ハゲタカ・第1話「日本を買い叩け!」第2話「ゴールデン・パラシュート」
(敬称略)
ハゲタカ・第1話 「日本を買い叩け!」
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鷲津(大森南朋)が腹から血を流し、瀕死の状態で病院に運び込まれる・・・。
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その9年前。1998年6月。
ホライズン・インベストメント・ワークスの日本支社代表、鷲津は「日本買い」のためにやってくる。
「安く買って高く売る。そして腐った日本を買い叩く!」それが彼らの合言葉だった。
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三葉銀行は決算を前に大量の不良債権で苦しんでいた。
それを整理するため、資産流動化対策室、芝野(柴田恭平)はバルクセールを行うことを決定する。
バルクセールとは、回収の見込みのない不良債権をまとめて投資ファンドなどに売り払おうというものだった。
芝野は鷲津と交渉をはじめる。
だが、芝野の前にあらわれた鷲津は、意外なことを口にする。
自分はかつて芝野の部下だったというのだ。芝野は彼のことをまったく覚えてはいなかった・・・。
5年前、三葉銀行で働いていた鷲津は貸し渋りをして町工場の経営者を自殺に追い込んだ過去があった。真面目で情に厚い彼はその結末に耐えられず、銀行をやめ、アメリカへと旅立ったのだった。
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精力的に銀行や投資ファンドを取材している東洋テレビ記者、由香(栗山千明)は、その経営者の娘だった。
父の死で苦しんでいた鷲津が以前より強力な存在「ハゲタカ」となって帰国したことに驚き、執拗に面会を求めていた。
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鷲津はバルクセールの債権を査定し、厳しい買い取り価格を三葉銀行に提示する。
鷲津に買収された役員は彼の言いなり。芝野は裏から手をまわした鷲津のやり方に愕然とする。
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その債権の中には芝野が先代から取引をしていた老舗旅館西乃屋も入っていた。
鷲津はさっそく、西乃屋を売り飛ばし大もうけする。何を知らされていなかった経営者(宇崎竜堂)は絶望の末、事故死する。
父親と旅館の両方を一度に失った西野(松田龍平)は葬式にも出ず失踪する。
事業に失敗し莫大な借金を抱えていた父を非難し続けていた息子は、自分が父を殺したのだと責めていた・・・。
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意外にもわかりやすい話でホッとしました。
ドラマ「監査法人」を先に見ていたので、あれよりもっとややこしい話だったら大変だぞと気合をいれて見ていたんです。
まあ、「監査法人」は仕事自体が特殊なのでその理解にエネルギーを使っていたんですよね。
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1話は芝野が鷲津のやり方に驚愕する展開。
かつて経営者を死なせ嘆き苦しんだ部下、鷲津は、今度は情け容赦なく旅館や会社を売り飛ばす外資の「ハゲタカ」となって戻ってきた。
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一番すごかったのは、なんといっても宇崎竜堂さんの憔悴しきった表情。
芝野に頼り切っていたのんき者の経営者が、ラストには鷲津に追い詰められ無惨なほどにやつれ果てて。
小さく体を縮めて鷲津を訪ねている姿は、同じ人とは思えぬ落差があり、目を疑ったほど。
すごかったです。
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ハゲタカ・第2話「ゴールデン・パラシュート」
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2000年。
鷲津(大森)は銀行の大量の不良債権を買い叩き、莫大な利益をあげていた。
彼は不況にあえぐ日本企業を尻目に大型買収をすすめていく。
鷲津の次のターゲットは老舗玩具メーカー、サンデー・トイズだった。
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鷲津はサンデーのパーティーで久しぶりに芝野を見かける。サンデーのメインバンクは三葉銀行、そしてその担当者が芝野だった。
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サンデーは近年、アメリカ大手玩具メーカーの攻勢などにおされ売り上げが縮小。
さらに、瑞恵の気まぐれではじめたテーマパーク、エステが不採算部門となり多額の赤字を出していた。さらに、会社の私物化は目に余るほど。。。
鷲津が目をつけたのは、サンデーのゲーム開発力。海外展開を視野にいれ、オンライン化をはかれば、メーカーからソフト産業へと変貌させることができるという狙いからだった。
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鷲津はサンデーの債権を買い占めはじめる。
三葉以外の銀行にある債権を買い漁り、最大債権者となって圧力をかけようというのだ。
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一方、来年に合併を控えた三葉銀行は、サンデーの再建を果たすことで優良銀行としての評価を保とうと目論んでいた。
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芝野は瑞恵に不採算部門を手放すように、会社を私物化しないように説得するが聞き入れられない。
そして、現状維持の会社再建計画を見せられ、瑞恵を解任するしか道がないと判断する。
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最大債権者となった鷲津はサンデーに乗り込む。
そして瑞恵ではなく、息子の伸彰に揺さぶりをかける。
鷲津は社長退陣を条件にゴールデンパラシュートと呼ばれる札束を積み上げていくやり方で伸彰を取り込もうとうする。
芝野はそんな鷲津のやり方に激怒する。
だが、鷲津は平然と言う。
「資本主義なのだから仕方ない、あなたがそういったんだ。
(かつて私が倒産させた工場の)親父さんは親会社の支持で作った200万の借金のために首を吊った。(貸し渋りをした)銀行は、当たり前のことをしただけ。それが世の中。親父さんが弱かっただけだ。当時私にはそのことがわからなかった。
私はアメリカに渡り、あなたが言った資本の論理を学んだ。金を持っているもののみが正義だってことを。
私を変えてくれたのは芝野さん、あなただ。
サンデーは金のなる木。必ずうまい具合に料理してみせます。」
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その後、芝野は由香(栗山千明)から教えられた西野(松田龍平)の働き場所に向かう。
「俺、恨んでないよ。しょうがないでしょ。(あんただって)サラリーマンなんだもの。」
西野は芝野を相手にしない。
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2週間後、伸彰らは取締役会で瑞恵の解任動議を提出する。
現社長解任させ、その上で民事再生し、新たな再建に乗り出そうというのだ。
そう仕向けたのは芝野だった。
スポンサーになる会社は三葉銀行の系列のファンド。三葉銀行には多額の利益が転がり込むという流れだった。
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芝野は見事に鷲津を出し抜いたのだ。
鷲津はニュースでそのことを知り、愕然とする。
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おもしろいです。
あの瑞恵社長。あんな社長、イヤだなあ~。
バッグも、宝石も全部会社のお金で購入。豪華な自宅は社宅扱いなんて。
あんな玩具メーカーで何も買いたくないですわ~(笑)。
結局、社長解任されますが・・・。予告でまだひと波乱ありそうで、なんとも・・・。
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さて、芝野が本気になって鷲津に対抗してきましたから、3話はもっとおもしろいことになりそう。
明日、3,4話放送。.
西野とか由香がどう絡んでくるのかも楽しみです。
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