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2010年1月31日 (日)

女刑事・音道貴子 凍える牙

うっそ~~~。

最後がこうなら、見なかったのにぃ~~~。

後味が悪いです。最後は悲しくて・・・泣きました。

原作は読んでないので知りませんが、ドラマは悲惨で悲しいままで終わってしまいました。

この作品は乃南アサさんの同名小説のドラマ化だそうです。

小説の方はどうなんだろ・・・。

ここからは、ネタバレで書いていきます。。。

( 録画していませんでしたので、あらすじはちょっといい加減です・・・ )

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音道貴子(木村佳乃)は、元白バイ部隊所属、現在は警視庁刑事部第三起動捜査隊の警視庁の刑事。

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夫の浮気が原因のバツイチ。あまり多くを語らず、どこか謎めいた女性。傷ついていてそれをじっと抱えてる感じ。

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ある日、東京のファミレスで、客の男が突然、燃え上がって死ぬという事件が起きる。

調べると、男のベルトのバックルには時限爆弾が仕掛けられており、また、ふとももには普通より大きな犬に噛まれたあとが発見される。

事件は立川中央署が担当することになる。

音道貴子は本庁から立川中央署へと捜査協力で派遣される。

コンビを組まされるのは滝沢(橋爪功)という叩き上げの刑事。

若い女の刑事と組まされることに不満タラタラの滝沢。

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男社会に入って、存在自体を拒否される貴子なんですが・・・。

次第に滝沢は貴子の能力を認めはじめて、やがていろんな配慮まで見せてくれるようになるんですよ。結構はやい段階でそうなったのでストレスがなくて見やすかったです~。

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被害者は菅原といい、デートクラブを経営していた。

さらに第二の被害者が出る。

サラリーマンの堀川。

こちらの方は、爆弾ではなく、大きな犬にかみ殺されたのが死因だった。

その傷は菅原のと同じ犬と判明。

滝沢と貴子はその犬を探すことになる。

そして、それがオオカミと犬のMIX「オオカミ犬」であることを突き止める。

オオカミ犬は警察犬として活躍していたこともあると聞き、二人はその関係を調べ始める。

すると、11年前に退職したあるひとりの訓練士が浮かび上がってくる。

訓練士は高木(内藤剛志)という。

元神奈川県警の鑑識課職員で、優秀な警察犬訓練士。

彼はオオカミ犬の疾風(はやて)を飼育しており、まわりから優秀だから疾風を警察犬にと勧められたがガンとして受け入れなかったという。

さらに調べると・・・。

高木の娘は15年前、数人の男女にひどいめにあわされ、そのことで精神に異常をきたし、長年リハビリ施設に入っていたという。

そして、15年たった今、高木は思い切って、娘を自宅に連れて帰ったという。

警察官であった高木は娘の事件を警察の捜査に委ねた。

だが、警察は犯人たちをみつけられず数年放置されてしまった。

そのことで高木は警察を退職したのだという。

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そんな折、またまた今後は女性が噛み殺される・・・。

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滝沢と貴子が高木の行方を捜していると・・・。

なんと高木の自宅が全焼してしまう。何者かによる放火だった。

その火事で療養所から戻ったばかりの娘は焼死。

高木も重体で病院に運ばれる。

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疾風は行方がわからないまま。。。

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だが、すべてが疾風の仕業だとしたら、第一の被害者の爆弾は説明がつかないと首をひねる滝沢と貴子。

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今度は噛み殺された男性の遺体がみつかる・・・。

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貴子は病床の高木を説得する。

「あなたは疾風を使って殺人を犯してる・・・。疾風があまりにもかわいそうです・・・」

娘をひどい目にあわせた人間がすべて死んだことを知ると、高木は口をひらく・・・。

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高木が疾風を訓練している川原で、時折顔をあわせる男がいた。

彼は川原で爆弾の実験を行っていた。

あの日、高木は疾風に菅原を襲わせたものの、失敗。だが、その直後、その男が菅原にベルトを渡すのを目撃していた。

男も高木に気付いており、口封じのための放火したのだろうと高木は二人に話す。

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疾風は、その男を追っているはず。

家に火をつけ去っていった男の匂いをたどり、見つけ出し殺すに違いない・・・。

高木の言葉に滝沢と貴子は次の殺人を阻止するために疾風を追いかけることに。

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けれど疾風はすでに男をみつけ、他の殺人と同様に噛み殺していた。

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貴子はトカゲとなって大型バイクで山の中を疾風を追跡する。

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やがて、待っていた警察官たちに麻酔銃で眠らされる疾風・・・。

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高木は疾風がすべての殺人を完了したのを見届けると病院の窓から飛び降りてしまう。

そして、保護された疾風も主人の死を察知したかのように食事を受け付けなくなり餓死してしまうのだった・・・。

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なぜか絶対に疾風は死なないと信じきっていたので、最後に亡くなったと聞いたときには、もう涙腺が決壊してしまいました。

まさに、ウォ~~ンですよ。。。

号泣です。

疾風がかわいそすぎる・・・。

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なんで殺人にわんこを使うのよ!

