魔王・第1話「復讐のはじまり」
おもしろかったです
お話というか、成瀬領(大野智さん)の仕掛ける策略がここまで巧みだとは。
絶対に自分のしっぽは掴ませないんですね。
証拠も何もなくて、芹沢直人(生田斗真さん)は捕まえることはできない。
そして、黒幕が成瀬だとわかるのはあのサイコメトラーのしおりちゃん(小林涼子さん)だけってことになるのかな。
彼女の能力で見る映像の中に成瀬が出てくるんじゃないかと思いましたが、今のところは登場ナシ。
でも、彼女が証言しても、それだけで裁けるのかな・・・。
まあ、いいや。
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芹沢は熱血刑事であり、大企業の子息。
ある日、彼も世話になったことのある顧問弁護士が殺される。
殺人現場には「審判」のタロットカードとナイフが。
秘書によると、それは「雨野真実」という人間から郵送されてきたものだという。
芹沢はそれを見て絶句する。
自分にも同じカードが送られてきていたからだった。
芹沢たち警察はタロットカードなどの出所を探るが、、、。
そんなとき、顧問弁護士に恨みをもっていた男(きたろうさん)が弁護士成瀬(大野智さん)に伴われて出頭してくる。
男の話を聞いてみると、どうやら彼は何者かにそそのかされ殺人を犯した様子。
その上、男が言うには、顧問弁護士は「雨野真実」におびえ、自分からナイフを手にして襲ってきたのだという。
成瀬はそこですかさず、男の正当防衛だと主張する。
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現場検証の場で、当時の動きを再現する芹沢と男。
顧問弁護士役を担当する芹沢は、男とのもみ合いを再現しながら、ある記憶が蘇ってきて驚愕する。。。
それは、自分がかつて起こした事件とまったく同じ状況だったからだった。
かつて彼は、今の男の立場、加害者として事件にむかい、正当防衛で無罪となったのだ。
うろたえる芹沢を、冷徹な表情でみつめる成瀬。
すべてを仕組んだのは、成瀬だった。
彼は、芹沢に殺された少年の兄だった。
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最後の芹沢の動きがかつて自分が犯した事件の再現になるところ。それも自分とは反対の立場になって追体験するところが、見事だな~と感心しました。
こんな展開はなかなかないですよね。
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とにかく、成瀬は一切姿を見せず、恨みをもつ人の心を操ることによって自らの復讐を果たしていく、この危うさがいつまで成功し続けるのか。
惹き付けられます。。。
芹沢「罪のない人間が死んだんですよ。
熊田さんには愛する奥さんも子どももいたんです。
大切な家族を奪われた人の気持ちがあなたにはわからないんですか!」
成瀬「それは熊田さんに限りません。
罪があってもなくても、豊かでも貧しくても、
人は誰かにとって大切な存在です。
私も、あなたも」
芹沢と成瀬のはじめての対決。
成瀬の弟のことを知っているこちらは、成瀬が切り替えした言葉の意味がビシッと突き刺さってきました。
こういうところ、ものすごくおもしろいです。
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芹沢は、自分と弁護士に「審判」のタロットカードを送られてきたことと、弁護士が殺された経緯を知って、過去の事件のためにこの事件が起こったと、もう気付いていそうですね。。。
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成瀬役の大野さん。
はじめは線が細くて、若く優しい顔立ちに、浮いてるような気がしていたんですが、表の顔は「天使の弁護士」と評されているとなると、なるほど!どっから見ても「天使」だわ~と納得しました。
でも、この成瀬役って難しそうですね~。
レビューを書くために何度か見直していたら、成瀬の表情、結構迫力出てますね。
成瀬と芹沢の背景がもっと出てきたら、このドラマ、すごい魔力を発揮しそうですね。
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楽しみ、楽しみ
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