が知っていると吹き込まれていたのだった。
記憶が蘇りはじめる愛之助。
「どうしてこんな大事なことを今まで忘れてたんだ?
・・・死体は臨海地区にあるビルの下に埋めた」
怒りで愛之助に襲い掛かろうとした池内は警官たちに撃ち殺される。
その様子を離れたところから見ていた夢人(横山裕)がつぶやく。
「ようやく思い出したんだな。お前ひとり全部忘れてるなんて不公平だろ」
.
「アニキがこうなったのは俺のせいだったんだ。
俺が小学校一年の時、俺の不注意で二人組に誘拐された。
アニキは俺を追いかけて、結局二人共監禁されてしまった・・・」
その後、二人の両親はあわてて身代金を抱えたまま、電車にはねられてしまう。
二人の見張り役をしていた智哉はそれを聞いて、なんてバカな親なんだと嘲笑い・・・。
それを見てカッとなった夢人は愛之助の彫刻刀で彼を刺し殺したのだった。
「アニキを人殺しにしたのは俺だった・・・」
二人は一緒に死体を運び埋めた。
そして、あまりの衝撃的な出来事だったせいで愛之助はその記憶のすべて忘れ去ってしまったのだった。
.
警察に連行される愛之助。
だが、連れていかれたのは取調べ室ではなく、独房。
福地の後任の宮元は愛之助を独房にいれてニンマリ笑う。
宮元は夢人の仲間だった。
「福地警部を殺してくれたから私は今のポジションを手に入れた。
夢人さんには感謝してるよ」
愛之助の前に現れる夢人。
「俺は一人でずっと人を殺した記憶に苦しんだ。
殺したあいつが枕元に立つんだ。毎日・・・」
愛之助は夢人を睨みつける。
「俺が憎いならなぜ俺を狙わない?
みんな関係なかったのに。
罪のない人を苦しめて楽しんでいる兄貴は絶対に許されるべきじゃない!」
「・・・お前のおかげで俺の犯罪計画は最終段階に入った。
お前が死体の場所を思い出してくれたおかげで、あのビルを掘る大義名分ができた」
夢人が去った独房で、愛之助の左目に映像が映る。
「大家さん・・・。爆弾の映像」
.
夢人と愛之助が死体を埋めたというシースクエアービル。
警察は隣りの建物から穴を堀り、ビルの下にある死体を捜そうとする。
だが、夢人の仲間である大家の吉田(渡辺いっけい)は作業員に扮してその掘った穴に爆弾を仕掛ける。
.
夢人は総理を脅迫する。
「神山総理。都内のビルを破壊します。
スーパーコンピューターのあるビルです。
爆破すると東京のあらゆる機能を停止させてしまう。阻止したければ50兆円用意してください。タイムリミットは5時間後です。
私の行って言ってることがウソでないことを証明しましょう」
夢人は区役所を崩壊させる。
.
監獄に閉じ込められた愛之助を助け出す瞳(石原さとみ)と加藤(岡田義徳)。
瞳は黒晶(クリスタル・ケイ)から「加藤を使って独房に盗聴器を仕掛けてもらえ。おもしろい話が聞けるはず」と言われたという。
そのとおりにしたら、昨夜の宮元や夢人の会話をすべて聞けたという。
「君ならわかるかも」
加藤は福地刑事の手帳を愛之助に渡す。
その後、加藤は愛之助と瞳を警察署から逃してくれる。
愛之助の後を追ってきた宮元の前に立ちはだかる加藤。
「悪党にこびをうってまで出世しようなんてヤツ、俺は絶対に許さない!」
.
福地の手帳にある「ドミノ倒し」という文字に気付く愛之助。
愛之助は吉田のところへいき、「どこに爆弾を仕掛けたのかおしえてほしい」と訴える。
吉田は「ひとつだけ教えてあげよう」と冊子を手渡してくれるがその直後、典子によって射殺されてしまう。
「先生、この内容のものを用意して」
愛之助は瞳にその冊子を渡し、自分は夢人に会いに行く。
.
愛之助は夢人のいるビルを探しあてる。
夢人は再び総理と話し、あっさりと電話を切ってしまう。
.