それが一番の感想です・・・。

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あと、なんで同じ人を同じ日に殺そうとするのよ。

なんで同じ川原で犬の訓練と爆弾の実験をしてるのよ。

なんで疾風を追いかける貴子のシーンがこんなに長いのよ。

そもそもなんで貴子がバイク乗りである必要があったのよ。

と、いろいろ文句はあります。

が、2時間10分ほどを、まったりとチャンネルを変えさせることなく最後まで見せられましたから、よくできたドラマなんだとは思います。

私はわんこ目当てでしたが・・・。

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結局は、娘の復讐を果たしたあと、その娘も高木も疾風も亡くなってしまうという・・・悲しいツライ結末が用意されていました。

もうちょっと・・・救いがあっても良かったのに・・・。

一気に暴走したまま、走りぬけた感がありました。

高木はあれでよかったのでしょうね。

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昨夜は、こんな悲惨な後味の悪いドラマを見たのは何年ぶりかしら~~と、一人で力なくブツブツ言っておりました。

いまだに溜め息が出る・・・。

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気をとりなおして・・・。

オオカミ犬の疾風はほんとにかわいかった。

シェパードとハスキーのMIXみたいな感じで、ハスキーなんだけれど毛が少し長くて、茶色のまん丸目がものすごく愛らしいの。

時折、目をウルウルさせてるのを見ると、むぎゅ~~~と首に抱き付きたくなって、困った困った。(笑)

殺人犬としての登場でしたが、人を殺す獰猛な感じはまるでなかったです。

大きな犬は怖いという変な偏見を持たないようにという配慮だったんでしょうか。

そういうわざと怖さを出すような描写はなかったです。

あのまん丸目、ちょっと忘れられなくなりそうです。

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それと、主人公の音道貴子。

バイク乗りである必要もなかったんですが・・・、でも彼女はなんだか魅力があります。

男社会の警察の中にあって、表立って対立することはないんですが、コツコツと本領を発揮していく人。

心に閉じた部分があって、誰もその中には踏み込ませない感じが魅力のひとつかな。

傷を持ってるからこそ、人の気持ちには敏感で優しいの。

彼女には妹がいて、このドラマでは母親から不倫のあげく自殺未遂をしたと報告されて戸惑ってました。

あなたは夫に不倫をされた立場なんだから~妻だった立場から諭して~とかなんとか。

しきりと自分を頼ってくる母親の電話を捜査だからと謝りながら切る貴子。

貴子だって深く傷ついているんだから、もうちょっとやさしくしてあげてよ~。それに、妹を諭すのは母親の役目でしょうに。

母親は長女の貴子を夫がわりにしてるのかな・・・。こういうのも大変ですよね。

その妹がどうなったのかはドラマでは触れないまま終わりました。(笑)

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滝沢とのコンビもいい感じでした。

最初、女と組まされるのは嫌がっていたのに。

混乱状態の被害者に優しく語りかけ、供述を引き出す様子を見て、女性らしさを生かす捜査を認め、また、一人の警察官としての能力も認めるようになり・・・。

そうすると、いろんな配慮までしてくれるようになり・・・。

最後は黒のライダースーツに身を包んでバイクに乗る貴子に、「おまえ・・・トカゲだったのか・・・」と絶句したあと、しっかりサポートしてくれる。

最後には、女だから男だからじゃなく、人と人のつきあいになってました。

名コンビになったのに、貴子は本庁にもどったのでこれで終わりかな。

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ところで、山下刑事役の人、田宮次郎さんにそっくりでしたね。

ビックリしました。

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この音道貴子は小説ではシリーズ化されているそうです。

悲惨なドラマだと書き綴ってきたのに、シリーズの別の作品を読みたくなり、図書館に予約してしまいました。(笑)

さて、どんな作品なんでしょうね。

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