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2008年10月31日 (金)

相棒7・「還流~悪意の不在」

先週の2時間スペシャルの完結編でした。

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うううっ、こういう結末だとは・・・。

瀬戸内(津川雅彦さん)をこんな形で終わらせて、今後の登場はナシなんてなんとももったいない。。。

もったいないですよお~~。

劇場版でも渋いいい役どころだったのに。

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NGOのトップの人の「おまえさんの方がよっぽど無鉄砲だったね」がすべてを言い表してました。

ストンと納得するものがありました。

長らく大物政治家として君臨してきたからこそ、踏み込んでしまった犯罪だったのかも。

悪意の不在、そのとおりのタイトルでした。

小笠原(西岡徳馬さん)に関しては違うと思うけれど。

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最後のあの薫(寺脇康文さん)が村へやってきたのを見ただけで、泣いてしまった婚約者。

兼高が子供たちを救うために危ういことをしていたのを察していたようでした。

スペシャルの冒頭で、兼高が薫に手紙で、お前の仕事にも役立つから一度こちらにおいでと書いてましたが、、、この訪問で薫の気持ちに変化が起こるのかな・・・。

今シリーズは、薫の卒業もあるのでいろいろ気になりますね・・・。

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他には、右京さん(水谷豊さん)が「シンガポール 空」で、必死に推理して力説していたのはおもしろかったです。

あのムキになり加減、薫と角田課長(山西惇さん)がタジタジ。

むふふと笑ってしまいました。

角田課長、大河内の指令を上手にあしらって、なんだか楽しそう。

米沢さんといい、角田課長といい、飄々とした感じがいいですわ。

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捜一トリオは、ここのところ特命係の手柄を横取りパターンが多かったですが、今回は独自捜査~手掛かりをつかむパターンになりそうですね。

なんだかピリッと引き締まってまいりました。

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とにかく、この時間帯に「相棒」が見られるのがとってもうれしい

来週も楽しみに待ってます。

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2008年秋ドラマ」カテゴリの記事

コメント

とわさん,こんばんは。
 相棒7の最初のドラマ『還流』は,3時間かけてじっくりと事件を解明する「骨太」の推理ドラマでしたね。丁寧な作りと重厚な雰囲気が印象的でした。最後に至って,タイトルの意味がやっと分かりました。
 犯罪のトリックとその暴き方は予想外のものでしたが,犯人捜しの意外性は少なく,ビックリ度は余りありませんでした。しかし,テーマの重さが胸にズシリと来ましたね。
 瀬戸内議員のような人間味のある人でも,動機の如何に関わらず,下手に悪知恵を働かせて禁断の「裏技」を使うと,サタンの餌食となること。そのために貴重な人材を3人(いや4人)も失う結果になったことを,重く受けとめなければなりません。
 西岡徳馬も津川雅彦も,自己犠牲型「古武士」の献身の情を見事に演じていたと思います。
 私としては,津川雅彦の退場が残念ですが,かって「閣下」を演じた兄長門裕之の退場もあったことだし,弟は母方の姓を名乗って今映画監督をやっていますから,忙しくなっていたのでしょうね。
 あのギョロ目の演技が観られなくなるのは,実に寂しい!
  摂田 寛二(Kanji Setsuda):ゴンゾウ評論家