「東京の都市機能を制御するスーパーコンピューターを設置したビルを破壊するには・・・」
やってきた愛之助は夢人の真の目的を言い当てる。
「ドミノ倒しだろ。
最終目的のビルに直接爆弾を仕掛けることは出来ない。
だから近くのビルを破壊していき、最後には・・・」
満足気な夢人だったが、そんな彼に典子は拳銃を突きつける。
「あなたは弟を殺せない。
あなたは人としての感情を捨てきれない」
夢人を殺そうとする典子。でも拳銃は空砲。
今度は夢人が典子を殺そうとするが、黒晶が現れて妨害。
結局、3人は撃ち合いになり、典子と黒水晶は死に、夢人も負傷する。
「最後のショウの幕開けだ」
夢人は爆破のボタンを押す。
次々と高層ビルが破壊され、ドミノ倒しのように倒れていく。
.
「最後のビルが倒されたら東京は壊滅する・・・」
愛之助は瞳と合流し、爆破予定のビルへと入っていく。
左目で見た「消火栓の中の爆弾」映像を手がかりに場所を特定し、瞳が用意した液体窒素を爆弾の起爆装置にかけて機能を停止させる。
愛之助は連続爆破を食い止めることに成功する。
.
高層ビルのドミノ倒しを眺めていた夢人は動きが止まったことに気付き苦笑いする。
愛之助は夢人のもとに戻り、彼を背負って病院を目指すが・・・。
「(ビル爆破を)よく止められたなあ~・・・」
「左目のおかげだよ。
アニキがくれた左目が俺にヒントをくれたんだ。
じゃなきゃ、俺なんかがアニキの計画を止められるわけがないだろう。
きっとアニキは止めてほしがっていたんだよ。
アニキはたった一人の俺の家族なんだ」
背中で息絶える夢人・・・。
「兄ちゃん!!」
.
夢人や両親が眠るお墓で、手を合わせる愛之助と瞳。
怪我が快復したみるく(はるな愛)は柴犬の凛を連れて二人の背後にいる。
元気を取り戻したみるくとようやく散歩に連れてきてもらった凛は小旅行気分で晴れやか。
瞳は兄を亡くした愛之助を気遣っている。。。
.
そんなところに怪我を負った加藤から電話が入る。
「あらたに気になる事件が起きたんだ。
どうもお兄さんの犯罪計画なんじゃないかって。
助けてもらえないかな」
愛之助はしっかりした口調で答える。
「やります。
それがアニキのたてた計画なら。
俺が解かなきゃいけない気がするんです!」
(おわり)
.
.
いやあ~、楽しませてもらいました。
シリアスな展開で最終回に突入したのに、高層ビルのドミノ倒しって・・・。
お~~~い!!!
と突っ込みまくり。
でもね、この荒唐無稽な超展開は、おもしろくて気に入りました~。(笑)
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夢人って死体を隠した後、愛之助に「すべて忘れろ」っていってるんですよね。
なのに、すべて忘れ去ってる愛之助に事件を思い出させようだなんて・・・。
矛盾してないか~~~。
まあ、夢人はかなり屈折した人ですけどね~。
.
愛之助と瞳のコンビはすごくいい~。大好き。
先生なのにオロオロ、怖くて絶叫する瞳。
それをなだめ、叱り付けて引っ張っていく頼もしい愛之助。
愛之助がくじけると、瞳は一生懸命励ますし。
二人でいると、愛之助は頼りがいが出てくるし、瞳はかわいく見えるし、続きがもっと見たくなるコンビですよ~。
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加藤もみるくも最後には元気で登場。
凛ちゃんの散歩も実現!言うことなしでしたわ!
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黒晶と典子があっさり死んだのは拍子抜けでしたが。
大家の吉田もちょっともったいない使い方でしたね。
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あと、こんなにうまくまとまったのに、まだ残してる問題がひとつ!
瞳先生の借金~♪
これは・・・黒晶からお金を受け取ってなさそうなんで、そのままってことですよね。大丈夫なのかな。
気になるぅ~・・・。
スペシャルがあっても瞳は相変わらず借金の返済に苦しんでる状況で登場なのかな。
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左目にまたまた映像が降りてきて、「先生、また殴って!」と愛之助が注文。
リクエストに応えて殴ろうとしたら避けられて・・・。
このやりとりは、二人とも満面のニッコリ笑顔!
