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2009年12月20日 (日)

アンタッチャブル・第9話最終回「真犯人の告白」

鷹藤(佐藤智仁)は江島あかり塾長殺害容疑で全国指名手配になる。

だが、遼子(仲間由紀恵)は鷹藤の無実を信じ、取材を続行しようと洸至(小澤征悦)に匿われていたホテルから編集部へとやってくる。

あとを追ってきた洸至は鷹藤が借りていた隠れ家がみつかったと言い、遼子や遠山(要潤)らをそこへと連れて行く。

マンションには一連の事件の報道資料などが所狭しと置かれてあり、そのどれもが鷹藤が名なしの権兵衛だと指し示していた。

だが、それでも遼子は信じない。

編集部員が鷹藤のことを調べてみると、言われていることと食い違いが出てくる。

どうやら片山刑事(辻谷嘉真)が捏造した情報を遠山や洸至が信じていた様子・・・。

そんなところに鷹藤から電話が入る。

「信じて欲しい。片山に鳴海さんひとりではあんたを守りきれないかもしれないと言われて後を追いかけた。

そうしたら江島さんはすでに死んでいて、片山が襲ってきたんだ」と。

遼子は鷹藤を信じていると伝える。

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テレビでは・・・。

与党政民党と野党希望党が合併し新党世界を旗揚げし、週末にも設立パーティーが開かれるというニュースが流れる。

これは与野党の議員が移籍し急激に勢力を拡大しつつあった永倉の地球党に対抗するための動きだった。

これにより、新党世界は衆議院で圧倒的過半数になり、地球党の影響力は弱まることになる。

永倉(寺島進)は思わぬ反撃に遭ったのだった。

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永倉は遠山にこれからも力を貸してほしいと頼む。

遠山は人質がわりの父親を殺され、もう彼の言いなりになるつもりはないと断るが・・・。

永倉は、人口受精で生まれた遠山の子供の存在を明かし、まだ自分から離れることはできないと言う。

遠山は愕然とする。

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遼子宛てに届く名なしの権兵衛からのファックス。

「人間を一つ上の段階に進化させたい。その進化を邪魔するならば、もう君を守りきれない。名なしの権兵衛」

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遼子らは手がかりを求めて、再び鷹藤の隠れ家へ行く。

そこには遠山がいた。

遠山は化学兵器の資料とベランダの片山の遺体を見せる。

遠山が通報したのか洸至たち警察が部屋に駆け込んでくる。

「遼子、これでも鷹藤をかばうのか?」

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新党世界の設立パーティーが開かれる。

パーティーには永倉も招かれていた。

その会場には鷹藤と遠山の姿もあり、遼子は会場に駆けつける。

遠山は警察や遼子に鷹藤がこの会場で毒ガステロを起こすという名なしの権兵衛からのメールを受け取ったことを告げる。

鷹藤を信じる編集部員はみんなで毒ガスを探すことに・・・。

鷹藤は電話で遼子に言う。

「罠だとしても、やつを止められるのは俺とあんたしかいない・・・。

ずっと考えてた。

15年前、あんたの家を爆破する動機のある人物は誰なのか。俺を陥れるために片山刑事を取り込んで殺人までやらせられる人物は誰なのか。

名なしの権兵衛は・・・あんたの兄さんだ」

そばにいた遠山もそれに同意する。

「つらいだろうが、僕も同じ意見だ」

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遠山が不審者として連行された隙に洸至は遼子をホテルの部屋へと連れて行く。

「どんなに忠告してもお前は真実を追い求めた。

だったら真実から目をそらすなよ。

名なしの権兵衛は俺なんだよ」

洸至は語り始める。

洸至は父親に虐待されていた。彼は母親の浮気相手の子供だったからだ。父親は自分の子供である遼子だけを溺愛していた。そんな父親を母親は見て見ぬふりし、洸至は家に居場所がなかった。