投稿: 摂田寛二 | 2008年10月31日 (金) 06時24分

こんばんは!摂田さん。

>丁寧な作りと重厚な雰囲気が印象的でした。

ほんとに厚みのあるお話でうれしかったです。

>瀬戸内議員のような人間味のある人でも,動機の如何に関わらず,下手に悪知恵を働かせて禁断の「裏技」を使うと,サタンの餌食となること。

まさにそんな感じでした。
ああいう立場にある人だからこそ、陥ってしまう罪なのかもしれないですね。

>西岡徳馬も津川雅彦も,自己犠牲型「古武士」の献身の情を見事に演じていたと思います。

ただ、私は小笠原が殺人まで犯した動機がいまいち理解できてません。。。とても突出している気がして。

>弟は母方の姓を名乗って今映画監督をやっていますから,忙しくなっていたのでしょうね。

ああ、別のお仕事があるんですね。それなら仕方ないですね。(笑)
寂しい限りですけれど。

投稿: とわ@きなこ庵 | 2008年11月 1日 (土) 00時45分

とわさん,ご返信有り難う。
 小笠原(西岡徳馬)の動機が理解できなくて,当然です。
 だって,彼は冷静なまま「狂っている」のですから。
 おそらく彼には瀬戸内議員(津川雅彦)から負わされた使命を果たすことが,善。それを脅迫と言う形で妨害しに来た兼高を「卑劣な悪」と考えたのです。感覚的に許せない。
 そして,悪を排除するためにはどんな暴力も辞さない。それが「古武士」の論理なのです。
 彼は,亀山薫には,実に礼儀正しい。礼を尽くす者には,礼を返すというあの作法も,古武士の美学です。全然利己的ではない。
 ボスに迷惑がかからないように,周到に準備して,冷酷にテロールを実行します。そう,意識の上では,彼は「刺客」なのです。全然恥じていません。「確信犯」なのです。
 しかし,杉下右京に,見事にトリックを暴かれてしまう。
 敵にさえ尊敬の念を感じてしまい,潔く自分の罪を認めます。いざという時には,自分の腹を切れば済む。それが,古武士の美学なのです。
 つい半世紀前までは,こういう狂った美学が日本を支配していました。まさか,それが生き残っていたとは。
 サタンが好むのは,兼高のような利己的に振る舞う男です。動機の如何に関わらず,餌食にします。サタンは,自分に兼高の生命を差し出した小笠原を,救いはしません。死刑にされるのを,待つだけです。
  摂田寛二:ゴンゾウ評論家

投稿: 摂田寛二 | 2008年11月 1日 (土) 01時41分

こんばんは。摂田さん。

>それが「古武士」の論理なのです。

「古武士」というのですか。
そんな考えが根底に流れていた行動だったんですね。

古武士の美学・・・摂田さんの解説で納得させてもらった感じです。ありがとうございます。

>サタンが好むのは,兼高のような利己的に振る舞う男です。動機の如何に関わらず,餌食にします。サタンは,自分に兼高の生命を差し出した小笠原を,救いはしません。死刑にされるのを,待つだけです。

すごい深いお話だったんですね。
知らないことばかりでビックリしました。 

投稿: とわ@きなこ庵 | 2008年11月 2日 (日) 20時30分

とわさん,もう少し続けます。
 全てがサタンの目論見通りだとすると,この話は完全な悲劇です。およそ救いがありません。
 そこで,あのヘリコプターの中で瀬戸内議員が「自分が首謀者だった」と言い出したのです。
 言わないでも済んだことです。ましてや兼高の殺人には,一切関係がない。小笠原も,何も話していない。
 しかし,何故に自分の不利益になることをわざわざ告白したのか。
 それは,彼が仏教者で僧侶だったから。何よりも先ず人を救いたかったから。小笠原一人を死刑にするのを潔しとしなかったから。自分が「主犯」になれば,小笠原は「従犯」になり,動機の解明もされる。そうすれば,情状酌量の余地が生まれる。おそらく極刑だけは免れるだろう。
 小笠原の生命まで欲しがるサタンの最後の目論見をくじくために,瀬戸内は自ら身を棄てて潔く罪を認めたのです。
 私は,これもまた「古武士」の論理だったと思っています。この物語の救いがわずかにそこにあります。
 とわさん,一緒に泣いてあげてください。
  摂田 寛二:ゴンゾウ評論家
PS:昔はこの「古武士の論理」のことを「滅私奉公」の「武士道精神」と言っていました。

投稿: 摂田寛二 | 2008年11月 4日 (火) 07時42分

こんばんは。摂田さん。

すごいですね。
やっぱり深いお話なんですね。
楽しく読ませてもらいました。
ありがとうございました。

投稿: とわ@きなこ庵 | 2008年11月 5日 (水) 22時04分

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