魔王・第5話「剣のエース避けられない変化」
ああ、息が詰まるような展開になってまいりました。
成瀬の心の揺れやら、直人の後悔やら、いろいろ心情に訴えるシーンが多くなってきましたね。
それに、池畑の存在が成瀬「魔王」より、魔王に!(笑)
こういう役をやらせたら天下一品、六平直政さん。最近いい人の役が多いですが、以前はこういう役ばかりだったんですよね。
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あと前回、非常に引っかかっていた11年前の回想シーン。
1話と4話ではまったく違う内容だったのですが、これは直人の回想と山野や友人たちの回想は違っていていたということなんですね。直人は刺すマネをしただけ。でもその直後に英雄が倒れ掛かってきて、ナイフが刺さってしまったと・・・。
なるほど~。今回その謎が解けてすっきりしました。
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図書館でみつけた直人宛の赤い封筒には、「生きることは悪いこと」と英文で書かれた手紙と、ソード(剣)のエースのタロットカードが入っていた。
ソードのエース・・・愛や憎しみにおける大きな力。避けられない変化が起こる。
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そのカードに手をかざし残像を見たしおり(小林涼子さん)は、たくさんの鉄骨とロッカーから赤い封筒を取り出す山野の姿があったと直人(生田斗真さん)に伝える。
直人は早速、山野(清水優さん)を尾行するが、証拠を得るまでにはいたらない。
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ベンチで背中合わせに会うなんて、やはり山野は成瀬の顔は知らずに指示を仰いでいるみたいですね。
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一方、芹沢家に恨みのある池畑は、直人の父、栄作(石坂浩二さん)に接触。直人の過去の事件と現在の連続殺人が関係あると告げ、公になれば栄作の地位を揺るがすことになるのではと言う。
栄作は裏の人間を呼び直人と池畑の周辺を探るように依頼する。
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また、池畑は芹沢の顧問弁護士となった成瀬のことも調べ始める。
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成瀬(大野智さん)は突然、しおりに呼び出される。
彼がカフェに駆けつけてみると、空が幼稚園でイジメを受けたらしく、泣き続けているのだという。
空は成瀬に「ママのこと、殺人者だっていわれるの。ほんとの犯人を捕まえて~」と訴える。
さらにしおりは「犯人をとめてあげたい。その人もきっとつらいはず」と言い、成瀬の立会いの元で、「神曲」の本の残像を見ようとする。
だが、しおりは失神してしまい、成瀬によって病院に運ばれる。
成瀬はベッドで眠っているしおりに触れようとするが、悲しい顔をして思いとどまる。
「・・・もうとめられないんだ・・・」
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しおりと成瀬っていいですね。
悲しい結末を迎えるんでしょうけれど、でもとりあえずラブラブな雰囲気に癒されるというか・・・。
成瀬はしおりの恋する気持ちまで利用しようとしているのかと思ったら、どうやら彼も恋してるみたい。しおりの言葉が成瀬の心に届いていて良かった。
でも、しおりの携帯に電話をかけてきた直人に、「今寝ているので代わりに取りました。そのままの意味です」と言って動揺させるところなんて、最近見ないノリでちょっとドキッとしましたよ~。 色気あるわあ~、成瀬。
成瀬の心の葛藤が見えるので、切なさが出てきました。。。
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翌日、直人はしおりのカフェを訪ねる。
彼は成瀬としおりの関係が気になりながらも聞くことができず、そのかわりに「雨野真実」の文字をいれかえると、「真中友雄」、英雄の兄の名になることを発見したことを伝える。
しおりの残像で見たとおり、彼は鉄骨の下敷きになって亡くなっていることも。
しおりは、「神曲」の残像に自分の姿があったことを直人に話す。
そしてそれは自分が11年前の事件の第一発見者だったからだと直人に告白する。さらにその時、自分の能力に気付き、警察に対しても証言したのだという。
しおりの告白に直人は大きなショックを受ける。
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11年前の事件の真実は、直人だけが知っていた。
直人は英雄を怖がらせるために刺すマネをした。けれど、その直後倒れ掛かってきた英雄と一緒に地面に転がった際に偶然ナイフが刺さったのだ。
その真相を警察に正直に話そうとする直人を止め、うその証言をさせたのは栄作だった。
政治家、企業家としての自分の立場を守るため、息子を正当防衛で無罪にしたのだ。
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やっとほんとの真実が見えてきました。
この真実を当時、直人が話していたら、成瀬はこうなることはなかったでしょうね。
直人も成瀬も、なんだか悲しいです。。。
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成瀬が事務所にもどると、赤い封筒が届いている。
驚きで立ち尽くしている成瀬に背後から声をかける池畑。
彼は不気味な笑顔で、友雄と領の話をしはじめる。
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英雄と母を亡くした友雄は、領という青年と一緒にホームレス状態で暮らしていた。
ある雨の日、領の方が資材置き場で倒れてきた鉄骨の下敷きになって亡くなる。死体は顔の判別がつかないほどに損傷していたという。
当時資材置き場にいた男は事件の翌日、友雄に会った。けれど、不思議なことに彼は、「死んだのは友雄。僕は領・・・」と言ったという。
池畑は成瀬にニタリと笑ってみせる。
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この時の資材置き場の人の証言で、語られていく友雄の話。
ちょっと肝だめしチックで、怖かったですね~。迫力満点。
このドラマって、なんというかグ~っと相手を追い込んでいく演出がすごいです。
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さて、成瀬の正体に肉薄した池畑。どうなるんでしょう。
芹沢の雇った男が池畑を探っているし、池畑は成瀬を探ってる。
複雑に伏線が張り巡らされてます。
大野智さんの細かな表情の変化も素晴らしいし、次回も楽しみです。
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コメント
このドラマ、毎回少しづつ真相が見えてくるのがいいですよね~
直人に殺意はなかったって・・ここに来てびっくりでした。本当のことを話せなかった苦しみを直人もずっと抱えていたんですね・・
そして、しおりはずっと領のことが気になっていたけど、領はクールだったから片思いなのね・・と思っていたら、今回実は領のなかでも大きな存在になりつつあったなんて・・・この二人の関係も気になりますよね~
投稿: きこり | 2008年8月 3日 (日) 15時33分
こんばんは~、きこりさん♪
>このドラマ、毎回少しづつ真相が見えてくるのがいいですよね~
そうですよね。でもじっくり見てると誰の回想シーンなのかで内容が変わってるってこと、わかると思いますがながら見では混乱してしまうかも。
>直人に殺意はなかったって・・ここに来てびっくりでした。
二転三転してますよね。でも直人に殺意がなくて良かったです。あの父親に対して苦しみがあふれ出すように本心をぶちまけるところ、ジーンとしました。
>今回実は領のなかでも大きな存在になりつつあったなんて・・・
両思いみたいで、なんだかこっちまでうれしくなっちゃいました。しおりの「冗談も言うんですね」って言葉に二人して笑いあうところなんて、幸せそうで・・・。ほんとどうなっていくのか気になります。
投稿: とわ@きなこ庵 | 2008年8月 4日 (月) 22時42分