じゃれあっていて、かわいかったです。
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また、スペシャルでもいいのでつくってほしいです。
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コメント
こんにちわ~
いや~終りましたね。なかなかおもしろい最終回でした。
>シリアスな展開で最終回に突入したのに、高層ビルのドミノ倒しって・・・。
そそ!(´∀`;)
どうしてドミノ倒しって発想になったのかが知りたい(笑
普通に考えたら、絶対横に倒れないもん・・
でも、そこがこのドラマらしい展開だったかな。
>続きがもっと見たくなるコンビですよ~。
後半になると愛之助の方リードしてて、そこもまた良かった。
とても中学生とは思えないほど男らしかったわ~
>黒晶と典子があっさり死んだのは拍子抜けでしたが。
クリスタル・ケイさんの使い方はもったいなかったですよね。
せっかく脱獄したんだから、2回分ぐらい使って、夢人と対決させればよかったのにね・・
小向だって、あんなにあっさり死ぬとは・・
殺しても蘇ってきそうなタイプなのに・・
死んだかどうかわからないって事にしてくれれば
続編できたのに~(笑
>黒晶と典子があっさり死んだのは拍子抜けでしたが。
愛之助が殴ってって言って、瞳がちょこっと迷うくだり結構好きでしたね。
いろんな場所で迷って、結局思いっきり殴るんだけど・・
ツッコミどころが多いドラマだったけど、それも含めておもしろいドラマでした。
たまにスペシャルで愛之助に会いたいですよね
投稿: きこり | 2010年3月16日 (火) 13時49分
こんばんわ~!きこりさん!
>どうしてドミノ倒しって発想になったのかが知りたい(笑
普通に考えたら、絶対横に倒れないもん・・
でも、そこがこのドラマらしい展開だったかな。
あはは!そうですね~。横に倒れないですよね。
きこりさんがブログで伏線のはり方がドミノ倒しだって書かれてたましたよね。
ドラマを見ながら、ああ、そうなんだ~!と納得しました。ドラマ全体がドミノ倒し方式で進んで、最後もビルのドミノ倒し。
やってくれますわ~~。おもしろすぎです!
>後半になると愛之助の方リードしてて、そこもまた良かった。とても中学生とは思えないほど男らしかったわ~
そうですよね!!愛之助ったらもう頼もしくて!
結構、キュンとさせるコンビでしたね~。
また見たいです!
>クリスタル・ケイさんの使い方はもったいなかったですよね。せっかく脱獄したんだから、2回分ぐらい使って、夢人と対決させればよかったのにね・・
ほんとに。せっかく初回から出てたのに。
あれはないですよね。出番が少なすぎ!
>小向だって、あんなにあっさり死ぬとは・・
殺しても蘇ってきそうなタイプなのに・・
死んだかどうかわからないって事にしてくれれば
続編できたのに~(笑
スペシャルで兄共々再登場してくれたらなあ~。
ってか、死んじゃったしなあ~。。。惜しい・・・。
>愛之助が殴ってって言って、瞳がちょこっと迷うくだり結構好きでしたね。いろんな場所で迷って、結局思いっきり殴るんだけど・・
そそ、思いっきりなんですよね。いつもハラハラしてました。瞳は前半うざかったのに、後半かわいくなっちゃった。あのコンビは大好きになりました。
童顔同士なせいか年の差があまり感じられないのも良かったです。
>ツッコミどころが多いドラマだったけど、それも含めておもしろいドラマでした。
たまにスペシャルで愛之助に会いたいですよね
会いたいです~。
見ていてダークな部分も多いんだけれど、楽しかったです。
きこりさんが最終回のレビューで書かれてた「昭和のドラマ」って、ほんとにそうですね。
昭和のドラマとかアニメとかあと少年漫画って、暗さと逞しさと荒唐無稽な感じがありましたもんね。
懐かしい感じ、わかります。
また、スペシャルでやってほしいですね~。
投稿: とわ@きなこ庵 | 2010年3月16日 (火) 22時20分