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2009年11月23日 (月)

外事警察・第2話「協力者」

ラモン・バラガスを協力者にした住本(渡部篤郎)。

ラモンは「FISH」のことを話そうとするが、その直前で何者かに殺されてしまう。

だが、住本はそれで「FISH」が本物のテロリストだと確信し、捜査に本腰をいれる。

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そんな折、官房長官から9月3日、テロ対策国際会議が東京で開催されると発表される。

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住本班はラモンの身辺を捜査する。

ラモンが狙っていた爆発物検知器は今回の国際会議の会場で使われることが判明。

また彼の持ち物から地下銀行があるとみられる個人経営の専門店が数店、浮かび上がる。

住本は協力者ニケにどの店が地下銀行になっているのかを探らせる。

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また、陽菜(尾野真千子)には、ラモンがよく顔を出していた外国人会員制バーの雇われ店長、ジュリオを見張らせる。

住本はそのバーがテロ組織の拠点かもしれないと睨んでおり、バーの奥の部屋を探りたがっていた。

陽菜はジュリオの身辺調査をしはじめる。

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やがて、陽菜はジュリオのお気に入りの理容店があることを知る。

その店の理容師は下村愛子(石田ゆり子)と言い、ジュリオが彼女に好意を抱いているのが明白だった。

陽菜は下村愛子を知っていた。

3年前、交通課にいた時、交通事故があった。

愛子は軽症ですんだが、夫は以後、植物状態に。彼女は店をやる傍ら、夫の介護をしていた。

事故後、自暴自棄になった彼女を慰め理容師としての仕事を再開させたのが陽菜だった。

陽菜は自分が住本に選ばれ異動になった本当の理由を知る。

それは陽菜を使って下村愛子を「協力者」にするためだった。

住本は最初からそのつもりで陽菜にジュリオを探らせたのだった。

外事をはずれた五十嵐からも、住本は狙った人物はどんな手をつかってでも「協力者」にしてしまうと聞く陽菜。

彼女はどうせ愛子を巻き込んでしまうなら、自分が担当するのが一番いいだろうと腹をくくる。

陽菜から下村愛子を「協力者」にしたいと言い出された住本はその手順を指導しはじめる。

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ニケの働きで、地下銀行を運営しているのがバルケスの経営する店だと判明する。

また、ラモン、ジュリオと共にいた男も判明。住本班はその男が「FISH」だと推測する。

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バルケスが金を用意して出かける。

「FISH」に接触するかと緊張が走る住本班。

表の班に邪魔されながらも尾行を続ける彼ら。

だが、「FISH」から指示を受けて行動してるバルケスはうまく尾行を巻き、住本班を混乱させる。

やがて「FISH」は逃げ、バルケスのみ確保する。

だがバルケスは取引相手の名前すら知らなかった。

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CIAへの人物紹介で「FISH」と見られる男の素性がわかる。

カリム・クレメン。実行部隊としてテロ組織を渡り歩いた男だった。

大物を取り逃がしたことにショックを受ける住本・・・。

手がかりを失くし、頼みの綱はジュリオだけになる。

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陽菜は愛子に近づいていく・・・。

愛子は陽菜のためにジュリオのバーへ出かけ、その内部の見取り図を書いてくれる。

ジュリオから遊びにおいでと誘われていたし、陽菜の親切にお返しがしたいと言って。

だが、詳細まではわからず・・・。

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住本は陽菜と共に愛子のところへ出かけ、「協力者」になってほしいと頼み込む。

ジュリオのバーはテロ組織の拠点になってる可能性があり実態を把握したい。そのために彼から信頼されており怪しまれずに情報をとれる愛子に協力してもらいたい。謝礼も払うしボーナスも・・・夫の医療費や店の借金返済に使って欲しいと・・・。

騙していたのかと怒る愛子に、住本は開き直る。

「近所でも評判のおしどり夫婦。不運な事故で意識がもどらない夫につくす妻。

演じるのも疲れるでしょう?