そんな時、育英基金の旅行会で同じ境遇の永倉と知り合った。

この世界をよくするためにどうしたらいい?そうたずねる永倉に、永倉HDを自分のものにし、その莫大な金で世界中の子供を救ってやればいいと洸至は答える。

偶然、永倉の兄は3ヶ月後に死亡し、永倉は財産を手に入れた。

洸至が兄を殺してくれたと思い込んだ永倉は、彼を恩人と思うようになる。そしてその後、洸至が永倉を操るような力関係ができてしまった。

1ヶ月後、洸至は自宅を爆破し両親を殺してしまう。

両親から自由になった洸至だったが・・・。

ある日、育英基金の奨学生だった鷹藤の兄が彼に話しかけてくる。

「君が殺したんだろう?自分の両親を。

でも永倉さんのお兄さんを殺したのは君じゃない。誰にも言わないよ」

洸至は鷹藤の兄を怖くなり、彼の家を爆破したのだった。

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永倉が部屋にやってくる。

「せめて募金団の子供たちを非難させてからできないか・・・」

毒ガステロに子供たちを巻き込もうとする洸至を説得にきたのだ。

だが、洸至は永倉を殴りつけるだけ。

「あんたは俺に逆らうな。役割を果たせ」

驚く遼子に永倉は言う。

「私にとっては君のお兄さんが触れてはいけない闇だったんだ」

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会場では鷹藤が永倉に銃をつきつけ毒ガスのありかを聞き出す。

永倉はあっさり毒ガスのありかを吐き、すべて回収される。

部屋に警察が踏み込んで洸至は逮捕される。

「生まれ変わってまたゼロからやり直しだな」

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警察に連行される途中、洸至の車だけ海に沈む。

遼子は兄の犯行の一部始終を記事にする。

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数日後、遼子が鷹藤と歩いていると・・・。

それを見ている兄の姿が。

(敬称略)

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終わりました。

大方の予想どおり、兄が犯人でしたね。

二転三転してほしかったけれど・・・。

キレイにまとまっておもしろかったです。

ただ、もう20分くらい長かったら良かったのに。

時間がなくて描ききれてない部分があったような気がします。

永倉に脅された後の遠山の気持ちの変化とか描かれてないし、あと会場での毒ガスでの結末がバタバタ感があってわかりづらかったです。

鷹藤の行動とか、警察がどこまで事情がわかってるのか、伝わらないまま解決してしまったので・・・。

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1話から「名なしの権兵衛」の立ち位置がわからず、世直しをしたいのか、永倉サイドのダーティな人物なのか、また永倉より上の立場なのか下なのか、混乱することが多かったんですが、最後の兄の告白ですっきり納得できました。

このとらえどころのない感じはドラマの魅力でした。

あと、遠山が脅されて永倉サイドの言いなりになっていたり、騙されて取り込まれていた編集長とか、善と悪に分けきれないキャラの存在も良かったです。

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あとは、兄が最終回になってホラー化してしまったのには驚きました。

会場で遼子の後ろにいた時なんて充分、ホラーチックで怖かった。(笑)

昼間にあの怖さはないですよね。

兄というか、小澤征悦さん、とっても怖かったです。

洸至はまだ生きていて、遼子を見守ってそうなんでまたの登場を期待しています。

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結局、遼子は鷹藤の方を向いちゃいましたね。

「お墓に挨拶に行きたい」なんて、ちょっと大笑い。

そんな遼子に遠山だったら引いちゃうけど、鷹藤は受け止めてくれるんですよね。

遼子&鷹藤はお似合いってことなんですね。(笑)

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全体の総括としては。

編集長や遠山の父が死んだりという6話、7話あたりの誰が味方かわからないという展開は圧倒的な緊張感があり、ほんとにおもしろかったです。

でも結局は編集部からも裏切り者は出ず、その緊張感は鳴りをひそめてしまいました。

上でも書きましたが、名なし権兵衛とかサブキャラの扱いでは変化球が多くて、ものすごく楽しませてもらいました。

あの終わり方なら続編もつくれそうなんで、また見てみたいです。

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