ホカベン・第10話最終回「正義の道を」
最終回でした。
う~~ん。
結論を出さずに投げっぱなしで終了でもいいんだろうと思いますが。。。
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あくまで灯の弁護士としての成長を描くなら、それをもっとじっくり描いてほしかった。
時間がとびすぎて、所長たちまわりから「成長した」と言われていても、こちらはまったくそうは思えず・・・ついていけなかったです。
あのボイラー室での「絶対に負けない!」というところが一番の大切なシーンだったんだろうと思いますが、たしかに良かったんですが、なんというか・・・。
あれだけでは物足りない。
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私の勝手な思いこみかもしれないですが。
この最終回の一番おもしろいところは、自ら悪役を引き受けた杉崎と、その彼を慕いながらも、慕うからこそ、原告弁護士として彼を追い込んでいく灯との法廷でのやりとりだと思ってたんです。
だからこそ、1話から8話まで、正義を守りたいと弁護士になったのに、実情はまったく違っていて苦悩し続ける灯の姿を散々描いてきたんでしょう。
灯と杉崎が正したいと願ったのは、そんな弁護士の実情でしょうに。
対立する立場にいても、同じ信じる道の上に立っている。
いわゆる「デキレース」を、どんな風に見事に二人でやり遂げるのか、その展開がとても楽しみだったのに。
9話の杉崎が訴えられて、でも実は訴えられるように仕向けていた、そして自分が裁かれることで世の中に問いたいという、「杉崎」の展開はすばらしかった。
なのに、10話はそれをうやむやにして、ほんとの対決を避けた気がする。
法廷での杉崎と灯の表情だけで、泣かせられる題材だったのに。
エムザサイドもまったく影が薄いし・・・。
「弁護士は悪人」と言っていた所長(大杉漣さん)らの法廷での本領発揮がまったくなかった。
すべてがもったいない。
法廷での灯の成長を、杉崎と共に私も見たかったな。
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あとは・・・10話のボディガード杉崎は良かったです。
というか、これは別のドラマで見たかったな~。
「前から言いたかったんですけど・・・
サングラスするとチンピラみたいですよ」
最後に、灯の小さな仕返し、かわいかったですわ。
でもね、これもほんとはいらないシーンだったと思います。
だって、1話から笑いどころなんてまったくないシリアスドラマだったんですもの。
そのクライマックスである最終回は、緊迫感で肩が凝るほどであってほしかったんです。。。
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「法律は、人が作った道具だ。
ずるい人が使えば、人をだます道具になる。
悪い人が使えば、人を殺す武器にもなる。
でも私は日々のささやかな平和を、幸せを、
人と人の温かな思いを守るために法律を使いたい。
人の心を守れるような、そんな弁護士になりたい。
私は新人弁護士、堂本灯・・・」
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灯は、自分の力で自分の道をみつけ歩き始めました。
この道が本来の彼女の望む道。
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★ 「ホカベン」の総括。
最終回に不満があるものの、それまではとてもいいドラマでした。こんな状況があるのかと驚くことも多かったですし、勉強にもなりました。
そして、北村一輝さんの杉崎が硬派で良かった。
北村さんは色男すぎて苦手だったのに、このドラマで印象が一変しました。
でも、この杉崎だから好きなんでしょうね。
再び、色男役で出てきたらまた苦手になるんだろうなあ~。。。
あと、りょうさんも良かった。
工藤は多面的な女性なので、りょうさんの魅力を発揮できたのではないでしょうか。
それと、上戸彩さん。
ホカベンを見ていると、なぜかたまに「下北サンデーズ」に出てた彼女を思い出そうとしてる自分がいました。でもこれがまったく思い出せなかった。
上戸彩さんはシリアスドラマが似合ってます。
またこんな役柄をやってほしいです。
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「ホカベン」おわり。
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