あなたは泥沼の不倫で会社にいづらくなった。

結婚後その男と再会して焼けぼっくいに火がついた。

それを知った旦那はショックだったでしょうね。

旦那の運転中に男から電話があった。

嫉妬した旦那とその携帯の取り合いになり、彼はハンドル操作を誤り事故を起こしてしまった。

もとはといえば、あんたの責任だ。

あんたは大それた事をいくらでもできる女なんだ!

夫の介護に打ち込むのが罪の償いだと思ってるんですか?

それは自己満足だ」

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警察に戻った陽菜は住本にくってかかる。

「どういうつもりですか?

なんであんなこと言うんですか?

すべて台なしじゃないですか?」

住本は陽菜を睨みつける。

「この3年間、彼女が何に苦しんできたのかわかるか?

借金でも介護でもない。

自分の抱えてる闇だよ。

心の奥底にたまった泥をみんな吐き出させて、全部飲み込んでやれ。

それができなければ玉(協力者)を使う資格はない!」

(敬称略)

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おもしろかったですね~。

すごく細やかで丁寧に作られてます~。

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それになんて言うんでしょう・・・大人のドラマ。

石田ゆり子さんもこういう役は珍しいんじゃないでしょうか。

「大それたことをいくらでもできる女」

なかなか聞かない大人のセリフですよ。

住本にそう言われる愛子は底が知れない雰囲気が漂っていて素敵です。

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住本も子供の頃、誰かのクビを締めようとしたことがあるようで・・・。

そんなシーンがありましたね。だから、愛子の心の奥底の闇を察することができたんでしょうね。

住本のいろんな面ももっと見たいです。

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初回もそうでしたが、外事4課の尾行はドラマの見せ場のひとつになってますね~。

尾行が巧みで、ドキドキします。

警備企画課の倉田は住本を見張れって言ったのに、滝沢係長はテロリスト確保の邪魔をしただけでしたね。

手柄を横取りしたかったのか・・・。どうなんだか・・・。

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住本の妻は夫がウソをついていることに勘付いているみたい。

そっちの方が、なんだか頼もしさを感じてしまいます。(笑)

問い詰めない彼女。

意外と怖い女性なのかもしれないですね~。

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2009年秋ドラマ」カテゴリの記事

コメント

いや~本当に丁寧に作られている感じですよね。
きっちりと計算されているようで、見ていても気持ちがいいです。
>住本も子供の頃、誰かのクビを締めようとしたことがあるようで・・・。
あれはやってしまったのか、やろうとして止まったのか・・気になるところですよね。
住本自身も深い心の闇を抱えているのでしょう・・
奥さんとはどういう感じで結婚したんでしょうね?
職場に急に来たりしないのかな~?とか思ったり(笑
愛子は怒って追い返してましたが、協力者になってかなり危ない橋も渡ってくれそうな感じですよね。
石田ゆり子さんの危険な女っぷりが楽しみです♪

投稿: きこり | 2009年11月24日 (火) 12時38分

こんばんわ~、きこりさん!


>あれはやってしまったのか、やろうとして止まったのか・・気になるところですよね。
住本自身も深い心の闇を抱えているのでしょう・・


うまいですよね。介護している愛子の姿と自分の少年の時の姿が重なってましたよね。あれで愛子の中にも深い闇があるんだってこと、わかりましたもん。
最後の「闇を吐き出させて飲んでやれ」っていうセリフも住本だから言えるすごいセリフだな~と思いました。


>奥さんとはどういう感じで結婚したんでしょうね?


気になりますよね。これ!
家でのシーンが出てくるといつも思ってしまいます。
こんなに計算して人に近づいていく人が、この奥さんとは普通に恋愛したのかな?とか。
理屈じゃない恋愛にはまれる人なのかな~とか。
妄想でいっぱいに(笑)


>愛子は怒って追い返してましたが、協力者になってかなり危ない橋も渡ってくれそうな感じですよね。


きこりさんの言う「大それたことをする女」と見破られてうれしい部分もあったんでしょうね。救われたというか・・・。愛子は協力者としてどっぶりはまっていきそう。冒頭の爆発に巻き込まれているのかどうかも気になるところですね~。

投稿: とわ@きなこ庵 | 2009年11月24日 (火) 22時02分

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